何かあった才羽モモイが、異世界の廃墟の中で生きるだけの話   作:ミレニアムのモブ:文学派

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真・後日談、はじまりました!
キヴォトスの、そしてミレニアムらしい日常をお送りできたらなと思います!


真・後日談その1 ミドリの悩み

 

……ミレニアムサイエンススクールに存在するゲーム開発部の部室。

斜めに差し込む穏やかな午後の西日が、空気中を舞う細かな埃をキラキラと照らし出している。室内には、絶えず稼働を続けるサーバーの低い排気音と、誰かが持ち込んだ甘いスナック菓子の匂い、そして、コントローラーのボタンを規則正しく、かつ超高速で弾くプラスチックの軽快な音がBGMのように流れていた。

それは、数々の試練を乗り越えてきた彼女たちにとって、何にも代えがたい「平穏で緩やかな日常」の象徴とも言える光景だった。

 

しかし、そんなのどかな空間の中心で、才羽ミドリは一人、地獄の業火に焼かれるような深い葛藤の渦中にいた。

 

ミドリは、ギュッと固く目を瞑ったまま、まるで爆発物処理班が最後のコードを切断する直前のような、悲壮感すら漂う深呼吸を一つ、ゆっくりと行った。肺の隅々まで空気を満たし、そして細く長く吐き出す。

意を決して、恐る恐る、本当に1ミリずつスローモーションのように瞼を開き……自らの膝の上に鎮座する、愛用のハイスペック液晶タブレットの画面へと視線を落とした。

 

そこに高解像度で鮮明に、かつ、プロのイラストレーターとしての持てる全技術を注ぎ込んで描かれていたのは……他でもない自らの実の姉、才羽モモイの、あられもなく、理性を吹き飛ばすほど欲情的で、ド直球にセンシティブなイラストだった。

しかも、肌の質感や汗の滴り方、乱れた息遣いまで聞こえてきそうな異常なまでの描き込み具合である。

まちがいなく、(存在しないが)そういったコンテストに応募すれば金賞と特別賞のどっちもとるという素晴らしいイラストがそこにあったのだ。

 

ミドリは、見た瞬間に再びパタンと瞼を固く閉じ、もう一度深く、今度は過呼吸気味に深呼吸を行った。

彼女の可愛らしい顔面からはみるみるうちに血の気が引き、真っ青なキャンバスと化す。同時に、額から滝のような冷や汗がダラダラと流れ落ち、肩から指先にかけて、生まれたての小鹿のようにプルプルと小刻みな震えが始まった。

 

(うわぁーーーーーーっ!!

また書いちゃったァーーーっ!!!)

 

声にならない絶叫が、ミドリの脳髄を揺らす。

耐えきれなくなったミドリは、ガッと両手で自分の頭を抱え込み、椅子の上でバタバタと溺れるように暴れ出した。

「あわわわわっ!」と奇声を発しながらのたうち回るその姿に、ロッカーの中で気ままにレトロゲームのRTAに勤しんでいたユズと、モニターの前で仲良く協力プレイのRPGを楽しんでいたアリスとケイが、ビクッと肩を跳ねさせて驚きの視線を向ける。

 

そう……今現在、ミドリは誰にも言えない、しかし極めて深刻で致命的なバグとも言える悪癖に、頭を抱えて悩んでいたのである。

『無意識のうちに、自分の姉の限界突破したセンシティブイラストを錬成してしまう』という、業の深すぎる悪癖に。

 

 

本来、才羽ミドリにとって、双子の姉である才羽モモイは、この世界で一番大切で、かけがえのない存在だ。

幼い頃は性格の違いからすれ違うことも多かったものの、ゲームという共通の言語を通じて段々と仲良くなり、背中を預け合う最強の双子ゲーマーとして、今の今まで共に育ってきた。

ついこの前の、あの恐ろしい次元転移事故でモモイが異世界へと飛ばされてしまった時は、ミドリは世界が終わったかのようなパニックに陥り、ユズやアリス、そしてケイに多大な心配と迷惑をかけてしまった。

