同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ   作:一般ユーザー

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※この作品は現代、恋愛ものです。

※この世界の元となっているハーレム♡スクールライフは、同人ゲームの恋愛シミュレーションがジャンルです。





第6話 怪物の産声

 

天堂レンは、転生者である。

 

本人は、転生特典がない事に嘆いていたが彼には、本人が気づいてない秘密がある。

彼の魂には、25歳の時に死んだ記憶以外がセーブされた状態で存在している。

その為、通常の転生のように世界に順応できるはずもなく常に世界に馴染むことが出来ない存在であった。

逆をいえば彼は、この世界のバグそのものでもある。

 

そんなバグの塊である彼だが、もし彼が普通に生きていたのならただの前世の記憶があるだけの人間でしかいなかっただろう。

しかし・・・彼がしてきたこれまでのことが、この世界で類を見ない肉体を作り上げた。

 

まず・・・一つ目は、彼が転生してからしてきた筋トレである。

彼自身は、ただの筋トレのつもりであり何気ないつもりだった。

今後の備えで始めたつもりの筋トレだったが彼には、叶えたい目標があった。

 

【筋肉モリモリのガタイがいい身長180cm以上の肉体】

 

この目標が彼の肉体を必要以上に成長させてしまった。

通常であれば人が願っただけで、体が思うように成長するはずもないが彼は、常に目標に向けて鍛えてきた為、バグまみれの魂が体の成長を促した。

彼が18歳時点で身長190cmの引き締まった肉体を手に入れたのは、彼の努力だけでなく彼のバグの塊である魂も関係していたのだ。

 

次に、彼をより高みに至らせた物がある。

原作のハーレム♡スクールライフで出てきたアイテムである栄養剤と肉体の神秘本である。

通常であれば、少しだけ効果があるアイテムだが、ゲームの記憶で凄く効果があると信じてしまっていたのと実際に効果が少しだけあったのが彼の体をさらに成長させてしまった。

 

アイテムの効果を彼の魂がより増幅させてしまった結果、彼自身が気づかない間に超人的なスタミナと肉体性能以上の力が宿ってしまった。

 

そんな、この世界で超人的な肉体になっていた彼を人として繋ぎ止めていたのも彼自身であった。

 

先輩のヒミツを知ったあの夏休みの日の夜から彼が、思ったより成長してしまった肉体に恐怖して力をセーブして暮らしていたおかげで今日まで彼は、運動が出来る人程度までに落ち着いていた。

 

また、彼がこの世界に慣れないという精神的な疲労や夢の中での前世の記憶と何度も忘れさせられているが自身が死んだ時の記憶を体が何度も体験した為記憶がなくても気づかない内に肉体に死の記憶が刻まれており年々体が弱っていた。

そこに、追い打ちをかけるようにあったトウヤの死が完全に彼の精神を折ってしまった。

 

まぁ。普通の人間なら何度も自身の死を経験している段階で記憶がなくてもいつか廃人になっていてもおかしくなかったが今まで肉体が弱体化するだけで済んでいた。

 

だが、上尾 タクロウとの奇妙な出会いが彼を変えた。

 

今までの苦しみを忘れたわけでも、他の己の問題が解決したわけでもないが、悩みを話した事や上尾タクロウの言葉に救われた彼が気づかぬうちに彼自身の最後の鎖を解放した。

 

 

 

今から起きる事は、主人公がヒロインを颯爽と助ける話でなく

 

怪物による蹂躙劇である。

 

 

 

 

 

(なんだよ なんなんだよ これは!)

今日は、いつものメンバーといつもの様に路地裏でたむろしていた。

 

俺達は、いわば不良グループに属しており今日は、先輩が上機嫌で俺達を誘ったので他の仲間たちと集まったのだ。

理由を聞くと、どうやらえらい上物を捕まえたらしい。

先輩は、ここを仕切るヤクザの一員らしくどうやらいつもの工場に上物を二人連れて行ったらしい。

 

遠目で見ただけだが、二人とも別嬪で一人は金髪の子でもう一人は、青髪の女の子だった。

先輩いわく、金髪の子がいい所のお嬢様らしくヤクザの資金源の為の人質らしい。

そして先輩は、彼女達を捕らえた報酬としてこの後の交流会で一部の上のメンバーとで彼女達を楽しむみたいで鼻の下を伸ばして楽しそうに話していた・・・・・さっきまで

 

「・・・あ・・・ゆる・・・ゆるして・・・ぐ・・・」

ここには、暴力にも慣れた腕利きの不良メンバーが20人以上いたのに

 

「「「・・・・・・・」」」

 

腰が抜けて座っている自分と目の前でボコボコにされている先輩以外全滅である。

 

(なんで人を殴ったら宙を飛ぶんだよ!)

