同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ   作:一般ユーザー

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・・・もう 俺は、迷わない




第7話 資格と価値

 

九藤視点

 

私の日常は、突然変わってしまった。

あの日・・・トウヤさんが亡くなったと知らせを聞いた時、頭の中が真っ白となったのを覚えています。

それまで当たり前のように来ると信じていた明日は、トウヤさんが亡くなった日を境に全て変わってしまいました。

 

この日から・・・私は、皆様の前で本当の意味で笑う事が出来なくなりました。

心の中でトウヤさんが亡くなった事を受け止めきれずそれでも、九藤財閥の一人の令嬢として責任が私を逃がしてくれませんでした。

 

でも 学校での私の周りも変わってしまいました。

アカネさんは、学校に来なくなりアリスさんは、痛々しそうに笑う事が多くなりました。

 

(天堂さんは、特に一番無理しているように見えますわ)

 

天堂さんは、学校で普通に振舞っているように見えるが目の隈も酷く目つきもどこかいつもに比べて悪くなっています。

それでも、明らかに無理しているのに普通でいようとしている姿が痛々しく私にどうする事も出来ませんでした。

 

(わたくしは、天堂さんに助けていただいたのに)

 

天堂さんには、色々とお世話になったのに本人が困っている時に何も出来ない自分が一番嫌いです。

 

 

もしも・・・わたくしじゃなくてお兄様でしたらきっと上手く皆様の悩みも、こんな風に悩むことないのに・・・

 

 

 

 

 

学校が休みに入って私は、いつもの様に自分の部屋で自習の時間を送っていました。

 

(・・・駄目ですわ、集中ができません)

 

・・・本当は、全て投げ出して逃げ出したいのに九藤家の立場のせいで逃げる事が出来ない。

 

(そういえば・・・今日は、メイドも買い出しでいないのでしたね)

 

いつもなら傍にいるメイドもいないですし・・・今でしたら

 

(そうです、今なら誰にも気づかれない・・・)

 

いつもの私なら、そんな事を思いもしませんでした。

でも・・・この時の状況がある考えを決断に至らせました。

 

 

私は、この時人生で初めて一人で家を飛び出しました。

 

 

 

(人が多いですね・・・そう言えば一人で街中を行動するのは、初めてですね)

 

いつもは、家の習い事や九藤家の家の中での生活が多くこんなにも一人で街中にいる事なんてありませんでした。

 

(いつも傍にメイドや執事が控えていましたし、アカネさんやアリスさんに他の皆様と一緒に行動する事がほとんどですし、一人で行動するのなんて初めてですわ)

 

そこから、特に目的もなく街中の中を歩く

いろんな物を見たり、気になるお店に入ったりして時間だけが過ぎていく。

 

(・・・やっぱり、虚しいですね・・・)

 

家出をしてでも、外に出れば少しでも気分が晴れると思いましたが

 

(駄目ですね・・・私・・・やっぱり)

 

ずっと胸に秘めた思いが溢れそうになった時

 

「・・・驚いた、こんな所で君に会うとは」

 

振り返ると、私服姿の青崎先輩が立っていました。

 

「あ・・・えっと・・・お久しぶりです」

 

「どうしたんだい、そんなにかしこまって」

 

まさか、先輩に見つかると思っておらず、自分の中で言葉を探そうとしていたら

 

「オイオイ・・・そこのお嬢ちゃん達、随分と可愛い顔しているじゃねぇか実に俺好みだぜ」

 

ちょうど先輩と私が話していた道中の横にある裏道から三人ぐらいの人が私達に近づいてきた。

 

「君たちは、・・・いや九藤さんここは、逃げるよ」

 

先輩が庇うように前に立ってから一緒に逃げようと少しだけ顔を私の方に向けたタイミングで

 

「それは・・・困るなぁ!」

 

目の前の男の一人が走ってから手に持った黒い物体を先輩の首元に当てた

 

「うっ・・・・・」

 

