同人ゲーに転生したけど、肝心の主人公が死んだ   作:一般ユーザー

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なんか、長くなってしまった。


因みに、プロットは、脱走したのでゆっくりと投稿しています。

5月17日 新規エピソード追加

追加箇所◇◇から◇◇の間の文字




第3話 創作物の設定は、現実で許されない内容が含まれる場合があります。

入学式が無事に終わった。

特に、何か特別なことがある事もなくそのまま、教室に戻ってクラスメイトとのレクリエーションが終わり、無事家に着いた。

 

「ただいまー…・・そっか、今日たしか母さんパートだったけ」

 

昨日、家族で食事中に聞いていたのに忘れていた。

昼飯も、本来ならどこかで済ませるつもりだったが今は、そんな気力もない。

 

(まさか・・・同人ゲームの世界に転生しているなんて)

 

学校の入学式より前に発覚した衝撃の事実、頭で似た世界なんじゃないかと否定したくもなってきたが状況証拠が既に知識として自身の頭に入っている。

 

「たしか、ハーレム♡スクールライフだったよなタイトル」

 

ハーレム♡スクールライフ

転生する、数年前に販売された個人サークルの同人ゲーム。

ジャンルは、シミュレーションゲームでタイトル通りハーレム要素有の学園物である。

因みに、タイトル詐欺だと当時思ったがNTR要素もあるので、人を選ぶ作品だ。

ヒロインは、4人いて個別ルート目指すのもよし、ハーレムエンド目指すのもよし、NTRエンドを含めた完全コンプを目指すのもよしのゲームだったはずだ。

 

(シナリオ、ほとんど覚えてないんだよな)

 

元々、昔に買った作品だ 完全コンプしたが他の同人作品も年間どんどんでているのもあり、シリーズ物でもなかったから彼や彼女に会うまで忘れていた。

 

「ある意味彼や彼女に会えたのは、ラッキーだった」

 

ゲームの内容は、一旦置いておいてこの世界にとんでも超常現象がないと分かっただけだいぶ安心した。

 

(一応、お世話になったゲームだがまだマシな転生の方か)

 

転生の条件は、いまいち分からないが今までお世話になった同人ゲームや商業作品のエロゲ―に転生するのが条件だったら作品によっては・・・・・・

 

「作品によっては、催眠、尊厳破壊、時間停止、常識改変その他、マジで人生詰む可能性があったのかよ」

 

ゲームによっては、主要キャラになったからで安心できないし一般人なんて最悪消される可能性があったと思うと、同人ゲームである事に目をつぶればまだマシだ。

 

「ハーレム♡スクールライフは、ただの学園物だ 内容がどうであれ超常現象が起きないのなら、いくらかこっちでもやりようがある」

 

ハーレム♡スクールライフは、ある程度の好感度システムとシナリオのフラグを間違わなければハーレムエンドに簡単に行けたはず

 

(内容を忘れている部分あるが、この世界に俺は生きている分からない部分は、アドリブで何とかすればいいだけだ)

 

俺が、主人公と彼女達をハーレムエンドに導く

 

ハーレム♡スクールライフに天堂レンなんて登場人物はいない。

なんせ漢字は、違うが前世と同じ名前だ まず間違いなくこの世界のイレギュラーだろう。

俺は、決して自分が物語の主人公みたいに真っ直ぐに生きていけるとは思わない。

実際、前世で彼女たちにお世話になったのもどうしようもない事実だ。

でも、主人公と彼女たちには、幸せになってほしい。

 

「同人ゲームの展開なんて、現実世界で許されないだろ!」

 

この世界は、前世とは違う、周りの環境も生きている人も前世とは違う。

中学1年になっても今だに、この世界に慣れてない半端物の自分でも創作物と現実の区別ぐらいはつく。

たとえどんな不条理があっても若い彼女や彼を守るのは、大人の仕事だ。

前世の記憶がある俺も、彼や彼女たちを守る責任がある。

 

