フェアリーテイル ー赤龍の魔道士ー   作:dekavitan

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FAIRY TAIL原作沿いの二次創作になります。
独自設定・オリジナル展開あり。
よろしくお願いします。
今回は原作沿いをベースに、ゼノ達を自然に組み込んだ構成になります。
Fairy Tailとファントムロードの全面衝突。
よろしくお願いします。


激突

『マグノリア病院』

 

「レビィちゃん...ジェット...ドロイ...」

 

 レビィ、ジェット、ドロイの3人はベッドに寝かされていまだに目が覚めず、それをルーシィは見守ることしかできない。

 

「ヒドイ事するんだなぁ...ファントムって」

 

 ルーシィは、ボロボロになったレビィを見て、レビィ達と面白おかしく話していた過去を思い返す。

 

「許せないよあいつら」

 

 その事を思い出していたルーシィは、涙目になりながら呟いた。

 

・・・

 

ファントムロードギルド内

 

「だっはー!!!最高だぜ!!!」

 

「妖精のケツはボロボロだってよ!!!」

 

 ファントムの魔導士達は、妖精の尻尾に喧嘩を売ったことを喜び、どんちゃん騒ぎを繰り返していた。

 

「ガジルの奴そのうえ3人もやったらしいぜ」

 

「ヒュー」

 

「そういや、マスターがガジル達に、奴には手を出すなとか言ってたけど奴って誰だ?」

 

「さぁ」

 

「どうでもいいさ、惨めな妖精共に乾杯だ!!!」

 

「今頃羽をすりあわせて震えてるぜ」

 

 ファントムのメンバーが騒いでいるなか、1人の男が仕事をしに出入り口へと向かう。

 

「いけね、こんな時間だ」

 

「女かよ」

 

「まぁまぁいい女だ、依頼人だけどな、脅したら報酬2倍にしてくれてよぉ」

 

「オレなら3倍までいけるね」

 

「言ってろタコ」

 

 そして仕事に行くため、男はドアを開けて出て行った。

 

 ギィ~...ドン!!

 

「!!!」

 

 扉の向こうから大きな音がしたと同時に、出ていったはずのファントムの一人が吹っ飛んでくる。

 

 その顔には、殴られた跡がついていた。

 

「フェアリーテイルじゃああっ!!!!!!」

 

 ファントムのギルドにフェアリーテイルのほぼ全員がやってきており、先程の男はナツが吹き飛ばしていたものだった。

 

ナツ「おおおおっ!!!!らぁっ!!!!」

 

 ナツの炎で、ファントムのメンバーが一気に凪ぎ払われる。

 

ナツ「誰でもいい!!!!かかってこいやぁ!!!」

 

「調子に乗るんじゃねぇぞコラぁ!!!!」

 

「やっちまえぇ!!!!」

 

 それに続いて、フェアリーテイルメンバーも戦闘に参加していった。

 

オオオオオオオオ!!!!!!

 

 その中で。

 

 ファントムの構成員達が突然吹き飛んだ。

 

「ぐあぁっ!?」

 

「な、なんだ!?」

 

 轟音。

 

 床が砕け、壁へ叩き付けられた魔導士達が呻く。

 

 熱風が通り抜ける。

 

 その奥から、黒いコートを揺らしながらゼノが静かに歩いてきた。

 

構成員「赤龍だ!!」

 

「なっ……!?」

 

「なんでこんな化け物までいるんだよ!!」

 

 ゼノは騒ぐ構成員達を見回し、小さく息を吐く。

 

ゼノ「……寝ている龍を起こしたんだ」

 

 静かな声。

 

 だが。

 

 その一言だけで空気が張り詰める。

 

ゼノ「覚悟はできているんだろうな」

 

 次の瞬間。

 

 ゼノの拳が構成員の腹へ突き刺さる。

 

 衝撃。

 

 周囲の床ごと吹き飛んだ。

 

ハッピー「あい……めちゃくちゃだよ……」

 

ノヴァ「まだ抑えてる方だ」

 

グレイ「……あれでかよ」

 

 

 

「マスター・マカロフを狙え!!!」

 

 ファントムのメンバーが束になり、マカロフに攻撃をしようとするが…

 

マカロフ「かあぁぁぁぁ!!!!」

 

ズドン!!!