先輩の体が倒れそうとして目の前の男が体を受け止める

 

「いいね! 一丁上がり!」

 

目の前の男の顔が下品に笑う

 

「あなた達、こんなことしてただで済むと思って」

 

「へぇ・・・じゃ、どうするんだい九藤家のお嬢さん」

 

「・・・えっ・・・どうして私の事を知っているの」

 

私の疑問に、目の前の眼鏡を掛けた一人だけスーツの男が答える

 

「簡単だよ・・・君の顔は、こっちの業界でも有名でね・・・でも驚いたよ、不良どもの様子を見に来ていたら君がこんな所で一人でいたからね」

 

「そうなんですか旦那! この俺好みの嬢ちゃんがあの有名な九藤財閥の!」

 

目の前のスーツの男の声に考えがまとまらない

 

「そうだね、君がここで逃げてもいいけどその場合ここにいる君の知り合いがどうなっても知らないけど・・・どうするかい?」

 

その言葉に私は、ただ黙る事しか出来なくて

 

「・・・どうやら随分と物分かりがいいね、それじゃついてきてこっちだよ」

 

目の前の男に黙ってついていく。

横を見れば抱えられた先輩が気絶してぐったりとしている。

 

「ごめんなさい・・・青崎先輩・・・」

 

私は、巻き込んでしまった先輩にただ謝る事しか出来なかった。

 

 

 

本来、同人ゲームの世界の設定でこの二人が同時に攫われるイベントもヤクザに狙われるイベントもなかった。

ヤクザや不良達にとっては、きっと思わぬ収穫に喜んでしまったのだろう・・・

 

だからこそ・・・不良やヤクザ達は、気づかない。

 

自分達にとって最悪な選択肢を選んでしまった事を。

 

 

 

 

 

 

 

あれから・・・私と先輩は、工場と思われる所に連れてこられた。

先輩は、あの後目を覚ましたがお互いに手足を縛られてここから逃げ出すことが出来ない。

 

あの時攫った不良の内の一人が外に出ていき残ったのは、先輩を気絶させた不良とスーツの男だけだった。

 

「へぇ・・・どんな知らせかと思ってきたら随分なお手柄じゃないか」

 

先程出て行った不良と入れ替わりでスーツを着た男の人達が10人ぐらい入ってきた。

 

「それで準備の方は、どうします?」

 

「一応連絡したら一人来てくれるそうですけどそれまで暇ですね」

 

男の人達の会話の内容に不安で押しつぶされそうになりますが・・・

 

「待ってください! あなた達の狙いがわたくしなら先輩を解放してください」

 

「・・・なぁ!」

 

私の声に、横にいる先輩が驚いた声を上げるが

周りの男達が少しだけ静かになった後、急に笑い出した。

 

「えっ・・・」

 

目の前の状況に混乱していると男達の一人、先程のスーツを着た男が代表して

 

「残念やけど、君もそこのお嬢さんも無理だよ・・・だって金になるから」

 

その言葉に、頭が理解をするまでに男が

 

「君は、当然だけど九藤家の人質としてだし・・・そこのお嬢さんは、顔も可愛いし色々とこっちで仕込んでからお得意さんに紹介してもいいしで簡単に逃がさないよ♪」

 

「そんな・・・・・」

 

私のせいで先輩を巻き込んでしまった事・・・私が、家を一人で飛び出さなければこんな事になんてならなかったのに・・・

 

「・・・私は、大丈夫だよ・・・九藤さん」

 

横を向いたら先輩が無理に笑っていた・・・体も震えているのに私を心配させないようにしている。

 

「へぇ・・・そっちのお嬢さんの方が物分かりいいね!」

 

周りの男達が先輩の方を見て下品な笑い顔を浮かべている。

 

(この人達!・・・・・いや、違う・・・私がいけないのだ)

 

周りの人達に怒りが込み上げてきたが、そもそも先輩を巻き込んだのは、自分の身勝手な行動をした結果でもある。

 

