同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ 作:一般ユーザー
いつも、見てくださる方やお気に入り登録ありがとうございます。
少し体調や調子が悪くなったりして投稿する時間も遅くなりました。
明日も調子が回復したら投稿します。
九藤さんとの交流をしてからしばらくたった。
最初の呼び出しを受けた後に教室に戻ったが、トウヤ以外のクラスメイトからは、話を聞きたそうな雰囲気があったがその後に九藤さんが戻ってきたから誰も話を出来る雰囲気にならなかった。
結局その日は、そのまま終わったが・・・
「なぁ その一つ聞いていいか」
「どうか、されましたか?」
「何で、またここで俺達 話をしているんだ」
現在 俺と九藤さんがいるのは、前回と同じ応接室で執事の方からお茶をいただいて疑問に思ったことを質問する。
「なぜ、そのような事を聞かれるのですか?」
「なぜもなにも、前回から含めてから結構な回数ここで話をしているけど何で毎度二人きりでこの応接室で話をしているんだ」
そう 前回の時から二人で話す際は、毎度この応接室で会話をしているのだ。
それも、話す内容も学校の事や悩みや最近あったこと等の話だが特段に特別な事を話しているわけでもない。
「そうでしょうか? 別に毎日お話をしているわけでもないですし毎度お互いの都合があう日にこちらを使うようにしておりますわ・・・もしかして、何かご不都合でも?」
「いや、別に都合が悪いわけでもないし 俺も九藤さんと話すのも楽しいからいいけど そのいいのか? だいぶクラスメイトに噂になっているが」
たしかに 九藤さんと話すのは、前回の話をした時から頻度的に週に1回ほどだ
ただ、毎回二人で応接室に行くのがクラスメイトや他の生徒に見られているので結構噂に
なっているのだ。
「あら ご迷惑でしたか」
「迷惑ではないが・・・九藤さんがいいならいいけど 何か言われたりしてないか?」
(原作でもここまで、それこそストレス値が高い状態じゃない限り誰かに噂されるような行動をする事を避けていたはずだが)
原作での描写でも、自分の立場ゆえにあまり目立つ行動をおさえる事が多いイメージだったしそれゆえにストレスも多く抱えていたが・・・
「ふふ・・やっぱり天堂さんは、優しいですね」
「はい? いや、なんでそうなるんだよ」
九藤さんの表情がどこか懐かしむように微笑みながら
「さっきから天堂さんがわたくしの事を心配するような表情をされておりましたので」
「どんな、表情なんだよ・・・それ」
どうやら、よくわからないが随分と顔に出ていたらしい・・・別に心配していたわけではないが・・・
「ですが 今わたくしが天堂さんとこうやってお話をしておりますのは、わたくしの意思ですので天堂さんが心配する事は、ございません」
「そっか・・・なら特に俺からいう事は、ないが・・・」
本人が大丈夫と言うならこれ以上話しても意味がないだろう
「それで・・・」
そこから、九藤さんといつものように話をしつつ話題が自分の友人の事についての話になったのだが
「天堂さんのご友人の神条さんとは、やはり随分と仲良しですね」
「まぁ かれこれもう今年で4年目になるし」
「羨ましいですわ・・・わたくしの場合どうして皆様とは、親しくしたくても一定の心の距離感がありますので」
(うん・・・やっぱりこれって・・・)
先程から俺とトウヤの関係を羨ましそうにしているように見えるが
(もしかしてトウヤのヤツもう九藤さんの心をつかんだのか)
確証があるわけではないが、気になってしまった為
「なぁ もしかしてなんだけど・・・九藤さんってトウヤの事が好きなのか?」
「え・・・え あぁ」
先程までとの表情が変わる。
最初は、何を言われたか分からず固まってしまったが言われた言葉を理解し始めたのか顔が分かるほど下から上に顔が真っ赤になっている・・・いや、まさかこんな分かりやすい表情変化があるとは・・・
