最初の話は、8000字くらい書いたんですけど、メチャメチャ時間かかりますね。出来れば書き続けたいんですが、1話に1週間くらいかかりそうなんですよね。
文字数を少なくすれば、もう少し早くできるかもしれないんですけど、それだと区切りがいいとこまでいかない可能性が、うごごご。
馬車に揺られアレティは、街の中心に向かって行く。
(そう言えば、馬車に乗るのはこれが初めてでしたね)
そんな思考をしていると、御者の男性が声をかけてきた。
「アレティ様。もうすぐ目的地に着きます」
「はい、分かりました」
「目的地に着いたら、お会いさせたい方がいらっしゃいますので、到着次第、すぐにご案内致します」
会話の中、アレティは先ほど通っていた道の方を向き、孤児院の方を見た。もう、見えない所まで来ているのだが、完全に無意識でやっていたようだ。どうやら、アレティもかなり名残惜しいらしい。
(私も子供たちのことは言えませんね。10年、いましたから。寂しくなりますね)
寂しさを自覚し、その思いに浸っていると、徐々に視線の先、荘厳を体現したかのような建物が見えて来た。
「到着いたしましました。ようこそ、ソフィア大聖堂へ、我々一同、歓迎致します」
「「「ようこそ!!」」」
御者の方が、歓迎の言葉を告げ、それに続くように護衛の方々も、歓迎の言葉を発する。
「それでは、お手を。荷物は我々のほうで、お部屋までお運びいたします。」
「ありがとうございます。皆様、お疲れ様でした」
「聖女様にそう言ってもらえるなら本望です」
「そのような大層なものではないですよ。...それで?私は誰に会えばいいのでしょうか?」
馬車から降り、御者と護衛の人たちにお礼を言い、アレティはそう尋ねる。
「今から、お会いするお方は、この国のトップ。ヘーメラー教の総主教、アーキス様です」
「はい? ええーー!?」
アレティは思った。―1日前まで孤児だった人に、この国で一番偉い人に会わせるの早すぎではないですか!?も、もっとこう、貴女は、一つの村を救った、その功績をたたえ、総主教様に会える機会をあげましょう。みたいな感じ出会うのだとばかりに....!
しかし、現実は無情。頭のなかでそのような思考をしたとこで、無駄である。
「ほ、本当に会うのですか?その...心の準備とかは...それに私、礼儀作法はしりませんよ?」
「申し訳ありません。アーキス様も忙しい中で、こうして時間を作ってもらえたのです...ですので余り、もたもたしている時間はなく...礼儀作法は、大丈夫です。あの方も貴女の経歴は知っていますので、無礼講です。」
「ううー...分かりました。私も、覚悟をきめます」
「では、聖堂の中へ。中に、案内人が居ますので。」
こうして、アレティは、聖堂の中に入っていく...
(総主教様ですか。どのような方なのでしょうか?緊張...しますね。好意的な方だと、いいのですが)
「聖女、アレティ様ですね?謁見室にて、アーキス様がお待ちです。ご案内致します。」
「ありがとうございます」
国のトップとの対面。いったいどのようなこととなるのか。
//////////
「着きました。こちらの部屋になります」
案内人に連れられ着いた先には、きらびやかで、とても大きな扉があった。
――コン、コン「アーキス様。聖女さまをおつれしました。」
「うむ、ごくろう」
「入ってもよいぞ」
案内人が扉をノックしたらそんな声が聞こえた。
「では、聖女様。どうぞ、中へ」
「ありがとうございました」
「いえ、それでは」
「...行かれましたね。 ふー...行きましょうか」
キィィ――「失礼いたします」
扉を開け、歩を進めていく。中に入ると、左右にたくさんの人がいた。全員こちらを見ており、何か探っているかのような目を向けている。
そして正面、玉座に一人の男性がすわっている。よく見てみると、年はそこまでとっていなく、せいぜいが30代半ばあたりだろうか。
髪は少し色素が薄れた金の髪を短くきれいに整えており、清潔感が見へ、彫りが深く少ししわのある顔をしている。あと、年が一回り少なかったら美青年として大いに騒がれていたであろう。そして、全身を覆う大きな法衣を着ていて、その顔と相まって、威厳を漂わせている。
この方が、この国の総主教、アーキス様だろう。
そのような、事を考えながら、玉座の前まで歩みを進めた。
(ええと、着きましたけど。このあとはどうすればいいのでしょうか。王様の前ですので、確か、膝をつけばいいでしたっけ)
そう思い、アレティは、膝をつき礼をとった
「ほう...」
――「どうやら礼儀作法はできるようですな...」「ええ、そうですね」「孤児の身でありながら、礼を欠かぬとは」
(な、なにか間違っていたでしょうか?)