だが、仲間たちの協力や次元を超えた奇跡もあって、モモイは無事にこのキヴォトスへと帰還を果たし、その後の顛末だって、まるで王道RPGのエンディングのようにハッピーエンドに近い形で大団円を迎えたのである。

 

だがしかし。平和が戻ったと安堵したのも束の間、無事に帰還を果たしたモモイは、ミドリの平穏な精神状態を根底から狂わせる、とんでもない『劇薬』へと変貌を遂げていたのだ。

 

モモイとミドリは二卵性双生児だ。生まれた日は同じだが、性格のベクトルは大きく異なる。そして何より、ミドリにとって密かな優越感であったのが、とある部位……女性としての成長度合いに関して、同じちんちくりん姉妹とはいえ、実はミドリの方がわずかにリードしているという事実だった。

ところが、過酷な異世界でのサバイバルを経て帰還したモモイは、ミドリのささやかなプライドを粉砕するほどの、圧倒的なナイスバディに成長しきっていたのである。

 

身長は174cmに達し、ミドリを見下ろす高さに。過酷な戦闘で引き締まった無駄のないアスリート体型でありながら、女性特有の柔らかな曲線美は全開。黄金比を体現するような、慎ましいながらも確かな重力と存在感を主張する胸元。そして、健康的で思わず目を奪われるような魅力的な腰周りのライン。

それに加えて、顔つきだ。以前はミドリと同じ、どこか幼さを残した可愛らしい顔つきだったのに、今や死線を潜り抜け、酸いも甘いも経験した大人の女性特有の、愁いを帯びた色気のある美人顔になって帰ってきていたのである。

 

しかも、事態を悪化させた決定的な出来事がある。

学園からの支援が開始された後、モモイを通じて、向こうの世界で彼女の相棒を務めていたという青年、アーサーをミドリに紹介された時のことだ。

その時にミドリが見てしまった、アーサーを見つめるモモイの……完全に恋する乙女の、いや、言ってしまえば『メスの顔』!

あの、普段のガサツな姉からは想像もつかないような、熱っぽく、潤んだ瞳で相手を見上げる無防備な表情は、ミドリの脳髄を瞬時にこんがりとウェルダンに焼き上げ、事あるごとに脳裏をフラッシュバックして過ぎるようになってしまったのだ。

 

その強烈すぎる視覚情報と、ミドリ自身が持つ「素晴らしいインプットは極上のアウトプットに変換せねばならない」というイラストレーターとしての業の深い才能が、最悪の形で悪魔合体を引き起こした結果……。

 

(……ハッ!?

気がついたら、お姉ちゃんとアーサーさんのナマモノR-18同人誌が、フルカラー60ページの超大作で完成しちゃった!?)

 

という、現在の地獄のような有様に至るのである。

 

(ってぇ、ダメでしょ! 私、何考えてるの!? 実の姉と恩人で何を錬成してるの!?)

 

即座にデータを完全消去! ……と、理性では強く思いつつも、イラストレーターとしての本能が「この神作画を消すのは人類の損失だ」と囁きかけ、どうしても削除ボタンを押すことができない。

結局ミドリは、指を震わせながら、何重もの強固なパスワードと生体認証ロックをかけた誰にも見つからない秘密の隠しフォルダに、その恐るべき大作をそっと放り込んだ。

そして、タブレットの電源を落として丁寧に机に置いたあと……立ち上がり、魂が抜けたような足取りでフラフラとソファーへと歩み寄り、ポスンと電源が切れたロボットのように力なく倒れ込んだ。

 

(うぁー……ダメだぁ。スランプでも何でもないのに、むしろ筆は乗りに乗ってるのに、まともな絵が書けない……)

 

深く沈み込むミドリの様子を見て、ゲームの手を止めたアリスがピコンと頭のアンテナを立てるように振り返った。

 

「むむっ、ミドリが深刻なお悩みモードに突入しています!」

「アリス、今はそっとしておきましょう……」

「? どうしてでしょうか、ケイ? ミドリは私たちの大切なパーティメンバーですし、仲間の悩みを解決し、心の闇を晴らすのも勇者の重要なクエストなんですよ?」

 