(私が、逃げたから・・・何もしなかったから)

 

トウヤさんが亡くなってから、今までずっといろんな事から目を背けてきた。

だから、こんな事に・・・全部、私のせいだ。

 

「・・・お願いします・・・わたしは、どうなってもいいので先輩を解放してください・・・お願いします・・・」

 

気付けば、涙を流しながら目の前の相手に懇願してしまった。

 

「・・・ははは・・・これは、傑作だ! まさか九藤家のお嬢さんが俺達ヤクザにお願いだって」

 

「・・・九藤さん」

 

目の前の男が笑い出して、周りもそれにつられて笑い出す。

 

(・・・惨めだ・・・私は、無力で何も・・・泣いてお願いする事しか出来ない)

 

「でも・・・ダメだよ、君たちにはこれから役に立ってもらわないと」

 

そんな、願いすらも目の前で断られた。

 

(ああ・・・そうですわ、私は・・・)

 

本当は、ずっと誰かに助けてほしかった。

ずっと苦しくて逃げ出したくても出来ない・・・でも、誰かに助けてもらえるほどの資格がなくて・・・九藤家の名前がなければ私に何も価値がない・・・

 

(誰でもいいです、私の事は、どうでもいいですから・・・せめて先輩だけでも)

 

昔からずっと心の中で助けを願っていた。

ずっと九藤家の中で私は、一人ぼっちだった。

お兄様は、いつも忙しそうで遊べなくて いつも傍にいてくれた爺やも身分の関係で距離があったからずっとどこかで願っていた。

私を見てくれる人、九藤家の娘じゃなくても傍にいて困ったら助けてくれる人を・・・

 

結局・・・私を助けてくれる人が現れる事がなかったけど・・・せめて、今だけでも先輩だけでも助けてほしいと願う

 

「・・・・・お願い誰か・・・助けて・・・」

 

その時、工場のドアが開いて一人歩いてきて

 

「・・・すみません、遅くなりました九藤さんと先輩」

 

そこには、天堂さんがこちらを心配するように立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

工場のドアを開けると、目の前に・・・14人、内スーツを着ているヤツが13人でさっきの不良仲間と思われるヤツが一人。

そして、話で聞いた通り九藤さんと青崎先輩が縛られた状態でいた。

 

「・・・すみません、遅くなりました九藤さんと先輩」

 

歩きながら、二人の様子を確認しつつ声をかける

見た感じ・・・乱暴された様子は、見られない。

 

「どうして、後輩君が一人でここに・・・」

 

「ああ・・・さっき不良から聞きましたので」

 

先輩の質問に答えてからとりあえず彼女達の所に近づくと

 

「ちょっと待って・・・・君、どういうつもりだい」

 

目の前のスーツを着て唯一眼鏡を掛けた男が声をかけられた

 

「どういうつもりって・・・二人を助けにきただけですけど」

 

距離を詰める・・・拳を気づかれないように握りしめる。

 

「君は、バカだね・・・そんなの許すわけないでしょ」

 

目の前の男は、警戒をしてない・・・まぁ手ぶらのガキ一人に警戒は、普通しないか

おかげ準備ができる

周りの男達の配置や見える範囲での装備を確認してから頭の中で順番を決める。

 

「・・・ダメだ! 後輩君 逃げて」

 

「そうです! 天堂さん逃げてください」

 

「何言っているんだい 逃がすわけないでしょ♪」

 

二人が心配して声をかけてくれるが目の前の男が遮る・・・ここなら一番良いのが届く

 

「そうでした・・・一つ聞きたいのですが、貴方ですか、二人を攫って・・・九藤さんを泣かしたのは・・・」

 

「そうだけど?・・・そんな事を聞いてどうするつもりだい」

 

目の前の男が調子に乗って教えてくれた・・・そうか、これで心置きなく・・・暴れられる。

 

「そうですか・・・ありがとうございます、教えてくれて」

 

