転移者たちの代理戦争 作:蕎麦味噌オンザライス
(ご主人)
不意に、ミュールさんの声が頭に響く。
同期している状況だと、他の人に聞かれず会話ができるのは案外利点なのかも知れない。
そんな風に真面目に考えていた俺とは違い、彼女の話はごく些細なものだった。
(ご主人て、どんな人にも接し方変わらないんですね)
男の人も女の人も、私も。
そう加えたミュールさんに、俺は苦笑を返す。
(相手によってコロコロ態度を変える人は嫌われるって聞いたからね)
それ以来、敬語とかの対応は変えても、距離感は変えないようにしてる。
というか、俺は人との距離感を測るのが苦手だ。
目上と同格以下の境は簡単だ。年齢とか立場とか、分かりやすい目安があるから。でも友人と知人の境、友人と親友の境は分からない。いくら本を読んでも、「人によって異なる」が結論になるから、一般常識として「他者を敬う」意味で名前にさんをつけることで、なんとか誤魔化している。
たぶん「誰とでもフランクに接するのが最善」っていう意識が一般常識になれば、そっちに合わせることになるだろう。
とはいえ、これまで得た一般常識が覆ったこともなく、対応を変えたこともないから、本当に変えられるのか? と言われても絶対とは言えないけど。
そんな事情を察したのかどうかはわからないけど、ミュールさんは嘆息したように息を吐き、
(ご主人も難儀してるんですね……)
と呟いた。
そんな折。
「先に話しておこうと思うんだけど」
そう話しかけてきたのは、先を行く美人さん。
先程から意識がこちらに向いていたようだったから、特に驚くことなく続きを促す。
「アルス様の代理人で、幾つかの組織を編成してることは知ってる?」
「はい。名前だけですが」
現在、アルセイドの軍には組み込まれず、代理人だけで構成された組織が幾つか存在していることを、俺も耳にしていた。
それは、〈生徒会〉〈武術部〉〈魔術部〉〈弓道部〉〈射撃部〉の五つ。
まず〈生徒会〉は、代理人全体を纏める組織。
代理人の代表が組織のトップに立ち、前衛や後衛の枠組みの中で、上位者が属している名実ともにトップチームだ。
〈武術部〉は、選りすぐりの前衛特化の組織。
前衛の中で最も強いと言われている
〈魔術部〉は、〈武術部〉と対極の魔術特化の組織。
リーダーは
〈弓道部〉は遠距離戦の中でも弓の扱いに長けた人たちの組織。
〈射撃部〉は魔銃を使う人たちの組織。
この二つをまとめなかったのは、そりが合わなかったかららしい。
俺が知っている情報はこれと+α程度。
どこも内外にちょっとした問題を抱えているらしくて、ほとんど情報を知らない自分でもそんなことを知ってる組織は正直大丈夫なんだろうかとも思ってしまう。
とはいえ、劣等生に含まれていた俺には声もかからず、関係のない話でしかない。
だから名前だけ、と答えたんだけど、美人さんはそれで十分とでも言う様に頷いてみせた。
「そこに、私たち召喚成功者で新しく隊を作ろうという話が持ち上がってるの」
「成る程」
それで、俺にも声がかかったって言うわけか。
「全生徒で何人くらい成功したんですか?」
「今日の儀式にもよるけど、今のところ18人。私のように他のところに参加してる人もいるから全員が隊に加わるか分からないけど、その話し合いをすることになったの」
何人が儀式を行ったのか分からないけど、約300人中18人は少ない。
それで編成を組めるのかは疑問だし、召喚獣の用兵によっても全然戦い方が違ってくると思う。
正直組織を発足させる利点が分からないけど、それこそ話し合われるだろう。
そう思っていた俺は甘かったのかもしれない。