目を輝かせるアリスを、ケイが冷静な、しかしどこか呆れたような声でたしなめる。

 

「おぉ勇者よ。時には仲間の悩みをそっとしておくのも、またパーティメンバーとしての重要な役割なのです。深入りすれば、パーティが全滅する危険性もあります」

「! なるほど、ケイの言いたいことをアリスは完全に理解しました! これが巷で噂の、イベントを適切な時期に進めるための『フラグ管理』という奴ですね!」

「……まあ、そういうことにしておきましょう。(多分、今話しかけたらミドリの精神的尊厳が粉々に破壊されることになりそうですし、何よりアリスの純真な教育に悪影響を及ぼしそうですから……)」

 

ソファーに突っ伏したまま、アリスとケイの微笑ましいRPG的会話を聞いていたミドリは、心の中でケイの的確な判断に手を合わせて感謝しつつ、傍らにあったジェリーズのぬいぐるみに顔を深く埋めた。

一方、そのやり取りをロッカーの少し開いた扉の隙間から覗き見ていたユズは、ミドリの憔悴しきった様子とアリスたちの会話を交互に見比べながら、一人静かに頷いていた。

(ミドリちゃん、また何かすごい新作ゲームの画期的なアイデアでも思いついて、脳がオーバーヒートして知恵熱が出ちゃったのかな……。すごく苦しそう……後で、冷たくて甘いお茶でも淹れてあげよう……)

と、ゲーム開発部の部長らしく(?)、完全にベクトルが明後日の方向へと飛んでいった的外れな心配をしながら、ひっそりとコントローラーを握り直し、RTAの記録更新へと戻っていくのだった。

 

ぬいぐるみの柔らかい感触に顔を押し付けながら、ミドリの思考はなおも泥沼の中をぐるぐると回り続けていた。

 

(……そういえば、なんで私、アーサーさんの方じゃなくて、お姉ちゃんの方のイラストばっかり異常な熱量で描いてるんだろう)

 

ふと、ミドリの脳裏にミステリーの核心を突くような疑問が浮かび上がった。

言わずもがな、モモイとミドリは同性だ。血の繋がった双子である。何なら、あの忌まわしい転移事故が起こる前までは、一緒のお風呂に入って背中を流し合うなんて日常茶飯事だったし、モモイが大人びて帰ってきた後だって、時々は一緒に入浴している。

さすがにこの年齢になって一緒のベッドで寝ることはなくなったが、それでも時々、ミドリが妙に人恋しくなって、夜中にモモイのベッドに潜り込んで温もりをシェアすることもある。

でもそれは、あくまで「仲良しな姉妹だから」という絶対的な理由に基づく行動であり、お互いの服を着ていない姿なんて飽きるほど見慣れているし、決して「そういう目」で見たことなど一度たりともなかったはずだ。

実際、帰ってきた後のモモイの圧倒的なスタイルを初めて見た時のミドリの純粋な感想だって、「うわっ、お姉ちゃんスタイル良すぎない!? 前までは私の方が少しだけ育ってたのに、一気に抜かされた!? 私もあんな風に綺麗に成長できるのかな!?」という、年頃の女の子らしい、姉に対する健康的な憧れと嫉妬が入り混じったものだった。

 

それに、自分の性癖や意識が、ちゃんと一般的な異性に向いているのは、向こうの世界に行った際にきちんと自分の中で確認済みである。

実際、ノアズレイヴンの屈強な男性メンバーたちと話すときは、どうしても緊張して視線が泳いでしまうし、少年兵たちと話すときは、無意識に前髪を整えたりと、ちょっとだけ身だしなみを気にしてしまう自分がいた。

……そう冷静に考えてみると、モモイの相棒であるアーサーは、ミドリから見ても文句のつけようがないほど顔のいいイケメンだ。だというのに……ナマモノ同人誌の中で、モモイの相手役として彼を描くことはあっても、アーサー単体で、あるいはアーサーを主体にして筆を走らせた心当たりは、ただの一度もない。

 

(……えっ、まさか。

私、お姉ちゃんを奪われるって無意識に思ってて、アーサーさんに猛烈に嫉妬してるの?)