「うんうん・・・それガッ!!」

 

「教えてくれたお礼です!」

 

相手が言い終わる前に拳で相手を壁まで殴り飛ばす・・・コツはさっきの不良達で実践済みだ。

周りの人間が動き出す前にとりあえず近くの不良を同じ要領で殴り飛ばす

 

「テメェ・・グッ!」

 

近くのヤツが懐から何か出そうとしたが関係なく殴り飛ばす・・・残り11人

 

「オイ、調子乗るんじゃ・・・」

 

「邪魔だ・・・」

 

11人目の男がナイフを取り出したので、すかさず顔面ごと殴り飛ばしてから

その勢いを生かして10人目も仲良く同じ所に蹴り飛ばす。

 

「ふざけんな!」

 

9人目が拳銃をこちらに向けようとしたのでさっきに距離を詰めてから手首を握りつぶしてから8人目の近くに殴り飛ばす。

 

「ヒー・・・ガッハ!」

 

8人目が自分の後ろまで吹っ飛んだ男にビックリしていたのでそのまま同じように殴り飛ばしてから後ろからナイフで切ろうとしてくる奴を後ろ蹴りで吹き飛ばす。

 

「「この化け物が!」」

 

二人同時で攻めてきたので順番に殴り飛ばして残りの5人に目を向ける。

一人が二人に近づこうとしたのでそのまま跳躍してから相手の間合いに近づいてその勢いのまま蹴り飛ばす。

 

「すみません、すぐに助けますので待っていてください」

 

そう二人に言ってから走り出す・・・残り4人

 

「死ね・・・化け物!」

 

相手が拳銃をこちらに向けて発砲しようとするがそれより俺の拳の方が早い

そのまま地面に殴り飛ばしてからもう一人の拳銃を向けて発砲したヤツの弾を避ける。

 

「えっ!」

 

相手の射線が予測しやすかったから避けて体が固まっている男を殴り飛ばす。

 

「ふざけるな!」

 

一人が激昂して拳銃を向けるが・・・既に俺の間合いだ

相手が発砲するより早くに俺の拳が相手の顔面を殴り飛ばす。

 

最後の一人が逃げ出そうとしたので応援を呼ばれても困るので逃げる相手に追いついてからそのまま蹴り飛ばす。

 

「「「・・・・・」」」

 

場には、静けさだけが残った・・・どうやら全員一発KOで済んだみたいだな

 

とりあえず、二人に近づこうとしたら急に後ろのドアが開く

 

「・・・たまげたわ・・・まさか、これ全部君がしたんかぁ」

 

ここで倒れている男達と同じスーツを着ているがどこか胡散臭い男が俺に質問してきた

 

「いえ・・・気付いたら、皆さん私が来た時には、気絶しておりました」

 

相手が一人か分からないので警戒しつつ様子を確認する

 

「・・・嘘つかんでもええで・・・ここに来るまでに倒れていた不良達とここに来てドアの隙間からここにいる全員を殴り飛ばしている君を見とったから」

 

「なら・・・どうして、さっきあんな確認する事をしたんですか?」

 

気付かれないように臨戦態勢に移る・・・いつでも、飛び出せるように

 

「堪忍してな・・・ちいと、君の事をもっと知りたいと思ったさかいに、言うてみたんや」

 

「そうですか・・・それで、それを知ってどうするつもりですか?」

 

ここからの距離的に・・・足元の鉄パイプを投げたら届くな

 

「そうやな・・・帰るわ」

 

「・・・・・はい?」

 

相手の思いもよらぬ返答にビックリした為変な声が出てしまった。

 

「いや・・・最初は、依頼できたけど・・・君を相手にするのんが無理やさかいに帰るわ」

 

「そうですか・・・なら警告だけしときます」

 

そのまま、鉄パイプを拾ってから全力で相手の近くのドアに投げて貫通させる。

 

「・・もし、俺の大切な人達に手を出したら次は、手加減なしで・・・全力で潰します

 

