同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ 作:一般ユーザー
大変遅くなりました
後編の投稿です。
先輩の秘密を共有してからも決して何か変わったわけではないが生活に関して多少の変化が表れた。
まず、日々のバイト上がりのランニングの頻度が減った。
これに関しては、先輩の出会いで本人があれから露出行為にいたってないからだ。
ただ、日々の習慣になってしまっていたので頻度が減ったがバイト上がりのランニングを続けている。
九藤の方のあのイベントも怖いがこちらは、当分今の感じだと大丈夫だろう。
もう一つ変わったことがあるとすると・・・
「すまない後輩君 休みの日に手伝ってもらって」
「別にいいですよ、それにこんな機会がないと夏休みに学校なんか来ませんので」
現在 俺は、青崎先輩に呼ばれ学校の生徒会室に来ている。
生徒会には、先輩しかいなく他の役員が全員来れなくなり急遽ヘルプで手伝いに来たのだ。
「しかし、この書類を一人で片付けるつもりだったんですか」
「ああ 後輩君には、申し訳ない今日が他のメンバーも用事で集まりが悪くてな」
ちなみに他のメンバーは元々今日予定が入って来れないメンバーもいたので書記の人とやる予定だったらしいが書記の人が熱を出したみたいで俺が電話をした時に生徒会で一人で仕事をしていると言っていたので手伝いに名乗り出たのがここまでの経緯だ。
「別に構わないですよ それに、どっちみち貸してた服も返してもらおうと思っていたのでいい機会だったですよ。」
「その・・・すまなかった あの時は、君に助けられたよ」
一応、電話であの日から先輩の悩み事を聞いたり普段の話をしたりと何日間電話でのやり取りをしていた。
結構先輩もストレスを抱えるタイプみたいだが電話をする間は、だいぶリラックスする時間になってくれたので良かったが
服に関しては、今度学校が始まった時でもいいかと思っていたので今回の時についでに回収しようと思い先輩に学校に持ってきてもらったのだ。
「それより、昨日きてた人達がある程度進めているみたいだからさっさと書類作っちゃいましょう」
「そうだな しかし、パソコンとか使うが大丈夫か」
「あぁ 前・・・いや、こういうのは、バイトで慣れていますので」
(危なー あやうく前世とか言う所だった)
前世でも書類仕事は、よくやっていたのでうっかり暴露する所だった。
(とりあえず、やる事として終わっている所を除けば文化祭と体育祭の準備書類とクラス向けの資料作成か まぁ ある程度やっている部分もあるしさっさと終わらせるか)
生徒会での仕事も終わったので先輩と一緒に近くのカフェに一緒に来ている。
「しかし・・・後輩君があんなに書類作成が速いと思わなかったよ」
「そう言ってもらえて良かったですよ」
生徒会での仕事は、書類作成がメインだったがデータもあるし早く終わったから先輩に声をかけたらえらく驚かれてしまったが・・・まぁ前世の経験が生きた。
「それより 先輩は、最近どうですか生活の方は」
「生活って・・・君のおかげで随分と退屈しないさ」
どうやら表情を見た感じは、呆れながらも嘘を言っている感じがなく安心した。
なぜ、俺と会うやつはこんな呆れた表情をするのだろうか。
「それならよかったです。 先輩に何かあったら他の生徒も心配しますよされに・・・トウヤのやつも」
「なぁ・・・はぁー からかっているだろう後輩君」
「バレましたか」
笑いながら先輩に軽く謝罪をしつつ先輩と話を振り返る。
先輩が俺の名前を知っていたのでその事について聞いたら生徒会に所属する前・・・厳密には中学2年の時は、よく図書館にいる事が多くそこでトウヤと会ったらしい。
そこで、後輩のトウヤと話す機会があり話をしていく過程で俺の名前を知ったらしい。
(ふむ まさか、既に出会いイベントを済ませていたなんて それより俺知らなかったぜトウヤと先輩が仲いい事を)
まぁ・・・トウヤがいろんな人と仲良くするのは、親友としても賛成なので嬉しいのだが
(トウヤは、誰と付き合うのか やっぱり花園が一歩リードか まぁ忘れそうになるがこの世界重婚OKなんだよな)
トウヤのこの先の人生の事を思いつつ先輩の反応を見るに惚れていそうな雰囲気を察して
