抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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タイトルの意味は追々明かします


アルビノ烏がくれた物 前篇

さて儂は週に一回ある場所に寄った後に政務を励む事にしているのだ・・そう其の場所に有るのは儂が住んで居るメストロワの一角に有る8つの墓地で有るのだ

 

此の場所に行く事が出来るのは儂や佐川さん位しか居ない・・そう其れ程此の場所は我がオルレアン大公国にとって重要な意味が有る場所だ

 

そして何故此の場所に儂と言う存在が徐に訪れているのかは「一種の習慣かも知れないし報告をする為に来る」と言う理由が有る

 

そう此の墓の主と言うのは早い話は歴代の此のオルレアン大公国の当主達と其の奥方の墓だ・・そうオルレアン大公国は初代オルレアン大公が造った国だ

 

だが残念かな初代があれだけ活躍否孤軍奮闘をしたと言って良いだろう行為をしたのに世間では大公の位に着いての件は認めても「独立国としてのオルレアン大公国否初代の当主と言う存在は本当は独立国家としてのオルレアン王国の建国」と言う物を望んで居ても認める訳が無かったのだ

 

だからこそ今でもオルレアンはオルレアン大公国として居るがオルレアン王国と言う事は認められないと言う事態に陥って居る

 

否・・もう我々が進むべき道は「独立国家としてのオルレアン王国」と言う物を歴代

 

そう自ら王国を建国すると言う事は既存の国家群にたいして宣戦の布告をすると言う意味合いにもとれるのだ

 

そう傍から見れば此の行為は「既存の王家の大幅な影響力の低下」と言う現象と「地方の有力な大公や公爵を担ぎ上げて独立国家の建国を成そうとする勢力が出ない様にする為の算段」であるのだ

 

其れに因り「オルレアン王国」と言う国家は建国できず仕舞いだった・・だがせめての救いなのが「オルレアン大公が先のタタール・キタイ2重帝国地域がガリア王国やトリスティン王国に占領をしていた地域での王の称号と呼称の許可」を認可されたのと

 

そして「ガリア・オルレアン2重王国」と言うガリア王家と対等な存在である事も認可をする事も許されたのだ・・そうだからこそ素直に此処までの戦果を勝ち取るだけの外交手腕を持って行く事が出来るほど初代オルレアン大公は傑物と言えるだろう

 

其れに初代オルレアン大公が以前述べた様に広大な領土を手に入れる事が出来たのは・・そうある人の御助力に因る物に過ぎないのだ

 

そう其の話に登場をする存在を語るのには私と言う存在・・そうガストン・フィリップ・オルレアンと呼ばれる存在が未だに一桁の頃の話を述べなくては成らなそうだ

 

そう儂と言う存在前世では佐藤と名乗る存在の十代以下の頃は儂と言う存在はあのガリア王家の中では生きる事が出来なかったのだ

 

そう何しろ儂自身の十代以下の人生と言うのは儂の現世での儂の立場と言うのは早い話今現在のガリア王の祖父そして今現在の名目上のオルレアン大公国の当主のルイ・フィリップ・オルレアンから見て祖父にも当る存在

 

そう父親の祖父に当る存在は早い話は有る程度のカリスマと言う存在が有れど早い話は「性豪」と言うべき存在だった

 

だからこそ正妻と言う物を娶れど・・そう沢山の側室相手に性行為を繰り返したそうだ、だが残念かな其の沢山の女を娶れど儂の父親に当たる存在の儂の兄弟や姉妹に成る人達の大半は夭折をする事に成ったのだ

 

其れに其の2代前のガリア王は最初に正室と結婚をしても結婚をして僅か3年で子供を授からずに其の間に今現在の2代前のガリア王の正室が病気の為に崩御をし・・そして継室と成る存在が嫁いだのだ

 

其れで継室に成る人間はガリア王との年齢差が13歳も離れて居たそうだ・・そして今現在のガリア王の父親に当たる存在は此の継室の第一子まあ長子に成る存在だ

 

さて先程述べた様に此の時代否此の世界で一夫多妻制と呼ぶべき事柄は別に何も可笑しくは無い・・そう例え水のメイジが魔法で薬を造ろうとも其の薬に効果の無い病気と言う物で沢山の赤子の段階で夭折や水子と成る事は別に珍しい事では無かった

 

そして儂と儂の双子の母がどの様な存在なのかと言うのは正直な所分からない・・そう先程述べた様に2代目前のガリア王と言う存在は

 

・・まあ原作通りの展開と言う名の将来的に見ればジョゼフド・ガリア又はシャルル・オルレアンの視点から見れば3代前のガリア王と言う存在は先程述べた様に「子沢山で有らねば成らない」と言う思いが強いお蔭で「継室の女中・・まあ所謂メイド的な存在」とかにも手を出すと言う暴挙に出たりもしたのだ

 

だからこそ此の世間体と言う物や面子と言う物を非常に重んじる・・そう特に旧西エウロパ帝国地域圏での歴史と伝統の有るガリア王家が所謂メイドを手を出して

 

そして子供を孕まさせると言う事をしたと成れば当然の如く「王家の災いと言うか王家の面子に傷が付く」と言う理由で其のメイドで有った彼女は

 

そう否儂と言う存在と儂の双子の弟のムッシュの母親は其れなりに大きい屋敷と庭園を与えられる代わりに外界との隔離をされる事に成ったのだ

 

そう人の噂に戸は掛けぬと言う様な諺が有る様に仮に儂の血の関係上の母親が暗殺をされれば良からぬ噂が流れるだろう「ガリア王はメイドに手を掛け子供を孕ませてそして殺した」と言う噂が流れるだろう

 

そして諜報関係に非常に強いロマリアやゲルマニア当たりが先程の噂の真偽を確認をする為にスパイを派遣をして・・そして其の話が本当の話なら「先程のメイドの子供の確保」に走るだろう

 

そうして先程の双子を見つけ出す事に成功をすれば「ガリア王家に対する外交的な切り札に成る」と言う事は明白なのだ

 

さて話を戻すが「其の母親の其の後」をするが・・そう儂が此の世界に来て思いだせる一番古い記憶と言う物は「孤児院に居た」と言う様な記憶しか無い

 

そう・・だからこそ母親と言う物がどの様な死に様と言う物を辿ったのかと言う物を知らないし其れを知る術も当時の儂には無かった

 

さて其の後儂は先程の孤児院の園長から「今すぐお前とムッシュを引き取りたいと願う人物がいるからこそ・・だからこそ此の場所で暮らせるのは今日まで」と言われたのだ

 

そうして儂達は否儂は儂から見て先代のオルレアン大公と会う事に成ると言う訳だ・・そして儂は今は亡き彼女にも会う事に成るのだ

 


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