先生は汚い大人です 作:こうすけ増田劇場版
「コレはキヴォトスを破滅させかねない物です。流石の私もコレを用意するのに苦労しました……」
「足はついてねえだろうな?」
「ククッ、ゲマトリア達は徒党を組んでいないので……もっとも、貴方に対して憎悪を抱いているベアトリーチェ辺りは……まぁ、痕跡は無いですがなにが起こるのかが分からないのがキヴォトスです」
黒服と会合し、1枚の紙を貰った。
その紙に書かれている物を見てそういう感じだなと……大人のカードを使った代償として支払ったもの、文字通り未来が無い事が書かれている。
「しかしコレが未来の代償と言うのはややおかしな話と言いたいですが……貴方を異性として認識している生徒達にとってはそこで終わると言う証でもありますね」
「まぁ、別にいいんじゃねえの?……空崎や調月みたいなのを選んだとしても誰かが確実に何かするし」
大人のカードを使えば代価を払う日が来るなどと色々と言っている。
プレナパテスがその成れの果てでもあるが、オレはプレナパテスじゃない。ただし何となく、本当に何となくだった。大人のカードを使ったことで起こった代償が何なのか気付いた。
それが俺の予想通りだったら危険過ぎる物で、キヴォトスの誰にも調べてもらう事が出来ない。
唯一頼りになるのは黒服だけだった……黒服とは敵対関係という感じになっているが反抗勢力か?と聞かれれば怪しい。一応は敵対はしていたことはあるが、契約にはしっかりとしているしホントに他のどの勢力にも調べてもらう事が出来ないので黒服に頼った。結果は読み通り、俺は未来を失った。
「おやおや、未来を掴んだ筈なのに未来を失っても落胆していませんね……っと、それは今すぐに燃やしてください。その1枚以外にはデータは無いのでそれを燃やせば完全に証拠隠滅です」
マッチ箱を取り出してマッチを取り出し着火する。
結果だけは知れたのだともうこのデータは不要だと黒服がマッチで1枚の紙を燃やす……灰も残らない様に徹底的に証拠を隠滅した。
「では先生、この調査は割と命懸けでしたので約束通り代価を……事前に伝えている通り、答えてもらいますよ」
「結論から言えば持っている……キヴォトスの人達を皆殺しにするものを。それは神秘の探求をしている黒服にとっては鬱陶しい事この上ない物だし……俺も正直よく分からん」
「よく分からんとは?」
「数珠繋ぎで貰った貰い物で使い方も能力も分かっている。でも、それを実際に使った場合にどういう現象が起きるかは分からん」
黒服が聞きたかったこと、それは俺が持っているキヴォトスを滅ぼすことが出来る物について。
それが存在しているかしていないかについてを聞いてくるが、それに関しては存在しているしちゃんと持っている。でも、それは俺が手に入れたのでなく貰ったもの。転生特典って意味合いじゃない。
「こことは違う神秘を研究する学園都市、その学園都市は魔法を科学的に徹底的に解明された世界や剣と魔法のファンタジーな世界と繋がったりしている。そこから数珠繋ぎでいざという時に持っておけと渡された」
ブルーアーカイブとコラボした作品、とある科学の超電磁砲……どうもその世界線の学園都市は魔法科高校の劣等生やこの素晴らしい世界に祝福を!なんかとコラボしている世界線だったりしたわけで、更にはその魔法科高校の劣等生とこのすばも別の世界とコラボしている。そして……そっち側にも転生者が居た。俺と違って修行とかの準備期間があったりチートを持ってたりで、既に恋人(認知ハーレム)が居る奴も居た。
んで、数珠繋ぎで色々な世界とコラボしていて色々な技術を持っていた奴がブルーアーカイブの世界ならコレが最もヤバいとキヴォトスを滅ぼしかねないヤバいものを渡された。使い方なんかもしっかりと聞いているが1回も使っていない。使った場合、なにが起きるのかが分からないが確実にロクでもない事になるからだ。
「ほぉ……」
