体調が悪くて、少し遅れました。
それもあるし、書きたいとこを書いたことによりモチベが低下してしまいました。
でも書きます。
なぜなら、こんな拙い文でも見てくれる人がいるから。
聖堂の一室。
ベットに横になっている少女と、椅子に座りその少女を見ている少女がいた。
「アレティ...まだ起きないの。早く起きなさいよ、起きたら言いたいことがたくさんあるのよ...」
心配そうな顔をしアンドレイアは、アレティが起きるのを待つ。
時間は過ぎていく、そして...
「ん...」
「...!アレティ!目が覚めたのね」
「...ここはどこですか...?」
「ここは聖堂の病室よ。あんた、あれから一週間も寝てたんだから」
「一週間ですか...!そんなに...あの後一体どうな...っ...!」
「ちょっ...!安静にしてなさい...!あんた、全身切り傷だらけで死にかけだったんだからね!」
アンドレイアはそう窘め、一度席を立つ。
「グリアを呼んでくるわ。ちょっと待ってなさい」
アンドレイアが病室を出て、アレティは一人になった。
「病室...ということは、生き残れましたか...良かったです。さすがに死ぬつもりは、ありませんでしたから。それに、アンドレイア様もどうやら、怪我などもないようですし」
物思いに耽っていると...
「アレティ。呼んできたわよ」
「聖女様。起きましたか」
アンドレイアが、グリアを連れて入ってきた。
「ええ、グリア様。それで...私が気絶した後に、何があったんですか?」
アレティが問いかけ、グリアは、アレティが気絶した後のことを話していく。
「そうですね...貴女が気絶した後、階段を降りようとした私たちに、この事件の主犯が立ちはだかりました。」
「主犯...!?その方は気絶していたはず...」
「はい。私たちが確認しているときは気絶していました。ですが、あの男は立ち上がり見張っていた騎士をすべて吹き飛ばし、私たちに立ちふさがりました」
「騎士の方々を吹き飛ばして,,,やはり私の時は、全く本気を出していなかったのですね...」
「そして、立ちはだかってきた男を倒し、貴女を急いで治療するために、馬車に乗せ全速力で帰還しました。これが、事の経緯ですね」
「私が気絶した後、そのようなことが...」
こうして、説明がある程度終わったあと...
「聖女様。感謝を...貴女がいなければ、アンドレイア様は知らぬところに売られていたかもしれません。ですから感謝を...」
「い、いえ、私がやりたくてやったことですから」
「それでもです。私たち聖堂の者たちは、貴女に返せない恩がありますから」
「わ、分かりましたから...感謝は受け取ります」
(お、重いです...私はそこまでのことをした覚えはないですが)
10人以上もチンピラを倒し、絶対勝てないだろう格上に対しても、恐怖せず立ち向かい、全身傷だらけになりながら自分を嫌っている相手を助けるのがそこまでのことなら、そうなのだろう。
そんなわけあるはずがないだろう。
「それと、聖女様。言っておかないことがあります」
「えっと、なんでしょうか?」
「体の傷のことですが...一応、ほとんどの傷は無くなりましたが、お腹にある傷だけは残ってしまいました。申し訳ありません」
「お腹の傷ですか...」
服をめくりお腹を見てみる。
たしかに、脇腹に大きな跡が残っていた。
「このくらいでしたら、問題ないですね。見えるとこにあるなら、少し気になるかもしれませんが...」
「貴女は...いいのですか...?未婚の女性のお腹に、傷ができたのですよ?」
「この程度の傷で、アンドレイア様を救えたのです。安いものでしょう?それよりも、私はアンドレイア様にお怪我がなくてよかったです」
グリアはそう言うアレティの目を見ると、本気でそう思っている眼をしていた。
アレティにとっては、本当にこの傷はかすり傷なのだろう。
「アレティ...あんた」
「どうやら、認識が変わることはなさそうですね。これが、聖女に選ばれたものの性でしょうか」
そうして、グリアは言いたいことを言い終えたのか、部屋を去っていく。
「聖女様。私はこれくらいで、アンドレイア様が、言いたいことがあるそうですので、聞いてあげてください。では...」
「グリア! もう...!全く...」
「えっと...私に話ですか?」
「そうね、言いたいことがいっぱいあるわ。まず、私を助けてくれてありがとう。あなたがいなければ私は、変態どものおもちゃにされてたかもしれないわ。これがまず一つね、それと貴女にいつも嫌な態度とってごめんなさい、嫉妬してたの、貴女に。」
「私があなたを嫌っていなかったら、ああやって急に聖堂を抜け出すこともなかったし、路地裏なんかに行くことだってなかった。それで、貴女に傷を負わせることだってなかったのに...」
アレティが見た、アンドレイアの顔には後悔が募っていた。
「だから、だからごめんなさい。ずっとこうして、謝りたかったの」
「...アンドレイア様、赦しましょうすべて。私が貴女様をを赦さないと一生後悔し続けそうですから」
「ほんとに...?ほんとにわたしを赦してくれるの?」
「ええ、そもそも私は嫌われていたことは少し悲しいですが、それ以外はさほど気にしていませんですし、あの時も言いましたが、私は貴女様のことが好きですから」
笑う。
あの時、アンドレアを助けてくれた時のように。
(ああ、ほんとに...良かった。やっぱり私にとって貴女は...)
