ポケットモンスター 新たなる旅路   作:よっしい

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第一章 デルタ地方上陸編
PROLOGUE  Beginning Twilight


ある夕焼け空の下。

スマホロトムを取り、番号を打つ。

 

タタッ、タタタッ、タタタタッ。

 

踊るように軽やかに動く指は、まるでバレリーナの華麗なステップのように見える。

 

いよいよ、この日が来たのだ。

 

少年……というより青年の気分は高鳴っていくばかり。

踊る指は止まらず、脳を刺激する好奇心はどんどん強くなっていく。

 

長い数字の羅列を打ち終え、それと同時に、スマホロトムを耳元に当てる。

 

プルルルル、プルルルル、プルルルル。

 

異様なほどに長く感じられたコール音。

そして、沈黙を破るはかつての仲間の懐かしい声。

 

煌めく黄昏時の夕陽を背後に、青年は口にする。

 

 

「よっす。久しいな、ホムラ!」

 

 

画面の向こうで驚く仲間の反応を見て、嬉しそうにする青年。

 

そして、彼は導くこととなる。

 

かつての仲間を、更なる上のステップへ。

 

 

 

☆

 

 

 

ポケットモンスター、縮めてポケモン。

この星の、不思議な不思議な生き物。

森、海、街、空、火山、そして宇宙に。

いたるところでその姿を見ることができる。

 

トレーナーが各々育てた自慢のポケモン同士で戦い競い合う競技、『ポケモンバトル』。

そこに求められるのは、単純な力だけではない。

 

知識、運、戦略、そして信頼。

これらを総合的に高いパフォーマンスが発揮できたものが勝者となれる。

 

そんな『ポケモンバトル』の猛者たちが集い競い合う、『デルタ地方』。

そこには、各地方のチャンピオンたちですら苦戦するような強敵や、団結しないと止められない、災害級の黒幕が物語の要所要所で立ちはだかってくる。

 

これは、ひとつの地方を冒険してチャンピオンとなった少年少女にスポットライトを置き、デルタ地方という『新たなる旅路』での冒険による、彼らの更なる成長を追っていく物語。

 

 

さぁ、旅立つ準備はできただろうか。

 

では、行ってみるとしよう。

 

 

夢と冒険と!ポケットモンスターの世界へ!

 

 

 

 

 

☆

 

 

 

 

 

ところで、だ。

あなたは、こんな経験はないだろうか。

 

上の世界に立ち、戦う人々に対し、羨望する。

自らの弱さに絶望し、強き人々を憎む。

己の力不足ゆえに、何かを諦める。

 

私の個性あふれた文章を読むあなたは、

きっとどこかで、強さを、力を求めただろう。

はたまた、世に絶望し、全てを諦めたかもしれない。

 

だが、己の上を行く者を、見てみてほしい。

 

今、舞台で大いに輝いている、その裏には何が見えようか。

 

頂点を目指し続けるその過程には、必ず『挫折』があるはずだ。

必ず、『苦労』が、『絶望』が、『苦難』が、『羨望』が、『努力』が、『執着』があるはずだ。

 

 

勝負の世界ならば、どんな世界でも、それは同じ。

どんな人物にも、必ず今あげた感情があるはず。

 

誰にだって、苦労する日が、絶望する日が等しく訪れるのだ。

 

私は、この小説で、『頂点を目指し競り合い続ける者』の成長の経緯(いきさつ)を表現する。

だからこそ、忘れないでほしい。

 

全ての人には、苦しみに悩まされる日が、立ち止まる日が等しく訪れることを。

そして、希望に満ち満ちた日もまた、頻度こそ等しくはないかもしれないが、必ず訪れることを。

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