(それに、彼はいい子だった)

 

 

入学式で、あった彼だがすごく人に気を遣う子だった。

クラスメイトのレクリエーションの際に、自分は少しクラスメイトに怖がられていた。

 

前世では、眼鏡を掛けていたが遠くの見えない物を見る際に視力を調整して目を細めることがある。

転生してからは、裸眼でも十分見えるはずなのに人の顔を見る際は、つい見えている距離のはずなのに目を細めて顔を見ようとしてしまう。

中学1年生の中では、それなりに大きい体格の自分が目を細めて人を見ていたらから、睨まれていると思ったのかクラスメイトの子達が怖がってクラスの中で孤立していた俺に話しかけてきたのが彼だった。

 

「もしかして、天堂君て視力が悪いの?」

 

まさか、そんな事を聞かれると思っていなかったからか少し呆然としてしまった。

彼曰く、自分もコンタクトだけど家だと裸眼だからつい遠くのものを見る際に目を細めてしまうから、昔妹を怖がらせた事があると。

わざと、クラスメイトのいる前でそんな事を言ったのも俺に人を睨む故意がなかったと伝えるためだって事は、すぐに分かった。

 

クラスメイトとの誤解も帰るまでに解けたし彼に帰りのホームルームでお礼を言うと

 

「いいよ  だって天堂君がいい人なのは、最初に挨拶したときに分かったから」

 

彼が、どこをどう見てそう判断したが分からないが笑顔で言われてしまって、結局お礼だけ言って直ぐに下校したのを覚えている。

 

(きっと、彼はどうしよもなく優しいのだろう)

 

彼の優しさは、少なくとも打算からくるものじゃない。

彼にとって人に優しくするのは、当たり前かも知れないが、その心の在り方に救われる子がいる事を知っている。

ゲームの主人公と彼は、違う

ゲームの主人公は、あくまでプレイヤーの意思と行動であり、彼は今を生きている。

 

(忘れるな、半端物 たとえ創作物が舞台の世界でもこの世界は、まぎれもない現実だ)

 

これは、他の誰でもない自分との誓いだ、若い子達との青春を守る。

「まったく・・なんか年齢に精神が引っ張られている気がするが」

 

前世の自分だったら、多分この現実から逃げていたと思う。

大人になるにつれて目の前の事から目を逸らすことばかり上手くなる。

でも、今は違う 中学一年の若気の至りかもしれないが彼の為に頑張るのも悪くない。

 

「その前に、友達からか」

 

今日は、色々とスッキリしたし久しぶりによく眠れそうだ。

 

 

 

 

 

◇◇

 

神条視点

 

「ただいまー」

 

家に帰ると、妹が出迎えてくれた

 

「お兄ちゃんお帰りー」

 

「うん ただいま学校どうだった」

 

「うん、大丈夫だったよ」

 

妹の言葉を聞いて、胸をなでおろす。

彼女の表情をみた感じ嘘を言っているわけじゃなさそうだ

一人内心で勝手に納得していると

 

「お兄ちゃん 何かいい事でもあったの?」

 

「え・・・どうして」

 

別に、これといって何かあったわけじゃないが

 

「なんだ てっきりアカネちゃんと何かあったかと思った」

 

「何かて・・・今日も一緒の帰りだったけどそれ以外は、特に何もなかったよ」

 

そう、特に今日は、入学式で学校も早く終わったし。

 

「はぁ アカネちゃん大変だなー」

 

目の前の妹が何故か呆れ始めた。

 

「何だよ 本当に何もなかったよ」

 

「それが問題なんだよ   本当鈍感なんだから」

 

最後の声が、小さくて聞こえなかったが多分表情を見るに大したことじゃないと思いながら妹の話を聞いていると

 

「なら  友達でも出来た?」

 

その言葉に、少し固まってしまった。

いつもだったら、出来ないと答えていたが今日は違う

 

「その、 まだ友達じゃないけど・・・気になる人ならいる」

 

「え」

 

