フリート・エスケープ(Fleet・Escape)   作:水岸薫

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第二話

 日本の本州へとやって来た八千穂、ゴムボートは砂浜に隠している…幸い財布のお金はまだあるため食料の問題はない。

 八千穂は近くにあった中古屋へいき小型テレビを購入すると、すぐに電源を入れて現在流れているニュースを確認した。学生スパイの内容が流れているのか確認するためだ。ニュースの内容を見たところ学生スパイの内容が流れていないため、八千穂は「よかった…まだ報道されていない」と安心した。しかし。

 

「でも、いつバレるかわからない。急いで買わないと」

 

 できる限り遠くに逃げる…彼女の頭の中はそれでいっぱい、スーパーに寄ると缶詰に水やレトルトをたくさん購入し、洋服店で古い服を購入すると制服をリュックにしまい、そのままその場から立ち去っていく。

 頼れる人は花園真由以外の人物以外いない。もしスマホで真由に聞いて学園の様子を確認したいところだが、もし警察が話し相手が真由だと知られていたら逆探知される可能性がある。八千穂はスマホの電源を切るとリュックにしまい、そのまま立ち去る。

 

「真由ちゃん以外に頼れる人は…私はあの人しかいないかも」

 

 八千穂はそう言って歩いていくと、夜行バスがある建物に到着する。そして「到着場所は…大阪で」と券売機で夜行バスの券を購入することに。彼女は財布の中身を見ながら「まだ足りる…念の為一番安いのを」と答えると、大阪行きのバス券を購入する。

 そして待つこと数分後、大阪行きの夜行バスがやってくると八千穂は「あった」とバス停に乗ると指定したバスに乗り込むと急いで席に着く。そして売店で買ったマスクとサングラスで軽い変装をすると「よし、これなら」と言いながら窓から外の様子を見ることに。

 外の風景を見た所はまだ動いていない、それを確認した彼女は「まだ知られていない…」と呟くとそのまま横になる。そして数十分後、夜行バスは発進し大阪に向けて移動し始めた。

 

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 

 

 所変わってここは大阪湾の夢洲、そこにやってきたのは陽炎型駆逐艦『不知火』、黒と白を基調とした鋭い船体で甲板には最新鋭の装備、船首には“炎の紋章”が刻まれている。どこか強さが漂うその艦長室ではある小学生が座っていた。桃色のショートボブをしていて服装は白色の軍服、右腕には『不知火・艦長』と書かれた腕章をしている。

 彼女はノートに記入をし終えると「今日も異常はないな」と呟くと、近くにある写真立てを見て「まだ会えるとええな…八千穂」と呟いた。

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