妖精の大罪人   作:ラーメンは豚骨

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 流石にウェンディをヒロインにしているので、そこら辺の詳しい情報を書いた方が良いと思い、今回から2、3話はオリ主が転生した時期の話になります。
 そのため原作のネタバレをガッツリ含みますので、原作未読の方でネタバレを嫌う方は飛ばしてください。
 100年クエストのネタバレはございませんのでご安心ください。


オリ主編①
幕間① 転生


 時は約400年前、X352年○月×日に遡る。

 その日は、俺が女神によってこの世界に生まれ落ちた日だ。

 女神に七つの大罪メンバーの能力と身体機能を頼むと、快く了承してくれた。

 ついでにと、空に手を翳せば開ける、ゲームのインベントリのような物もくれ、更に容姿を黙示録の四騎士に登場するランスロットに変更してくれた。

 まさかの大盤振る舞いにはしゃぐ俺に女神は、手を振り来世を楽しめと言って送り出してくれた。

 だが、5歳児として生まれ落ちてみれば、巨大な赤い竜がコッチを見ていて、今にも食われそうな状況だったため、恨みそうになるが後に神に感謝することになる。

 なにせ、最高の師に出会う切っ掛けをくれたことに。

 慌てて魔法を使おうとするが―あれ?どうやって使うんだ?―1ミリも使い方を知らない俺は、転生初日に絶体絶命のピンチに陥る。

 グッパイ俺、今世も運が無かったと諦めようとした時。

 眼鏡を掛けた若い青髪の男が颯爽と現れ、俺を攫い逃げ出そうとするのだが。

 

「コラ、待たぬか」

 

 それよりも早く男が来た道を塞ぎ、逃げ場を無くす竜。

 それを見た男は―人生もコレで終わりか―と、自分が置かれている現状に涙を零すが、竜は困ったように口を開く。

 

「オレは別に、取って食らうつもりはない」

 

 そんな竜の言葉を信用できないのか、慌てて逃げ出そうとする彼に―話を聞いてみようよ―と、俺は声をかけたが泣き喚いて引っ張られ、一切聞く耳を持たないので、少し苛ついたので軽く叩くと、助けてくれた彼は勢いよく飛び木に頭を打ったのか静かになる。

 俺は頭が真っ白になり、サーッと顔から血が抜ける感覚があった。

 そういや大罪メンバーの身体能力があるんだった―と気づくも遅し、殺してしまったという罪悪感が立ち込めてくる。

 だが、竜が男の近くに寄ると。

 

「安心しろ、まだコイツは息をしておるぞ」

 

 それを聞いて、俺は急いで彼の首に手を当て脈を測ると、ドクンドクンと脈立っているのが分かると、ホッと一安心し寝転がせる。

 だが、もしも生き延びて力を制御出来なかったら、いつか人殺しになってしまうと考えると、この力を授かった事を後悔する。

 不安や恐怖に潰されそうになり過呼吸になると、頭に何かが当たったのを感じると、竜が撫でるように手を置いていた。

 

「一先ずコヤツは気絶しておるから、まずは、おまえと話をするとしよう」

 

 そう言って竜は、大きく翼を広げ咆哮を上げ、天高く炎のブレスを吐く。

 一瞬にして全てを焦土へと変えてしまうと、錯覚出来るほどの威力。

 

「おれの名はイグニール、又の名を炎竜王と呼ばれている」

 

 王という言葉に焦りを覚えるが、この場所がコイツの縄張りなら俺たちは、既にこの世から消されていると考え、話し合いに応じる。

 聞いてみれば、イグニールは人と竜の共存を望む穏健派らしく、それに反対し竜と人間同士の争いを望む強硬派がいるとのことだ。

 つまり、イグニールは一切俺たちを敵と見なす事は無いということだ。

 とはいえ、それを簡単に信じる理由にはいかないと言えば、こればかりは仕方ないと頷いてくれる。

 

「オレが話したのだから、おまえも話せ何故こんな場所に来た?周辺の人間はオレを恐れているはずだ、そこで伸びているヤツのようにな」

 

 地面に寝転がる男に視線を向ける。

 此処で嘘を言っても本当の事を話しても、死ぬも生きるのも変わらないので転生の話をすると、竜は一切笑わずに話を聞いてくれた。

 最後まで話すと、まさかアンクセラム神が死者を蘇らせるとは、なんて驚愕しているところ申し訳ないけど、俺を蘇らせてくれたのは、そのアン某ではなくククリヒメという俺がいた世界の神だと話せば、聞いたこともない名だと言う。

 つまり、この世界はアンクセラムという一柱の神しかおらず、無闇に別の神の名を口にしないほうが良いとのことだ。

 もし狂信者などに見つかれば、改宗という名の拷問を受けることになると言われ、身震いしながら口外しないと約束する。

 そんなこんなで、この世界について聞いてる内に、倒れていた彼が起きた。

 起きたのも束の間、俺を守ろうと腰に携えた剣を抜き庇うため前に出る。

 足が震えへっぴり腰のため全然格好がついていないが、必死に戦おうとする姿は勇ましく思えたが、そんな事をしても意味がないので、何とかイグニールは悪い奴じゃないと話す。

 俺と長く会話していても一向に食べようとする気配は無いし、心配はいらないと宥め、彼がイグニールと話をすると、驚くべき情報が開示される。

 ナント、この周辺を治めるマーベル王国の第一王子、ゲイル・マーベル(15)だったのだ。

 驚いて急いで、地面に膝をつき敬おうとするが、そんな事をさせるために話したんじゃないと制止される。

 そこから色々話していけば、彼は村人たちに頼まれ住み着いた竜の調査をしに来たらしく、つまりイグニールの事だ。

 だが、腰を据えて話してみれば、割とフレンドリーだということで、大丈夫だろうとこの話は終わったのだが、何故俺のような子供がこんな場所にいるのか疑問に思ったのと同時に、村に君のような子を見た覚えは無いと言う。

 誰かを無償に助けてくれる彼を少し信じ、この世界に転生したことを話すと、見知らぬ地に一人孤独に暮らすなんて大変だったろうと号泣する。

 つまり孤児なので、ゲイルが孤児院で引き取ろうかと考えたが、幼い体にも関わらず自身を吹き飛ばしたパワーを鑑る。

 

「騎士が住む寮があるんだ。それでもし、僕と同じ年齢になったら騎士団に入らない?」

 

 手を差し伸べられるものの、身体能力すら制御できない俺が入れば死人が出ると考え、その手を掴むことが出来なかった。

 その様子を端から見ていたイグニールが、仕方ないと言わんばかりに息を吐く。

 

「ランスロットよ、おまえが制御出来るまでオレが育ててやる」

 

 まさかの提案にゲイルと俺は目が飛び出しそうになる。

 ゲイル曰く竜に育ててもらうなど前例がないためか、騎士団の寮に連れて行くと威勢良く発言する。

 先程まで、イグニールに恐怖し腰を抜かす寸前だったと思えない程だ。

 だが、イグニールも頑なに譲ろうとしないため、決定権を渡される。

 悩み抜いた末、俺が選んだのは

 




 まず最初に、ナツたちがいた400年前の時期の情報が不明だったため、安直にX777年から400年前のX377年にエクリプスの扉を通らせることにしました。
 そして、オリ主がウェンディに固執する理由を作るため、それよりも前にウェンディの父親と知人にさせました。
 ウェンディが空気を食べる天空の滅竜魔導士なので、風系統の名前が良いと思い、疾風の英語名であるゲイルにしました。
 それから、筆が乗り10時辺りに幕間②が投稿されます。

オリ主編6月末に締め切り

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