ハイスクールD×D〜狩人〜   作:つかさ34

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旧校舎のディアボロス
第1話 動き出す物語の歯車


~???~

 

 

朝、窓から差し込む光が眩しく、目を細めながら目を覚ますと

 

「………………」

 

 

「おはよう聖司」

 

 

「……何やってんの?、姉さん?」

 

 目が覚めたと思ったら……なぜか両腕に女物の服を(一着や二着ではない)抱えた姉さんが視界に飛び込んできた。

 というか、バッチリ目が合った。

 

 爽やかな朝を、希望に満ちた一日の始まりを一瞬で台無しにするその光景に、俺はしばし言葉を失った。そしてその口で何を言うかと思えば、

 

「見てのとおり、聖司を着せ替え人形にして遊ぼうと思っていたのよ?」

 

「開き直ってサラッと言うな!! 言っとくけどそれ、かなり問題発言だからな!?」

 

 さっきまでの時間を返してほしい。まったくこの姉は……。 朝っぱらから俺で遊ぶつもりだったのか!?

 

 目の前にいる女性……俺の姉であり、名前は優里。顔は母さんによく似ていて、肌は新雪のように白く、姉さん自慢の茶髪の髪は腰に届きそうなくらい長く。スタイルは弟の俺から見てもかなり良く、出るとこでて引き締まってるところは絞まってる。

 

 

 そんな姉さんが何故俺に女装させようとしているのかというと、小さい頃によく姉さんの服を無理矢理着せられ、それが似合っていたから……らしい。

 

 

「全く…聖司は朝から騒がしいわね」

 

「姉さんこそ朝っぱらから人のモラルから逸脱するようなことをしないでよ!!」

 

「わかったわよ。じゃあ今度から…」

 

「夜もだめだ!!。時間帯を変えればいいってもんじゃないからな」

 

 屁理屈な返答をあらかじめ予想して釘を刺す。この姉相手にはこれくらいできないと意味がない。

 

「着せ替えるのは下半身だけで我慢しましょう」

 

 甘すぎた。この姉相手に時間帯ごとき指定したくらいでは、塩コショウと間違えて砂糖と黒砂糖を入れた料理くらいに甘かった。

 

「行為自体をやめろよ!! ていうかどうしてよりにもよって下半身をチョイスするんだよ!! まずいだろどう考えても!!」

 

 というか、それなら全身着せ替えられたほうがまだましだ。いや、それならやってもいいとかいう話じゃないけど。

 

 しかし、朝から何なんだこの疲れるやり取りは……

 もう爽やかな朝もヘッタクレもない程に一日の出鼻をくじかれた俺に、姉さんが当然のように声をかけた。

 

「じゃあ聖司、着替えをここに置いておくね?」

 

「待つんだ姉さん、それらは今俺を着せ替え人形にするために持ってきた衣服だと堂々と言ってのけてなかったかな?」

 

 さりげなくベッドの上に置かれたセーラー服&ナース服&チャイナ服。

 

どうしよう。まともな選択肢がねえ。

そもそもこれらは一体どこから調達してきたんだろうか。

 

「そんなもの用意してくれたところ悪いけど、普通にいつもの制服を着るから。それは片づけてね」

 

 

「それは無理よ。つい今しがたタンスにしまってあった聖司の服はすべて洗濯に出しちゃったから」

 

「あんたは最低だ!」

 

 既に洗ってある服を何でわざわざ洗濯に出す!? そうまでして弟を女装させたいのか!?

 

「くっ……仕方がない、こうなったら物置に置いてある予備の服で……」

 

「わかった、姉さんがとってきてあげる」

 

「嘘つけ! 何だ手に持ってるその缶コーヒーは!? コーヒーかけて汚す気だろ!」

 

 言ってる間に姉さんは部屋から出ていく。確認しようとして扉を開けたけど……どうやら部屋を出た瞬間につっかい棒か何かを立て掛けたらしい。開かない。くっ……周到な!

