畳替えをする人見城。
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は人見城は畳替えで、追い出された姉弟が幸楽苑へ。)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(ゴールデンウィークのお話です。)
ストーリーのジャンル:コミカル・そして投げやり・少しほのぼの
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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ゴールデンウィークに入った人見家。
奈落はここぞとばかりに畳替えをすると言い出す。
「なんでせっかくのゴールデンウィークに畳替えすんだよ!」
と怒る神楽。
「前々からする予定だったのだ。
公務が休みの日でないとできまい」
と淡々と奈落。
確かに各部屋の荷物をよけて
畳替えをするとなると、
そういう長期休暇は
ゴールデンウィークしかない。
年末年始にかけてしてるのはおかしいし、
お盆休みはお客さんが来る。
しかしやはり突然の予定の申し送りにイラ立つ神楽。
彼女だって彼女の自由な予定があるのだ。
ゴールデンウィーク前半は分身たち皆、
各部屋の荷物をまとめ、よけしまうのを手伝わされた。
後半は畳替えの業者が入るから
お前たちは外に出ていろと
白童子と赤子以外の
非力な神楽、神無、白夜の三人は
城から放り出された。
「まったく勝手な野郎だ!」
神楽が文句を垂れながら、
楓の村に向かって歩く三人。
外に出たついでに
桔梗と犬夜叉の様子を
探ってこいとのことだ。
「ったく、あのストーカー野郎」
「まぁまぁ、姉さん。
三人で出ていいって言われたことだし」
「でも買い物もしてこいだとさ」
「…抜け目無い」
「あー!ったく、やんなるぜ」
「でも夕飯は外食していいって
言われたぜ?」
神楽をなだめる白夜。
「どうせ経費では落ちねえだろ」
「まぁな」
「ハァ」
普段、ポジティブな神楽も落ち込む。
「…鬱」
無の神無もまた。
「経費で落ちない方が
値段気にせず自分で
好きな物食える気もするけど?」
「…一理ある」
「あたしは金ねーの!」
「知らねえ~」
「どんだけ~みたいに言うな!」
神無を挟んだ神楽と白夜は漫才のようだ。
その後、ちゃんと桔梗と犬夜叉の様子は
しっかりと探った三人。
夕食にあまりコストをかけたくないので
近くの幸楽苑へ。
黄色と橙、明るい木の色のインテリアの店内。
そこの店舗の店員さんは日本人の女性が中心で
非常に接客が丁寧な感じだ。
神楽は中華そばと値段が200円くらいの
ザーサイ、チャーシュー、メンマの盛り合わせを頼む。
神無は少し値段の高い期間限定の冷やし担々麺。
白夜は中華そばにチャーハン、ギョウザ一枚と
シンプルなセットを注文した。
カウンター席に並んで座って話す。
ちょっと、バーで話しているみたいな雰囲気。
オシャレなJ-POPがかかっている。
「奈落のやつさ、桔梗のこと好きな訳?」
「さぁ。まぁ、好きなんじゃないか?」
「だったら普通に好きってアピった方が良くね?
あたしらにああいうことさせるから
余計嫌われんだよ」
「…ツンデレ」
「リアルツンデレはモテねえんだって。
普通にしろよ普通に」
「妖怪と人間の心をそうもうまくいかせられないんじゃないか?」
各々注文した物が届き始め、食べ始める。
「だけどよ、桔梗に対して
あんまり好きな感じ、出さねえじゃん?
逆にそれが桔梗本人とか
あたしら周りが見てて怖えと思うのよ」
「…サイコパス」
「でも好きな感じ出したら出したで怖くね?」
白夜の正論。奈落の悲しい事実。
「「……………確かに」」
少しの沈黙の後、
姉妹がそろってなるほどとうなずく。
それぞれがラーメンをすする。
「でもさぁ、もう少しやり方ってもんがあるんじゃねえの?」
「それはそうだけど、別に全部本人の責任だからいいんじゃねえの?」
「お前、奈落に従順に見えてドライだよなー」
「…飄々」
「そーか?」
白夜は落ち着いた表情をしつつ、
中華そばをたいらげ、
チャーハンと食べかけのギョウザを進める。
神無はもう少しで冷やし担々麺を食べ終わる。
神楽も中華そばは食べ終わり、
ちょこちょこ食べていたおつまみ系の盛り合わせの
仕上げにかかる。
「でも完全に桔梗との恋愛が失敗したら
とばっちりくらうのはこっちだぜ?」
意外とちゃんと先を見ている神楽。
「助けた方がいいってか?」
「…しんどい」
「そう。しんどいし、面倒」
「じゃあ、やっぱ俺の案でほっときゃいいじゃんw」
「そうだなw」
「でも自由が…」
「あー確かにねえ。
奈落の恋が失敗したら
もうあたしらも自由は完全に無いかもねえ」
「助けるか?」
「でもしんどいw」
「…しんどいw」
「だよなーw」
投げやりな三人はそれぞれ注文した物を
すべて食べ終わり、話はまとまり、
最後にお冷をウェーイと乾杯(?)して飲み干した。
人見家の姉弟は自分自身らが奈落から
自由になる手段を考えなければならないが
そのためには奈落の恋愛もしっかり成就して
もらわねばならないのだった。
しかし、それをアシストするのも
しんどいし、失敗したら失敗したで
一番愛してる人に完全にフラれるの刑で
究極的に"ざまぁ"なので、
とばっちりはくらうかもしれないが、
それもまた良しなどと姉弟は心の底で
思っているのだった。
完全な自由など無いが
今日の姉弟での外食はとても楽しかった。
それで良かった。
帰りにきちんとスーパーで
奈落の言いつけ通り買い物をして帰った。
余計な物は買わなかった。
夏になりかけた
ゴールデンウィークの夕方の涼しさは
三人の心にさらなる安らぎを与えた。
人見城では畳替えが全部屋無事に終わって、
まだ荷物を戻していない井草の良い香りのする
綺麗な室内で奈落はご機嫌だった。
帰還した三人は奈落の様子に
ホッとしていた。
おわり
■あとがき
幸楽苑で三人が食べているラーメンですが、
神無は堅実な感じで
ここぞという時にしか
お金使わなさそうな雰囲気なので
少し高めの物を食べさせました。
神楽は日頃、
いろいろ買ったりやったりして金欠そうなので
安くてお得な感じでおいしいのを。
(盛り合わせのザーサイとメンマがすごいおいしいです。
チャーシューはラーメンにのせてもOK!安上がり☆)
白夜の注文はシンプルでスタンダードなセットを。
なかなか白夜みたいに
シンプルスタンダードを選ぶ人いないし、
選んでも様にならないので
こういうイケメンは貴重だと思います。
しかも性格も良くて有能だし。
*
あと、ストーカー的な奈落さんも怖いけど、
元カノと現カノの間で揺れ続ける犬夜叉も
あれはあれでよく考えるとヤバいと思います^^;
今さらな話w
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。