同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ   作:一般ユーザー

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第10話 趣味も持つことは、素晴らしい(後編)

花園の家にお邪魔してから、数日がたった。

その間に、俺も一緒にコスプレイベントに参加する手続きをしたり

お互いに、連絡したりして当日の日程を決めたりしながら時間が過ぎていった。

 

 

イベント当日

 

会場は、自宅から電車でそれなりにかかったが意外と早く着いた

 

「ここでいいのか しかし、人が多いな」

 

会場は、大きなイベントホールを借りてのイベント

開催時刻が10:00から16:00までだが会場には、一時間以上前から人が多い

 

「そうだね、もし遅く着いたらもっと並ぶ事になるとこだったネ」

 

一応、当日会場にはぐれる可能性があったから花園さんとは、待ち合わせをしてから一緒に会場まで来た。

 

「しかし、今日は晴れて良かったよな」

 

今日は、天気に恵まれたおかげでこれなら外で撮影もできるな。

 

そうやって、花園に声をかけたらだいぶ緊張しているのか顔色が悪い。

 

「うん そうだね うん」

 

(まぁ 初めてのイベントに足を運べばそんな風にもなるか)

 

仕方ない、効果があるか分からんがやらんよりマシか

 

「花園・・・こっちを見てくれ」

 

「うん 何かなぁ天堂・・・君・・」

 

花園がこっちを見た時に言葉が止まった。

まぁ 目の前の男が急に変顔をするからあたりまえだろうけど

それも、両手を使って顔をヒッパテさらにあらゆる方法を使い全力で変顔をしたのだ。

 

(まぁ さすがに他の人の目もあるから見られてないタイミングで一瞬でしたが)

 

こういうのは、度胸が大事だし望みの結果も得られた。

花園も突然、俺が変顔をしたせいか固まっているが、さっきまで緊張した雰囲気がなくなっている。

 

「とりあえず 少しは、緊張が取れたなら良かったが スマンな変顔なんか急にして」

 

そう 俺が声をかけると、状況を理解したのか俺に何か言おうとして笑い出した

 

「ふっふ なんか、天堂君がそんな事をすると思わなかったよ それに 思い出すと 変で笑ってしまったし」

 

どうやら、緊張が解けて笑ってくれたなら俺の精神の犠牲も約に立ったようだ

 

「でも、ありがとうね 緊張をほぐそうとしてくれたでしょ」

 

「いや、ただ俺も緊張をしていたからさ変顔したら緊張が取れるって何かの記事に乗っていたから実践しただけだぜ おかげで緊張がほぐれたしそれで、花園の緊張が取れたらのならよかった」

 

その言葉に再度、感謝をされたがが何より今日一日は、しっかり楽しむとするか

 

 

 

会場に受け付けをしてから、一応集合場所で待つことにした。

 

(しっかし まさか俺も、本当にコスプレすることになるなんて)

 

一応この日の為に購入したが、衣装を着てみたが意外と似合っていると思う。

高かったが、まぁ必要経費と思い親に特に感謝している。

一応、小学生の時に何かに備えてお小遣いをためていたが、こうやってお金が使えるのも親のおかげである。 早く、中学4年でアルバイトを始めて自分で稼がなきゃ

 

「ごめん お待たせー」

 

どうやら着替え終わったのか、以前家で見せてもらった魔法少女の衣装の格好で花園がこちらの方にやってきた。

 

「あぁ いや女性更衣室の方が混んでいたし仕方ないよ」

 

そう、男子更衣室の方は、それなりに人がいたが女性更衣室の方に比べるとマシだった。

そんな感じで話をしながら撮影可能なエリアまで行くことにした。

 

「でも、天堂君の恰好、似合うね」

 

「おぉ ありがとう そう言ってもらうと助かる」

 

俺が今、着ている格好も花園が着ている魔法少女の作品で出てくるお助けキャラの男性が着ていた格好で黒のスーツに所々の装飾が目立つが思ったより動かしいやすい。

しかし、前世でもスーツを着ていたからか懐かしくも思ったが

 

「花園もいや、そろそろ撮影場所につくし フラワーもよく似合っているぜ」

 

そう、一応会場では、お互いコスプレネームで呼ぶ事になっている。

まぁ、当然本名で呼んだりしたら何かとトラブルになるからもしれないからだ。

ちなみに、花園は自分の名前に花が入っているのもそうだが今着ている作品が花を題材にしているのもあってかフラワーで登録したみたいだ。

 

「でも、さすがにブラックは、適当過ぎじゃない」

 

「いやー マジで何も思いつかなかったから」

 