 

 マカロフは巨大化し、掌だけで襲ってきた奴を叩き潰す。

 

バキバキ

 

「ぐぼぉぁぁ!!」

 

「ば...化け物...」

 

マカロフ「貴様等はその化け物のガキに手ェ出したんだ!!人間の法律でテメェを守れると夢々思うなよ!!」

 

「ひ...ひぎっ...」

 

「つ...強ぇ」

 

「兵隊どもも半端じゃねぇ!!!」

 

「こいつらメチャクチャだよ!!!」

 

 妖精の尻尾に圧倒されるファントムの連中は、徐々に後退していく。

 

マカロフ「ジョゼーーーー!!!!!!出てこんかぁ!!!!!!」

 

ナツ「どこだ!!ガジルとエレメント4はどこにいる!!!」

 

 その様子を柱の上から見る影。

 

 エレメント4の男ガジル。

 

ガジル「アレが妖精女王のエルザと赤龍か...ギルダーツ、ラクサス、ミストガンは参戦せずか...なめやがって」

 

ガジル「だが、ここまでうちのマスターの思惑通りに事が動くとはな...まぁオレにとってはどうでもいいが」

 

・・・

 

『マグノリア街』

 

 ルーシィは、レビィ達の見舞い後、病院から帰り道を歩いていた。

 

ルーシィ「はぁ、みんなアタシ置いていっちゃうんだもんなぁ」

 

 ポツポツ。

 

ルーシィ「やだ、天気雨?」

 

 雨が強まるなか、その奥から1人の女性がルーシィの前にやってくる。

 

ジュビア「しんしん...と...そうジュビアは雨女、しんしんと...」

 

ルーシィ「はぁ?」

 

ジュビア「あなたは何女?」

 

ルーシィ「あの...誰ですか?」

 

ジュビア「楽しかったわごきげんよう」

 

ルーシィ「え!!?なんなの!!?」

 

ソル「ノンノンノン ノンノンノン ノンノンノンノンノンノン」

 

 ジュビアの足元の地面が盛り上がり、ソルが現れる。

 

ソル「3・3・7のNO(ノン)でボンジュール」

 

ジュビア「ムッシュ・ソル」

 

ソル「ジュビア様駄目ですなぁ、仕事放棄は」

 

ソル「私の眼鏡がささやいておりますぞ、そのマドモアゼルこそが愛しのシプルだとねぇ~」

 

ジュビア「あら、この娘だったの?」

 

ソル「申し遅れました、私の名はソル」

 

ソル「偉大なるファントムロードよりお迎えに上がりました」

 

ジュビア「ジュビアはエレメント4の一人にして雨女」

 

ルーシィ「ファントム!?あ...あんた達がレビィちゃん達を!!!」

 

 ルーシィが鍵へ手を伸ばした瞬間。

 

「!!」

 

 巨大な水の塊がルーシィを包み込む。

 

ソル「ノンノンノン、3つのノンで誤解を解きたい」

 

ソル「ギルドを壊したのもレビィ様を襲ったのも全てガジル様」

 

ソル「まぁ我々のギルドの総意であることには変わりありませんがね」

 

ルーシィ「ぷはぁっ、何これ!!!」

 

ジュビア「ジュビアの水流拘束(ウォーターロック)は決して破られない」

 

 ルーシィの意識が沈んでいく。

 

ジュビア「大丈夫、ジュビアはあなたを殺さない」

 

ジュビア「あなたを連れて帰ることが任務だから...」

 

ジュビア「ルーシィ・ハートフィリア様」

 

・・・

 

『ファントムロードギルド』

 

「ぬあぁぁぁっ!!!!漢漢!!漢!!!漢なら...漢だぁぁぁ!!!!」

 

 エルフマンがファントムの構成員を吹き飛ばす。

 

「何言ってんだアイツ!!!」

 

「なんだあの手は!!?」

 

「テイクオーバーだ!!」

 

「ビーストアームのエルフマンだ!!!!」

 

 その騒ぎの中、マカロフは1人最上階へ向かう。

 

マカロフ「エルザ!!!ここはお前達に任せる」

 

エルザ「マスター!!」

 

マカロフ「ジョゼはおそらく最上階!!ワシが息の根を止めてくる!!」

 

 ゼノはその背中を静かに見送っていた。

 