そう一人で納得をしていると
「その・・・そんなに分かりやすかったでしょうか?」
「あぁ 分かりやすいというか結構ここでトウヤの話もしていたからな」
どうやら本人も無意識でトウヤの事について聞いていたらしいで
「そうだったんですね すみません これじゃ天堂さんをダシにしたみたいで ごめんないさい」
「いや、別に気にしてないが もし気にするようならトウヤのどこが好きになったか聞いてもいいか」
少し、相手の罪悪感につけこむ形になるが自分の友人の恋愛事情を聞きたい心もある。
そうやって九藤さんの話を待つと
「その・・・」
どうやら、普通に答えてくれた。
九藤さん曰く、どうやら自分が困っていた時に助けてくれたがそこに下心がなく素敵な笑顔だった事、それ以降つい目で追ってしまう事やトウヤの事をつい考えてしまうらしい
(なるほど、一目惚れか・・・さすが主人公)
自分の友人のモテモテ度に戦慄していると
「すみません その・・・天堂さんを利用しているみたいで」
「え なんで? 別に九藤さんがトウヤの事を好きなのは、分かったが別に俺が利用される事なんてされてないぞ」
「でも・・・天堂さんが真剣にお話を聞いてくれたりしておりますのに わたくし自分の事ばかりで」
どうやら、俺の事を利用していると思い顔を下に向けていたから
「何だ 別にそんな事気にしてないぞ 別に何も利用されてないし」
「えっ」
俺が笑いながら否定したせいか、顔を上げて困惑した表情をするから
「だって、別になにか不利益を受けたわけでもないし 何よりこうやって九藤さんと話す時間も俺にとって楽しいから」
「・・・やっぱり、天堂さんって・・・そうですね、気を使っていただきありがとうございます。」
何故か一瞬呆れた顔をされたが、その後感謝されてしまった。
(いや、別に感謝されることもしてないだろ・・・いや せっかくだし ここは・・・)
「別に感謝されるほどの事もしているつもりはないが、それなら一つお願いがあるがいいか」
「珍しいですね、天堂さんからそういったお話を振るのは、もちろんわたくしに出来る事なら協力いたしますわ」
(よし! 言質とったぞ)
九藤さんに悪いがせっかくだしこの状況乗るしかない
「それなら、今度ここにトウヤも連れてきていいか」
「はい・・・えっ 神条さんを・・・えっ」
九藤さんは、どうやら言葉を理解すのに時間がかかってしまっているみたいだ。
「えっと 待ってくださいませ・・・その、嬉しいのですが・・・いや違いまして心の準備が・・・」
九藤さんと今まで会話してきた中でここまで慌てているのは、初めてだ。
ただ、俺としてももし三人で会話しても面白いと思うし、出来たらこの輪の中にアリスちゃんや花園が混ざったらもっと楽しくなると思う。
何より、九藤さんが「皆様と親しくしたい」と言っていた時の表情が凄く寂しそうだったからそれも解決する為にも・・・
「もちろん無理にとは、言わないがどうだ」
お節介かもしれんが俺とトウヤとの交流でまずは、少しでも心の距離感をなくしたいし出来たらあんな無理な笑顔をさせたくない。
「その・・・いいのですか 私は、なにも天堂さんに返しきれてないのに」
「返すも何も、同じクラスメイトで同じ時間をこうやって共有した仲なんだから貸し借りなんてないだろ それでも気にするようなら、俺が困った時があったらその時手助けしてくれたらそれでいいから」
その言葉で納得したか分からないが
「分かりました・・・もし、天堂さんが困った時があれば必ずお力になります」
九藤さんがどう思ったか結局分からなかったが、顔を見た感じ何だか肩の荷が下りたそんな表情をしていた気がする。
その後、少し他の事も話したりしてその場で解散になった。
トウヤにも、その事で話したが
「うん? 別に僕は、構わないし レン君の事だからどうせ何かあったんでしょ」
