フリート・エスケープ(Fleet・Escape) 作:水岸薫
夢命瓦八千穂が部屋の中に入り掃除をしていた、まだ部屋は誰も使用していないとは言えども埃は多少残っていた。
彼女は「埃がすごい…」と言いながら掃除をしていると、盛子は「まぁ、使われていない部屋だからね」と苦笑いすると「でも安心して、いつでも使えるようにするから」と答えた。
「あの…盛子さん。ありがとうございます」
「ふふっ、いいっていいって」
盛子の言葉に八千穂は微笑んでいると、伝声管から『お昼の用意できましたよー』と声がした。それを聞いた盛子は「お、もうお昼か? 休憩がてら昼食に行くよ」と言うと、八千穂は「は、はい」と答えて部屋から出ていく。
食堂にやってくると多くの隊員たちが集まっていた、それを見た八千穂は「わ、集まっている」と驚く。盛子は「今日は木曜日…メニューは」と言いながらホワイトボードを見てみると「お、鯖の味噌煮か!」と喜びの反応をする。
「鯖の味噌煮、好きですか?」
「好き好き! あたしは鯖の味噌煮が大好物なんだよ!」
喜ぶ盛子に八千穂は「そ、そうなんですか…」と後ろに引く。そして青色のロングヘアーした女性、調理班の
「あ、ありがとう…ございます」
「ふふ、おかわりはしてもいいわよ」
美鈴からトレーを受け取り、食事をすることになった八千穂、それを見たクリーム色のロングヘアーをした在庫管理班の彼女、三日月詠は「一人で淋しくないの?」と言うと山伊吹は「私も思った」と答える。
「思えばここまで来るのに一人…指名手配されてからか分からないが、一人で行動していたことを考えると人間信頼不足があるな」
「なるほど、確かに言われてみればそうね」
伊吹の言葉に詠は理解すると、彼女は「近づいていこうかしら」と行動に移すが伊吹が「やめたほうがいい」と言うと「無理して近づくと、悪化する。ここは少し自然な流れが必要だ」と答えると、詠は「そ、そうね」と理解する。
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その頃模歌桃華恋は、艦長室で「ふむふむ」と資料を読んでいた。その資料は『不知火の行動エリア』と警視庁から送られてきた『夢命瓦八千穂の捜査協力書類』。今や夢命瓦八千穂は学生スパイ容疑がかけられていて、警察はそれを捕まえるために行動に移している。
「指名手配か…八千穂を守るのに精一杯やな…」
桃華恋はそう呟くと「これが来たってことは…保安軍が活動開始する可能性は高いな」と答えると「よっし、なんとか守ったるか」と立ち上がり行動に移す。
「晶、
伝声管で副艦長の晶を呼び付けると『はい何でしょうか?』と声が返ってくる。彼女は「うちはこれから幹部と話ししてくる、少しの間やけど八千穂を守ってくれへんか?」と言うと、晶は『分かりました、何かあったらすぐに連絡を』と言うと彼女は「わかった」と返答する。