ちなみに 俺は、ブラックで登録した。 本当に何も思いつかなかったから前世で家族と昔育てていた犬から名前をもらった。

 

(まぁ クロだとペット感が強くなるし まぁ ブラックの方がマシか)

 

一旦、自分の名前のセンスが死んでいるのは置いといて撮影エリアについたから

 

「とりあえず、記念に一枚取るぞ」

 

そうやって、花園が持ってきたカメラで撮影しようかと声をかけた。

ちなみに このカメラは、お父さんが趣味で使っていたらカメラのお古を貰ったらしいが明らかに値段が高そうなカメラである。

 

(・・・壊さないように気を付けよう)

 

何回か、花園にポーズを取ってもらい写真を撮影するが素人でも良く取れた気がする

その後、なんでか俺のも取りたかったらしく何枚か取ってもらった。

 

「すみません 少しいいですか?」

 

そうやって会場を回っていると男性の人に声をかけられた

 

「あぁ はい何でしょうか」

 

「そのよろしければ何ですがその彼女さんの写真を2、3枚ほど撮ってもいいでしょうか」

 

どうやら、花園の衣装を取りたくて声をかけたらしい

 

「フラワー 写真を撮りたいらしいからよかったら荷物持つぞ」

 

「あっ うんお願い その写真お願いします!」

 

その後、写真を3枚まで撮ってもらったり、衣装についてや作品についても話をしたりとだいぶ、緊張も取れてリラックスしているみたいだ。

 

(よかった これなら安心だな)

 

最初の緊張も今の花園の様子をみるとどうやら杞憂やったみたいだ。

 

その後も、いろんな人に写真の撮影をお願いしたり、なぜか俺も一緒に取ることになったりとあったがまぁ 花園が楽しそうにしているからと思いながら時間が過ぎていった。

 

写真を撮影してもらったら急に花園が固まった。

 

どうやら、今写真をお願いしている中学生の子の顔をみて固まったみたいだか

 

「嘘、ひーちゃん」

 

「もしかして、アカネ・・・?」

 

どうやら、二人は知り合いみたいだが様子がおかしい

それに、周りの目があるしこれは、俺が一旦会話の介入に入った方がいいと判断して声をかけようとしたら

 

「あの時は、ごめん」

 

目の前の子が、勢いよく頭を下げた。

どうやら、彼女は転校する前のクラスメイトの一人で花園が仲良くしていたグループの一人だったみたいだ。

そして、花園の例のコスプレの件でトラウマになった一人でもある。

本人曰く 本当はコスプレに興味があったが当時は、そんな事を言える雰囲気じゃなく花園を傷つけてしまった事を後悔していたらしい。

本当は、謝ろうと当時花園が好きだったお菓子を買って休み明けに学校に持って入ったらもう既に、花園が転校していたみたいだったらしい。

その時の、グループは花園が転校したのと、中学に上がる時には、解散したみたいだが今でも当時の事を後悔していたらしい。

 

「本当に、あの時は私が馬鹿だった 許されなくていいから 本当にごめんなさい」

 

彼女は、頭を下げたままの姿勢から顔を上げない多分この子は、俺たちがここを離れた後もいなくなるまでこうするつもりだろう。

花園がこっちを見てきた 多分 助けを求めているんだろうけど

 

「俺からは、 何も言わないぞ これは、誰かの意見じゃなくて自分の意見が大事だ 例えどんな判断をしても俺が傍に入るから安心しろ」 

 

そう声をかけると、どうやら決心がついたのか目の前の子に向き直った。

 

「たしかに、思い悩んだこともあったけど今は、気にしてないよ」

 

「え・・・」

 

そう言って、俺の方を向いてから前の子に向きなおった。

 

「だって 自分が好きな事を表現出来る事は、楽しいから」

 

だから、気にしてないよと

どうやら、俺の友人の言葉が花園の力になったみたいだった。

 

「ごめん ごめんなさい・・・」

 

どうやら、目の前の子が泣き出したけど多分大丈夫だろ

俺は、少し離れて近くの自動販売機に飲み物を三人買ってくる。

多分、今だけは二人の時間が必要だから

 

 

 

「その・・・ありがとうございます 飲み物まで買ってもらって」

 

今、俺たちは周りに誰もいない所で休憩をしていた。

実際に 外は、暑いから体を冷やす目的もあったがお互いの自己紹介の為にもあまり人がいない所に寄りたかったからだ。

 

「そうそう、一応自己紹介しとこうかなと思って俺は、天堂 レン、一応ブラックでここに登録をしている」

 

二人とも、お互いの名前を知っているので問題ないかと思い名前を言った。

 

「その私、山田 ヒカリって言います その今日は、カメコとして参加しています」

 