どうやら 友人の前では、お見通しだったみたいだが特に何か追及があったわけでもなく二つ返事で今度一緒に行くと約束してくれた。
(スマンなトウヤ でもこの先トウヤが誰かを好きになるかはトウヤの自由だ 俺が原作知識で知っている事も今のトウヤに関係ない事だ)
トウヤがこの先を誰と人生を共にするとしても、その選択肢の候補がいっぱいあってもいいと思い行動したが
(俺の自己満足なだけかもなぁ・・・俺が知っていた主人公の幸せでトウヤと関係ないのに・・・これだから俺は、いまだにこの世界で半端物なんだ)
その日の夜は、あまりよく眠れなかったのをよく覚えている。
九藤視点
私には、兄がいます。
最近は、お仕事の事業でお忙しく会うは、中々できませんが、小さい時によくお話を聞いてくれたり遊んでくれたりしました。
よく 兄は、私のお話を楽しそうに聞いてくれるので当時の自分にとってはとっても嬉しかったのを昔の事ながら覚えています。
(天堂さんは、まるでお兄様みたいです)
最初は、怖い人だと思った。
転校した時に挨拶した際に皆が九藤財閥の令嬢って肩書きで見ている中一人だけ反応が
違いました。
まるで九藤財閥の事等知らない もしくは、私の事なんて興味がない 期待されてないそんな風に感じてしまい・・・恐怖しました。
私の兄が九藤財閥を今後引っ張っていく事も決まっており、幼少期から私が期待される事がありませんでした。
だからこそ せめて、九藤財閥に関わるものとして相応の振る舞いを身に着けようと努力をしてまいりました。
誰から見ても、九藤財閥の相応しいものとして皆様の前で演じてきたつもりでしたが・・・
(天堂さんの前では、そんなメッキが剥がれると思いました。)
だからこそ、あの日応接室に通したのも確認する為でした。
もし、私の心の弱さに気づいていたらどんな事をしてでも内緒にしてもらうつもりでした。
(ふふ でもそんな心配する必要ありませんでした)
天堂さんは、真剣な目をして私を見つめて言葉を紡いでくれました。
理解できないと言葉でいいながら、自分の思いを隠さなかった。
私の努力を真正面から褒めて下さり、本当に欲しい言葉をくれました
(久々でした、頑張っているなんて言ってくれた方は)
どうしても、九藤財閥の令嬢であるから出来て当然と兄以外の家族からも他の皆様からも思われていました。
だからこそ、兄以外で初めて真正面から頑張って凄いと褒めて下さりました。
(それに、それ以降も私の話をお兄様みたいに嬉しそうに聞いて下さりますし)
あの日以降も、時間と曜日を決めて話をしておりましたがいつだって私の話を楽しそうに聞いて下さりますのでどうしても二人で話す日が待ち遠しくなっていました。
天堂さんの前でしたら素のままの自分でいられてリラックス出来ました。
(ですが、まさか私の気持ちにも気づかれるとは)
天堂さんのお友達の神条さん
初めての切っ掛けは、少し困った時に声をかけてくれた際の笑顔
(多分、一目惚れだったのでしょう)
だいたいの人は、どうしても九藤財閥と関りを持ちたくて声をかけるのだからそんな人達の顔には、下心がありました。
ですが 神条さんからは、そんな様子もなく当たり前のように接してくれました。
それに仕草の一つ一つが可愛かったですし
(・・・ダメです こんな気持ちじゃ今度お会いする時に 失敗してしまう)
せっかく天堂さんがチャンスを用意してくださりましたのですわ
このチャンスをものにしなくちゃ
(そうです 今からでも出来る事を・・・)
当日の予定までに出来る事を模索しながらその日は終わりました。
結局、当日神条さんの前で緊張して天堂さんにフォローしてもらいました。
・・・恥ずかしくて穴があったら入りたいです。
これで最後の原作ヒロインも一人になりました。
後、第1章のプロローグも予定通りにいけば残り5話になります。
第2章から本格的に物語が動きます。