今度は幼馴染コンビが暴れるよ!
第2ラウンド開始、かぐやがハンマーのロケットで飛んでいくのを見送りながら僕らもトップレーンを目指す。
芦花の中速ライドに合わせて飛ぶ。
芦毛の馬が、芦花にお似合いだね。
「先に行ってていいよ? アキくんもっと早くいけるでしょ?」
「ROKAを置いてけないよ。それに、先に着かれたとしても巻き返せるしね、僕たちなら」
「そうだね、私たちならやれるかも。でも急ぐよ、かぐやちゃんにばっか任せてられないからね」
芦花と話しつつマップを確認。
引きが良いようで、こちらに真実とヤチヨのコンビが向かってるのが見えた。
向こうも中速だからちょうど良い感じで着けるだろうね。
かぐやも守間にどこまでやれるか。
中々楽しい戦いになりそうだ。
道中ミニオンを借りつつ櫓近辺に到着。
向こうも同じくらいに着いたようだ。
挨拶がてら適当にマシンガンでばら撒く。
もちろん当たるはずもなく。
お返しに飛んできたりんご飴を撃ち抜き、光の輪をしゃがんで避ける。
「まあ、当たらないよね」
「そりゃね〜」
「ヤッチョ達のも軽々避けられちゃいましたね」
「さすがに当たるわけないよね」
さてさて、挨拶も終わったので本格的にやりましょう。
いつも通り僕が前、芦花が後ろのフォーメーションだ。
「サポートよろしく〜」
「任せて」
「ヤチヨ! 凸って崩そう!」
「うけたま!」
僕らが並んだところで、お相手2人は速攻突撃してきた。
真実はあれこれ食材をぶん投げながら、ヤチヨは傘を盾にして前を走る。
中々の圧力だ。
でも、これくらいじゃ足りないね。
「じゃ、いくよ」
僕の声に合わせて移動開始。
右に走りながら飛んでくる果物を撃ち抜く。
ヤチヨは後回しだ。
芦花の援護で撃ち漏らし0にしつつ、向こうとの距離を空けて保つ。
果物を減らしたら、ヤチヨの傘盾をガンガン削っていく。
「よよよ〜、全然近付いてないんですけど〜!?」
「くっそ、2人とも走れるから追いつかない!」
「こっちだよ〜がんばー」
「追いつける?」
むきーっ! と意固地になって投げながら追ってきてるけど、残念届きませーん。
今回は引きが悪いようで小玉が多い。楽に打ち抜けるのででかいのがくる前に早くかたをつけたいところだ。
そのまま追いかけっこ、と見せかけて牛鬼の方は近寄る。
こっちは纏めて吹き飛ばす予定なので。
「やば、牛鬼がいつのまに近い!?」
「取られる前に狙ってみるかにゃ?」
「残念、こいつは僕たちのだよ」
ウルト第一段階起動。
今回はマシンガンをばら撒きまくって纏めて穴だらけにする狙いだ。
連射速度、威力の上がった弾幕でごりごりと牛鬼を削る。
ついでとばかりに相手2人も巻き添えをくらわせる。
芦花にはヤチヨ達を狙って追撃をしてもらってる。
牛鬼は僕1人で十分だしね。
「どひゃー! さすがに無理だ撤退!」
「これは止められないよ〜無念!」
真実とヤチヨが交代したのが見えたので、弾幕を牛鬼に集中させて撃破。
櫓は芦花に頼んで僕はそのまま、2人が戻ってくる時に備え牽制。
いや、落としてしまおうか。まだウルトの時間はあるし。
芦花に連絡だけして追撃開始。