どうやら彼女も初めて今日のイベントに参加したみたいだった。

そうやって今日のイベントの事で話をしていると

 

「でも、驚いた アカネに彼氏がいたなんて」

 

どうやら、俺達の関係を彼氏彼女だと思ったらしい

ただ、花園にも好きな人がいるのでここは、訂正しておくか

 

「その 一応俺達、一応同じクラスメイトでこのイベントも」

 

「ひゃい」

 

「うん どうした花園」

 

変な声を花園が出したからそっちに顔を向けたが

何故か、顔が真っ赤になっていて目がまるでグルグル回っているように見えた。

 

「その私 好きな人がいるから その天堂とは その その!」

 

(あぁぁ~ 自分で墓穴掘っちゃったよ)

 

「へえー アカネ好きな人がいるんだ やっぱりトウヤ君の事でしょ」

 

「えぇぇ! いや、そのトウヤとはまだ告白出来てなくって」

 

どうやら、自分でどんどん墓穴を掘っているのを俺は、眺める事にした。

それに、今の言い合いをしている二人は、だいぶ仲が良くなっているみたいで安心した。

 

 

 

午後の部も 花園は、いろんな人に声をかけられ写真を撮られていた。

山田さんにも、写真をお互い撮ってもらったが今度一緒に別のイベント会場に行こうと約束をしたみたいだった。

 

そうして、時間になりお互い片付けて、現在電車の中で今回あった事を話していた。

 

「今日は、天堂君ありがとう」

 

「いやー お礼する事なんて特にしてないぞ」

 

実際にイベント会場での花園は、いろんな人に声をかけられていたし凄く楽しそうだった。

これなら、本当に俺がいなくても良かったと思えるぐらいには

 

「それでも・・・天堂君がいたから今日は、参加できたから」

 

夕方の日差しに照らされた花園の笑顔を俺は、忘れないだろ

 

「ありがとうね!」

 

(まったく、本当に魅力的に笑うヤツばかりだなぁ俺の周りのヤツらは)

 

 

 

 

 

花園視点

 

(天堂君って、本当に優しかったな)

 

コスプレ会場のイベントが終わって現在家で写真を見ながら今日の事を振り返る。

多分、あの時あの場に天堂君がいたから最後まで緊張しなかったし、ひーちゃん仲直りできた。

 

(思えば、こんなに仲良くなるとも思わなかったなあ)

 

 

最初の天堂君の印象は、ちょっぴり怖い人だった。

ただ、トウヤが楽しそうに会話をしているのを見ていたから悪い人じゃない事は分かっていたし実際に話す事でその印象はすぐになくなった。

 

「最初は、少し嫉妬していたのになぁ」

 

私は、トウヤが好きだ 小さいころから引っ込み事案な所もあったが優しくてよく一緒にあそんでいたし なにより、笑った時の顔が凄く好きだった。

でも、お父さんが亡くなってからあまり笑わなくなってしまった。

あんなに、好きだったのに私に出来る事もなく 結局トウヤが転校してしまった。

 

だから、親の仕事でトウヤの所に引っ越しする事が決まった時は、嬉しかったし今度こそ私から声をかけよう 一人にさせないと思っていたのに

中学の入学式でトウヤが男の子と話をしていてビックリして何度も見てしまったのを覚えている。

それから、次の日からトウヤと話していて二日目には、凄く距離が近づいていた。

 

「でも いまだったら分かる 多分トウヤやアリスちゃんともあんな感じで接したのだろう」

 

アリスちゃんがよく天堂君が頼りになると言っていたのを覚えていて私も今回の事で相談したけど 少し不安だった。

でも 私が相談事をした時も天堂君は、凄く真剣な目をして話を聞いてから親身に答えてくれたのだ それに

 

「・・・ダメ 思い出したらダメ」

 

家での、一件を思い出してしまう。

あんな全力で、褒めてくれた 可愛いって言ってくれた 私の趣味を肯定してくれた

コスプレの楽しさを改めて教えてくれた なにより

私がこけそうになった時に支えてくれ彼の手は、男の子らしくガッチリしていてなにより顔があと少しでキスしそうになって・・・

 

「・・・」

 

ダメだった 絶対今、顔が赤くなっている。

 

(私が好きなのは、トウヤなの 天堂君は、クラスメイトで同じコスプレをした仲なの)

 

結局、落ち着いて寝るまで時間がかかってしまった。

 

(でも 今日は、楽しかったなぁ)

 

色々あったか、また天堂君とまたイベントに行ってみたいと思ったのだった。

 

 

 




何とか、今日中に投稿が終わった

次の投稿で 中学2年生編が終わると思います。
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