無敵のエージェントでゴーストハンター   作:兼永一真

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Your mission
Escape from the facility.
‐施設から脱出せよ‐
Good luck.
‐幸運を祈る‐


探る。夢主の行方!

「お前がゼロの秘蔵っ子か。俺はコードナンバー:ファイブ。CODEの番犬だ」

そう言って握手を求めてくる。厳つい風貌の大柄な男だが結構気さくなように感じる。

 

「コードナンバー:セブンだ」

 

今回のミッションは施設からの脱出。無論夢主を連れて、ということなのだろうが

 

「夢主がどこにいるかって分かります?」

 

「俺にも分からん」

 

何故か夢主がいない。夢主は目の前に居なくとも近くには入るはずなのだが、

 

「こういうケース。経験したことあります?」

 

「今のところはないな」

 

先輩がこれじゃ、お手上げだ。諦めてゼッツセンサーのサーチモードを起動する。

 

『サーチミッション スタート』

 

『ハッケン!ハッケン!』

ほどなくして夢主と思わしき存在をセンサーが発見する

 

「あっちです」

 

そう言って走り出す。

 

「ーーあいつらは」

「どうせナイトメアだ」

どっかしらの国の戦闘服だろうか。アサルトライフルを構えた狼みたいな集団がいた。

 

『インパクト!』

『メツァメロ!メツァメロ!』

 

『ショック』

『オンユアマーク オンユアマーク』

 

「変身!」

「擬装!」

 

『グッドモーニング!ライダー!』

『ゼ・ゼ・ゼッツ!』

『インパクト!』

 

『インヴォークロードシステム』

『ショック』

 

『ソードモード』

『ナックルモード』

 

アサルトライフルの銃撃を避け、銃身を切断し無力しながら切り裂く。ファイブはナックルでナイトメアを殴り飛ばしている。

 

『インパクト!』

『ブレイカムスラッシュ』

 

『ショック』

『ブレイカムスマッシュ』

 

俺は赤い斬撃を飛ばし、ファイブは地面を殴って発生させた衝撃波でナイトメアを撃破する。

 

「こいつら倒したから終わりってわけはないですよね」

 

「だろうな」

 

だが、そろそろ夢主が夢から覚める。ナイトメアの戦闘服をゼッツカメラで撮って、俺も夢から覚める。

 

 

 

「Good morning.セブン」

「おはよう。莫」

 

ゼッツルームに入るとダヴィンチちゃんとゼロが話していた。2人に夢での情報を共有する

 

「なるほど。似たような事例に心当たりあるかい?ゼロ」

 

「ないな。それだけ特殊な事例、ということだろう」

 

「ーーじゃあ、これがどこの国のか分かるか?」

 

そう言ってゼッツカメラで撮った戦闘服の写真を見せる。

 

「調べてみよう。君は学校に行きな」

 

「その前にカプセムを」

 

そう言ってドロッパーを回し、2つのカプセムを入手する。

 

緑色のカプセムはリカバリーカプセム。万物を復元させる力を持ったカプセム。

黄緑のカプセムはバリアカプセム。無敵のバリアの力を持ったカプセム。

 

「よし。じゃあ行くか」

 

 

 

「おはよ。雫、ほのか」

「莫おはよ」

「おはよう莫」

 

教室に入り、雫とほのかに挨拶する。

 

「今日はどんな夢見た?」

 

「施設から脱出する夢。でも夢主がいないんだよ」

 

雫にバラした後、ほのかにもバレた。ゼロとの協議の結果、他の人に話さないことを条件に記憶を消さなくてもよいことになった。

 

「夢主がいないって、たまにあることなの?」

 

「いやぁ?ゼロですら初めてらしいからよく分らん」

 

夢主の情報もないし、なにがなんだか。そもそも施設の情報をもっと集めるべきだ

 

「でも、その施設が分かれば夢主もわかるんじゃない?」

 

「現状その情報がほぼないんだよ。大体、どこかが特定できたところで関係者から絞るってのは至難の業だぞ」

 