「先輩って トウヤの事が好きなのですか?」
「なぁ・・・どうして・・・それを・・・」
先輩の表情が赤くなったので確信に至った。
そこからなし崩し的先輩の恋愛事情について把握してから今度二人で会うように画策中である
(トウヤがどうするか分らんが 親友としてトウヤには、幸せになってほしいからな)
そんな先輩の話をしつつ恥ずかしくなってそっぽを向いた先輩に
「すみません、からかいすぎました でも、先輩に何かあったら俺も心配なのでもし困った事があったらいつでも言ってください力になるんで」
「・・・まったく 君は、そう言う所だぞ 後輩君」
何が、そう言う所か分からないが先輩の表情に笑顔が戻ったので結果オーライだ。
その後、カフェである程度世間話をしてから解散となったのだ。
「先輩それじゃ・・・また 今度は、学校でお会いしましょう」
「ああ 後輩君も体調には、気を付けるのだぞ」
帰り道が違うので別れるが、まだ暗くないし大丈夫だろ
とりあえず家に帰って、最近読んでいる肉体の神秘でも読むか
(あれ、読んでいるとマジで力沸いてくるんだよな・・・いや、たぶん気のせいだと思うがとりあえず夜になったらまたランニングでもするか)
とりあえず、帰りに親に頼まれていた物でも買い出しに行くか・・・
青崎視点
(今日は、後輩君に助けられたな・・・)
夜で暗い時間だが、すこしコンビニで買いたいものがあり外出していたのだが
(もし、後輩君に会わなかったらきっと今頃私は・・・)
後輩君に会う前の事を振り返る。
私は、元々どちらかというと内気なほうだったと思う。
図書館で読書をするのが好きで、神条君にあったのもそんな時だった。
最初は、偶然話す機会があって好きな本をお互い紹介する関係だったのが、いつのまにか彼と本について語り合う時間が好きになった。
後輩君・・・天堂君の名前もそこで知ったのだったが、後輩君の事を教えてくれる神条君の顔を見ていると後輩君に少し嫉妬しながらもそんな仲がいい二人の関係を羨ましく思った。
神条君とは、中学の高学年になったのと生徒会に所属してからで会う機会が減ってしまった。
(生徒会に所属したのも、周りからの期待があったからだ)
最初から所属しようと思ったわけではない。
友人に勧められて、なんとなくで立候補をしてしまった。
でも、気が付けば何時の間にか生徒会長になり皆の期待の視線や他に本来もしかしたら生徒会に所属したいと思っていた生徒の場所を軽はずみで奪ってしまった罪悪感や親の期待感を感じてしまい凄くくるしかった。
(公園でのあの行為もほんの出来心だった)
最初のきっかけは、たさいな事だった何もかも嫌になりやってしまった。
そこで、本来なら立ち止まれたかもしれないがその時の恥ずかしさや罪悪感を押し出すほどの解放感があって少しずつでも確実にハマってしまった。
(あのままいけば、後輩君に会わなければきっと後戻りできなかった)
行為もエスカレートして下着の上にコートをして外をでた時に後輩君に会った。
本来なら襲われてもしかたなかったかもしれない。
(それなのに、後輩君は優しかった)
最初は、こんなバカな事をしてしまったバツで後輩君に何を言われても従うつもりだった。
でも、後輩君が家に連れて来た時に服を貸してくれた事やお風呂に入れてくれた時に色々な思いがこみ上げ泣いてしまった。
今、思えば家に連れてきたのもあのままじゃ危ないからこその配慮だったのに私は、これから家で何かされると思ってしまった。
風呂から上がった後もお茶を用意してくれて話を聞いてもらったが、お茶でリラックスしたのもあり後輩君が聞いてこなかったもあったので自分から自分の思いを話した。
(全部聞いたうえで、なんであんなバレやすい恰好をしたんですかって言われたのは驚いたな)
そんな事言われると思ってなくて危ないと思って注意するのが普通じゃないかと言ったらどうして危ないと思う事をしたんですかと正論を言われてしまった。
(でも、後輩君が真剣に私の目を見て話を聞いて、私に寄り添ってくれた)
私のこれまでを否定するわけでなく 後輩君は、分からないといいながら私の身を心配しつつ自分の思いを答えてくれた。 私の味方でいてくれると言ってくれた。