「よかった。ほんとに、よか...った!。許してくれないんじゃないかって...!私...!貴女と仲良くしたかったから...!」
涙を流しアンドレアは喜ぶ。
「ええ、私もアンドレイア様と仲良くなりたかったです」
アレティが言うとアンドレイアが意を決したようにこちらを見る。
「ねぇ...貴女のこと、アレティって呼んでもいい...?」
「構いませんよ」
「ありがとう...ねぇ、アレティ。私とお友達になってくれない,..?」
お友達。その言葉を発するときのアンドレイアの顔には、緊張が走っていた。
「お友達ですか...?」
「そうよ!仲良くするなら、お友達じゃない?それに...私がアレティとお友達になりたいの。それとも、私とお友達になるのは嫌...?」
「い、いえ...!嫌ではないです。むしろ私も大歓迎なんですが...アンドレイア様は総主教の子供じゃないですか、だから恐れ多いというか...」
「それを言うんだったら、アレティだって聖女じゃない...」
「確かに、そうなんですが...その...実感がわかなくて」
つい、1ヶ月ほど前までは孤児院で過ごし、平民だったのだ。
そんな者が、総主教の娘の友達になる...成る程、現実味が無い。
「いや、まあそうよね...貴女、確か一ヶ月前くらいまでは孤児だったわね。それは友達になってなんて言われても難しいわよね...」
「...でも!そこを何とか崩してくれないかしら。身分なんて関係ないわ。アレティの言葉を借りるんだったら、私が!貴女と友達になりたいから、言ってんのよ。アレティの考えなんて関係ないわ!」
アレティは、その言葉に目を丸くしてしまった。
「アンドレイア様...いい方向に変わられましたね」
また、天使のような微笑み。
アンドレイアは顔が赤くなるのを感じ、ついそっぽを向いてしまう。
「...っ!そ、そうよ...!変われたの、アレティのおかげで。だ、だから...」
「こんな私と、友達になってくれますか...!」
「はい!喜んで...!」
こうして、アレティとアンドレイアは友達となった。
この2人は後に、最高の相棒となるのだが、いつか話すときが来るだろう。
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「あの...アンドレイア様。1つ聞きたいことがあるのですが?」
「?なによ、何でも聞いていいわよ」
「総主教様と仲直りは出来ましたか?」
「...どうしてそう思うのよ?」
「グリアさまが言っていましたから。家出した後は、総主教様自身がお説教をされると...」
「グリア...後でどうしたやろうかしら...で、そうね...仲直りできたわよ、おかげさまで。そもそも私は嫌われてなんかいなかったみたいだし。そうね、じゃあお父様と話した時の話をしましょうか。あれはね、聖堂に帰ってからすぐのことよ...」
―1週間前...
「アンドレイア様。聖堂に着きました」
馬車が聖堂に着き、グリアはアンドレイアに問いかける。
「着いたのね...」
そう零す、アンドレイアには安堵の表情が浮かんでいた。
「私は、聖女様を病室まで運んできます」
「私は...どうすればいいの?」
「そこでお待ちください。すぐに来ますので。では、私は急がなくては」
そう言いながら、すごい速度で聖堂の中に消えていく。
「すぐに来るって、どういう...」
「レイア!」
自分を呼ぶ声がする、長らく聞き覚えのある声。
でも、最近は面と向かって聞いたことのない声...