「まてまてー」
「ぎゃー鷹が追っかけてきたー!」
「食べられちゃうのです!」
「人は食べれないかな!」
大してなかった距離を一気に詰め、マシンガンで弾幕を張る。
仕方なく交戦しようとした2人は、密度の濃いそれに防戦一方だ。
バッチリ足止めしたところでモード切り替え急接近。
ショットガンにしてそのまま連結、強化散弾で2人揃って打ち抜いた。
「またやられた〜!」
「よよよ、蜂の巣なのです……」
マップを確認、かぐやはまだ交戦中だね。
予想通りかぐやの方が押してるからいけそうだ。
でも、この感じだと僕らの方が先に本丸につきそうだ。
さてさて、さくっと終わらせてしまうか、かぐやの勝利を待つか。
どうしようかな。
2人を倒して芦花の元に戻る。
「倒してきたよ」
「こっちも櫓取ったよ」
「ありがと。どする? かぐや待つ?」
「本丸に寄りつつ待てばいいんじゃない? 勝てたらそれでコールドだし、負けたら私たちがそのまま決めればいいし」
「それ採用。じゃ、行こうか」
芦花の案を採用して本丸へ移動。
今回は僕が先行しつつミニオンを薙ぎ払って進路確保。
城に着く頃にはかぐやも一騎打ちに勝利したようだ。
でもここからこちらにくるには時間がかかりそうで、その間に先に倒した2人がリスポーンしそうだ。
「かぐや? もう決めちゃうよ。2人リスポーンしそうだし」
『くっそー! 勝てたけど時間かけすぎた! くやしー!』
「まあよくやったと思うよ。初日で1人でハトモリ倒せたなら十分」
『これでアキにも勝てる?』
「それはさすがにね。まだまだ負けてやれないかな」
『むうぅ!』
捲れたお姫様は放っておいて大将落としを決めてしまおう。
せっかくだし、芦花に決めてもらおうかな。
「ROKA、たまには決めてみる?」
「いいの?」
「うん、露払いは任せて、最後よろしく」
「わかった、じゃあいくよ!」
先ほどと同じく進路上のミニオンを倒していく。
大将落としも、目前というところで芦花とバトンタッチ。
最後はネイルの近接モードで薙ぎ払う感じでフィニッシュ。
僕らのストレート勝ちだ。
【GG】
【今回めちゃ早かったな】
【この2人のコンビ息合いすぎでしょ】
【幼馴染の絆を見せつけられた気がする】
【さっきのカップルコンビより連携取れてたけど、なに】
【できてる? もしかしてできてるんですか?】
コメント欄が勝利を讃える中、僕らのコンビネーションが良すぎていろいろ流れてるのが見えた。
できてないです、まだ。
「できてないよー」
「できてないよ」
【息ぴったりじゃん】
【言ってること同じだし】
【甘い匂いがしてきた】
【幼馴染とはこうも以心伝心なものだっけ】
【ROKA様、KASSENもお上手ですね】
【あんまやってないイメージだけだ、ROKAも秋鷹に着いてけるくらいには上手いよな】
「あー、私たちプラベでやってるからね。こうやって公開でやるのは初めてだけど」
「いつもならいろPもいるんだけどね。今日は都合が悪かったみたいで……あれ?」
【お?】
【どした?】
【なんだなんだ】
ふとメッセージを見たら話題にした酒寄さんから連絡が来てた。
なになに?
