芦花と幼馴染   作:キイカ

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誤字報告もらって知ったんですけど、真実の苗字って諌山(東)で諫山(わからないやつ)ではなかったんですね
変換の罠では


カフェに行こう

 

 

 

 今日は芦花たちとカフェにいく約束をした日だ。

 集合場所は最寄駅で10時。駅から電車で30分くらいのところらしい。早めに行ってカフェでゆっくりしたあと、お買い物でもしない? と芦花と真実から提案があったのだ。

 一応受験生のみでもあるので遅くまで外を出歩くのも良くないから、お買い物したら解散予定だ。

 さて、出かけるにあたっていつも悩んでることがある。

 それは何を着ていくかだ。

 正直ファッションはよくわかんない。

 ぶっちゃけ黒とか灰色とか白とかモノトーンでまとまりがちである。

 でも芦花の近くにいるにはそれだとあまりにも見栄えが悪すぎる。というか芦花の煌めきを邪魔してしまう気がする。

 たぶん冬の頭に入ったので芦花のことだし寒色系のコーデをしそう。

 でも芦花なら何着てても似合うからあえて逆のパターンもあるかも……? 

 とりあえず子供っぽすぎないようにしておこう。中学生の考えることかは微妙な気もするけど。

 というわけで今日の僕の服装は、デニムのパンツ、上はブルーのシャツにブラウンのニット。その上にブラウンのコートを合わせたカジュアルな感じだ。

 こういう時親にいろいろ聞いといて良かったと心底思う。

 

「さて今日は芦花を迎えには行けないし、先に駅で待とうかな」

 

 待ち合わせをするときは迎えにいかないと決めている。

 まあ、せっかく出かけるのに迎えに行ってレッツゴーは味気ないというか。待ち合わせにどんな服で着てくれるか考えるドキドキがないというか。

 いや本音を言えば早く芦花に会いたいし、最初から一緒に行きたいところではあるんだけども。

 芦花から、なんなら真実にもそれはよくないと思うと言われたので渋々諦めた。

 よし、準備できたし行こう! 

 

 

 

 集合場所に着いてから30分が経った。

 1番早く来たのは守だった。

 

「おはよーう。荒鷹早くね?」

「おはー。そりゃ待たせるのはよくないからね」

「……俺これでも1番早い自信あったんだけど、何時からいる?」

「え、9時」

「…………」

 

 え、なんか唖然として動かなくなったんだけど。

 別に早く来る分には問題ないと思うんだけど? 

 それがたかが1()()()()()()で。

 芦花を待たせることに比べたら僕が待つなんてどうってことはない。

 まあ、この時期は寒さという強敵がいるけど。僕はもともと平熱高めなので多少の寒さは平気なのです。

 

「うん。荒鷹はそういうやつだったな。忘れてたよ」

「よくご存知で。さすがは親友様、中1からの付き合いなだけはあるね」

「うへぇ、親友様とか気色悪っ」

「真実にあることないこと吹き込もうか?」

「スイマセンデシタ。それだけはご勘弁を」

 

 まったく。自分で言うのもなんだけど、こんな付き合いにくいだろうやつの親友なんて立ち位置。なにがいいのやら。

 僕としてはとても貴重な飾らずに話せる友達なので大事にしてるんだけども。

 まあこんなくだらないやり取りも何度もしてきたからこそ気安くできる関係というのは、得難いものだなとは思ってる。言わないけど。絶対に言えないけど。調子乗るだろうし。

 

「まあいいや。それにしても守って意外と……」

「何も言うな。これでも悩みに悩んでマシな服装になったんだ」

「お、おう」

 

 守の服装は黒のカーゴパンツに白と黒のチェックシャツ。中から黄色のインナーがチラ見えしてる。その上に黒のパーカーだ。

 真実に話しかけられないへたれムーブかましてる割には、わりと落ち着いた服装というか、なんというか。

 いやでもこいつ僕より友達多いし、なんだかんだテニス部入ってたから好青年ではあるか? 