ノヴァ「行かなくていいのか?」

 

ゼノ「……マスターを立てる」

 

 その時。

 

 柱の上からガジルが飛び降りる。

 

ガジル「へへっ、一番厄介な相手が消えたところで俺も一暴れしようかね」

 

 ナブとウォーレンが鉄の腕で吹き飛ばされる。

 

「うわぁぁ!!」

 

ナツ「ナブ!!」

 

ガジル「来いやぁ!!クズ共!!」

 

ガジル「鉄の滅竜魔導士ガジル様が相手だァ!!」

 

エルフマン「漢はぁー!!!クズでも漢だぁー!!!!」

 

 エルフマンが突っ込む。

 

 ガジルの鉄拳と激突。

 

 轟音。

 

ガジル「ほぅ、なかなかやる」

 

エルフマン「漢は強く生きるべし!!」

 

 次の瞬間。

 

ナツ「ガジルーーーー!!!!」

 

 ナツがエルフマンを踏み台にしながら飛び込む。

 

 炎と鉄が激突した。

 

ガジル「ギヒッ!!」

 

ナツ「俺がフェアリーテイルのもう一人の滅竜魔導士だぁ!!!!」

 

 その瞬間。

 

 ゼノの視線がナツとガジルへ向く。

 

 炎。

 

 鉄。

 

 二人の滅竜魔導士。

 

ノヴァ「新世代同士の喧嘩か」

 

ゼノ「……若いな」

 

 だが。

 

 ゼノの口元は僅かに緩んでいた。

 

ガジル「安心しろよ、ただの挨拶だ...竜の喧嘩の前のな」

 

 その時。

 

 ギルド全体が震え始めた。

 

「な、何だ!?」

 

「地震か!!?」

 

 ゼノだけは静かに最上階を見上げている。

 

ゼノ「……始まったか」

 

 そして数分後。

 

 マカロフが最上階から落下してきた。

 

エルザ「マスター!!!」

 

マカロフ「あ‥‥あうっ...ワシの魔力が...」

 

 空気が変わる。

 

「マスターがやられた……!?」

 

「嘘だろ……!!」

 

 士気が崩れる。

 

 そこへ。

 

アリア「悲しい...」

 

ガジル「相変わらず不気味なヤローだな」

 

アリア「全てはマスター・ジョゼの作戦...素晴らしい!!!」

 

 アリアは泣き出した。

 

ガジル「いちいち泣くんじゃねぇよ、うぜぇから」

 

 

「で?ルーシィとやらは捕まえたのか?」

 

アリア「本部に幽閉している」

 

 ピクッ。

 

 ナツとゼノが同時に反応した。

 

ナツ「……ルーシィ?」

 

ゼノ「……捕まえただと」

 

 空気が熱を帯びる。

 

ガジル「いずれ決着をつけようぜ、火竜」

 

 ガジル達は消えていった。

 

 撤退が始まる中。

 

 ゼノが静かに口を開く。

 

ゼノ「……エルザ」

 

エルザ「……っ」

 

ゼノ「今は撤退だ」

 

ゼノ「マスターがやられた」

 

ゼノ「このまま続ければ被害が増える」

 

 エルザは悔しそうに唇を噛む。

 

エルザ「……撤退する!!命令だ!!」

 

ナツ「エルザ!!」

 

グレイ「こんな所で引けるかよ!!」

 

エルザ「頼む……!!」

 

エルザ「今は退くしかないんだ!!」

 

 撤退中。

 

 追撃してくるファントム構成員達。

 

 その前へ、ゼノが立つ。

 

ゼノ「……行け」

 

 熱風。

 

 轟音。

 

 構成員達がまとめて吹き飛ぶ。

 

 床が砕け、壁へ亀裂が走った。

 

「ぐああああっ!!」

 

「な、なんだコイツ……!!」

 

 だが。

 

 ゼノ本人は静かなままだった。

 

 その背中を見ながら、エルザが小さく目を伏せる。

 

エルザ「……すまない」

 

 そしてFairy Tailは撤退した。




読んでいただきありがとうございます。
今回はファントムロードへの殴り込み〜撤退まででした。
原作の勢いと空気感を意識しつつ、
ゼノを“原作を壊さない立ち位置”で組み込んでいます。
感想とかありましたらよろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
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