(えっ・・・その場の勢いだったけど、壁に貫通した・・・)

 

自分の力の恐ろしさに戦慄したが、相手に悟られない様にしていると

 

「・・・君の気まぐれに助けられたみたいやな・・・肝に銘じとくで」

 

男はその光景に目を見開くだけで特に気にしてないみたいだ

 

「とりあえず君に助けられた借りは後で返すで・・・ほなさいならやで」

 

そうやって男は、何事もなかったように帰っていた。

 

(ふぅー どうにかなったな・・・一時はどうなる事かと)

 

とりあえず冷静になって周りの男達の武器を回収してから心配していたメイドさんに電話をして事情と今いる場所を説明するとどうやら九藤家の方で警察を呼ぶそうだ。

 

そのまま、先輩と九藤さんを縛っていた紐から解放したが

 

「「・・・・・」」

 

先輩は呆然としていて九藤さんはいつのまにか顔を下に向いていたので声をかける事にした。

 

「その・・・二人とも怪我は、ないか」

 

「・・・えっええ・・・後輩君のおかげで」

 

「そうですか、それなら良かったです」

 

青崎先輩が返事をしてくれたので安心していると

 

「・・・どうして、こんな無茶をしたのですか」

 

「九藤さん?」

 

下に下げた顔をこちらに、涙をこらえた状態でこちらを向いて

 

「天堂さんが助けに来てくれて嬉しかったです・・・でも下手したら死んでいたかもしれないのですよ!」

 

「・・・・・」

 

確かに、九藤さんの言う通り無茶をしたかもしれない。

 

「天堂さんに怪我が無いから良かったですけど・・・もし、一発でも銃弾が当たったら怪我じゃすまないんですよ!」

 

まぁ、普通に考えて確かに九藤さんの言うとおりだ

 

「・・・・・ごめんなさい、わたくし・・・天堂さんに助けられたのにこんな責める様な事を言って」

 

ある程度、落ち着いたのか急に謝りだした九藤さんを見て

 

「・・・すまん、確かに軽率な行動だったかもしれない」

 

「謝らないでください・・・元は、私が一人で家を出なければ」

 

何故か 今度は、自分を責め始めた九藤さんの目をしっかり見て

 

「それでも、先輩と九藤さんを助けれてよかったよ」

 

こちらを向いている九藤さんに笑顔を向ける。

 

「・・・・・」

 

なんか、九藤さんが俺の目を見て固まったが言葉だけでも伝える

 

「二人が攫われたかもしれないっていう情報を聞いて凄く焦ったし、もし先輩や九藤さんに何があったらと思うと気が気じゃなかったから、先輩や九藤さんが無事で本当に安心した」

 

「でも・・・私は、助けられる資格も・・・価値なんて」

 

「・・・資格に価値?・・・よく分からないけど 俺は、九藤さんを助けたいと思ったからこそここにいます。 資格とか価値なんか関係ない」

 

しっかりと、不安で揺れる九藤さんの目を見て

 

「九藤さんが無事でよかった・・・俺は、九藤さんの考えている事は、分かりませんが九藤さんだからこそ助けたいと思いました、他の何かなんて関係ありません」

 

そういうと下に顔を向いてから・・・ポツポツと涙を流して

 

「・・・ありがとうございます天堂さん・・・私・・・」

 

それ以上の言葉が九藤さん口から出る事はなかったが泣き続ける九藤さんが小さい子供に見えてつい無意識に頭を撫でてしまった。

 

「・・・すまん! つい頭を」

 

「・・・・・どうしてやめるのですか・・・撫でてください・・・そのまま」

 

「ふむ・・・後輩君出来れば、私も頼みたい」

 

「えっと・・・わかりました、文句言わないでくださいよ」

 

その後、九藤家の救助の人達が先に来るのだがそれまで何故か二人の頭を優しく撫でてつづけたのだった。

 

 

 

 

 

 







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