競技場に併設された教室の一つを貸し切って行われた話し合いには、22人の生徒とその召喚獣が集まっていた。
まず美人さんの竜と、うちのミュールさん。
他に人型は悪魔と天使が二人ずつと、ミュールさんより若干大きい小人。
亜人型と言えばいいのか、下半身がクモの女性、下半身が魚の女性。
獣型が一番多い9体。
尻尾が赤い狐、緑と白の毛並みが見事な犬、目の青い白兎、尻尾が三本ある黒猫、雲みたいなふわふわを纏った馬。
それに真っ赤なアルマジロ、身体の所々が鉱物みたいなクマ、牙が赤熱化してるイノシシ、内部の放電現象が透けて見える角を持つ闘牛だ。
鳥型は、黄色の鳥、、緑のトサカが特徴的なダチョウ。
爬虫類はでかい紺色の陸ガメ。
それと、不定形の青白い人魂みたいな光の塊。
召喚術の機能で竜を含め、本来教室に収まらない大きさの召喚獣も人が抱えられるサイズに小さくなってはいたけど、カオスにも程がある。
さすがに、全員が一堂に会するのは初めてだったからだろう。
情報交換が始まってしまった教室内を余所に、壇上に一人の男性が立つ。
男性はイケメン天使を横に控えさせ、手拍子で全員の視線を集めた。
「皆さん、ここに集まっていただいた理由はもうお聞きだとは思いますが、もう一度説明させていただきます」
良く通る男性の声が教室に響いて、雑談は完全に止んでしんと静まり返る。
男性は、容姿の年齢的に考えれば教師だろう。
1~4組と5~8組は同じ授業でも先生が異なることも多く、たとえ同学年でも知らない教師は当然のように存在する。
彼が教師なら、まとめ役をしてもらうのは合理的だろう。
「今日で、召喚術を習う全10クラスの儀式が終了しました。その結果、召喚に成功したのは私たち22人です。そして、代理人の代表者である雪平くんが、新しく召喚士によるチームを結成することを提案しました。この場は、その是非について討論するためのものです」
男性は教室を見渡し、全員が理解したのを認めてから言葉を続けた。
「進行は私、天ヶ崎が務めさせていただきます。まずは、現時点での採決を取りましょうか。組織を結成することに賛成の方は挙手をお願いします」
手を上げたのは10人。
その他には全く動かなかった人もいるし、周りを見て挙げそうになった手を降ろした人もいる。
手を挙げた人も似たような物だった。
「10名ですか……。流石にこの人数では部隊扱いが精々で、組織として立ち上げるのは難しいと思います。挙手しなかった方で、その理由を挙げてくださる方はいらっしゃいますか?」
天ヶ崎さんの声に反応した人は多かったものの、すぐに手を挙げたのは二人。
勢いよく手を挙げている牛を従えた男子と、慎ましやかながらしっかりと主張した手の上げ方をしている女子。
女子の方は美人さんだ。
「……ありがとうございます。ではまず、東条くんからお願いします」
真っ先に手を挙げた方を優先することにしたんだろう。
東条と呼ばれた男子は立ち上がり、教室の一人一人を見回してから徐に口を開いた。
「俺は一人で戦うために召喚獣を得ただけだ。だから、群れることはしない! 相棒だけで十分だ!」
成程、そういう考え方もあるのかと納得してしまった。
東条くんはそれで満足したのか、どかっと席に座り口をへの字に閉じる。
唖然とする教室で、いち早く回復した天ヶ崎さんが苦笑いを浮かべる。
「あ、ありがとうございます。では、高宮さん、お願いします」
今更だが、美人さんは高宮という苗字らしい。
すっと立ち上がった高宮さんの声が、静まり返った教室に響き渡る。
「私は既に〈魔術部〉に参加していますので、こちらとの掛け持ちは難しいと判断しました。……以上です」
高宮さんは腰を下ろし、発言権を天ヶ崎さんに戻した。