極論、その施設に就職するつもりの学生が将来の不安でそんな夢を見てる。なんて可能性もある以上、しらみつぶしというのは現実的な手段ではない。

とはいえ、施設が現実に存在するものである場合、探索等がしやすくなるのも事実だ。今夜はそれをメインに動いてみよう。

 

 

 

 

 

再び、夢の中へ

今日の朝と変わらぬ廊下、そして隣にはファイブがいる。

 

「おそらくここは、大亜連合の施設だ。戦闘服が一致してる」

 

「なら、夢主は大亜の人間か」

 

「それはなんともだ」

 

もっと情報を集めなければならない。再びセンサーを起動するが、サーチ結果は変わっていない。

そのまま直進する。ナイトメアの影はまだ見えない。

 

「ここです」

 

分厚い扉に閉ざされた部屋。電子ロックをライセンスで無効化しようとするが、ファイブがナックルで扉を破壊する。

 

「エージェントなんですから、もっとスマートに立ち回ってください」

 

「あいにく、俺が先輩だ」

 

部屋の中央には、一人の少女が仰向けで台の上に拘束されていた。おそらく彼女が夢主なんだろう。瞬時に隠し撮りする。

 

「俺は情報を集めるので、ファイブは彼女を」

 

部屋は手術室というか、実験室というか。少なくとも寝床でないことだけは確かだ。コンピューターのセキュリティーをライセンスをかざして突破する。

 

「こんろんほういん?字から考えると大亜連合だな」

崑崙方院。コンピューターにはここがそう表示されている。調べていると、報告書のようなものを見つける。

 

「ーー人体実験?」

 

国際魔法協会アジア支部主催の交流会に際して、児童を誘拐。誘拐した児童に対して生殖能力を失うほどの実験を行う?

 

「ーー読めば読むほど吐き気のする文章だ」

 

データをゼッツフォンにコピーし、ファイブと合流する。

 

「どうやら彼女は人体実験の被験体にされたようです。実験への恐怖、それがナイトメアを生んだ。」

 

「…胸糞悪りぃな」

 

「報告書の日付が2062年なので今は被験体、ではないでしょう。大亜連合のデータベースを調べれば、夢主の身元が分かるかもしれません」

 

ともかく、逃げよう。と言いかけた時だった。発砲音と硝煙の匂いが辺りを包む。

 

『ストリーム!』

 

風で弾丸の軌道を逸らし、ファイブと少女を守る。

 

「セブン!」

 

「ファイブは彼女を。俺があいつらを倒します」

 

『バリア!』

『メツァメロ!メツァメロ!』

 

「I'm on it. 変身!」

 

『グッドモーニング!ライダー!』

『ゼッツ!ゼッツ!ゼッツ!』

『バリア!』

 

複眼が緑に発光し、両腕にレムディフェンスが展開される

 

『アックスモード』

 

少女を抱えて逃げるファイブへと放たれた銃弾をレムディフェンスで防ぎ、ブレイカムゼッツァー・アックスモードでの攻撃を加える。

 

「セブン。前にもだ」

 

ファイブが走っていった先にもナイトメアの軍隊がいる。

 

『バリア!』

 

カプセムを回転させ、出力を強化。ファイブと夢主を覆うバリアを展開する。

 

『マシーナリー!』

『ブレイカムクラッシュ』

 

機械の力によって強化されたアックスモードの攻撃で前方のナイトメアを撃破する。

 

これでどうにかなる。そう思った矢先背後からうめき声が聞こえる。

 

「ファイブどうなってる」

 

「分からねぇ。嬢ちゃんが突然苦しみだした」

 

だが、その理由はすぐに分かった。少女を腹部から発生した靄が包み、その姿を白衣を纏った悪魔のような姿へと変わる

「彼女がナイトメア!?」

 

手を掲げ、メスのようなものを投擲してくる。

 

「ファイブ!」

『バリア!』

 

ファイブをかばいながらバリアを展開する。

 

「どうなってんだよ」

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