無敵のエージェントでゴーストハンター   作:兼永一真

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追憶編
始まる。俺!


13歳の誕生日、俺は父から受け継いだ大天空寺の庭を掃除していた。場の乱れは心の乱れだからと、三蔵に言われたからだ。

めんどくさいけど、師匠たちも同じことを言うだろうと思い掃除することにした。

 

「失礼。天空寺莫さん、ですよね」

黒いスーツを身にまとった男の人がそう声をかけてきた。夢で見た司令官に声が似ている気がする。

「五年前に亡くなったあなたのお父さんのことで話が」

 

死亡した時期を把握してるのに今更?そう思ったが父のことだ。何かがあるのかもしれないと思い、了承する。

 

「分かりました」

 

そう言って奥へと案内しようとするが、止められる。

なんでも俺にだけ話したいらしい。そんなに重要なことなのか

大天空寺の裏山、修行でしか来ない場所へと案内する。

 

「これを」

 

そう言って渡されたのはなんかの資料だった。表紙にはC、O、D、E

 

「コード?」

 

「お父さんがこの寺の住職だったというのは表向きの話。本当は極秘防衛機関のエージェントだったんです」

 

「は?」

 

何を言っているのかと耳を疑い、聞き返す。だが、冗談めかせてる感じもない、本当のことを言っているようには感じる。それが一層混乱させた

 

「お父さんの使命は俗に言う幽霊といったものを討伐することだった」

 

「ーーそれを俺に知らせてどうするんですか」

 

「君にも我々の仕事を手伝ってもらいたい。もっとも君が戦うのはナイトメアと呼ばれる怪物だがね」

 

この人の言葉が正しいかどうかなんて分からない。でも、

 

「ーーエージェントは昔から夢でした。その話、受けます」

 

「ーーそうか。今はここまでだ、詳細は今度話そう。さらばだ、コードナンバー:セブン」

 

そう言って彼は去っていく。今度っていつのことだ?そう思うが御成に呼ばれ、急いで戻る。

 

 

 

結局、掃除をサボったと三蔵には怒られた。反論しようかと思ったけどエージェントのことは話すべきじゃないと思ったから言わなかった。

 

「…浮かれているな。なにかあったか」

 

昼食後の修行中、俺の振った刀を防ぎ武蔵さん(師匠)がそう言う。

 

「…誕生日だから、ですかね」

 

みんなは祝ってくれるだろうからと言っておく。あんまり意味はないだろうがこう言っておけばそれ以上の追及はないだろう。

 

 

 

 

 

「じゃあ、みんな。おやすみ」

誕生日パーティーも終わり、床につく。疲れていたのか今日はすぐに意識が落ちた。

 

 

 

 

 

「ここは?」

 

夢に落ちると見知らぬ部屋にいた。夢とはそういうものだといえばそうなのだが、明晰夢が見れる俺が見知らぬ部屋の夢を見るとは考えにくい。

 

「Good night. セブン」

 

夢で見ていたが顔を見たことがなかった、司令官。その顔が今ははっきりと見える、今日出会った父さんの知り合いの男だ。

 

「改めて、自己紹介をしようセブン。極秘防衛機関CODE、対ナイトメア部隊の司令官:ゼロだ」

 

対ナイトメア部隊、ということは父さんの勤めてたのは対ゴースト部隊だったりするのか?

そもそもナイトメアってなんだ?そう考えているとゼロが説明してくれる。

 

「ナイトメアとは、人類が夢を願うと同時にあらわれる不安の具現化、影のようなものだ」

 

「不安の具現化?」

 

「人はなにかを願うたびにその反対、それが失敗することを考えてしまう。それが積み重なったものがナイトメアだ」

 

そう言ったあと、ゼロはモニターに画像を映す。そこには黒くて体中に弾帯を巻いた人型の怪物が映っていた

 

「これがナイトメアだ。感染した夢主が不安を積み重ね、一定の時間が経つと、彼らは現実へと顕現する」

 

「現実に来る前にどうにかできないんですか」

 

「現状は無理だ。夢主が不安を抱えた瞬間にナイトメアは発生し、その後は夢主が死亡しない限り必ず現実に顕現する」

 

「なら俺は、エージェントは何をするんですか?」

 

「夢主の特定とナイトメアの発生源となっている不安の詳細。これらが分かればナイトメアによった被害は少なくできる」

 

「分かりました」

 

そう言ってモニターに向き直る。化け物から世界を守る、俺が夢で見ていた通りのエージェントだ。

 

「エージェントのアイテムを渡そう」

 

そう言ってランプのオブジェを操作すると、床が開き台がせりあがってくる。上にはカメラ、クモみたいな置物、バイザー?そして夢で使っていた通信機がのっている。

 

「あれは?」

 

「ゼッツカメラと、ゼッツセンサー、ゼッツライセンスそしてゼッツフォン。ミッションに役立つエージェントアイテム、ゼッツギアだ」

 

「それに、カプセムだってある」

 

ゼロが指さした先を見ると、黒いガシャポンが置かれている。

まわしてみろということだろうと思い、3回ほど回すと中央にイラストが書かれたカプセル、それぞれ赤、オレンジ、ピンクのカプセルが出てきた。

 

「それがカプセムだ。特殊な容器に夢の力を封入することで作られる。機能はゼッツフォンで確認するといい」

 

言われた通りにゼッツフォンにセットしてみる。

 

赤いのはインパクト。力を最大限引き出すカプセム

オレンジのはトランスフォーム。自在に変形させるカプセム

ピンクのはウイング。空飛ぶ翼をはやすカプセム

 

「このゼッツドライバーに装填することでゼッツへと変身できる。」

 

やってみるといいと言われ、ベルトを胸に巻きインパクトカプセムを装填し、トリガーを押す。

 

『インパクト!』

『メツァメロ! メツァメロ!』

 

「変身」

 

『グッドモーニング! ライダー!』

『ゼ・ゼ・ゼッツ!』

『インパクト!』

 

真っ黒な強化被膜、緑の模様、赤いラインが浮かび上がり、複眼が赤く発光する。

 

「それがゼッツだ」

 

これがゼッツ。俺のエージェントとしての力か




Your next mission
Prevent the naval battle..
‐海戦を阻止せよ‐
Good luck
‐幸運を祈る‐
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