フリート・エスケープ(Fleet・Escape) 作:水岸薫
夢命瓦八千穂がバスで大阪に向かっている時、神奈川県立海原寅羽吏女子学園では警察が寮室を捜査していた。それは夢命瓦八千穂の寮室であった。
捜査員が彼女の私物を段ボールにしまっていた時、突然「これですべてか?」と声がしたため捜査員は振り向くと、一人の捜査員が「はい、被疑者の持ち物はこれで全てです」と答える。彼の名は
「にしても本来なら捜査二課がやる仕事を我々がやるとは…上は何を考えているのでしょうか」
「仕方ありませんよ、捜査二課は現在他の捜査で手が空いている人数に限りがありますから、私たちしかいませんから協力してますから」
不満そうに答えたのは捜査一課の
「今回の事件は逃走者は出てしまったが幸いなことにまだ学生、正直手荒な逮捕は避けたい」
「警部…しかし」
亮平の言葉に裕子は「逃走した夢命瓦八千穂は、本当に学生スパイの犯人でしょうか? 正直言いますと流石に…」を言うと、彼も「ああ、それは私も違和感を感じる。しかし通報した相手が『夢命瓦八千穂は学生スパイ』と連絡が来たから」と答える。
二人の話に拓哉は「そうですね、それにその証拠がなければさすがに」と言いかけた…その時、捜査員が「ノートパソコンから情報資料が出ました!」と声を出すと、亮平は「なんだと!?」と反応する。
パソコンを確認すると、そこには寅羽吏女子学園の生徒のデーターと学生番号に生徒の個人情報が書かれたファイルが入っていた。それを見た捜査員は「これはどう見ても彼女の犯行である証拠です! 早速指名手配してきます!」と言うと亮平は「うむぅ…」と考え込む。
「警部、どうしたのですか? 証拠が出てきて何か違和感が?」
「ああ…何か引っかかる。殺人や事故と似ていて、何か引っかかる」
拓哉の言葉に亮平は呟くと、彼は「サイバー対策課に調べさせてみるか」と言うと、捜査員に向けて「パソコンをサイバー対策課に持っていって調べるようにしてくれ」と指示を出す。
それを外から観察していた取り巻きの一人は「むむ、これは緒川阿久和様に連絡を」と反応をするとポケットからスマホを出して、阿久和に知らせていく。
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次の日…夜行バスで夢命瓦八千穂は大阪の難波に逃亡していた。難波に初めて来る彼女は「わぁ…ここが難波…」と反応をしていた。
ひとまず八千穂は宿泊先である場所を確保するため、ホテルを探したがどこもホテルのボーイがお客さんと接客するという接点があるため顔を知られると厄介。そう考えるとここはネットカフェが無難。幸いここは『コミックバスター』に入り避難することに。
「お金は…まだあるから大丈夫だね」
財布の中身を見て彼女は一安心すると「とにかく今はどうにかして無実を証明しないと」と考え込む。この先何があるかまだわならない。