 髪も普段よりちゃんとセットしてる気がする。と言ってもその辺は詳しくないのでわからないけど。

 

「まあいいんじゃない? 背中蹴っ飛ばしたげるから頑張って」

「いや別にまだそんなに話せるわけじゃないし……」

「喧しい。いいからいくんだよ」

「俺の意思!?」

「チャンスを逃がさない」

「ぐぅ」

 

 よし押し切った。というかまあ僕が芦花と話してたら勝手に真実と2人で話すことになりそうだから大丈夫でしょう。

 なんて親友と話してるうちに芦花が来た。まだ20分前だ。

 

「おはよー! 2人とも早いね!」

「おはよ芦花。芦花だって早くない?」

「おはようございます綾紬さん」

「そんなことないよ? てか、アキくん何時に着いたの?」

「さっき着いたばっかりだよ?」

 

 おいそこ、言ってることがさっきと違うぞって目で見るな。

 誤魔化すなんて当たり前でしょうが。本当は1時間前でしたなんて言ったら芦花に正論パンチされちゃうだろ。いや芦花にされるなら正論パンチでもなんでもいいけどさ。

 芦花を待たせるなんてありえないんだから。それと同時に芦花に待たせたなんて気持ちになって欲しいわけでもないから。

 こういうのは必要な嘘ってやつなんですよ。

 

「そっかー。鳩河くん意外と大人しい服装だね。もっと派手な感じかなって思ってたよ」

「あ、はは。さすがにお二方と同じ場にいるなら変な服は着れないですよ」

「それ僕だけならなんでもいいってことだな?」

「あったりめーよ」

「こやつめ」

「仲良いね2人とも」

「「1年から一緒なんで」」

 

 息ぴったりすぎて気持ち悪い。なんて思うけどそれも面白くて吹き出しちゃう。

 まあそれはさておき。

 今日の芦花も大変美人でなによりです。

 今日は大人っぽさを意識してるのかな。

 白のパンツに薄いピンクのタートルネックニット。そしてブラウンの暖かそうなコートを羽織っている。

 芦花にピンクって似合うなぁ。もしかしたら髪もピンクでも似合うんじゃないか? 今の黒髪ももちろん最高に似合うけど、とてもありよりのありかも。

 傍目からだと中学生には見えない。高校生とかに見えるくらいなら大人っぽく感じる。身長もあるからなおさらかも? 

 

「綾紬さんはお洒落ですね」

「そう? ありがとう。美容系インフルエンサーなんてやらしてもらってるんで、衣服も意識して選んでるんだ」

「さすが芦花。今日も似合ってるよ」

「ふふ、ありがとアキくん」

「……」

 

 なんだその目は。当たり前のように褒めてて何が悪い。本当のことでしかないでしょうが。

 女の子がおしゃれしてきたなら褒めるのが男の子の仕事だぞ。これは母からの受け売りですが。

 

「守もちゃんと真実の服装褒めなきゃだめだからね」

「いや、それは難易度が高いといいますか、語彙力がないと言いますか」

「うるさい。そんなんで近づけると思ってるの?」

「うっ」

「2人でこそこそ何の話?」

「なんでもないよー。ちょっと寝ぼけてたから気合い入れてあげただけー」

 

 一歩踏み出すのは自分の意思で、そう思うので喝を入れておく。

 なんとなくだけど真実と守は相性悪くはないように見えるし、あとは守の頑張り次第だと思うから、応援しておく。

 こっそり守にもアドバイスをして、芦花に突っ込まれるのもうまいこと誤魔化して。

 時間の15分前に真実が現れた。

 

「おはよ〜! みんなもうそろってんじゃ〜ん。わたし遅刻?」

「おはよ。そんなことないよ?」

「おはよっ。まだまだ時間前だよ」

「おはようございます。全然余裕の時間ですよ」

 

 とてとてと歩いてきた今日の真美はベージュのニットワンピースに花柄のスカートが足元から覗いてる。ニットワンピースの袖はフェザーニットというらしい? (あとで芦花に聞いた)やつで暖かそうに見える。

 なんかいつもより大人っぽいコーデに見えるぞ? 