 

 

 …………でも…………かかったな、姉さん。

 

 

 確かに物置には俺の予備の服がある。でも……予備の服は物置にある1着だけとはだれも言ってない。

 

 開けるのをあきらめたふりをして扉を離れると、俺は寝間着のまま机に行き下に足元に置いてある箱を開ける。

 

中には予備の制服が一式入っていた。こんなこともあろうかと自腹で一式買っておいて良かったよ。

 

 

姉さんが部屋に戻ってこないうちに部屋に置いてあったコンビニのおにぎりを食べて鉢合わせないように急がず焦らず素早く家を出た。

 

「それじゃ『あっ、待ってせめてこのスカートだけでも履い』いってきます!」

 

 

 

 

 

 

そういえば自己紹介をしていなかったな、俺の名前は久住聖司(くずみせいじ)

 

16歳。現在高校生。性別は男。身長、標準よりも少し低い。体重、平均よりも少し軽い。純正日本人。黒髪黒目。

 

容姿は普通かもしれないが、生まれてこのかたもてたことなどありはしない。………この世のリア充爆発しろ。

 

家は、一軒家で母さんと姉さんの3人暮らしだ。

俺の家は少々普通とは違うところがあるがそれはまたの機会に。

 

はい自己紹介終わり!

 

 

 

 

 

そういえば今日は放課後に久々に駅前のデパートまで行ってこようかな買いたい物もあるし。

終わり次第家に帰って行くとす……。

 

 

「ういっす聖司!!」

 

「おは~。イッセー」

 

声をかけてきた同じクラスの兵藤一誠だ。コイツは、俺達のクラスで…。いや、世界人類史上最高ランクの変態だ。

 

イッセーは、性欲の根源とも言われていて、これまでにやってきたことは、エロ本、DVDを学校に持ってくる、覗きなど数知れず。

………まぁ俺も人のこと言えんがな。

 

まぁ、そんな変態だか、現在、家が近いっていう理由で私立駒王学園に行っているがなんせ元女子校のせいで女性が多い。そんな中、希少な男子とはなかなか交流がないわけなんだが…。

コイツは、数少ない男子の交流仲間だ。

 

 

「あ~。今日も絶景の覗き日和だな」

 

 

「どんな日だ」

 

 

ったくコイツは、初めてあったときからホントに変わってないな。

 

「相変わらず変態発言満載だな」

 

「朝っぱらから女子のスカートの中を見ようとデジカメを構えてるお前が言うな」

 

「…………気のせいだ!!(ブンブン)」

 

 

「俺達の仲だ今更否定するなって」

 

 

「デジカメなんか構えとらんわ!!」

 

 

「バックにしまってから言うな!」

 

 

―――――――

 

―――――

 

――

 

 

そんなごく普通の会話をしながら、歩いて校門が見えてきたのは、良いものの…………。

 

 

「はい、これは没収ね」

 

「ちょ、横暴だぞ生徒会!!」

 

「授業に関係ないのを持ってこないの!はい次!!」

 

 

生徒会が校門前で持ち物検査をしていた。

 

 

くっ!マズい!今日は、授業に関係ない物が満載なのに!

このまま校門に行くと必ず没収にされてしまうのは、目に見えている…。

 

 

隣を見るとイッセーも同じように顔を青くしている。

イッセーも俺の視線に気が付いたようでこっちに顔を向ける。

 

「「………………」」

 

俺達は、ほぼ同じタイミングで、校門と別方向に進んでいった。

 

そして、たどり着いたのは校舎裏のフェンス。ここから校内に侵入し、何食わぬ顔で教室に入る。

 

我ながら完璧な作戦だ。あの孔明に匹敵する程の作戦だ。司馬仲達も裸足で逃げ出すな。

 

 

「うっし!気が付かれてなさそうだな」

 

 

「騒ぐなよ…!ここから侵入するぜ」

 

 

そう言って、イッセーはフェンスを登って校内へと侵入した。

 

 

「ちょ!!待てよ!!」

 

 

俺も同じようにフェンスを登った。

 

 

「よし、これで第一関門突破だ!」

 

 

「見つかってないか?」

 

 

「大丈夫だって。あとは、そこから曲がって校舎に入ればいいんだから」

 

 

俺は勝利を確信し、校舎裏から校舎の側面へと曲がった。

 

 

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