妖精の大罪人   作:ラーメンは豚骨

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何時もなら7時の投稿でしたが、完成するのが遅れ8時の投稿になってしまい、申し訳ありません。

そして、言っておかねばならないことがあります。

オリ主が、ナツたちとイグニールたち含めた全員と、遠い昔会っていたという事実は変えませんが、オリ主の出自を含めた設定を変えたいと思いました。
今更ながら、オリ主とウェンディの年齢差が20も離れていて、一応オリ主は常識を弁えています(仲間とウェンディの事となると暴走はしますが)。
それにより、ウェンディをヒロインと謳っているのに、主従としての関係に留まり、恋仲にはならないと判断しました。
そのため、ナツたちと生まれた年を同じすることにより、そういった仲に出来るよう変更します。
とは言っても、変更するのはオリ主編のみで、これ迄の話に関しては変更が無いよう書かせていただきますので、本作の非公開はございません。

それに伴い、旧オリ主編は削除を検討しています。
6月いっぱい迄アンケートを取り結果次第では、没案として残留又は削除となります。

長々と駄文を書いてしまい申し訳ありません。

では、本編をどうぞ



11話 最優のギルド

 俺が、悪魔を滅し仲間の下に戻れば、笑顔で出迎えてくれなかった。

 理由としては、不死身の体とはいえ無茶をしすぎというモノで、以前仕事で同伴した、エルザにジュラ、一夜からも当時の仕事の際にも、同様の出来事があり、幾ら死なないとはいえ、夢見が悪いと小言を頂いていたため、その場に正座をさせられ、叱られてしまった。

 俺を正座させるなんて、評議院の幹部でも出来ないぞと、戯けてみるが有無を言わさない睨みで、こちらの発言権を奪い取っていく。

 はい、すいません。反省してます、ホントに。

 そんなこんなで、ペコペコと謝りながら、視線をナツたちへ向けると、エルザの気迫に怯え体を震わせていた。

 余程、三人の剣幕が恐ろしいらしく、その近くにいた、ウェンディは涙目になっていた。

 それを見て、俺はそろそろお開きにと、首を動かし泣きそうなウェンディへと、視線を誘導する。

 この現場を作り出した張本人が、何を言うかという、目線を頂戴したが、自己犠牲しすぎという名目の反省会は、やっと終わりを告げ、正座により血行が悪くなり、痺れた足を上下に振っていると、ウェンディとシャルルがやって来た。

 なんの用事だろうと尋ねてみれば

 

「身を挺して守ってくれたのは助かったけど」

「もう二度としないでください!」

 

 ムスッとした表情で言うシャルルとは、正反対にヒクヒクと落涙させながら喋るウェンディ。

 そこでハッとする。涙を溜めたのは、三人の勢いによってではなく、俺自身が泣かせてしまったことに。

 

「悪かった」

 

 顔を俯かせながら、謝罪するランス。

 守るべき存在を泣かせてどうすると、肩を震わせる。

 そうして、ウェンディから告げられる。

 『なるべく、自己犠牲を厭わない行動はしないでほしい』と、()()()()()()()()()()()であろう彼女は、例え約束をしたとしても、破り実行することを見抜いたらしく、最低限という言葉を取り付けて。

 『ホント昔っから敵わないな』と、約束を飲む。

 昔という言葉に、ウェンディとシャルルは首を傾げるが、気にすんなと有耶無耶にする。

 そんな時、一夜がトイレに行きたいらしく、この場から離れようとすると、何かに激突していた。

 不思議に思い、確認すれば周囲には術式が現れていた。

 これは結界、しかも、検束部隊の魔法か。

 周囲が困惑する中、ランスは術式を解析し、敵によるモノではないと判断し、木に寄りかかり口を閉ざす。

 ランスの予想通り、大勢の部隊が姿を現した。

 評議院が、新たに選抜した検束部隊。

 個々の戦力は、並の魔導士程ではあるが、集団戦となるとS級魔導士も苦戦する。

 この情報は公になっておらず、何故俺が情報を持っているかと言えば、発足並びに部隊の選抜式に呼ばれ、無駄に大層な椅子に座らされ、見守っていたからだ。

 

 発足した初日に、襲撃され再び崩壊などという無様を晒したくなかったようで、念には念を入れ俺が呼び出された。

 結局、式典では何も起こらず、無駄足に終わった。

 その後に、行われたバイキングという名の顔合わせがあったが、中心人物である検束部隊を放置し、評議院への新参者たちが俺に対して媚びへつらってきた。

 評議院に入った事により、俺の存在を知ったらしく、げんなりとしながら対応する。

 飯が旨いため、ウンザリとしながらも捌いていたが、いい加減煩わしく思い帰ろうと、その時検束部隊の一人がやって来たのだった。

 そういや、世間では大罪人と呼ばれている俺に、周囲の隊員は怪訝な顔で寄り付かない中、瞳を輝かせて色々質問をしてきた奴がいたな。

 確か、ソイツの名前は

 

「ラハールと申します」

 

