1話 大罪人の帰還
「換装!」
そうして、発射された漆黒のビーム砲を防ごうとした。その時。
目の前に突然、金髪の男が現れる。
「なっ!あなたは!」
男は口角を上げ、背負っていた鞘から小剣を取り出す。
衝突する寸前のジュピターに向かって小剣を、左上から右下へ線を描くように振り下ろす。
その瞬間、キーンと鈴のような音が鳴れば、港に向かっていたジュピターは弾き返されると、空にあった雲を突き破っていく。
その後、絶大な威力を誇ったビーム砲は、次第に威力が弱まっていき最後には空中で霧散していった。
「急いで帰ってきたら、物騒なもん撃とうとしてるのが見えたから焦った焦った」
先程までの緊迫した状況から一変、金髪の男は振り向き軽快に笑う。
「にしし、みんな久しぶりだな」
サラッとしている金髪と赤い眼、スラッとした長身に思わず見惚れてしまう程の端正な顔立ち。
そんな姿に、一つの肖像画のように美しいとルーシィは感じてしまった。
笑う彼に、ギルドの皆は全くあの人は、といった感じで笑う。
あの強力な魔法を跳ね返した謎の男が現れると、マカロフが倒れ落ち込んでいた皆が、希望を得たといった感じで明るくなり、エルザは男にお辞儀をして、ナツは帰っきたー!と叫んでいて、ルーシィは困惑していた。
「どういうこと?あの人もギルドの仲間なの?」
すると、ミラがルーシィの隣まで歩いてきていて。
「そう言えば、ルーシィは初めて会うわよね、あの人に」
「バ、バカな!情報ではクエストに行っているはず!」
ミラがルーシィに対して金髪の男を紹介しようとすれば、要塞から荒々しくも混乱した、
そんな声に反応する金髪の男。
「何故、貴様がここにいる!
「さてさてさーて、俺がいない内に仲間を散々甚振ってくれたみたいだな...ついでに酒場も壊してくれちゃってさ」
小剣の柄で肩を叩きながら、軽快な笑みは鳴りを潜め要塞を睨みこむ。
「お前たちの犯した罪、しっかりと償ってもらうぜ」
小剣の先端を要塞に向かって突きつける。