(あの時、途中で言うのを止めてしまったが少しだけ神条君の気持ちが分かった)
君がそんなに真剣な目で心配してくれると思わなかった。
彼が、最後まで私を心配しながらも誠意をもって私の話を聞いてくれた。
きっと彼にそんな気がなくてもあの時、確かに私の今までが救われた。
(本当に後輩君には感謝をしている。 ただ、だからこそ少し心配事がある)
彼と話している時たまにどこか苦しそうにしている時がある。
彼は、きっとその事について話をしてくれないだろうが・・・
(今度は、私が彼を助けたい)
先輩としてではなく、彼に救われた一人として彼に恩を返したい。
(まぁ・・・彼に今回の事でまた借りを作ってしまったが)
少し、今後は彼に恩を返せるよう頑張らないといけないと思いつつ帰り道近くの公園まできてしまった。
「そういえば、ここで後輩君に会ったんだったな」
少しだけ、ここでの出会いに感傷的になっていると・・・
「少しいいかな・・・君」
「えっ・・・」
振り返ると中年ぐらいの男性の方に声をかけられてしまった。
「そのなんですか・・・?」
「君だよね・・・この写真」
そんな男性の懐から1枚の写真が出てきた。
良く見てみると、その写真に写っていたのは私の写真だった。
この夏の日に、あの夜の日みたいな恰好ではないが普段着ないような黒のミニスカートに白のノースリーブを着た私だった。
確かに、この格好をして出来心で街中を歩いていたが問題は写真が写っている角度だった。
スカートの中まで見える角度で撮られた写真だった。
「えっ・・・」
「いや・・・この時期に君みたいな薄手の恰好の子が増えるから盗撮しやすくて助かるよ」
男は、薄っすらと笑いながらこちらを見てくる。
「盗撮って 犯罪ですよ」
「そうだね・・・でも他にもこんな写真も撮っているよ ミサキちゃん」
「えっ どうして私の名前を・・・」
男は、わたしの名前を言いながら数枚の写真を見せてきた。
そこには、この夏学校で生徒会の活動をしていた時に更衣室で着替えている時の恰好だった。
もちろん着替えている時だったので、ほとんど下着の状態で撮られていた。
「どうして・・・こんな写真を」
「それはね・・・この時期は、業者の恰好で学校に入り込んだ際に撮った写真だよまぁ他の子達も校内で活動していたからこういった盗撮で撮れた写真なんてレアだよ」
そう言って、私の顔を見ながら少しずつ男が近づいてくる。
「いや・・・君を街中で見かけた時や学校に潜入した時に写真を撮れた時に運命を感じてね・・・それに、ここ周辺で君と同じ見た目の子が夏に着ると思えない長いコートをきた子が男の子と歩いているのを偶然この前写真で撮ってね」
最後に見せてきた写真は、遠目であるが後輩君と私があの夜に一緒に歩いていた時の写真だった。
「しかし・・・この時期にこんな格好って下に何を着ていたのかなぁー もしかして彼氏の趣味かな」
「違う、後輩君は関係ない これは、私が・・・」
「へぇー じゃあ、ミサキちゃんの意思でこの格好だったんだ」
「それは・・・」
目の前の男の言葉に固まってしまった。
「やっぱり、そういう趣味があるんだぁー この写真を学校の生徒たちがみたらどうするかな、皆ビックリしちゃうかな」
「それは・・・」
その言葉で、その時の光景を想像してしまい体が震えてしまった。
「でも、ミサキちゃんがおじさんの言う事を素直に聞いてくれるならこの事内緒にしてあげるよ」
そう言いながら、目の前の男が近づいてくる。
(・・・逃げなきゃ・・・あっ・・・)
後ずさりして、逃げようとしたが少し足がつまずいて後ろから転んでしまった。
「あら、 そのままの状態じゃ逃げられないよ それともいう事聞いてくれるのかなぁー」
「いや・・・」
恐怖で体が震えてうまく動けない。
(嫌だ 誰か・・・助けて・・・後輩君)
この時、つい頭に浮かんだのは後輩君の顔だった。
彼には、こんな事に巻き込めないのにそれでも彼ならこんな状況でも
「それと、助けを呼んでも無駄だよ こんな時間に出歩いている人なんてこの公園に君ぐらいだし とりあえずそのまま逃げられても困るしその服脱ごうか」
目の前の男が黒のショルダーバックから何かを取り出そうとしている。
私は、早く逃げないといけないと頭で分かっていてもうまく足に力が入らない。
