カードゲームで魔物と戦う世界に転生した。   作:1-NE

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架空TCGを作り出したけど、これって面白いのか?



リアクトとは!/お前主人公だろ

Real Action Card Battle

通称リアクトは、30年前に突如発生した魔物の災害の際と同時期に生まれたカードゲームです。

リアクトは、これまでのカードゲームと違って、あなたの好きなカードで、いつでも戦うことができます!

 

勝利条件は相手のリーダーのHPを0にすること。戦うカードはあなたの分身であるリーダーのみ!

簡単そうでしょう?でも実は、とっても奥が深いんです!

 

ゲーム開始前にリーダーカードをリーダーエリアに裏向きでセットしておきましょう。

ゲーム開始時には「レディアクション」の掛け声で始めましょう。

 

ゲームは2つのフェイズで構成されています。

カードを引くドローフェイズ、戦闘をするバトルフェイズの2つです。

 

ドローフェイズから説明していきましょう。

ドローフェイズは、山札からスキルカードとアクトカードを引くフェイズです。

スキルカードの山札の数は30枚、手札は9枚まで持つことができます。山札から引ける数は、1ターン目のみ6枚、2ターン目以降は1枚となっています。手札が溢れると、古いカードから捨てることになってしまいます。なので、溢れないように気をつけましょう!

スキルカードの山札がなくなり、手札もなくなった場合、1ターン行動不能の後、トラッシュのカードをシャッフルし、山札にします。

カード効果での引き過ぎに注意しましょう。

アクトカードの山札は20枚。毎ターン5枚引き、バトルフェイズ終了毎に自身の全てのアクトカードを加えシャッフルします。

 

次にバトルフェイズの説明です。

バトルフェイズでは、ドローフェイズで引いたアタック、ヒール、ガードの3種類のアクトカードから3つ選んで戦います。

アタックは、相手に攻撃する行動です。

ヒールは、自身のHPを回復する行動ですが、このときにアタックを受けると、受けるダメージが、2倍になってしまいます。

ガードは、防御ができ、相手の攻撃によるダメージを半分にできます。

アクトカードは先にセットしておき、1枚ずつ同時にオープンして使用します。ただし、同じカードを連続で出した場合は、一つの行動とみなされ、出した枚数分の効果を得られます。

例えば、アタックを3枚出した時は、それは一つの行動とみなされるので、一度に三枚分のダメージを与えられますが、相手がガードをしていた場合は、3つ分全てが半減されてしまいます。それに、一つの行動とみなされるので相手の後の行動には何も出来なくなってしまいます。

三つとも同じアクトカードを出した場合、「チェイン」と言う状態になり、追加効果がつきます。

アタックチェインには攻撃力2倍、被ダメージ2倍が

ヒールチェインには被ダメージ2倍をなくす効果が、

ガードチェインには次の相手の行動をなくす効果が、

これらの効果や使用を駆使し、相手の行動を読んで行動を選択することが勝利への近道です。

バトルフェイズでは、アクトカードのセットからオープンまでの間、スキルカードを使用出来ます。

スキルカードは普通に使用したり、SPに変換することができます。

カードをプレイするには、スキルポイント、略してSPが必要です。SPは自身のバトルフェイズ開始時に最大値まで回復します。

SP最大値の初期値は1です。最大値をを増やす手段は2つあり、ターン経過、カード効果の2つで、ターン経過による増加は自身のドローフェイズ開始時に1ずつ増えます。

一度のバトルフェイズでプレイ出来るカードは3枚まで。

プレイする際は、カードを宣言する必要があります。

相手と同時にプレイを宣言した場合、じゃんけんなどで順番を決めましょう。先に優先される方を決めておくのも手です。

使用後のカードはトラッシュエリアに入れましょう。スキルカードの中には条件付きのものや、特定の行動の際にのみ使用できるものもあります。なので、プレイするカードだけでなく、プレイするタイミングも大切です。

行動が全て終わり次第、次のターンになります。

これでフェイズについての説明は終わりです。

 

次はデッキの説明です。

デッキはスキルカードが30枚、アクトカードが20枚、リーダーカードが1枚で構成されています。

 