『ちょっとだけ時間できたから1戦だけなら出来るし、参加しても良い?』
こっちは全然いいけど。
とりあえず皆の所に戻るか。
「気になることはあると思うかどう一旦皆の所に戻るよ。話はそれから〜」
「はーい」
【はーい】
【気になる】
【いろPじゃね?】
【話題にしてたしありそう】
勘の鋭いリスナーは気付いたようですね。
まあ、タイミングも良かったし。
「誰から?」
「いろP、1戦だけなら出来そうだから参加したいって」
「なるほど、でもSENGOKUは無理じゃない?」
「そこはSETSUNAとかでもいいんじゃない?」
「確かに。いろPしたいだね」
一旦内部通信にして芦花の質問に答えた。
さてさて、酒寄さんはなにを選ぶやら。
「お疲れ〜かぐやよくやったね」
「かぐやちゃんすごいね」
「へっへ〜ん! やれば出来る子だからね!」
「くっそ、かぐやちゃんに負けるなんて……」
「こちとら2回も秋鷹にぶち抜かれたんだけど……」
「よよよ、今回はお助けにならなかったかも。ごみん」
勝った側と負けた側で温度差がすごいすごい。
まあ、そう言うものだよね勝負だし。
【みんなGG】
【かぐやめちゃ上手くなったな】
【ハトモリも惜しいところではあった】
【まみまみも上手かったけど、秋鷹が慣れすぎてたな】
【ROKAとのコンビのこなれ具合よ】
【ROKA様も楽しそうで良かった】
【幾分かいつもより楽しそうに見えたのは私だけ?】
「皆GGありがとー! なにやら秋鷹からお話があるそうで?」
「はーい。さっき連絡が来たんだけど、いろPが1戦だけ参加してくれるよ! というわけで、どうぞ!」
酒寄さんにはいいよと返信してたので、あとは登場のタイミングを見計らっていたのだ。
前フリ完璧〜ってことで、酒寄さんが登場。
「皆さんお世話になっております、いろPです」
いつもの狐の着ぐるみを着た状態で登場。
顔出しはやっぱり嫌なようだ。
1回僕の配信で出てるんだけどね。
今は名前が売れちゃったから控えてるのでしょう。
「いろ……P! 忙しいって言ってたのに!」
「ちょっとだけ、ほんとにちょっと時間ができたのよ。1戦したら戻るから」
「うぇー!? もっとやろーよー! SENGOKUは!? できる!?」
「長いから却下。SETSUNAとか、そういうのなら」
「えぇ〜! やだっぴぃ〜〜〜!!!」
「こら地面を転げ回るんじゃない!」
酒寄さんが来てテンションが上がったかぐやがごりごりに押し切ろうとするも、今日の酒寄さんは意思が硬いようで残念ながら拒否られてしまった。
結果、かぐやが恥も外聞もなく赤子のように転がっている。地面を。
酷い絵面にコメント欄も……おっと。
【かぐやらしい】
【わがままかぐやは解釈どおりだな】
【いろP着ぐるみで戦うのか】
【それで勝てるのならすごいな】
リスナー達それで解釈通りなのか……。
ちょっと困惑しちゃった。
で、着ぐるみで勝てるかに関しては確かに、僕も思ったけど。
「いろP着ぐるみ着たままやるの?」
「まあ、ある程度はやれるでしょ」
「じゃあさ! 2人で組んでHIYOKU! やろ! それならいいでしょ!?」
「ん、まあそれならいいよ」
やったー!!! とデカい声で喜ぶかぐやと、うるっさ……と呟く酒寄さん。
今回の1戦はHIYOKUに決定。
かぐやいろPは確定として、お相手は?
【秋鷹とROKAでしょ】
【それしかない】
【さっきの幼馴染コンビの戦いもっとみたい】
【かぐやの師匠なんだから、見てあげないと】
【ROKA様の楽しそうなところもっと見たいです!】
おおう、熱烈な僕らの参戦要求だ。
「かぐやもアキとやりたい! 潰したる!」
「リスナーさん達も希望してるし、かぐやもこう言ってるから、どう?」
「僕はいいよ、ROKAは?」
「うん、いいよ。負けないからね」
【よっしゃー!】
【幼馴染ズVS期待の新星コンビ】
【どちらの絆が強いのか】
【これは盛り上がってきましたね】
【俺は秋鷹ROKA派】
【僕はかぐやいろPかな】
コメント欄も大盛り上がりで、僕らの戦いを期待してるようだ。
どちらも半々くらいで推してくれてるようだ。
タイマンだと酒寄さんには勝てないけど、2人なら酒寄さんがいても今度は勝ってみせる。
芦花にカッコ悪いところ見せたくないからね!
「それじゃ、かぐやの上手くなったところ。見せてもらおうかな」
「いろP、よろしくね」
「絶対勝つから! アキを倒すのはかぐやだ!」
「ROKAよろしく〜」
僕とかぐやが火花バタバタしてる中、お互いの相方はのんびりと挨拶してる。
温度差すごいな。
思ったよりも暴れてなかった?
次回!いろP参戦!