「やだ こうはい君・・・天堂君・・・タス」
「こんばんは! こんな所で何をしているのですか」
「・・・えっ」
そこには、あの夜の時と同じ言葉を言いながら後輩君が目の前に現れたのだった。
(えっ マジでどういう状況)
いつもの習慣のように家の周辺をランニングしていたらちょうど公園の所に立ち寄った。
その時、遠くに座り込んでいる様に見える先輩と見知らぬ男性がいたから怪しく思いスマホを録画モードにして近づいたが
(とりあえず、声まで聞こえてないし録画モードもほんとについさっきしたばかりだからあれだけど牽制になるか)
とりあえず、目の前の先輩を庇うように前に立ち目の前の男に対峙する。
「しかし、こんな夜にどうかされましたか」
「・・・・・」
目の前の男は、黒いショルダーバッグの中をゴソゴソしながら無言だ
仕方ないので、先輩に状況を確認しようと目だけ向けて話をする。
「それで 先輩は、どうしたんですかこんな夜に」
「それは・・・」
「何だよ! ジャマするなよ!」
先輩に状況を確認しようとしたら突然男が怒鳴り声をあげたので男の方の様子を確認するとバックから刃渡りが15cm以上ありそうなナイフを取り出してこっちに向けてくる。
「おい おい それ違法のナイフだろ」
「うるさい うるさい お前が邪魔をするからだろ」
(クソが・・・この世界物騒すぎるだろ そういえば先輩のNTRイベントもこんな場面だったけどこんな物騒じゃなかったぞ)
こんな時に、思い出したのは先輩の原作でのイベントだ
原作では、先輩の露出している姿がSNSで密かに拡散していてイベントを回避しないとそのまま広がっていた目撃写真を夜に徘徊している先輩に突き付けてそれを口実に襲うとういうイベントがあった
「・・・悪いですけど、ここに来る前に警察に電話をしているのでここに警察来ますよ」
「知るか! 警察なんか怖くない! それよりおめぇー調子乗っているだろう」
(やばい、警察を呼んでいるって嘘で牽制しようとしたら逆効果だった)
咄嗟に、嘘で警察を呼んでいると言ったがどうやら興奮状態の相手を煽るだけになってしまった。
「後輩君・・・逃げてー」
後ろの先輩の様子は、確認できないが声の感じから恐怖しているのが分かる
その声を聞いた瞬間、俺の中の何かが切れた音がした。
「・・・・・」
「オイ! 聞いているのか! もう謝っても遅いぞ!」
目の前の男の声がどこか遠くに聞こえる。
(たしかに謝っても遅いな・・・だってこんなにも先輩が怖がっているから)
腸が煮えくり返るが 頭では、冷静に相手の様子や動きを確認している
俺は、この場で起きたことを知らないが少なくとも先輩は、原作のように露出した格好は、してなかったし たとえどんな理由があるか知らんがこんなに先輩を怯えさせていい理由にならない・・・・・ふざけるなよ
(もしかしたら、今後の先輩の人生にこの経験が心の傷にだってなるだろ ましてや気軽にナイフを相手に突き付けるなんて)
こいつは、最初からこのナイフで先輩を脅すつもりだったんだろう
そこまで考えが行き着いて気が付けば拳を握っていた
「オイ! さっきから黙って ふざるなよ もうお前から殺す」
目の前の男が大きく手を ナイフを持った手を振り上げたまま2歩前に前進した
「ダメ・・・逃げて 天堂君!」
相手が手を振り上げたのと同時に先輩の声が はるか遠くに聞こえた気がした
青崎視点
「ダメ・・・逃げて 天堂君!」
相手がナイフを持った手を振り上げたのに天堂君に声をかける事しかできない。
(いやだ いやだ 逃げて 天堂君)
相手の声が、恐喝した声やひどく怒った顔や相手の持っているナイフが怖くて動けない。
目の前に天堂君が助けにきてくれたのに自分は、一緒に逃げる事もできないし
目の前にいる天堂君にこの後起こる最悪な未来を想像して目をつぶりそうになった時
「「えっ」」
私の声と・・・・・ナイフを振り上げた男の声が重なった。
ナイフを持ちあげた男が目の前を進むより先に既に天堂君が相手の目の前にいたのだ
そのままの勢いで相手のナイフを持って入る手首を左手で掴み相手の動きを押さえ
「痛っ・・・」
「・・フッ・・・ン」
痛がる相手の顔に天堂君の拳が右ストレートで入った。
ドォオン!