 

ぴたりと、ミドリのバタバタと揺れていた足の動きが止まった。

 

(いや。いやいやいや。

いやいやいやいやいやいやっ!?

そ、そそそっ、そんなことないやん!? だって、私、もう立派な15歳だよ!?)

 

突然のセルフツッコミに、ミドリの脳内言語が完全に崩壊し始める。

 

(まだ大人って堂々と言える年齢じゃないかもしれないけど、それでも結構大きくなって、精神的にも独り立ちだってできる歳やん! 確かに自分でも、ちょっとお姉ちゃんのこと好きすぎるっていうか、シスコン気味なところあるなーとは自覚してるけど、えっ、まさかそこまでだっけ!?

ちゃうちゃうちゃうちゃう! 絶対、ちゃう!

私って、別にそこまでお姉ちゃんLOVEってわけじゃないし、アーサーさんに対して「私のお姉ちゃんを取らないで!」なんて、そんな愛憎入り混じった嫉妬なんてするわけないやん!!)

 

完全なキャラ崩壊を起こし、関西の芸人も顔負けの勢いで脳内ツッコミを入れつつ、ミドリはソファーの上で再び足をバタバタと激しく暴れさせ始める。

けれど、ミドリの心の最も深い奥底では、ストン、と。その「姉への異常な執着」という疑問が、まるで複雑なジグソーパズルの最後の1ピースが完璧な角度ではまったかのように、綺麗に収まってしまったのである。

やがて、ミドリの心も徐々に頭の理解に追いつき……その途方もない思いを、激しく困惑しながらも自覚せざるを得なかった。

 

(えぇー……私って、自分で思ってた以上に、こんなにお姉ちゃんのことが大好きだったんだ……)

 

姉離れできていない自分に少し恥ずかしくなりつつも、そうやって結論づければ、自分が姉を手放したくなくて、無意識の葛藤から姉のあんなセンシティブなイラストを描いてしまうのも納得がいく。それでこそ合点が―――

 

(―――あれ、いかないな?)

 

ミドリの思考が、またしても急停止した。

 

(いや、待って。なんでアーサーさんに嫉妬してるはずなのに、よりによってお姉ちゃんがアーサーさんに愛されて乱れてるセンシティブなイラストを、60ページもフルカラーで気合入れて書いてるんだ???)

 

矛盾である。嫉妬しているなら、二人を引き離すような絵を描くか、あるいは自分が間に入るような構図になるはずだ。

ミドリはまた泥沼の思考へと沈み込み、考える。

考えて、考えて……その過程で、またしてもよこしまな、新たなモモイの限界センシティブイラストの素晴らしい構図がポンポンと頭に浮かんでしまい、それを脳内キャンバスにスケッチし終えたところで……ミドリは、決して開けてはならないパンドラの箱の底にある、一つの『究極の答え』にたどり着いた。

 

(……えっ、まさか。

いやいやいや、それこそ絶対ないやん! そんな頭のおかしいバカなこと、この清楚で常識人な私が考えるわけないやん!!)

 

ミドリ、キャラ崩壊パート2の開幕である。

今度は、普段のモモイがよくやるような目をひん剥いた変顔を全力で披露しながら、手にしたジェリーズのぬいぐるみに向かって、親の仇のように何度も何度も自分の頭を打ち付け始めた。

「ゴンッ! ゴンッ! ゴンッ!」という鈍い音が響く。そのあまりに狂気に満ちた奇行の様子を見たユズとアリスとケイは、いよいよミドリの精神に深刻なバグが発生したと察知し、完全に触れてはいけないものとしてスッと目をそらしたのである。

 

(まっ、まままっ、まさか、まさかこの私が―――

―――大好きなアーサーさんにメロメロになって、メス顔してドエロく乱れきっているお姉ちゃんの姿を妄想して、それに私自身が異常に興奮してるとか、そんなわけ、そんなわけないやーん!!!!)