周りが少しざわつき、アレティは、何か自分が間違ったことをしたのかと思って少し心配になった。
「よい、面をあげよ」
「は、はい!」
「今日は、無礼講。そう思っていたのだかな。どうやら心配はいらぬらしい。さて、では自己紹介をしよう。私の名は、アーキス。アーキス・ヴァシリアスである。聖女アレティよ、よくぞ参った。我々は主を歓迎しよう。」
「あ、ありがとうございます。総主教様」
「では、私は執務室に戻るとしよう。仕事がたまってる故な...。 だが、その前に一つ。主は聖女となり、何をなす?私は主の本心が知りたい。」
そういうアーキスの瞳にはほんの少しの不安が、混じっていた。
「何を...するかですか?そうですね、私は、私が救いたいと思う人を、救いたいと思っています。それ以上は私にはできないでしょう」
「自らが救いたい人か...それはどのような人だ?」
「知り合い。ですかね?私にはすべてを救うことなんて、できませんので。せめて、知り合った方だけでも、救いたいですね」
「そうか...すべてを救うのではなく、手の届く身近なものを救いたいと?」
「はい」
アレティの思いを聞いたアーキスは、一度目をつぶり、何かを考えるようなしぐさをし、そして瞳に宿るほんの少しの不安を消した。
(ああ...僕の不安は、いらない心配だったみたいですね。この方なら、聖女の名を汚すことはないでしょう。それにもしかしたらあの子と...)
「回答。感謝する。それでは改めて、よろしく頼む。聖女アレティよ。 それでは、これにてこの謁見は終了である。各自解散したまえ」
この言葉で、この部屋から次々と人が出ていく。
「あの...私はどうすればいいのでしょうか?」
「おお、すまぬな。主はこれからこの聖堂で、暮らしてもらうこととなる。この部屋を出ると案内人が待っているから、案内してもらうといい。それと、明日から、少し早いかもしれんぬが、勉学に励んでもらうこととなる。いろんなことを学んでもらうこととなるだろう。」
「分かりました、ありがとうございました」
そう言い残し、アーキスもこの部屋から出て行った。そして、部屋にアレティだけが取り残された。
「き、緊張しました...。総主教様がいいお方で助かりました。それより...どうやら、私に対して不安を抱いていたようですし。どのような人物がなるか、知らなかったのでしょうか? 分かりませんね、私は信託の内容を、知りませんし。」
そう思ったが真偽はわからず、考えても仕方がないので、一度、思考を辞め。部屋を出る。扉を開けると、目の前に人がいた。
「お待ちしておりました。それでは、あなた様がお住みになる部屋まで、ご案内いたします。」
「ありがとうございます」
「では、いきましょう」
案内人に連れられ歩いていく。そうしてつれられ、一つの部屋の前についた。
「ここがあなた様が住む部屋となります。何かご不便がありましたら、近くにいる司祭にお申しつけください。ご飯は、朝、昼、晩、三食料理人が作ります。食堂があるのでそちらのほうで食べても構いませんし、自室で食べてもらっても構いません。明日になると、勉強をしてもらいます。教師の方がいらっしゃいますので、その方の下まで案内致します」
そう言い残し、案内人は去っていく。
「この部屋が、私の新しく住む部屋ですか、とりあえず、入ってみましょう」
扉を開け部屋に入ると、中には人が二人ほど住める空間になっており、ベットや、机、本棚、浴室までありそして自分の持ってきた多荷物などが、置いてあった。
「家具などはありますね。部屋もよく手入れされていますし。それにお風呂までありますね。元、現代人の私にはとても嬉しいですね。そして、私の荷物もありますね、御者の方が持ってきてくださったんですね」
一通り、部屋を見て回りひと段落したら、お昼の時間になってきた。
「もうこんな時間ですか。確か、昼食は食堂のほうで出るんでしたっけ? あ、私、食堂の場所を聞きそびれてしまいましたね。どうしましょうか?」
そう思いながらも、とりあえずは部屋を出て歩いてみる。
「とりあえず、歩きましょう。だれか人を見つけたら、その方に聞きましょうか...。 おや?誰かいますね?」
少し歩いた先、曲がり角になっているところに人がいた。半分ほど体が隠れており、こちらをのぞき込んでいるかのよう。どこか隠れてみているのような雰囲気を感じさせる。
アレティが近づいてくると慌てたかのようなしぐさを見せる。
「すみません。そこのお方、食堂への道を教えていただけませんか?」
そこにいたのは、輝かしい金髪腰まで長く伸ばし惜しげもなく見せ、目元は少し吊り上がっており、こちらを見るその瞳にはなにか、暗い感情を灯している、利発そうな顔をした10かそこらの年齢の少女がいた。
「え!?しょ、食堂!? えーと...ここの曲がり角をまっすぐ進んでいくと見えてくるけど...」
「ありがとうございます。助かりました。よろしければ、お礼をしたいので、お名前をお聞かせしたいのですが」
「名前!? い、いいわよ、お礼なんて! じゃ、じゃ!私はこれから習い事だから行くわ!」
少女は全速力で、ここを去っていった。とても慌てていたのでよほど急いでいたのだろうか?
