1つ、二次作品の書きたい欲求がメチャメチャ高まってきたので、この話をメインに書きつつ、原作を履修して新しいのを書き進めていきます。
投稿には、時間がかかるかもしれない。
アレティが復帰し、さらに2週間が経った。
「イメージ...私の分かりやすいように...あぁ..!もう...!分かってはいるけど全然できないわね...」
アンドレイアは未だに、自身が分かりやすいような解釈をできていないみたいだった。
「考えてるもの全部しっくりこないわね...私のイメージしやすいものってなんなのかしら...」
思考の渦に入り、頭の中で自分に合ったイメージを探していく。
「そこまで深く考えないほうが、いいと思うんです」
思考している頭が、そんな声を拾った。
「アレティ、それってどういうことよ?」
「深く考えて、出てきたイメージではなく。考えた時に、パッと出てくるものが自分にとって分かりやすいイメージだと思うんです」
ハッとした。確かに、深く考えすぎなのかもしれない。
「ありがとう。アレティ、一度試してみるわ」
「ええ、お役に立てたのなら良かったです」
アレティはアドバイスを行い、自身の課題をやりにもどる。
「すこし...すこし考えるだけでいいの...」
そして、思い浮かんできたものは、花。
「そうよ...!花の蜜!あれで例えれば...」
お腹の辺り、花の蜜が流れ、手のひらから外に吸い上げられていく、イメージ...
すると...
「これ、まさか...」
体中を流れている何かを感じる。
「...!これが魔力。やっと知覚できたわ...」
魔力を知覚し始め約1ヶ月ほど、アレティを除けば、歴史上類を見ないほど早く魔力の知覚ができた。
「アレティ!魔力の知覚、できたわよ!」
早速、アレティに対し報告をしに行く。
「それは...おめでとうございます。レイアさん」
「ええ!ありがとう。アレティ!」
「アンドレイア様、どうやら魔力の知覚が出来たようですね」
アレティから祝いの言葉をもらい、魔力を知覚出来た余韻に浸っていると、グリアが話しかけてきた。
「そうよ、できたわ」
「でしたら、初級の魔法を発動してみましょう。アンドレイア様の属性は火と、雷でしたね。詠唱をお教えいたしますのでどちらかの、発動をお願いします」
「わ、分かったわ。やってみる」
詠唱を教わり、唱える。
「行くわよ...《私は雷の代行者。痺れろ》」
「電気よ」
魔法が発動し、手からピリピリッと音がする。
「これが、私の魔法...」
発動したのは雷の初級魔法、エレクトロン。
「ふむ、魔力の流し方や制御、イメージはイマイチですがまあ、初めてなので及第点でしょう」
発動した魔法を見て、グリアは言う。
「ですが...よくやりましたね。アンドレイア様」
グリアが微笑みを浮かべ、アンドレイアを褒める。
「ありがとう、先生」
「では、アンドレイア様も魔法が使えるようになりましたし、魔力の流し方や制御について学びましょうか」
こうして、授業が進んでいく...
//////////
「明日、一度孤児院に帰らせてもらいます」
アンドレイアが、魔法を使えるようになって一ヶ月ほどが経った。その間、魔力の流し方や制御ははじめに比べてかなり上達した。
そして、休みの前の授業でアレティはそんな事を言った。
「ふむ...馬車を用意しましょうか?歩きではかなりの時間がかかりますよ」
「よろしいのですか?では、おねがいします」
「ええ、分かりました。お伝えしておきます」
アレティは授業に戻ろうとする。すると...
「ねえ、アレティ。私もついて行っていいかしら?」
アンドレイアはそう、問いかけてきた。
「え、えっと大丈夫ですが、近況の報告をしに行くだけですよ?一応、一日だけ泊まると思いますけど」
「いいわ、それで、アレティの育った孤児院を一度見てみたいの」
「成る程...分かりました。そういうことでしたら」
会話が終わり、2人とも授業に戻っていく。
―次の日...