まずはリーダーの説明です。

アタックにより与えるダメージと、ヒールによって回復するHPの量、HPの最大値は、リーダーによって異なります。

そして、バトル中常に発動するパッシブスキルと、バトル中に一度ずつ使用出来るリーダースキルが使用できます。

リーダースキルはリーダー1体につき3つ持っています。

しかしすぐに使用出来るわけではありません。

カードによりばらつきはありますが、基本的には序盤の1〜4ターン目で使用可能になるファストスキル、中盤の5〜8ターン目で使用可能になるノーマルスキル、終盤の9ターン以降で使用可能になるフィニッシュスキルを持っています。

特にフィニッシュスキルは、ゲームをひっくり返すことができるほど強力です。

リーダースキルはどのフェイズでも、プレイヤーの任意のタイミングで使うことが出来ます。

リーダーにより効果は違うので、自分にあった効果やステータスを持ったリーダーを探しましょう!

 

次にスキルカードデッキの説明です。

スキルカードデッキには同じカードを3枚まで入れることができます。

スキルカードには、回復系、攻撃系、防御系、妨害系、フィールド系があります。

あなたのリーダーの苦手なところを補うようなデッキを作るといいですよ!

 

最後にアクトカードデッキの説明です。

アクトカードデッキには、最低でも6枚ずつ、アタック、ヒール、ガードのアクトカードを入れる必要があります。

残りの二つは自由枠です。リーダーのパッシブ効果やステータスに合ったものを増やしましょう!

 

これでルール説明が終わりました。全ての説明ができたわけではありませんが、これだけ知っておけば、基本はオッケーです。

さあ!あなたも楽しいリアクトライフを!

 

────────────────────────

 

リモコンを使い、DVDの再生を停止する。

 

「こんな感じだ。分かったか?」

 

俺は今、リアクトを始めようとしている奴に説明中(DVDに丸投げ)なのだ。

 

「分かったけど...説明してやるって言うからてっきり先輩が説明してくれるのかと思ってたけど、まさかいきなりDVDを見せられるとは思ってなくて...」

 

そう言って微妙な顔をされた。そんな顔されったって、多分こっちのが俺が説明するよりいいし。

 

「こっちの方がわかりやすいだろう?それにあるものは使わなきゃな。」

 

それに、何を隠そうこのDVD、あまり使われていないのである。せっかく使う機会が出来たので、使いたかった。

見せるために店長にDVDデッキとテレビ借りたし。

 

このDVDも少し古いものだし、教える際も大体口頭で教えることがほとんど。

そして何より、やってない奴がやってる奴より少ないと言うレベルの規模のカードゲームなので、そもそも説明を理解できるようになる頃にはもうルールを知っている奴がほとんどなのだ。

だから、あまり売れず、製造元が在庫を安売りしていた。

え?なんでそんなもの持っているのかって?ちょっと面白そうだったから安売りされてたのを買った。

 

...話を戻そう。そんなに大規模なカードゲームならばなぜ目の前のこいつ...成瀬ユウシが今更始めようとしているか、そもそも何でやっていなかったのかと言うと...

 

普通に金がなかったのである。

ユウシが言うには、興味自体はあったのだが、競技人口が多いせいでカードが高いし、持っていると奪われる可能性すらある。

 

との事だ。この世界においてこのカードゲームは、一つの指標となっているようで、負けたらカードを奪われることなんかもある。

それらのことが相まって、しっかりしたものを初めから買うと金かがかかるからと言って中途半端なものを買うと、奪われて結局さらに金がかかるので、始めからしっかりした高いやつを買うしかなくなる。と言う、どうあっても金がかかるコンテンツなのだ。

 

さて、じゃあなぜ始めようとしているのかと言うと、最近学校の教科に加わったからだ。

これに関してはようわからん。なんで加わったのか?加わるのであればなぜ今更?