彼女は他にも何か言いたそうだったけど、理由を述べよっていう趣旨だったから、それだけに留めたようにも感じた。
「ありがとうございました。他に反対の理由はありませんか?」
皆似通った理由なのか、誰も手を上げようとしない。
ここはある意味問題提起の場だと思うから、発言しておくことにした。
「はい」
「あ、えっと……どうぞ」
名前を憶えられてなかった。
俺って本当に被害意識が強かっただけっぽい。
というか、なんかオールウェイさんに睨まれてる気がするけど、賛成派だった彼女に反対派と誤解されたんだろうか。
「反対と言うか、問題提起ですが、宜しいでしょうか」
「……そうですね。どうぞ」
認められ、オールウェイさんの視線がいくらか柔らかくなったところで、改めて口を開く。
「召喚士と一括りにしても、召喚獣をどう戦ってもらうかは人ぞれぞれだと思います。ですので、お互いの能力や戦い方を提示して、上手く連携が取れそうなら部隊として纏まって、合わないようであれば、それぞれ他の部隊に組み込んでもらった方が有用だと思います」
俺の発言に対して、天ヶ崎さんを初め数人は特に驚いた様子も見せずに俺を見ていた。
同じことを考えていたからこその反応だろう。
だけど、考えていたのなら先に発言してほしかった。
無名な人間が提言するよりも、知られている人のほうが受け入れられやすいらしいし。
「ありがとうございました。他に反対の理由や、問題の指摘はありますか?」
挙手する者はおらず、天ヶ崎さんは一度頷いて発言を続けた。
「ではまず皆さんの戦闘方法と召喚獣の能力を開示して頂きたいのですが、問題はありますか?」
これには数人が手を挙げた。
そのほとんどは今日召喚に成功した人で、当然だが彼らは召喚獣の能力を把握していない。
なので、彼らがすぐそばの競技場に向かってる間、他のメンバーは情報交換と言う名の休憩に入った。
「アオ、どうして賛成しなかったの?」
微笑みつつ怒りを露わにするという、器用な表情で問いかけて来たのはオールウェイさん。
彼女の横では、美人悪魔さんが微笑ましそうに笑っていた。
その角とか羽が無ければ美人姉妹に見えなくもない。
何はともあれ不機嫌みたいだし、これ以上怒らせる前に答えておくことにしよう。
「反対というわけじゃなくて、皆が最も実力を発揮できる環境で動くべきだと思ったんだ」
俺としてはかなり真面目な回答だったんだけど、オールウェイさんはむっとしたように眉を顰めてしまった。
こんな表情でも様になるんだから、美人ってすごい。
「……タマムシ色ね。日本人らしいわ」
玉虫色……? 虫……じゃないか。
確か、どっちつかずな回答で明確な答えを出さずに誤魔化す発言……だっけ?
俺がつい苦笑を浮かべると、オールウェイさんは馬鹿にされたと思ったのか余計目を吊り上げる。
彼女の怒りが爆発してしまう前に、俺は手を振って否定を示した。
「個人的には、召喚士の部隊はいいと思うよ。色んな事が出来そうで面白いし」
「……なんで他人事なの」
幾らか険は取れたものの釈然としないのか、そう言った彼女は憮然とした様子だった。
……まあ、今さら取り繕うこともないか。
「俺は積極的に戦闘に参加できないから」
「あ……」
オールウェイさんは何かに気付いたような声を漏らした後、気まずそうな表情に変わる。
感情が顔に出やすいことはとても親しみやすい性質だし、こちらとしても察するのが簡単で助かる。
が、そこまで気にされても反応に困る、というのが正直なところだ。
というか、少し前は俺のことを知らなかったっぽいのに、今は魔術使えないこと知ってるんだな。
あれから知る機会があったのか?