 

―――極めて残酷な、身も蓋もないことを言うようだが。

ミドリがその究極の変態的思考に思い至ったとたん、彼女の全身の細胞が「それだ!」とスタンディングオベーションを送り、パズルの枠組みごと完璧に腑に落ちてしまったのである。

 

(あぁーーーっ! 嘘だと言ってよぉーーーっ!!

違うじゃん、それは”才羽ミドリ”じゃないじゃん!! いや、確かに無数にあるキヴォトスのパラレルワールドの別次元の世界線なら、そういう業の深い才羽ミドリも存在しているかもしれないけれど、今のこの私は違うじゃん!!本来の才羽ミドリは先生にメロついてメス顔さらしてる卑しい生徒じゃん!!

しかもさっき、地の文でも『姉妹らしい健康的な視線でしか見てない』って、はっきり自分で断言してたじゃん!!

ぬぁーーーーーーーーーーーーっ!!)

 

キャラ崩壊を起こしすぎてメタ発言までし始めたが、残念なことにミドリはそれで腑に落ちてしまっている。

……才羽ミドリは、メス顔した姉に脳を焼かれすぎて、その時の姉をそういう目で見てしまった事実を受け入れられずにいたのである。

 

「はぁ……はぁ……ごめん!ちょっと失踪するね!?」

「えっ?」「はい?」「へっ?」

 

唐突に、涙目でモモイ譲りの変顔をしたまま、ミドリがとんでもないパワーワードを言い放ち、ゲーム開発部の空気が完全に氷点下で固まる。

目をそらしていたユズたちが、目を丸くして緑に振り返り、パワーワードをゆっくりと解明していく。

失踪。今、この子は失踪と言ったか?

 

「おっ、落ち着いてミドリちゃん!? きゅっ、急にどうしたの!? やっぱり知恵熱が限界突破しちゃったの!?」

 

ロッカーから慌てて飛び出してきたユズが、おろおろと宙を掻き毟り、ミドリが部室のドアノブに手をかけたところで羽交い絞めにして行動を止める。

 

「た、大変です! ミドリが、ミドリが未知のモンスターとの遭遇でSAN値チェックに失敗し、発狂状態に陥っています!! 誰か、パーティ内に精神分析のスキルが使えるヒーラーを呼んでください!!」

 

アリスがコントローラーを放り出し、パニック状態で部室内を走り回る。

 

「だ、大丈夫ですアリス! こういう非常事態の時は、素数を数えれば心が落ち着くと、どこかの魔導書に書いてあったような気がします! さあミドリ、私と一緒に復唱するのです!

2、4、6、8……」

「うわーん、ケイまでSAN値チェックに失敗してます!! しかもそれ、素数じゃなくてただの2の倍数です! ケイの演算機能にまでバグが!!」

 

大混乱に陥るゲーム開発部。その中心で、ミドリはユズの制止を振り切ろうともがく。

 

「ぬぁーーーっ!!HA☆NA☆SE! なにをするだー!!

私の業は深すぎる! 私は一回、誰もいない無人島の冷たい滝に打たれて、このよこしまな頭と煩悩を限界まで冷やす必要があるんだー!! 探さないでくださーい!!」

「ひぃん……ミドリちゃんの力、意外と強いいぃ~……アリスちゃん、ケイちゃん、早く助けてぇ~!!」

 

午後三時のミレニアム。平和なはずのゲーム開発部は、一人の少女の業の深さによって、かつてないほどのカオスに包まれていた。

その後、この異常な騒ぎを聞きつけて飛んできたセミナーの会計、ユウカによって、事態はさらにややこしい大問題へと発展していくのだが……それはまた、別の機会に語られるべき、新しいお話である。




実際にミドリの書いた同人誌読んでみたい。

あ、ついでにアンケートとります。
後日談でも、ちょっとしたシリアス目なお話を書きたいと思ってます。
コユキの件とか、先生とアンリーゼさんの大人としての話とか
もし読みたかったら、アンケートで教えてネ

シリアス目なお話を

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