「レイアさん。準備はよろしいですか?」
早朝。聖堂前で馬車に乗る前にレイアにそう問いかける。
「ええ、大丈夫よ。着替えとかも全部入ってるし」
「了解です。では、行きましょう」
確認をし終え、馬車に乗る。
「お二人方、乗られましたね。では、出発いたします」
アレティとアンドレイアが乗ったのを確認し、馬車を走らせる。
「2カ月ぶりくらいですか...楽しみですね」
久し振りの故郷に思いを馳せ、気持ちを躍らせる。
「ねぇ、アレティ。貴女が育った孤児院って、どんなところなの?」
馬車に揺られ、孤児院への到着を待っている中、アンドレイアがそんな事を聞いてきた。
「そうですね...とても賑やかなところですよ。お金に余裕はありませんでしたが、子供たちもいい子ですし、院長のミテラ様も優しいお方ですし、レイアさんも歓迎してくれると思いますよ」
「成る程ね、楽しみにしてるわ」
そうして、色々な話をしているうちに、馬車が止まった。
「着きましたね。馬車から降りましょうか」
2人は馬車を降り、御者にお礼を言ってから歩き出していく。
「すこし、離れた場所に降りましたから、ここから歩いて行きましょう。レイアさん付いてきてください。ご案内します。」
「分かったわ」
街の喧騒の中を歩いて行く。ある程度歩くと孤児院が見えてきた。
「見えてきました。あれが、私の実家になります」
孤児院の玄関に行き扉を叩く。すると、扉が開き中から金髪の女性が出てきた。
「はい、どちら様で...しょう....か」
「お久しぶりです。ミテラ様。子供たちは元気にしていましたか?」
扉を開けこちらを見た女性、ミテラは一瞬固まったが、その言葉を聞いた瞬間、顔に満面の笑みを浮かべ、問を返す。
「そうね...私も子供たちも元気にしてたわよ。それと...アレティ、お帰りなさい」
「はい、ただいま帰りました」
こうして、2人の親子は、2カ月ぶりに再会した。
「それで、アレティ、そちらの女の子は?」
再開の余韻も済み、ミテラはアレティの後ろにいた女の子について問いかける。
「この方は私の友達のアンドレイア様です。私の育った孤児院を見てみたいと、付いてこられました」
「ご紹介にあずかったわ、私はアンドレイア。アレティとは友達よ。よろしくね」
「アンドレイアさんですね。はい、よろしくお願いします」
挨拶も一通り終わり、中にはいっていく。
「そろそろ中に入りましょうか、子供たちもアレティが来てると知ったら喜ぶわ」
孤児院の中を歩いていく。そして...
「あー!ねぇちゃんだ!ねぇちゃんがかえってきた!」
歩いていった先、子供がたくさん集まっていた。その中の1人がそんな声を出した。
「ほんとだー!」「おねえさんかえってきたんだ!」「きれいなねーちゃんもいるぞ!」
ダダダ!と、子供たちが一斉にアレティのもとに駆け込んでくる。
「あ、あの、皆さん。そんなにいっぺんに喋られても聞き取れませんから、一人ずつ喋ってもらえませんか...?」
駆け込んできた子供たちにアレティはそう、問いかける。
「「「はーい!」」」
そうやって、元気のよい返しが返ってきた。
「じゃあ、ぼくが」「いや!わたしがさき」「いや、わたしだよ!」
今度は、誰が先に話しかけるかで揉め始めた。
「はぁー...全く、変わらないですね」
言葉はそんな感じだが、顔には笑顔が浮かんでいる。
その様子を眺めていたミテラは、アンドレイアに声をかける。
「ごめんなさいね。うるさくしちゃって」
「いえ、全然構わないわよ。もともと、賑やかだとは聞いていたから。それに...」
「それに?」
「あの娘の普段見れない側面が見れるんですもの、これくらい構わないわよ」
アンドレイアがそう言うと、ミテラは目を丸くした。
「アンドレイアさんは...あの娘のことが好きなのね」
「好き...!い、いや、そんなんじゃないし、あ、いや、友達としては好きよ。でも、それ以上じゃないわよ、ほ、ほんとよ?」
好き。そう問われたアンドレイアは、頬を赤く染め取り乱す。
「そ、そこまで深く考え込まなくていいのよ...?好きって言っても、親愛の方よ?」
そう言われ、アンドレイアの頬から、熱が逃げていく。
「親愛...!そうよね!初めから分かってたわ」
明らかに無理があるだろう、修正を試みるアンドレイア。
「え、でもアンドレイアさん、さっき取り乱していたけれど...」
「...無かったわ」
「で、でも」
「無かったわ...!」
「え、ええ、そうね無かったわね」
最早脅迫だろう、そんな勢いで先ほどのことを、無かったことにしたアンドレイア。
そうして、話し合っていると...