「多分、お前に対しても通じる物だし、それはお前にとっての真逆でもありお前の道でもある」
「どういう意味です?」
「色彩の一件が終わってから何しているかは知らんがお前等はキヴォトスの神秘を探求している……ただな、神秘ってのは誰にも解き明かせなかったりフワッとした物だから神秘だ。1から10まで仕組みを改善してしまいそれが認知され常識になった時点で神秘じゃなくなる」
「……確かに、そうですが……しかし面白い話を聞けたので失礼します」
「言っとくが何かあった時にコレを使わせようって考えは止めとけよ。キヴォトスがヤバい事になるのだけは確定だから」
黒服は俺がいざという時にキヴォトスを破壊する事が出来るなにかを持っているのを知って満足そうにした。
その実態がなんなのかが分かっていない。詳細についてフワッと教えただけで具体性が欠けているが俺が確信しているという事はそれ相応の物なんだろうと認識して消えた。
「……ん、先生」
「……大きい砂狼か。どうした?」
「黒服となにをしてたの?」
バレないように密会を終えたのでシャーレに戻れば大きい砂狼、通称クロコと呼ばれる並行世界の砂狼が居た。
シャーレは職場だが急な来訪は別に珍しいことじゃない。素知らぬ顔で通そうとすれば黒服との密会について聞かれた。
「黒服?あいつ、またなんかしてんのか?」
「……やっぱり先生は先生だけど先生じゃない。私の知ってる先生はそんな事を言わない」
「あのな、ここお前が元いた世界じゃねえんだぞ?限りなく似ているけど何処か違うのは当たり前だろう」
素知らぬ顔を通せば俺が大きい砂狼が知っている先生じゃないと言われるのでそりゃそうだと頷く。
並行世界なんだからそりゃそうだろうと反応をしてみたが大きい砂狼はこっちをジッと見つめてくる。
「アビドスの皆は私の知っているアビドスの皆だった。アヤネとセリカが会長と副会長をしていたり、何人かが退学になってシャーレ所属の生徒になっていたり……立場は違うけど、それでも私の知っている人達だった。でも、先生は違う。顔も声も一緒だけど喋り方や人として違う」
「だったらこうだろう、この世界線はそういう先生だったって話だ……別によ、俺の事が疑ってるとか大嫌いとか思っても構わねえんだ」
大きい砂狼は戸惑っている……プレナパテスは文字通りプレナパテスで俺は違う。同一個体じゃない。
先生としてしっかりと活躍していて名声をある程度は得ているが色々と異なる部分がある。ここは大きい砂狼が居た世界じゃなくて並行世界だから違う事が起きても何もおかしくはない。だけどキヴォトスの皆は自分が知っている人達だ……ただ1人、俺を除いては。
先生を名乗っていて、この世界の自分に慕われるだけの功績は残しているがそれでも自分が大好きだった先生じゃない。俺に対して疑心暗鬼になっている。小鳥遊達が力を貸してとかピンチの時は力を貸すが、俺に対して力を貸す感じはあんまり無い。
「ん、なんでそんな事を言えるの?」
「お前は俺と刻んで紡いでないからだ」
自分を嫌ったり疑ったりしてもなにも文句は無いと言えば大きい砂狼は驚いた顔をする。
だが、冷静になって考えてみれば別にそれはなんてことはない単純な話だ。
「大きい砂狼が大好きだった先生は最初から大好きだったわけじゃない。様々な事を行い刻み紡いでいった物があるから大好きになった……俺と大きい砂狼は敵対していた以外では特にコレと言って刻んで紡いでいった物は無い。例え並行世界であろうともそれがねえなら完全な赤の他人だ」
「っ……」
「大きい砂狼、お前が絶望の中に居たのは分かってる。それを乗り越えることが出来たかどうかは俺にゃ分からん……ただ、本当の本物の出会いがあった以上はそれと同じ数だけ別れがある。強い絆や縁を結ぶ以上は何時の日にかある別れを覚悟しないといけない」
「……ズルい……貴方は私の知っている先生じゃない。先生はそんなことは絶対に言わない……でも、貴方がどうしても先生にしか見えない」