今度は、妹が固まった。

そこから、再起動すると凄く困惑しながら

 

「その子は、女の子?」

 

「いや、 男の子だけど何で?」

 

なぜ、女の子なんだ友達作るのだってめっちゃハードルが高いのに異性だなんて

 

「これは、お母さんに報告だ」

 

妹は、そのあと直ぐに部屋に戻ったから自分も手洗いしてから自分の部屋に戻る。

 

(しかし・・・友達か)

 

そう、いつもだった学校に一人でいる事が当たり前だった。

入学式に新しい友達ができるかもしれないと期待してなかったわけではなかった。

 

(天堂君か)

 

今日、隣の席で会話した一緒のクラスメイト

自分より身長が高くビックリしたが

 

「すごく優しそうな人だった」

 

少しだけしか、会話が出来なかったがこっちの会話をちゃんと聞いてくれて会話を返してくれた。

 

「久々、緊張せず会話が出来たし・・・楽しかった」

 

クラスの中でも、天堂君は、少し変わった雰囲気があったが凄く親しみやすかった。

特に 彼の目は、こっちの事をしっかりと見てくれて何でか凄く安心した。

 

「仲良くしたいな」

 

どう、コミュニケーションを取ればいいか分からないけど

彼とは、もっと話がしたい

 

(もし出来る事なら)

 

妹に言われた、言葉を思い出す

 

「天堂君  もしよければ、僕と・・・ト・モ」

言葉が途中で途切れる、シミュレーションなのに言葉が出ない。

 

(こんなじゃダメだ)

 

自分でも、分かっているこのままじゃダメだとでも

 

(でも、 怖い)

 

きっと他の人にとって簡単でも自分にとっては難しい

失望されるのが怖い、人が自分から離れるのが怖い、大切な人が・・・

 

(また、体が震える)

 

こんな自分が■■なんて無理だ。

 

でも

 

「また、天堂君とお話がしたい」

 

明日、会ったら自分から話をかけよう そうすれば、昔の自分より少しだけ前を向ける。

 

明日が楽しみだ

 

この後、妹や母親から色々聞かれたが その日の夜は、いつもより良く眠れた。

 

◇◇

 

 

 




本作品で出る事がない裏話

本作品の主人公の前世の名前:転堂 蓮

前世で視力が悪かったので学生時代から眼鏡を掛けていた。


因みに、彼は現状の違和感に気づいてないし、違和感に気づけたとしても、神様みたいなキャラがいない限り答え合わせする事が永久に出来ない問題がある。



主人公がこの世界に慣れないのは、彼の魂に前世の記憶がセーブされているからである。

第一話の体に記憶が馴染むは、正しい表現でなく正解は、魂に前世の記憶がセーブされているが正しい表現。

因みに、現状の描写で気づける部分があるが、主人公自身が自分で半端物と卑下している
限り気づけない問題でもあるのでどうしようもない。

因みに、今回の話であれば目を細めてしまう癖もその影響である。

コンタクトをした事がある人や、正しい視力の眼鏡を掛けている人がいたら理解しやすいと思うが基本、目を細めてみる行為は、目の焦点(ピント)を合わせる行為であり
今世の彼は、普通に裸眼で両目1.0以上あるので普通は細めなくても人の顔が見える。

眼鏡やコンタクトをはずしていたら、近くの人でも顔がぼやけるのは、焦点があってないからで、眼鏡やコンタクトを掛けたら見えるのは、焦点が合っているからだ。

ただ、彼の場合は、体が正常だと判断しても、魂にセーブされてた前世の記憶の時の裸眼の状態を、出力する為 体に誤作動が発生してちゃんと見えているのに前世の記憶がこの距離は見ないと判断して焦点を合わせようとして目を細めるという体の反応が出てしまう。

ただ、この事だけであれば度なし眼鏡を掛ければ解決するのだが多分本作品の主人公は、それどころではないので、気づく事はありません。





彼は、自分の心の状態を理解できていないのだから。
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