など、疑問は出るが答えは出ない。

 

まぁ、何かあるのは確かだな。

とりあえず、ユウシのデッキを作らないとな。

 

「お前、リーダーは決めたのか?リーダーを決めてからじゃないとデッキを組んでもそんなに強くないぞ。」

 

「あっ、リーダーはもうあるんですよ。叔父さんから貰ったんです。」

 

そう言ってユウシはカバンからカードを取り出す。

 

「ちょっと見せてみろ。」

 

「あっどうぞ」

 

ユウシからカードを受け取る。

 

「なになに...『焔の勇者ヴァーデルス』?見たことがないカードだな。」

 

赤い全身鎧を着て、炎を纏った剣を持つキャラクターが描かれたカード。

カードゲームである以上、特別な物でない限り同じカードは存在するはず。

つまり、これが他に存在しないなら、特別なカードということになる。

そして俺は、リアクトの大体のカードとその効果を覚えている。

他に存在していることは、相当なマイナーカードでない限りないだろう。

だが、もしこのカードが特別なカードだとして、それについて教える必要はないだろう。どう『特別』なのかも教えることになりそうだしな。

 

まぁ、それは一度置いておこう。

効果は...

 

──────────

焔の勇者ヴァーデルス/炎・剣士・勇者・騎士・近接

 

攻撃力:500

HP:9000

ヒール:500

 

パッシブスキル:勇気の焔

アクトカードを一枚引き直すことができる。この効果は1ターンに1回のみ発動可能。

 

ファストスキル:加燃

ターン3以降に発動可能

SP最大値を2増やし、SPを2回復

 

ノーマルスキル:再燃

ターン6以降に発動可能

発動から3ターンの間、ドローフェイズにHPを500回復し、シールド*1を1枚獲得する。

 

フィニッシュスキル:聖剣抜刀

9ターン目以降に発動可能

1ターンの間、攻撃力が2倍になり、相手のガード、シールド、スキルカードの効果を無効化する。

次の自身のドローフェイズ開始時、自身は行動不能になる

──────────

 

なかなか強いな。パッシブスキルは自分のしたい事がやりやすくなるし、

ファストスキルもとりあえず使っていいシンプルで強い効果だ。ノーマルスキルで多少の耐久力も得られる。

フィニッシュスキルは、デメリットが辛いけど、一気に削ることができる。

 

「いいカードだが、他のカードを見てからじゃなくていいのか?」

 

「はい!お金も無いですし、せっかくもらったので!それに、このカードになんて言うか、運命?みたいなものを感じるんです。」

 

あっ、こいつ『適合者』だわ。

ならそのカードも特別なカード...「ライドカード』確定じゃん。

叔父さんって呼ばれてたやつ何者だよ...

 

ライドカード

選ばれた者にしか使うことができない特別なカード。

選ばれたものは『適合者』と呼ばれ、適合者は適合するカードに何かを感じるのだ。

適合者がライドカードを特別なボードで使うことにより真価を発揮することができる。

裂け目の奥の『ダンジョン』と呼ばれる場所の最奥に封印されていたり、魔獣の体内にあったりと、入手は困難なのだ。

 

ただ、この事実を知っているのは、所有者と、防衛省の魔獣対策課のみだ。つまり、あのカードを使うのであれば、ユウシはそのうち、政府の人間に会う事になる。

 

「ユウシ、そのカードを使うと、そのうち命の危険に巻き込まれるかもしれない。それでも使うのか?」

 

「え!?命の危険!?カードゲームでなんでそんな話になるんですか?」

 

まぁ確かに、これだけを言われたら、そう思うのは分からんでもないが。

 

「そのカードは、その1枚しかない可能性が高い。だから、今後奪おうとしたり、お前を引き入れようとするやつが、多分出てくる。」

 

「えーっと...そう言われるとちょっと...」

 

「まぁ、持っていることがバレたらどっちにしろ同じだが。脅しているわけじゃないが、巻き込まれたくないんだったら、俺に渡せ。」

 

下手なやつの手に回るくらいだったら俺が回収したほうがいい。

 

「...それでも、俺はこのカードでやるって決めたんです。巻き込まれてもいい、俺はこのカードとリアクトをしたいんです!」

 

覚悟があるならいいか。

...ってか、今のこいつのセリフ、めっちゃ主人公っぽかった!

主人公!主人公だ、主人公だろお前!なあ!

そう考えると、さっきの発言的に、俺って最初の悪役?

主人公が持つカードを奪おうとしてる的な。

やっべー、迂闊な発言したー、ここがアニメの世界だったら絶対怪しまれるじゃん。いっそそういう感じになるか?ならないけど。

冗談はこれくらいにしておくか。でも、これだけは言わせてほしい。

 

「なら、俺が見てる間は、守ってやるよ。」

 

「ありがとうございます!でも、できるだけ自分の身は自分で守りますよ。」

 

さり気なく断られた。でも、ヤバそうだったら勝手に助けるけどね!

