仮面ライダーウィザード  in第四次聖杯戦争   作:T氏@pixiv

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第4話 激戦の序章

港近くの路地裏でキャスターと雨生が子供たちを操り、自分たちの工房へ連れて行こうと

 

した。

 

『コネクト プリーズ』

 

「待て!」

 

「ひぃ...旦那、あいつが来たよ!」

 

しかし、追跡していた晴人に見つかり取り出したウィザーソードガンで銃撃される。

 

「誠に遺憾ながらここは譲るしかないですね...」

 

「そんなぁ。」

 

キャスターは螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック )を用いて海魔を複数

 

召喚し、雨生とともに逃走した。

 

「先にこっちだな...変身!」

 

『ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!』

 

子供の安全を最優先して、ウィザードに変身して海魔をソードモードで斬りつける。

 

「何!?分裂...早いとこ決めるしかないな。」

 

『キャモナスラッシュシェイクハーンズ フレェイム スラッシュストライク』

 

斬られた海魔が分裂したことに危機を感じ取り、指輪を剣にかざして火炎を纏わせる。

 

「はぁ!」

 

業火の斬撃により海魔は燃え盛る。

 

「あまり吸収したくないが...まぁいいか」

 

再度復活される前に魔法陣で魔力を吸収した。

 

「う...」

 

「ここは...」

 

子供の大半が目覚め始め、知らない場所であったのか困惑している。

 

『コネクト プリーズ』

 

「これに通ってお巡りさんに助けを求めな。」

 

子供たちの目の前に魔法陣が現れる。

 

「...えーと?」

 

「俺は魔法使いさ。」

 

「ありがとう、魔法使いさん!」

 

子供全員が魔法陣に入って行く。

 

「使い魔がこんなにもあっさりやられるとは...」

 

『クラァケーン プリーズ』

 

「キャスターを追跡してくれ」

 

呼び出したプラモンスターであるクラーケンはその場から飛び去る。

 

「ふぃ~...ん?」

 

「聖杯に招かれし英霊は、今此処に集うが良い!!尚も顔見せを怖じる様な臆病者は、征

 

服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れぃ!!!」

 

遠くから聞こえる叫び声の内容に耳を傾ける晴人。

 

「...どうやらお呼びのようだな。」

 

近くにあったマシンウィンガーにまたがり、走り出す。

 

近づくにつれて、上空に黄金の波紋がたくさん出現する様子を目撃する。

 

「アーチャーか...あれは!?」

 

曲がった先の奥のコンテナ置き場で多くのサーヴァントを攻撃しようとするアーチャーを

 

目にする。

 

「雑種ども、せめて、散り様で俺を興じさせよ。」

 

『コネクト プリーズ』

 

彼らとアーチャーの間に魔法陣を展開させ、射出された宝具を深海へと送る。

 

「悪いな遅れて。これが俺からの詫びだ。」

 

「サーヴァント!?」

 

急停止した後、バイクから飛び降りる。

 

「我が宝物を海に沈めるとは...」

 

今度は晴人に攻撃の意志が向けられた。

 

「これはやばそうだ。」

 

「ラァンドゥ プリーズ」

 

ランドスタイルに変化させ、再び指輪をはめ直す

 

「変わった?」

 

「あれは宝具なのか?」

 

奇異な能力に不思議がる地上の一同。

 

「そこの石仮面よ、貴様の死をもって支払うがいい!」

 

再び射出される武器に晴人は指輪をかざす。

 

『ドリル プリーズ』

 

降り注ぐ宝の猛攻に土煙が舞う。

 

「やったのか!?」

 

「いや...こやつはどこかにいる」

 

眼を丸くするウェイバーに対し、ライダーは目をこらす。

 

煙が明けると武器が大量に地面に刺さっているが、

 

「穴...もしや。」

 

「たぁ!」

 

アーチャーの乗る街頭の背後から晴人が飛び上がり、ウィザーソードガンの斬撃が光る。

 

「チッ!」

 

すぐにアーチャーが飛び降りたことにより街頭が破壊されるだけとなる。

 

「痴れ者が…天に仰ぎ見るべきこの俺を同じ大地に立たせるか!!」

 

肩を震わせるアーチャーは先ほどの2倍以上の数の宝具を出現させる。

 

「こりゃまずいな。」

 

「その不敬、万死に値する!...もはや肉片1つも残さぬぞ!!」

 