「なら教えられなかったんだろう。大人がズルいって事を」
「……ん、先生は汚い大人」
「そうか、それは最高の褒め言葉だな」
「それで黒服となにをしてたの?」
「……はぁ……大人のカードの代価を確認した。予想通りの代価だった」
話がまた黒服に戻りコレ以上は素知らぬ顔でしらばっくれるのは不可能だろう。
適当な話をでっち上げてもいいが正直に言うしかないなと大人のカードの代価を確認した事、そしてその代価は目に見える形である。大きな砂狼はそれを瞬時に気付き呼吸が乱れる。
「はぁはぁはぁ……」
「落ち着け。キャラメルを食べろ」
大人のカードを使った末に待ち受けていたのはプレナパテスで、この世界線の先生のプレナパテスと同じ道を辿るのかと恐怖を抱く大きい砂狼。興奮したり感情的になっている生徒達を落ち着かせる為に持ち歩いているキャラメルを食べさせた。
「…………ん、先生の味がする」
「そうか……大人のカードの代価は払ったが、お前の知っている末路とは違う末路を辿っている」
キャラメルをゆっくりと噛み締めれば呼吸は戻ったが耳がピクピクと動いている。
この世界線も自分が知っている絶望に向かっているのかと思っていて不安になってんだろうがそうじゃないとだけは答えた。
「……先生はなにを支払ったの」
「未来だ」
「曖昧な言葉はダメ」
「なに、簡単だ……さっきも言ったように誰かと出会い、時間を刻んで絆を紡いで……そして繋がっていく。だが、俺の繋がりは次には続かない」
「……ハッキリと言って!!!」
意味深な言い方をしているだけで分からない大きい砂狼は大声を出す。
大きい砂狼からこんな大声が出るとは予想外だが、ハッキリと言えと言われたから年貢の納め時だなと正直に言う。
「大人のカードの代価で俺は種無しになった」
「……ん?」
「スゴく分かりやすく言おう。ミレニアムの最先端科学技術を用いても絶対に子供が作れない……自分の血を次の世代に継ぐ事が出来ない」
子孫を残すことが出来ない。所謂妊活という事をしても、俺の方が原因でどうあがいても妊娠しない。
種の方に問題があり薬なんかを用いても一切の意味が無い……俺はこれから先、自分の血が繋がった子供が出来ない。子供が出来ない事を言えば大きい砂狼は絶望に染まった顔をして倒れた。
「そんな……先生が先生と重なって見えて、今の言葉で新しい一歩を踏み出そうって思ったのに、元の世界にいた時から考えていたアビドスの皆と一緒に先生の子供を作ってアビドスを復興する計画が実行出来ない」
「おい」
なにサラッととんでもねえ事を言ってやがんだ。
俺の方が負担がかかるように見えて毎年産まなきゃいけねえお前等の負担めっちゃ大きいだろう。
「定期的に言ってるけど、何かあれば先生って考えの年齢じゃない。頼るなとは言わねえが自分でしっかりと考えたりして行動する年齢だ……俺の存在は邪魔になる。俺はその内に居なくなるつもりだ」
大きい砂狼はその言葉を聞いて再び絶望に染まった。
「俺に居なくならないで欲しいって思うなら構わないが……キヴォトスに縛るつもりなら俺は俺で別れないといけない」
「誰と?」
「お前等の前に現れるまでに刻んで紡いできたものを……死ぬ気で頑張って手に入れた税理士の資格もここじゃ大して役立たないし、家族にも友達にも」
「……ん、先生は汚い大人……」
「少しずつ分かってきたな」
「キャラメル、もう1個」
「ほらよ」
甘さで気持ちを落ち着かせる為に用意したキャラメルは大きい砂狼の気持ちを落ち着かせた。
とある科学の超電磁砲のキャラはキヴォトスにはいません。
理由として普通に御坂美琴達は力を持ってて精神面が未熟すぎるので色々とやらかす疫病神なのでその世界線にいる転生者と一緒に出ていけと必死になって追い出しました。転生者も自分が介入するべき事じゃないけど一応は持っとけとヤバいものを先生に渡してます
因みにポケモンの二次小説は週1更新でこの作品は話が出来たら更新です。