まあそれはいいか。
なんて声をかけようかと考えていると、オールウェイさんは「でも」と呟いた。
視線を上げて俺と目が合うと、彼女は語気を強めて言う。
「でも、その子がいるじゃない」
その子とは、勿論ミュールさんのことだ。
いきなり指名されて驚いたのか、ミュールさんはビクついてオールウェイさんを見据える。
気難しいのが妖精なのかわからないけど、また毒を吐く前に答えておくことにした。
「それでも、魔術は使えない」
「え……?」
まぁ驚かれるのも仕方ないかも知れない。
妖精の体格で直接戦闘なんかできるわけないし、補助や回復魔術が使えるなら同系統の属性魔術が使えるはずだからだ。
だけど、それは彼女の力が他とは違うだけであり、他の召喚獣に劣るわけじゃない。
ミュールさんの名誉のためにも、彼女にはそれ以上の能力があることをオールウェイさんに告げる。
「ミュールさんは、かなり広範囲に探知ができる。だから、索敵として参加するなら召喚士の部隊に拘る必要はないとも思ってる。だから、適材適所を提案したんだ」
余計な誤解を受けたくないから、探知についての詳細は黙っておいた。
ミュールにも一応話しておくことにする。
(ミュールさん)
(あ、はい)
(探知できる内容の詳細は、時期を見て説明するってことでいいかな?)
(勿論です。……その辺は、妖精も人間も変わりありませんから)
最後に付け加えた一文を言う彼女の声は、どこか固い気がした。
その声の変化に突っ込むべきだろうか。
そんなことを考えていると、
「そっか……。わかった」
とオールウェイさんが納得の声を発した。
納得とは言っても彼女の目は活き活きとしていて、俺の考えを変えられなかったことへの反応……諦めが混じっているとは思えない。
「ならさ、カエデのドラゴンに乗せてもらって、強行偵察とかいいかもね!」
ドラゴンというからには、カエデというのは高宮さんのことだろう。
それが強行偵察の意味にあってるかはわからないけど、すごくいい案だと思った。
「うん。そんな風に、召喚士だからできることが考えられたら面白いよね」
「そうだね!」
「……ちょっと、勝手に私たちを巻き込まないでくれる?」
オールウェイさんが手ごたえを掴んで終われるかと思ったら、今度は高宮さんが会話に入って来た。
彼女がずっとこちらを窺っているのは、探知で知覚していた。
だからいつか来るかもとは思っていたけど、こうして否定から入られると面倒くさ……困ってしまう。
現に、せっかく上機嫌だったオールウェイさんは、出した案を否定されて眉を顰めてるし。
とはいえ、敵意を含んだ不機嫌だったりするわけじゃなくて、どちらかと言えば軽く拗ねているだけのようにも見える。
それは、エスターさんとセリアちゃんが見せる様子によく似ている気がした。
実際、エスターさんのようにその表情を察した高宮さんが、苦笑に似た微笑みを浮かべてる。
「別にリズの案を否定するわけじゃないから安心して。そうじゃなくて、そういう話をするならちゃんと私も交ぜなさい、って言いたかったの」
「なーんだ。カエデ、頭がいいのは貴女の美点だけど、言いたいことは率直に言うべきね」
「貴女は少し率直過ぎるけどね」
気の置けない会話を始める二人。
そんな中に混じっていけるわけもなく、ただその様子を眺めていると、俺の様子に気付いた二人がこちらを見て微笑んだ。
「私、日本ではカエデの家にお世話になってたんだ」
「リズのお母様と私のお母様は旧知の仲でね、家族ぐるみの付き合いをしていたの」
成程、と俺が納得したのを見て取り、高宮さんは改めて先程の案について話し始めた。
「私のリーンに頬凪くんを乗せて偵察って言うのは賛成。飛行魔術を使える人もいるけど、リーンの航続距離と速度には敵わないと思うし、その子の探知能力もそういうことなんでしょ?」
ここは……肯定しておこう。
下手に隠すと不信感をもたれそうだし。
「うん。教本に載っていた程度でしか人が使う魔術の探知効果は知らないけど、明らかに上位互換みたいな能力だったよ」