凄い音を鳴らして、相手が後方まで吹っ飛んだ・・・ナイフは、吹っ飛んだ拍子に地面に落ちた。
「・・・スゴイ・・・」
私が、あまりの現実離れの光景に目を見開いて驚いていると
その現実離れの出来事を起こした当の張本人が
「・・・ヤバイ やりすぎた ふぅー とりあえず警察に電話するか」
あまりの光景に呆然としている私の目の前でスマホを操作しながら警察に電話するのだった。
あの後、警察が来て事情聴取を受けた。
後輩君が、吹っ飛ばした相手だが結局警察が来るまで起きる事がなかった。
私は、当時の状況をしどろもどろになりながら警察に話した。
その横で、後輩君が私よりしっかりした口調で自分が来た時の状況や録画した動画の提出や危ないと思いつつも正当防衛で殴ってしまった事を伝えた。
後輩君に事前に口裏を合わせていたが私よりしっかりと説明していたり時折こっちにフォローをする後輩君を見て先輩として恥ずかしくなった。
警察は、相手が違法なサイズのナイフを所持していた事や私の証言や持ち物から出てきた複数の盗撮写真や他にも違法な持ち物を所持していた関係で身柄を確保された。
天堂君は、そのあと来た親にすごく心配されていた・・・私も迎えにきた親にすごく心配された。
「ゴメン・・・ゴメンね・・・私達が仕事している間にこんな危ない目にあわせて」
親の声を聞いて、その時親にちゃんと愛されている事を実感した。
私は、親に抱きしめられながら一緒に泣いてしまった。
あの後、後輩君に親と一緒にお礼を言ってから家に帰ってからお風呂に入った
今は、自室のベットの上で布団に入り今日あった事を振り返っていた。
(後輩君にまた、助けられてしまった・・・)
思い出すのは、警察が来る前の会話
「先輩、怪我はないですか」
「私は、大丈夫それより天堂君は・・・」
「俺は、大丈夫ですよ 鍛えていますので」
その時は、後輩君の言葉に安心感を覚えたのと同時に後輩を巻き込んだ罪悪感が沸いて
「ごめんね 巻き込んで・・・こんな先輩でゴメンね」
そう謝る私を見て、後輩君が真剣な目で
「先輩・・・いつもみたいに後輩君って言わないんですね」
「・・・えっ・・・」
後輩君に言われて、いつの間にか名前で呼んでいるのに気付いた。
「・・・あのね・・・私心配したのに後輩君は、そうやってからかうんだ」
そう言って何でか恥ずかしくなってしまいそっぽを向くと
「すみません ただ、俺も安心して冗談を言ってしまいました・・・でも先輩に怪我がなくて本当に良かったです」
まるで、自分の事のように安心してか笑顔で笑いかけてくる後輩君に
「・・・どうして、こんな無茶をしたの もう少しで後輩君だって」
危なかったよと、自分で巻き込んでおいてそんな言葉を言おうとした時に
「そうですね 無茶をしてしまいましたが気が付けば体が動いてしまいました」
後輩君が私の言葉を遮ってから
「たしかに危ない行動かもしれません もっとスマートなやり方もあったでしょう 先に本当に警察を呼べばより安全に事を進められたかもしれませんが・・・」
そう言ってから、一呼吸おいてから
「でも先輩の誰かに助けを求める顔も見ていたらいろんな考えが吹っ飛んでしまいました
先輩の声が震えているのを知って相手に怒るのと同時に先輩の助けになりたいと思いました」
その顔は、どこまでも真剣ででも後輩君の声が優しく
「でも、私が巻き込んじゃたから・・・」
「なに言っているんですか たとえどんな理由でも先輩を脅してナイフを取り出した相手が100パーセント悪いでしょ・・・だから」
後輩君が震える私の手を握ってから
「だからよかったです、こうして先輩を守れて それに約束しましたしね」
「・・・約束?」
私がそういうと・・・後輩君が笑ってから
「俺の家に来た時に言ったでしょ 先輩の味方でいるって だから、こうやって先輩を守れて本当に良かったです。」
その時の後輩君の笑顔が眩しくてつい顔を直視できず顔を下に向けてしまった・・・赤くなってしまった顔を隠すように
(後輩君あの時の事、本気だったんだ)
警察が来る前の事を思い出しながら後輩君の言葉を思い出す。
たしかに、後輩君の家で恥ずかしい事をしてしまった自分に慰めのつもりで言われていたと思っていたが 後輩君は、本気で言ってくれていた事を今日の事でハッキリと理解してしまった。
(天堂君になら、ダメダメ 私は、先輩で 彼は、後輩なのよ)
つい、彼になら私の悩みも他の事もすべてさらけ出したいと思ってしまったがこれ以上彼に負担をかけたくない。
(早く、寝よう うん そうしよう)
結局この日の夜は、ひどく悶々として中々眠れなかった。
裏話
主人公は、気づいてませんが主人公の身体能力は、この世界でもトップクラスの性能をしています。
今回も相手を殴り飛ばした時も咄嗟に無意識でブレーキをかけて相手を殴ってます
ちなみに、なぐり飛ばした時の主人公の内心は
(えっ・・・嘘でしょ ゲームとかアニメでしか見たことないぞ殴って人が吹っ飛ぶのヤバイ ヤバイ どうしよう・・・とりあえず警察)
冷静なように見えてあの場で主人公が一番焦っていました。
因みに、あと2話ほどでプロローグが終わります
また執筆に時間がかかるかもしれませんが気長にお待ちいただけると幸いです。