「レイア!無事だったのか...!よかった...君まで失っていたら、僕はどうにかなってしまいそうだよ」
「お、お父様...」
―アーキスの声だった。
「本当によかった...仕事中に君が探しても見つからないって聞いたときは、思考が止まってしまったよ。君がいない間、ずっと、ずっと心配だった」
その声はアンドレイアのことを、本当に、本当に大切にしている声だった。
だからアンドレイアは困惑した、ずっと自分の事を嫌っていると思っていた人から、心配と安堵の感情を向けられていたから。
「お父様...わ、私のこと嫌いじゃなかったの?」
「嫌い?君のことが?それだけは絶対にないよ。神に誓える」
その瞳は真実を宿している。
「じゃ、じゃあ...ずっと遊んでくれなかったのは ...」
「それは...僕も申し訳ないと思っているよ。でも、どうしょうもなかったんだ...僕がやらないといけない仕事だらけだから、僕が抜けるとこの国が立ち行かなくなるんだ。僕だって君と遊びたかったよ。マナがいなくなっちゃったから」
本心、全部本心からの言葉だった。
「私は、じゃあずっと勘違いしてたの...?それじゃあただ、私が、空回ってただけじゃない...」
衝撃のあまり思わず、顔を伏せってしまう。
「あ、レイア...!どうしたんだい急に顔を伏せて、もしかして...怪我をしてるのかい...!は、早く病室に」
だが、アーキスの様子を見るとなんだかどうでもよくなってしまった。
「ぷ!...あは...あははは!」
「え、えぇ、なんで笑うんだい」
「だって...!おかしくって...!お母さまが死んだ日から私のことなんか、興味がなくなったと思ってたから。いつもの厳格な姿からは考えられないほど取り乱して、私のことを心配してくれてるのに、私はずっと嫌われていると思っていたのよ...?」
「レイア...そうだね、すまない。私も、もっと君にちゃんと言葉にしていればよかった。愛しているって」
そう言って、父は笑った。
父が笑っている顔なんて、いつぶりに見ただろうか。
「ねえ...お父様。本当にたまにでいいの、こうしてまたお話しできないかしら...話したいことがたくさんできると思うの」
「ああ、僕もなるべく時間をとってみるよ。今度はちゃんと行動で示して見せる」
「なら、よかったわ...」
アンドレイアは笑う。
4年、4年の月日をかけて父とこうしてまた、関わる機会ができたから。
「じゃあ、僕は仕事に戻るよ。また、時間ができたらレイアの話を聞かせてほしいな」
「ええ、また。お父様」
こうして、アーキスは聖堂の奥に向かっていく...
「ってゆう感じね...」
「良かったですね...アンドレア様。仲直りができて」
「ええ、そうね。ほんとによかったわ。また、話してくれるって約束したしね」
アレティはそれはもう、にこにこだった。
「貴女...なんで私よりうれしそうなのよ...」
「それはそうですよ...!だって唯一の肉親ですよ!嫌いだなんて悲しいじゃないですか...だから仲直りができてよかったです」
そう、笑う。
アンドレイアは、いまだになれないその笑顔に動揺するが、今回はそっぽを向かなかった。
そうして、今の会話を切り別の話題を出す。
「それはそうと...ねえ、アレティ?」
「はい、どうかされましたか?」
「アンドレイアって、長くて呼びづらいと思わない?レイアって呼んでもいいわよ」
「えっと...レイア様。これでいいですか?」
「さまもいらないわよ。友達なんだし、ただのレイアでいいわ」
「い、いえ。それは無理です...!」
「じゃあ、さんづけでいいわよ。それなら行けるでしょ?」
「レイアさん...これでいでしょうか?」
「まあ、いいわ。呼び捨てはおいおいやっていきましょう」
こうして、会話も終わる。
会話が終わり、レイアは病室を出ていく。
「じゃあ、私は戻るわ...お見舞いにはまた来るけど」
「ええ、ありがとうございました」
「それじゃあね」
アレティは一人になった。
「友達ですか,,,初めてできました。うれしいですね、こんなに。この怪我が治ったあとが、楽しみですね,,,」
だが、怪我が治りグリアの授業を受けると、どんでもないお仕置きが待ち受けていることを、アレティはまだしならい...
備考:アーキスの口調が変わっているのは仕様。
実はもともとアーキスは、貴族ではあったが階級はそこまで高くはなかった。
だが、当時の総主教の娘、マナに一目ぼれし猛アタックを仕掛けていく。
そして出来上がったのが、立場に見合った今の厳格な口調。
元の口調は今や思考の中か、アンドレイアの前でしかでてこない。