弱音を吐く晴人の仮面の下では焦りを見せず、リングを付け替える。

 

「貴様ごときの諫言で、王たる俺の怒りを鎮めろと?」

 

彼のマスターがいると思われる方へ視線を向ける。

 

「大きくでたな、時臣…雑種ども、次までに有象無象を間引いておけ。俺と見まみえるの

 

は真の英雄のみで良い。」

 

全ての波紋が消失し、アーチャーは黄金の粒子を残しながら消えていった。

 

「ふぃー...キャスターと小競合いをしていたんだ...許してくれ。」

 

「いや、こうして集いに来てくれた上で余に恩を売ったのだ...歓迎するぞ。」

 

アーチャーが去った今、サーヴァントやマスターたちの注目は晴人に集まる。

 

「あなたは...降臨者(フォーリナー )か!?」

 

「エクストラクラスね。」

 

セイバー陣営の二人は警戒を強める。

 

「そういえば自己紹介が遅れたな。俺は指輪の魔法使い、仮面ライダーウィザードだ。」

 

「魔法...魔術師ではないのか?」

 

ウェイバーは晴人の「魔法」という言葉に引っかかる。

 

「俺は魔術師ではないな...まぁ、別の世界の魔術師と思えば問題ない。」

 

「だがフォーリナー、あなたの転移させる魔術は魔法級に思える。」

 

「それはどうも。それより裏方にもこちらに来てもらおうか。」

 

この場の一同が?を浮かべる中、リングをベルトにかざす。

 

『ライト プリーズ』

 

「!?」

 

晴人の真上に光球が出現し、あたりを照らす。

 

「アサシンか!?」

 

「あなたは!?」

 

闇夜に紛れて戦いを見ていたアサシンやライフルを抱える男とそのパートナー、一番高い

 

位置にいるケイネスの姿までさらされる。

 

「爺さんは早く寝てろ。」

 

「ぬぅお!?」

 

さらに陰から覗く臓硯が光によって蟲の大群となってバラバラになる。

 

「...承知しました、マスター。」

 

アサシンは霊体化して消えていく。

 

「アサシンがいたなんて...。」

 

「やはりあれはフェイクか...で、あんたたちお二方は?」

 

晴人は切嗣とそのパートナーの方へ眼を向ける。

 

「...僕たちは君たちの戦いを純粋に見に来ただけなのだが?」

 

「それにしては物騒なものを持ってるようだ。」

 

二人のもつライフルのスコープが煌めく。

 

「撤収だ、舞弥。」

 

「はい。」

 

彼らもこの場から撤退した。

 

 

 

 

 

突然現れたフォーリナー、仮面ライダーウィザードに対してセイバーは警戒感を強めてい

 

た。

 

(アーチャーの宝具にそれなりに対応できる上に隠れていたアサシンに気づくとは...)

 

脳裏にはこの場を去った切嗣の姿がこびりつく。

 

(なぜ去ったんだ...切嗣は。)

 

「そういえばお主に聞いておかなければならんかったなぁ。」

 

二人が去った今、ライダーはフォーリナーに視線を向けて口を開く。

 

「なんだ?」

 

「フォーリナーよ、我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか?」

 

「ん?」

 

セイバーとランサーほど拒絶した態度は示さなかったが、首をかしげる。

 

「それ、同意するやついるの?」

 

「待遇はそれなりに考えるが...駄目か?」

 

周囲はライダーに対して呆れて何も言えない。

 

「ライダァ!叶えたい願望があるから聖杯戦争参加してるんだぞ!お前分かってんの

 

か!!」

 

「お主も駄目かぁ...」

 

ポカポカと叩くマスターを無視するライダーは肩を落とす。

 

「...ライダーよ、そろそろ再開したいのだが?」

 

「そういえば、お主とセイバーは剣戟の途中だったのぉ。」

 

いままで傍観していたランサーが口を開く。

 

「ランサー、邪魔はいなくなりました。続きを」

 

「そろそろ離れた方がいいんじゃないか?」

 

セイバーとランサーが構え始めるも、バイクにまたがったフォーリナーが制止する。

 

サイレンの音が微かに聞こえ、赤い光が遠くから集まってくる。

 

「ここまでのようだなランサーよ、撤退するぞ。」

 

「次に会うときは決着をつけよう...セイバー。」

 