 噂をすれば、大勢いた部隊の中から、件の人物であり検束部隊の隊長が現れた。

 そんなラハールが、俺がいることに気づいたのか、目を点にしていたため手を振る。

 だが、流石は隊長に選ばれた男で、直ぐに表情を改め隊長としての貫禄を出す。

 発足された日から、そんな経っていないのに、風格が出ている辺り、相当な苦労を察して、憐れむランス。

 そうしていれば、ラハールがホットアイを捕縛しようとするが、ジュラが制止しようとするが、ホットアイは自らの罪を償おうと自首する。

 途中、ホットアイの弟の話になったが、どうやらエルザたちが、以前出会っていたようで、大陸を旅し元気という情報を知れば、感涙し頻りに感謝を述べていた。

 まぁ、ここ迄は穏便に進んだのだが、問題は此処からだ。

 評議院が所有する拠点の破壊に、エーテリオンの投下の重罪を犯した。元評議院ジークレイン、ジェラール。

 記憶喪失という理由で、逮捕に抗議するが、ラハールは規律を重んじているため、却下される。

 とはいっても、ニルヴァーナの破壊に六魔将軍(オラシオンセイス)の撃破に貢献したのは確かだ。

 そんな彼を、連行する検束部隊にエルザの腕が震えた。

 それを目撃したナツは、エルザの意思を代弁するかのように、検束部隊相手に暴れまわる。

 それに共鳴して、他の者たちも加勢し始め、収拾が付かなくなっていくが、エルザの一声により騒ぎは収まり、ジェラールが連行されるのを悔しくも見守る。

 だが、何かを思い出したのか、咄嗟にジェラールがエルザに振り向き、髪の色について言及する。

 そうして、ジェラールが装甲車に乗せられ、ラハールも続いて乗り込もうとしたとき、加勢もせずに静観していたランスが寄ってくる。

 ラハールは、何かを話そうとするランスに耳を傾ける。

 

「ラハール、面会だけでも許してやれねーか?」

 

 突然の申し出に、瞠目するラハール。

 それもそのハズ、口を開いたと思えば、不可能な要求。

 隊長の権限があるとはいえ、決して一人で判断できない内容、ましてや既に判決が出ている状況。

 そんな中、無理難題を押し付けようとするランス。

 無茶な要望に断りを入れるが、諦めなかった。

 

「だったら、上の連中に伝えてくれ」

 

 凶悪犯のように、ニヒルな笑みを浮かべながら

 

()()()()()()ってな」

 

閑話休題

 

 六魔将軍(オラシオンセイス)の討伐に、ニルヴァーナの破壊といった、激動の一日が終わると皆、憔悴しきっており休もうとしたが、ボブの屋敷が廃墟と化していた。

 予想になるが、六魔将軍(オラシオンセイス)の傘下によって壊されたと思われる。

 瓦礫の山となり、どうしたものかと頭を働かせていると、ウェンディから化猫の宿(ケット・シェルター)に招待される。

 というわけで、ありがたく使わせてもらう。

 化猫の宿(ケット・シェルター)の面々が、ご馳走を用意すると張り切っていたが、俺以外のメンツは到着し、寝床を見つけるやいなや、気絶するように夢の中へ。

 仕方なく一人だけで、化猫の宿(ケット・シェルター)のマスターである、ローパウルに会いに行けば、来るのが分かっていたように、酒と肴が用意されていた。

 奥に鎮座するローパウルに、会釈し座る。

 

「変わりないようで、何より」

「にしし、そっちもな」

 

 二人とも、実年齢でいえば既に黄泉の世界に飛び立っているはずなのだが、片方は不死身によって死なず、片や思念体で現世に留まっていた。

 出会いは、ある者たちの悪しき心を浄化するため、ニルヴァーナの使用許可を貰いに、ソレを監視するローパウルの住処である、この村に二人の男が現れたことだった。

 当然だがローパウルは、その事に反対し追い払った。

 だが、翌日も二人は現れては、懇願する。

 再び追い払うも、来る日も来る日も、時には畑を耕していれば、手伝いと称して要求。

 風呂に入ろう準備をしようとすれば、既に沸いた状態であったりと、あの手この手で嘆願してくること、五年。

 そんな年月もあれば、二人の人となりは理解できる。

 そのため、使用後はニルヴァーナの破壊という契約のもと、行われたのだが、浄化した者たちがランスの相方と魔力が、同一のモノと判断されてしまったため、6つあるラクリマの同時破壊を達成できなかった。

 それに、ローパウルは憤慨するも、その相方が並大抵の魔導士では、解除できない封印をしたと口にすれば、怪しみながら封印を目にすれば、何とか許しを得た。

 だが、今回の一件で封印が解かれたので、叱責されると思っていたが、無事破壊されたことでお咎め無し。

 とはいっても、あの時壊してたらと、小言は言われた。

 そんなこんなで、昔話やらをしていると、役目を果たしたローパウルは、明日の昼間、皆に真実を告げて現世を去ることを伝えてくれた。

 妥当っちゃ妥当だが、ウェンディとシャルルは泣くだろうなと予想し、俺はため息を吐く。

 とはいえ、ローパウルにも突然の別れに罪悪感があるようで、涙を零しながら覚悟を決めていた。

 そりゃそうだ、家族との別れなんて経験させたくないし、ローパウルにとっちゃ、二度目だ。

 漢の涙を前に、俺は視界を閉じ耳に入る音を遮断する。

 

