加筆前のものを既読された皆さま、申し訳ありません。
そもそも行き当たりばったりの書きなぐりを投稿しているので、色々おかしな点があるかと思います。
違和感や誤字脱字、いやこりゃないだろと思われる部分がありましたら、どうぞお声がけ下さい。当方間抜けでずぼらなので、本当にあちこちおかしいところがあるかと思います。
それでも読んで下さる皆々様には感謝感激雨霰、申し訳ないやら有難いやら、頭が上がりません。ありがとうございます。
これからも懲りずにお付き合い頂ければ欣幸の至り。どうぞよろしくお願い致します。
「聞かれても答えられるとは限りませんよ。わからないことにはこたえられませんから」
頭巾の暗がりの中から切れ長の目が疑い深くこっちを見る。うん?いや、疑い深い…ってんでもねえな。驚いてる…。うーん?不思議そう、てヤツ?何だ。何かこういう目で見られたことねえな。
「わかんねえことに答えろなんて言ってねえよ。聞く前からそんなこと言うな。話し辛くなるだろが」
「ああ。そりゃそうですね。すいません」
素直に謝りながら頭巾を深く被り直すから、目が見えなくなった。
「で?何をお尋ねですか?」
「ここら辺に畑ってある?」
「…は?何で畑…?」
「何でってお前…」
答え辛いな。聞き返すんじゃねえよ。
「そりゃ…畑を探してるからだな」
「何の為に?」
「野菜を探してるから…かな?」
「だったら町場に行った方が早い。市に野菜が並んでいます」
「あー、そういうこっちゃねんだよなあ…」
「あの…急いでるんでもう行ってもいいですか?」
「ふん?じゃもふたつ聞くけどさ」
「ふたつ?」
「ヤマダって知ってる?」
「…知ってますよ」
「何処にいるかわかる?」
「ヤマダは沢山いますからね」
「は?」
「私の地元には」
「アンタの地元に興味はねえの。土のヤマダは知ってっかって聞いてんだ」
「…"土”のヤマダは知りません」
「あ、そう。あんま知られてねんだな」
「さあ。私は世間知らずなので。人を探しているのならますます町場へ行った方がいいですよ」
「町場ってどっち?」
「あっちです」
大雑把に聞いたことに大雑把な指差しが返って来た。差し示された方を見遣っても、土と岩しか見えない。
「…遠そうだなあ…」
「遠いですよ」
「で?アンタはこんなとこで何してんの?」
岩石の雨の降るぺんぺん草も生えねえような場所で、女ひとりで何をしてるんだ?
「三つ目ですよ」
「あん?」
「聞きたいことは後ふたつと言ったのに三つ目です」
「あらま。記憶力いいじゃん」
頭巾が揺れて笑っているらしい気配がした。
「兎に角、人探しなら町場でどうぞ。ここじゃ誰も見つかりませんよ」
「アンタは見つかったけどな」
「たまたま行き会っただけですよ」
「ま、いいや。なら町場に行ってみっかな。あんがとさん」
「いいえ。どういたしまして」
ちょっとばかりホッとしたように肩の力を抜いて答えた女の頭巾をぐいと掴んで剥ぐ。
驚きに目を見開いた顔が現れた。眉間に皴、薄い唇が浅く開いてひゅっと息を呑む。
「お礼を言うときゃ目を見て言わねえとな?アンタ名前は?」
「早く行かないと市から野菜がなくなりますよ」
「いんじゃない?俺、野菜なんか見たくもねえもんな」
「…私もう行ってもいいですか?急いでるんです」
「そんな急いで何処に行こうっての?こんななーんもないとこで?何なら送ってってやるぜ?」
「いえ、結構です」
「遠慮すんなよ。人の親切は素直に受け取っといた方がいいぜ?なあ、名前は?」
「遠慮なんかしてません。行っていいですか」
「送ってってやる。名前を教えろよ?」
「お気遣いなく」
「名前を教えろ?」
「しつこいな。何で通りすがりに名前を教えなきゃならないんです?」
「俺が聞きたいからだよ」
「見ず知らずの人に迂闊に名乗ったりしません」
「お前ヤマダ?」
「いいえ。私は”ヤマダ”じゃありません」
「なら誰だ?」
「誰だっていいじゃないですか。何なんですか、あなたは」
「お前、俺を知ってる?」
一瞬女の目が揺れた。
やっぱりか。
なーんか意味ありげに見てくると思ったんだよな。初対面の警戒心とは違う、わかってて距離をとってるみてえな妙な違和感。
「会ったことあったか?」
「いいえ、全く」
「だよな。多分。俺も見覚えねえもん」
でも"俺”を知らなくても暁の"俺”なら知ってるかも知れねえ。
暁は最近目立ち始めてる。忍の間じゃもう知れ渡ってると言っていい。
けど、こんなチャクラのチャの字もねえような、ものすごーく普通の、なーんてことのねえ女が俺を知ってるってことはあんまねえんじゃねえかなあ。そこまで普通に生きてる連中に飛ぶように名前が売れてる訳じゃねえからなあ。暁。
村ひとつ里ひとつ捧げものにしたときの生き残りかなんかか?ならもっと怯えてるか、いい具合に恨みがましくても良さそうなもんだが。