 

「そうか。じゃっ、せっかく後輩が始めるんだ、いくつか合いそうなカードやるよ。」

 

そう言ってユウシに、数枚のスキルカードを渡す。

 

「良いんですか!?」

 

「ああ、俺のデッキじゃ使わないからな。店に来てるのに何も買わないのはアレだからこれだけしか渡さないが、使わないやつの中で欲しいのがあったら後でやるよ。」

 

一応何かに使えるかもと思って持っているだけで、基本は使わずに倉庫の肥やしだからな。使ってもらえる方が、カードにとっても良いだろう。

 

「デッキが出来たら声をかけてくれ、一度試しに対戦してみよう。」

 

俺がそう言うと、ユウシは店内を回り、カードパックやカードを見始める。

しかし、こうやって何もない時間ができると、俺が転生して、もう17年経つのかと思うな。

俺が死んで、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎から七木タダヒトになって、混乱して、リアクトにハマって

思い返せば数えきれない程の思い出ができた気がする。

 

「先輩!出来ました!」

 

もう出来たのか、こいつが早いのか俺が思い出に浸りすぎたのか...

 

「おう、そうか。なら準備してくれ。」

 

俺はカードケースからデッキを取り出し。リーダーを変更してから準備する。

 

「じゃあ行くぞ、

「レディ...アクション!!」」

 

 

*1
1枚につき1回、相手のアタックによるダメージを無くす効果




長くなるのでバトルは次回


用語・人物解説

魔獣:30年前に突如として発生した謎の生き物
空間の裂け目のような場所より出現する。
銃などの兵器で倒すにはかなりの攻撃が必要。
30年前に全て倒されたことになっている。


リアクト:魔獣の出現と同時期に始まったカードゲーム
略称に深い意味はない。今のところは。制作コンセプトはエースだけのカードゲーム。
どこかの世界ではアニメになっているようだ。


七木タダヒト:七木唯人
この小説の主人公で転生者。高校3年生
前世は学生で、カードゲームが好きだった。
死んだ時も、デッキ構成について考えながら歩いていたら、信号無視したトラックに轢かれた。テンプレ。
なぜか国家機密のような事も知っている。本人は所有者か対策課しか知らないとも言っている。
と言うことはつまり...


成瀬ユウシ:成瀬勇士
リアクトのアニメ主人公。高校2年生
正義感が強い熱血と言うテンプレ主人公タイプの性格。
年上や目上の人には敬語を使うタイプ。
タダヒトとの出会いはどこかで書くかも。


店長:智典陽
カードショップ「戦士の闘技場」を営んでいる。26歳。
プレイヤーとしてもなかなか強いらしい。


戦士の闘技場:今話でユウシとタダヒトがいるカードショップ
ユウシとタダヒトが通う高校の近くにあるが、大通りにないのであまり気づかれていない。
タダヒトは店の常連。それ以外の客はぼちぼち来るくらいで、そんなに儲かってはいない。
多分ネーミングと立地のせいである。


叔父さん:ユウシの叔父さん
ユウシがカードをもらった人
ユウシとは割と親しいが、詳細はユウシも知らず、謎に包まれている。
今後もちょくちょく出る(予定)

ライドカード:世界に同じカードが他に存在しないカード
大きな力が封じ込められている。
選ばれたものにしか真価を発揮することはできない。

適合者:ライドカードに選ばれし者の総称
適合者は適合するカードにシンパシーや運命のようなものを感じる。
適合者は発見され次第、防衛省の魔獣対策課に連れて行かれ、保護される。

ダンジョン:裂け目の奥に広がる空間
ダンジョンといっても、地下の遺跡のような場所だけでなく、森や海、火山だったりする。
ダンジョンには多数の魔獣が生息しており、奥にはカードが封じられていることがある。

魔獣対策課:魔獣に対する国防を担う部署
表向きは魔獣対策課という名前ではなく、カード犯罪防止課、と言うことになっている。
ちなみにカード犯罪とは、リアクトバトルでカツアゲする事などである。
そんなに防止できてないのは言わないお約束。
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