ランサーは頷くセイバーを見届け、霊体化する。

 

「...結局、お前は何をしに出てきたのだ征服王。」

 

「さぁてな、あまり深く考えんのだ。セイバー、まずはランサーめとの因縁を清算してお

 

け...それから相手をしてやる。」

 

顎を触りながらもセイバーの震える左腕に視線を向けるライダー。

 

負傷した左腕を一瞥し、セイバーは悔しそうに口を歪ませていた。

 

「そしてフォーリナーよ。お主はどうしても余に使えないか?」

 

「まぁ、聖杯に願いはないし、あんたとは利害は悪くなさそうだ。」

 

『コネクト プリーズ』

 

引っ張り出してきた紙に数字を書き込んでいく。

 

「俺の電話番号だ。同盟くらいなら同意できるぞ。」

 

「おぉ、ならば余の盟友として迎えるぞ魔法使い。行くぞ小僧!」

 

「うん。」

 

神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)が宙を走り出す。

 

「さらばだライダー、そしてフォーリナーよ!」

 

落雷とともに山の方へと消えていった。

 

「おれも帰るか...そういえば、あんたたちの移動手段はあるのか?」

 

残ったセイバーとアイリにフォーリナーは顔を向ける。

 

「...その「皆までいうな。」」

 

赤い魔法陣を再度出現させるフォーリナー。

 

「俺についてこいセイバーとお嬢さん。」

 

「なぜそこまで...」

 

不審に抱きながらも仮面で顔の見えないフォーリナーを見つめる二人。

 

「俺はお節介な魔法使いだからさ。」

 

「!?」

 

強制的に魔法陣をくぐらされる。

 

「ここは...」

 

アインツベルン城の目の前に立っていた。

 

「じゃあな、セイバー。」

 

「待て!」

 

フォーリナーは魔法陣の中へと消えていった。

 

「...アイリスフィール、フォーリナーは危険かもしれせん。」

 

「そうねセイバー...こう易々と侵入されるとはね。」

 

二人は城の中へと入って行った。

 

 

 

 

 

冬木の深夜は都市部や沿岸の地域では人々の賑わいがあったり、聖杯戦争による争いで良

 

くも悪くも騒がしいが、住宅地では閑散としていた。

 

だが、蟲の大群が人通りが少ない道路に群がっていた。

 

『フレェイム シューティングストライク』

 

突然、火炎の弾がその大群の一部を焼き殺す。

 

「...食事の邪魔しないでくれ...雁夜のサーヴァントよ。」

 

「食人行為とは...感心しないな。」

 

晴人はバイクから降りて実体化した臓硯と対面する。

 

「わしの体は維持するために若い女を捕食する必要があるのでな。」

 

「困ったじいさんだな。」

 

ウィザーソードガンを剣モードにして構える。

 

「そう怒るな、英霊よ。あまり刺激すると小娘がどうなるかのぉ。」

 

「...あんた、あの場にいる必要あったか?」

 

剣を下に降ろす晴人は臓硯に疑問を投げる。

 

「お前さんの実力を試しに見たかっただけじゃよ。あの黄金のサーヴァントに対抗できて

 

る点でなかなか悪くない。」

 

「それはどうも。」

 

「一つ教えてやろう...聖杯は前回の戦争で復讐者(アヴェンジャー)を召喚した

 

アインツベルンのサーヴァントによって汚染されている。善であるお前さんに願いがある

 

とすれば、その望みは他者を犠牲にして最悪な形で叶うだろうな、はっはっはっ。」

 

体が蟲の大群に変わりどこかへ飛び去る。

 

「わしに刃向かわず、聖杯を献上するのだな。」

 

臓硯がいなくなったのを確認した晴人は食い散らかされた死体に火を放つ。

 

「...とんでもねーな、この世界は。」

 

合唱して女性を弔った晴人は再びバイクで走り出した。

 

 

 

 

次回、仮面ライダーウィザード

 

 

「そこまでに心を閉ざしておいでかジャンヌ。」

 

「決めたよ俺...時臣に、遠坂家に絶対桜ちゃんを返すって。」

 

「フォーリナー、そなたは敵であろうになぜ私たちを助ける?」

 

「ただ、僕の願いのためなら厭わない。」

 

 

「さぁ、ショウタイムだ。」

 

 

第5話 謀略の夜

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