フリート・エスケープ(Fleet・Escape) 作:水岸薫
某日、大阪府の夢洲に不知火が来ていた。ここに来た理由、それは艦隊の燃料と必要な日常品の補給をするために来ている。
港に不知火が着くと甲板に一人の少女が現れる。その少女は大阪を見て「久しぶりの大阪やなぁ」と言うと「さて、たまには大阪観光するか…」と言いながら不知火から降りる。
その頃難波では夢命瓦八千穂が外に出ていた。理由はネットカフェの宿泊時間が超えたためお金を払って外に出ている。しかし彼女は「外に出て正解だったかも」と答える。
その理由は、コミックバスターにいつまでも泊まっていると怪しさが出てきて相手から疑惑を持ってしまうから。八千穂は「とにかく移動しよう」と地下鉄へといき運賃表を見ることに。
「難波から梅田まで…240円か」
運賃表を見た八千穂は「思った以上に安い」と呟くと改札を通り、電車に乗るとそのまま梅田まで行った…が。本町駅に着いてそのまままっていた時、突然。
『お客様に大変申し訳ありません、この先。人身事故のため予定より遅れてしまいます』
予想外の事態に八千穂は「遅れる…」と呟くと、そのまま電車から出ると本町駅で降りることに。
本町駅から出て彼女は「ここで一泊できる場所は…」と呟きながら歩いていると、堺筋本町線の駅を発見する。それを見て「夢洲…そこで一泊避難できるかな…」と呟く。
結局梅田に行く予定だが夢洲に行くことに変更した八千穂、堺筋本町線に乗るとそのまま夢洲まで行くこと約二十分、夢洲まで着いた彼女はそこに降りて改札を通り外の様子を見る。そこで目にしたのは艦隊が一隻停まっていた。それを見た彼女は「あれは…不知火?」と反応をした。すると。
「お? 八千穂…やないか?」
突然声がしたため彼女は声がした方に向くと、そこにいたのは小学生の背丈をした少女、それを見た八千穂は「桃華恋(ももかこ)…ちゃん?」と反応をした。
「どうしてここにおるん? 神奈川県にいたはずじゃあ?」
「う、うん…実はね」
八千穂は目線をそらしながら話していくが、視線を感じたのか慌てて振り向くが視線の先は誰もいない。誰もいないことに安心したのか彼女は「ほっ」と安心すると、桃華恋は「ふむ」と何か考えると「ここで話すのは少し厄介やな」と答える。
「うちのところで話をするか」
「え、うちの?」
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桃華恋に連れられて八千穂は駆逐艦『不知火』まで来ると、彼女は「わぁ、これが不知火…」と驚く。桃華恋は「ささ、乗って話をするで。これはうちの所有している船やから、自由にしてもええで」と言いながらタラップを渡ると、八千穂は「う、うん」と慌てて渡っていく。
不知火の中に入ると、隊員らが彼女を見つめていた。その視線に八千穂は「ううっ」と怯える。それを見た桃華恋は「安心しいや」と微笑むと、彼女は「う、うん」と小さく答える。
そして艦長室に入ると桃華恋は「さてと」とソファに座ると「座ってもええで」と言うと、彼女は「あ、ありがとう」と慌ててソファに座る。そして桃華恋は八千穂を見ると「さて、八千穂…あんた、逃亡しとるやろ?」と言うと、彼女は「え」と目を丸くする。
「と、逃亡って…何のことかな??」
「話をそらすようなことを言う、八千穂の行動と怯え方で大体はわかるで」
桃華恋の推測に彼女は「ゔっ!」と表情を青ざめる。桃華恋は続けて「八千穂は昔っから行動でわかるからなぁ」と微笑むと八千穂は「ど、どこでその情報法を…」と質問する。それを聞いた彼女は「どこって、スマホの情報で来たんや」と言いながらスマホを出してあるニュースを表示させると、そこに書かれていたのは。
『学生スパイ容疑の『夢命瓦八千穂』、指名手配。発見次第確保せよ』
その内容を見た八千穂は「え!? テレビでは載ってないのにどうして!?」と慌てて反応すると、桃華恋は「国家権力、もしくは警察がいち早く捕まえるための方法やろな」と答えると「安心しいや」と言い出す。
「八千穂のことは、うちがよく知っとるで…あんたはそんな事をしない、人見知りでパソコンを扱うのに時間がかかるのは。誰よりもうちが分かるんや」
桃華恋は続けて「それにや、八千穂は心優しいんや」と言いながら彼女に近づくと、彼女の頬に触れる。
「うちは誓うで、八千穂の無実が決まるまで…必ず守ったる」
桃華恋の瞳を見た八千穂は「桃華恋ちゃん…」と呟くと、瞳から涙を流していた。