「このビグザム…この程度で落ちはせぬぞ!!」
いや、そんな真ん中にビーム貫かれたら落ちるだろ…
「ぬぉぉぉ!!」
ボロボロの機体でまだ戦おうとするビグザム
もはや今にも爆発しそうな状態なのだが
「敵のパイロットは諦めていない。油断しちゃダメよ!」
「だろうねぇ、今でもプレッシャー半端ないもんな…」
そうしているとビグザムの全銃口に光が集まる
おいおい…その状態でビームなんか撃ったら自爆するだろ
「この程度で!」
その言葉と同時にビグザムからビームが放たれた
しかしその方向はこちらではない遥か彼方の方向だった
「クソッ、やはりビームはもうダメか…それならば!」
ビグザムはその巨体から考えられない速度で突っ込んできた
高速で移動するその巨大な質量、その破壊力は考えたくもない
「ロクサス当たっちゃダメよ!」
「言われなくても分かってるさ!!」
しかし敵も此方を狙ってきている
簡単には避けられない
どうする?
どんどん時間だけが無くなっていく
「ロクサス!!」
カレヴィが空中からバスターライフルでビグザムを撃ってくれるが、まだIフィールドが残っていたのか弾かれて霧散した
「このぉぉ!!」
俺もビームライフルを撃って迎撃してみるが結果は同じ
「これなら!」
レーアが俺の後ろからビームダガーを投げつけるとメインカメラに突き刺さる
「むぅっ!まだだ、まだメインカメラがやられただけだぁ!!」
少し怯んだがそれでも勢いは落ちない
でもメインカメラが壊れたのなら
俺は後ろの壁の高い所にシザーアンカーを放ち、エクシアの手をとり壁を昇る
メインカメラが無くてサブカメラしかない今の状態ならすぐには反応できないだろ
案の定ビグザムは壁に激突した
轟音と共に俺らが捕まっていた壁も崩れるがなんとか体勢を立て直す
カレヴィも近くに来て
「今がチャンスだな」
「えぇ」
「そうだね」
カレヴィがバスターライフルを構え、レーアと俺は一気に近づいていく
「これで…」
「「終わりだぁ」」
射撃と同時に斬った
「き…貴様ら…これで…終わると…」
言葉を最期まで言いきれず敵のパイロットは機体の爆発に捲き込まれて消えた
「終わったか…?」
「多分ね…」
俺の疑問にレーアが答えてくれた
ようやくか……長かったな
「アークエンジェル出港して良いぞ」
カレヴィが通信で報告している
ブリッジの通信は此方には聞こえないがもう出るのだろう
「なぁレーア」
「なによ?」
「さっきのアレ、狙ったの?」
「アレってなによ?」
「ビームダガーを投げつけたやつ」
聞くと なんだそんなことか とでも言いたげな顔して
「当たり前でしょ。」
「射撃……苦手じゃなかった?」
「射撃はね……でも投擲は別よ。あれも格闘技術だもの。」
左様でございますか……
そんな会話をしていると
「アークエンジェルがこっちに向かってるから合流するぞ。」
カレヴィが言ってきた
「「了解」」
そう言えば
「あのパイロット……」
「どうかしたのロクサス?」
「名前……聞いとけば良かったかな……」
「そんなの聞いてどうするのよ?」
いや別に理由はないけど……
「ほら帰るぞ」
俺はもう一度機体が爆発した所に目をやり、一瞬だけ黙祷を捧げた
名前のない敵ようやく終了
後一話挟んで地球に降ります
誤字脱字あったら教えてくれると助かります