 

「どしたの真実、今日は大人しめじゃん」

「たまにはこういうのもいいかなーって」

「よく似合ってると思います!」

「そぉ? ありがと!」

「ウッ」

 

 あ、心臓撃ち抜かれてる。

 まあちゃんと褒めれたのでよしとしよう。

 よく出来ました。花丸あげましょう。

 普段の真実ならもうちょいふわふわ系か可愛い系のイメージだけど、今日は可愛いながらも大人っぽさが混ざっている。

 真実によく似合っていると思う。

 芦花がクールで大人可愛い感じだからいい感じのバランスかも。

 

「それじゃあ全員揃ったしちょっと早いけど行こっか」

「「「おー!!」」」

 

 真実の案内で向かうことになっていたので、全員揃ったところで目的地に向かう。

 先頭は真実、隣は芦花。その後ろに僕と守。

 

「な、なぁ。諌山さんっていつもあんな可愛い感じなのか?」

「ん? んー、今回はむしろ大人っぽさに寄せてると思うよ?」

「まじで? てことは普段はもっと……?」

「まあ、多分そうじゃない?」

「……こういっちゃなんだけど、初めてがこれで良かったと思ってる。もしもっと可愛いやつだったら俺保たないかも」

「まあ、機会があればそういうのも見れるんじゃない?」

 

 前を歩く2人の後を着いていきながら守とボリューム控えめな会話をする。

 普段の真美を見たら倒れるんではなかろうかこいつ。

 まあ、その時は置いてくけども。

 

「荒鷹は全然動じてないな。綾紬さんの私服とか男子骨抜きだろ」

「当たり前でしょ? 芦花は何着ても似合うんだから」

「可愛い系も?」

「うん」

「綺麗系も?」

「うん」

「クール系も?」

「うん」

「さては全部見たことあるな?」

「うん。何度も一緒に出掛けてるからね」

「クラスの奴らが聞いたら血涙流しそうだな」

 

 その辺は役得というか。幼馴染の特権と言いますか。

 まあ芦花を幸せにできるっていうならやぶさかではないけども。今の所そんな人いないので居座らせてもらってます。

 ちゃんと芦花を幸せにできるか見定めないといけないのでね。

 僕の屍を越えれないならその資格はないということで。

 

「幼馴染ガードが硬そうでなにやりだよ」

「別にそんなにガードしてるつもりないんだけどね」

「嘘つけ。男子が綾紬さんに話しかける時露骨に目細くなってるの分かっててやってるだろ」

 

 え、バレてた? 

 いやまあ、芦花に寄ってくるやつがどんなやつかわからないからとりあえず目力で判断してたんだけども。

 

「それにお前、知ってるだろ」

「なにを?」

「今まで告白したやつのこと」

 

 さぁなんのことやら。

 そっぽ向いてこの話は終わりだと意思表示する。

 守がジト目でこっちを見てるがこれ以上は踏み込ませない。

 芦花の近くでは絶対に話さない。

 芦花に聞こえていい話じゃないし、聞かせる話じゃないので。

 その辺は弁えてくれてるから、守は助かる。

 まあ、でないとここまで親友ではいられないのもあるけどね。

 

「電車乗るよ〜」

「「はーい」」

 

 なんて話してるうちに電車が止まっていた。

 いつの間にやら改札は抜けてるし。無意識ってやつ? 

 さて、目的の駅まで30分。何を話そうかな?







4人の衣服考えるの大変すぎる〜
作者にそういうセンスはないのでネットの力に頼りきりです
これよさそう!って見つけてほぼそのまま使ってみたけど果たしてちゃんと伝わっているのかどうか
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