「……魔術って、他の種族が自然に使えてるものを、人が使うために編み出した物なのかも」
魔術は歴史が古いらしく、誰が、どんな目的で開発したのかは判明していない。
もし高宮さんの言ったとおりなら面白い発見だ。
そんなことを考えていた高宮さんと俺に呆れたのか、オールウェイさんは不機嫌そうな顔を隠そうともしない。
「そーいうのは後でやってくれない? 今はどんなふうに活用していくかでしょ」
「ごめんごめん」
苦笑してオールウェイさんを宥める高宮さん。
美人悪魔さんが姉のような役目を取られてしまったんじゃないかと思ったけど、そんな二人を見て微笑んでいるあたり、特にオールウェイさんとの関係に拘泥しているわけでもないらしい。
ともあれ、運用の話が再開される。
「召喚士が組む利点……召喚獣がいるからできることって何かな」
「それは召喚獣にもよるんじゃない? リーンなら移動の他にもブレスとか魔術が使えるから、魔術の詠唱してる間の援護を任せられるし」
「移動、支援、牽制ってこと? その辺は他の組織同士の連携の課題でもあるよね」
盛り上がる高宮さんとオールウェイさん。
二人の会話に声を挿んだのは、天ヶ崎(元)先生だった。
「召喚士は、練度が上がると召喚獣との意思疎通がより高度になるらしいですよ。遠く離れていたりしても話せたり、相手の状態が分かったり」
「先生、ホントですか!? それなら、より高い精度で連携が取れそうですね!」
「でもそれって、本人と召喚獣だけに限った事ですよね? それなら、あまり部隊の利点とは言えないかも……」
いつの間にか、殆どの人が近づいてきているか、この会話に耳を傾けている。
これって、もう会議と一緒なんじゃないだろうか……なんて野暮な言葉を言えるわけもなく、会話は続く。
「移動って言うなら、やっぱり人間より早い子がいますよね」
そう言ったのは、肩に黄色い鳥を乗せた女子。
「足の速い子で攪乱して、魔術師と魔術の強い召喚獣が本命を叩き込む。その後の混戦は前衛と後衛を分けて当たれば……」
「そうだね。単独では効果は薄いし、複数での運用が必須になるとすれば、召喚獣の部隊は分散させるよりまとめた方が利点が大きいかも知れません」
「成る程……それなら、ある程度の掛け持ちはありかも」
「でも、練度とかを考えるなら掛け持ちはやっぱり拙いんじゃないかな。中途半端なら意味ないし、いい顔されないかもしれないしさ……」
掛け持ちだからと反対しようとしていた人も、今の話題に興味をそそられているらしい。
皆本気で考えているようで、悩む表情がより強く出てしまっている。
集団心理が強いというか社会性が強いと言うか、人間の気質として抜け駆けを疎む者は少なくない。
しかも、それが戦力の低下とかの純粋な不安ならいいものの、より強い力を得た者に対する劣等感や嫉妬だったりするから難しい。
だけど、この場で話し合う人たちに、そういったネガティブな感情はみられない。
純粋に、自分たちのこれからのことを真剣に考えている。
それがよくわかる光景だった。
「だからこそ、召喚士のチームが必要な部隊だと示す必要がありますね。そのためには、人数と色々な能力が必要ですが」
流石は元先生。
本当の休憩に出た数人が帰ってくる頃には、能力の確認に行った人たちも集合。
先程の言葉で上手く締めて、改めて話し合いが再開されることになった。
さっきまで話していたからその流れだと思うけど、俺の席にオールウェイさんと高宮さんとの席が妙に近い。
俺が端に座っていたせいもあるけど、横にオールウェイさん、前に高宮さんという位置取りは美女に囲まれているようにも見えるせいか、時折男子から鋭い視線を受ける。
俺がそんなことを考えているうちに、天ヶ崎(元)先生による先程の談話(?)を伝え終えたらしく、改めて能力を開示していくことになった。
一人一人、左の席から順番に自分と召喚獣の能力や戦闘方法を黒板に書いていく。