 

あの化け物は突然現れた・・・どうやら、先輩が連れて行った子達の行方を聞かれたので先輩が挑発したのが最初だった。

近づいて挑発する先輩を腹パンで地に伏せたあたりで他のメンバーが一斉に襲ったのにあの怪物には傷一つ付けられなかった所か、あいつが片っ端から殴った人たちが放物線を描き吹っ飛んでいた。

そんな悪夢みたいな蹂躙劇がわずか一分もしない内に終わった。

 

「オイ、もう一度聞く、さっきの話は本当かそれとも一度殴られたいかオメー」

 

「ヒィー  やめてください、許してください」

 

あんなに偉そうだった先輩が顔をぐしゃぐしゃにして許しを目の前の怪物に乞いている。

でも、それも仕方ない・・・だって先輩もあの蹂躙劇を地に伏せた状態で見てしまった一人だから。

 

「・・・はー とりあえず、その工場に行けばいるんだな」

 

「はいそうです! だからもう・・・許してくださいお願いします。」

 

怪物が立ち上がったので先輩の顔から安堵が漏れる

 

「・・・でもよ・・・テメェがアイツらを攫わなかったらよかっただけだよな」

 

「ヒェッ・・・あ・・・ああ・・・・あああ」

 

空気が変わる、怪物がまた動き出しているのに先輩も自分も恐怖で動けない。

 

「許しを・・・・許しを・・・もう悪い事なんて・・・」

 

「そうか、そんなに許しが欲しいなら神にでも祈っていろ!」

 

ドォン!!

 

一瞬の静寂の後に、もの凄い音がここ一帯に響き渡る。

 

「・・・・・」

 

地面に倒れている先輩に振り下ろされた拳は、先輩を外して地面にめり込む。

先輩は、自身に振り下ろされた拳に恐怖して気絶したみたいで、どうやら失禁もしているみたいだった。

 

「オメェーを全力で殴ったら・・・アイツらに顔向けできないからよー」

 

怪物が何か言っているか聞き取れなかったけどゆっくりとこちらに顔を向ける

 

(ああ・・・そうか、不良になんてなってしまったからこんな目に)

 

親と多彩な事で喧嘩してから悪い奴と付き合うようになった。

ここにいる時は、いろんな事を忘れて楽だったが

だからこそ、楽をした報いとして自分の目の前に怪物が現れたのだ。

 

(こんな事ならちゃんと親と話すべきだった不良なんてならなければよかった)

 

そんな後悔をしていると・・・目の前の怪物が

 

「オイ、そこのオメェー さっきのコイツが言っていた事本当か」

 

「・・・・・はい、そう・・・です」

 

怪物が少しだけこっちを見つめた後に

 

「・・・どうやら嘘をついているわけじゃないか、それに時間があるわけでもないし急ぐか」

 

怪物がここを離れる・・・・・助かったのだ

 

(決めた、親にちゃんと謝ろう 不良なんてコリゴリだ もっと真面目に生きよう)

 

 

 

 

 

「さっきの不良の話からするとここがその工場か」

 

なんだか怪しい雰囲気があるがさっきの不良の話からここに九藤さんと先輩がいるかもしれない。

 

(しかし、何故先輩も巻き込まれてしまったんだ)

 

九藤さんには、秘密がありゲームで語られた内容は

 

(高校生になってからよく家の人間に黙って家出をしていたらしいが、この世界で多分初めてなんだろう)

 

・・・ゲームでは、ストレス値が上がると確立で家出イベントが発生してそこからNTRイベント、今回みたいな町の不良に攫われるイベントが発生する。

本来ならゲームの秘密欄の感じで一回は、家出をした経験があるみたいな表記だったが俺が把握している中で九藤さんが家出をした痕跡が今までなくて警戒だけは、していたが

 

(俺としたことが、肝心な時に九藤さんをちゃんと見ていなかった)

 

トウヤの死が、九藤さんの精神に深い傷を与えた事何て分かりきっていたはずなのにそこに目を向ける程の余裕がなかった事に自分自身思う事もあるが

 

「ふぅー・・・後悔も反省も後だ、今できる事を全力でするだけだ」

 

原作では、先輩が巻き込まれる描写もイベントもなかったし、ここまでの大事でもなかったがそれでもやる事は、変わらないし変えない。

 

タクロウと山田の言葉が自身の中で力になる。

 

「「「迷った時こそ、自分に正直でいる事・・・なんせ、俺自身が今までの人生で恥じない生き方をしてきたつもりだからこそきっと上手く行く」」」

 

工場のドアを開けて中に進む・・・もう俺に迷いは、ないのだから。

 

 

 

 

 

 

 





※調子を取り戻した主人公は、ブチギレています(でも、これでもしっかり手加減しています)



今回のバトル雰囲気

他の不良メンバー →コマンドバトル

本作の主人公   →無双ゲー

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