 そうして、迎えた当日。

 ほぼ丸一日眠った面々は、スッキリした様子で朝食にしては、豪華すぎる品々に目を輝かせ、ありついていた。

 食事が終われば、ナツたちの服がボロボロということもあり、ローパウル力作の衣装を受け取り、女性陣はどれにするか悩みこんでおり、我ら男性陣営は暇だからと、ジュラと共に魔法の性質変化を教えていた。

 流石は、あの魔法バカの弟なだけあって、 ナツは筋がとても良く、直ぐに会得していた。

 リオンも最初は苦戦していたが、ナツ程とは行かずとも、柔軟性を持たせ、鞭のようにしならせていた。

 問題はグレイで、いくら試しても只の造形にしかならず、苦戦していた。

 リオン風に言えば、静の造形魔法、つまり動かない氷を生成していた弊害が出ていた。

 とは言っても、氷で造形した弓矢で、レーサーを倒したとのことなので、時間を掛ければ習得出来ると伝える。

 だが、ナツにも劣らない負けず嫌いのため、兄弟子であるリオンとナツに先を越され、闘志を燃やしていた。

 あと、青い天馬(ブルーペガサス)もいたのだが、奴らは逃げた。

 俺の指導という、苦い記憶が脳裏に過ぎり、足早に化猫の宿(ケット・シェルター)の面々を、口説きに行っていた。

 無意味と伝えようとしたが、野暮だと思い口を噤む。

 すると、ルーシィたちが着替え終わり戻ってくる。

 そして、逃走した野郎共は、為す術なく振られたようで、首を俯かせながらトボトボ歩いてきた。

 まぁ、予定調和なので無視するとして、全員が集合したのを、察知してローパウルが広場にやって来る。

 皆に対して、一連の出来事に感謝を述べると、流れ的に宴だとナツが声を出すと、先程まで落ち込んでいたハズの青い天馬(ブルーペガサス)が踊り始める。

 確かに、切り替えが早いのは利点だとは思うが、お前らの情緒って、一体どうなってんだ。

 俺が、ジト目で眺めていると、ナツたちも陽気な雰囲気に当てられたのか踊り出す。

 だが、そんな空気は長くは続かなかった。

 ローパウルが、隠していたニルビット族の事を話せば、ナツは宴の雰囲気を壊してまで話す事かと、ハッピーと共に首を傾げる。

 だが、そんなナツたちを無視し、言葉を紡ぐ。

 製作者であり、ニルヴァーナが産まれた経緯、ニルビット族に起きた悲劇、自身が最後の生き残りであること。

 話終えると、化猫の宿(ケット・シェルター)のメンバーが、魔力の粒子となって霧散していく。

 俺が知らぬ間に加盟したギルドだと、思っていたのだが、この場所に来て全てに気づいた。

 この村に到着するやいなや、幻影たちは口に指を当て、俺が喋ることを禁じた。

 それもそのはず、化猫の宿(ケット・シェルター)は、7年前のある日、とある少年がウェンディを連れてきたことによって誕生した。

 つまり、居場所のないウェンディのための、たった一人だけの魔導士ギルド。

 平和の国の生き残りであるローパウルが生み出した、虚像でありながら()()()()()()()()()()()

 次々と消えゆく仲間に、ウェンディとシャルルは涙を流すが、ローパウルは俺を指さす。

 

「おまえたちには、本当の仲間がいるではないか」

 

 家族を想い、優しく微笑むローパウル。

 そんなローパウルに、更に涙を溢れさせるウェンディ。 

 ポワポワと、次第に存在が薄れていき、二人に激励の言葉をかけ、俺たちに託してくれた。

 涙を流しながら、マスターと叫び走るウェンディ。

 その瞬間、ローパウルは光の粒子となり天へ還った。

 泣き叫びながら、膝をつくウェンディ。

 また一人の友人が、現世から去ってしまった現状に俯いていると、顔の横に風が吹いた。

 

「ランスよ、ウェンディとシャルルを頼む」

 

 『たく、悲しむ暇くらい与えろ』と、文句を言いたくなるが、その声の主に『その為に俺がこの時代にいる』と、不敵に笑えば、なぶらという言葉が聞こえてくる。

 泣き崩れたウェンディに近寄り、肩に手を置く。

 

「大切な者を失って、ポッカリと空いちまった心の隙間ってのは、仲間が塞いでくれる」

 

 涙を流しながら、振り向いてくれた。

 

「来いよ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に」

 

 

 




何周してもアニメでも漫画でも、六魔将軍編ラストは涙無しには見られませんでした。

オリ主編6月末に締め切り

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