「行ってしまいましたね...。まあ、また会えるでしょう。それより、食堂の場所も分かりましたし。行きましょうか」
少しハプニングも起きたが、無事に食堂に扉の前まで着き、扉を開ける。部屋を歩き、シェフと思わしき人物を見つけ、そちらの方まで行く。
「すみません。あなたがここののシェフでしょうか?」
「ん?あんたは...そうか!聖女様だろ?司祭連中が今日来るってい言ってたな」
「はい。アレティと申します。昼食を受け取りにまいりました。それで...?あなた様がシェフで間違いないのでしょうか?」
「おお!あってるぞ。俺はマギラスだ。よろしく!聖女様」
「ええ、よろしくお願いします」
「ああ! それで昼食だったな、少し待っとけ!飛び切りうまいもんを作ってやる!」
「お願いいたします」
「できるまでどこかの席にすわってな!」
そうして、マギラスは厨房に入っていく。少し経つと、厨房からいい匂いがしてきた。
(ん、いい匂いがしてきましたね)
「ほら!できたぞ。」
料理ができ、席に運ばれてきた。出てきた料理は、ファケスと呼ばれる料理だった。
「ありがとうございます。これは...どのような料理ですか?」
「これか?これはファケスていってなレンズ豆のトマトスープだな。それにオリーブオイルと果実酒をつかってる」
「なるほど...ではメーヘラーの祝福に感謝を。いただきます。 ...ん、美味しいです」
「そりゃあ、よかったぜ。夜も楽しみにしてな!」
//////////
「ごちそうさまでした。美味しかったです。それでは、私はこれで。」
「ああ!またな」
昼食を済ませ、マギラスに挨拶をし、扉を開け部屋を出る。
(これからどうしましょうか。晩御飯まで時間がかかりますし。 そういえば私は、この聖堂のことを何も知りませんね。先ほどもご迷惑をおかけしましたし。調べましょうか、この聖堂のことを)
「そうと決まれば行きましょうか。まず、入り口付近に行きましょう」
こうして、聖堂の道や部屋どりを調べるために、歩いていく。
「ふむふむ、入り口からまっすぐ行くと謁見室ですか。入り口から少し歩き、左に曲がり少し歩き右に曲がると、私の部屋に着きますね。そして、曲がり角に戻りそのまま、まっすぐ行くと食堂ですか。かなり枝分かれしていますね。」
途中で自室に戻り荷物の整理などをしながら、なんやかんやあり、夜が近づいてきた。
「そろそろご飯の時間ですね。行きましょうか」
食堂に着き扉を開け、歩いていく。
(?お昼にはほとんど人がいませんでしたが、夜になるとたくさんいますね)
「マギラスさん。こんばんわ」
「聖女様か!こんばんわ」
「あの、なぜお昼より夜のほうが人が多いんですか?」
「ん?ああ、今日はみんな忙しくてな、聖女様の謁見があるってんで、お昼はちゃっちゃと済ませちまってんだ。いつもは結構多いんだけどな」
「なるほど...」
私が理由でしたか。
「教えていただいて、ありがとうございます」
「いいぜ!ご飯作るから席、座ってな!」
「はい」
夜も過ぎていく...
「ごちそうさまでした。夜も美味しかったです。それでは」
「ああ!また明日」
晩御飯も終え、自室に戻っていく。
「さて、それではお風呂に入ってみましょう。この世界で初めてのお風呂...楽しみですね」
浴室に入る。
「えーと、あ、これ魔道具ですね。おそらく...これをひねると...ん、お湯が出ましたね」
5分ほどでお湯も張り終わり張ったお湯で先に髪と体を流し。服を脱ぎ湯船につかる。
「ふー、気持ちいいですね。やはりお風呂はいいものです。」
(明日は、勉強ですか。理解できるといいのですが)
明日のことを考えながら湯船につかる。
「それにしても、この身体に慣れたとはいえ、裸だとまだ少し、恥ずかしですね」
そう、自分の体を見ながら思う。
「まあ、慣れていくしかありませんか。さて、そろそろ出ましょうか」
こうして、体を拭き浴室からでる。そして、ベットのなかに入る。
「そろそろ、寝ましょうか」
1日が終わる。そして明日、運命の出会いをすることになる。
アレティ
:10歳 性別―女性
:称号 ヘーメラーの寵愛 聖女
:好きなもの 孤児院のみんな、労働、料理、本
:嫌なもの おばけ、蜘蛛
少し未来...とある廃墓地にて...
夜。墓地の付近に行くと、お墓の中から白く丸いものが出てきて、人のような形を成した。
「さあ!アレティ、出てきたわよ!こんなに未練タラタラのはた迷惑な魂なんて、さっさと浄化しちゃいなさい!」
そう、女性が言うが一向に返事が来ない。
「アレティ!どうしたのよ?さっさとやっちゃいなさい!」
もう一度、問いかけるが尚も返事がない。
「アレティ、あんたいったいどういう....」
女性が後ろを振り向くと、そこには白目になり地面に伏しているアレティの姿があった。
「は、はあ!?あんたなんで気絶してんのよ!?もしかして、幽霊が怖いって言うんじゃないんでしょうね!?もしそうなら、聖女が幽霊が怖いってどういう事よ!」
言うやいながら、女性はアレティを担ぎ、墓地を爆速で駆けていく。
「起きたら問いただしてやるんだから-----!」
静かな墓地の中、女性の絶叫が木霊する。