「すみません!お二人共、子供達と遊ぶのを手伝ってくれませんか」
両脇にしがみついた子供と一緒に、アレティがこちらに来た。
「ええと、アレティ、どういう状況?」
「私一人では、とてもこの人数の子供達と遊ぶことはできないんです。だから、お二人に助けてもいたくて」
「ええ、分かったわ。アレティ、手伝うわね」
「ありがとうございます」
ミテラは、子供達の波に入っていく。
アンドレイアも、自分より小さい子と遊ぶのは始めてだが、アレティに頼まれたので、手伝おうとする。
子供たちのもとに行こうとした時、チョンと、服を掴まれた。掴まれた方を見ると女の子がアンドレイアを見ていた。
「ええと、どうしたの?」
「おねえさん。わたしとあそんでほしい...」
そう、上目遣いでこちらに頼んでくる。
アンドレイアは、その姿に胸を打たれた。
「ええ...!お姉さんと遊びましょう」
「ん、ありがとう。きれいなおねえさん」
その様子を見ていたアレティは微笑みを浮かべる。
「ふふ、レイアさん。いいお顔でしたね」
「なぁーねぇちゃんはやくあそぼうぜ」「はーやーくー」
「ええ、ごめんなさいね。遊びましょうか」
こうして、孤児院の時間は過ぎていく。子供たちの喧騒と共に...
//////////
「それでは一度、昼日亭に行ってきます」
お昼前、子どもたちと遊び終えたアレティは、そう言った。
「ええ、行ってらっしゃい。アレティ」
「一度、戻っては来ます。馬車が来るのが明日なので」
そう言い残し、孤児院を出て街を歩いて行く。
「昼日亭ってどんなとこなの?」
アンドレイアがそんな疑問を出す。
「簡単に言うと食事をするところですね」
「なんでそこに行くのよ?」
「私が働いていた場所なんです。聖堂に行く際、説明をせずに行ってしまったので、この機会ですし説明をしに行くかと思いまして...」
「なるほどね...」
説明も終わり、昼日亭に向かって歩いていく。
「着きました。入りましょう」
昼日亭に着き、店の中に入っていく。店の中に入ると客の視線が一気にこちらに集まる。
「な、なによ急に視線が向いたんだけれど...」
「う」
「う?どういうことよ?」
「うぉぉー!お前ら、アレティが来たぞー!」
「「「うおー!!」」」
アンドレイアは急に大声を出した、男達にびっくりする。
「うわ!急に大声を出さないでよ。びっくりしたじゃない...!」
「全く...相変わらずですね、皆さん」
ため息をつき、苦笑いで男たちを見るアレティ。
「うるさいよあんたたち!」
店の奥からそんな声が聞こえてきた。
「アレティ久しぶりだね」
そして、こちらに近づいてきて話しかけてくる。
「お久しぶりです。トリア様」
「全く...何も言わずにいなくなったから心配したんだよ」
「申し訳ありません。私も、貴女に説明をするのを忘れていました」
「はぁ...今日来たのはそれが理由かい?」
「はい、それと仕事の手伝いが出来たらと...」
「やるんだったらいつもの部屋に着替えを置いてあるよ。とってきな」
アレティそうして、部屋に入っていく。
「そこのあんたはどうするんだい?」
「ええと、私は...」
「もし、あんたもやるんだったら、アレティが行った部屋に行きな」
「じゃ、じゃあやるわ...」
若干投げやりになり、アンドレイアは、アレティが入った部屋に入っていく。
「あれ?レイアさん、どうしてこの部屋に?」
「私もやるわ」
「え...ですが、レイアさん」
「分かってるわよ。私は働いたことなんてないわ。確かに、成り行きかもしれない、けれどやってみたいの」
アンドレイアの瞳には決意が見える。
「成る程、意思は変わりそうにありませんねでは、これを」
服立てから、服を取りアンドレイアに向ける。
「これなら、レイアさんに合うでしょう。私は、先に行きます。着替え終わったら、私の方に来てください」
アレティは部屋を出ていく。
「よし...やるわよ」
着替えが終わりアンドレイアは、部屋を出てアレティの元まで行く。
「アレティ、着替えてきたわよ」
「では、レイアさんは料理が出来上がった物を運んでください」
「え、ええ、分かったわ」
「ほら、できたよ!運んでいきな!」
「早速ですね。行ってらっしゃいませ」
「い、行ってくるわ」
アンドレイアは料理を受け取り、席まで運ぶ。
「お、新人の嬢ちゃんか?こっち!こっち!」
一人の男性に呼ばれ、アンドレイアはそちらに料理を運ぶ。
「は、はいお待たせしました。ご注文の料理です。ふ、不備はないかしら?」
「ああ!大丈夫だ。ありがとな!嬢ちゃん」
お礼を言われた。そのことに、アンドレイアは嬉しさを感じた。聖堂ではお礼を言うことはあってもお礼を言われることはあまりなかったから。
だから、とてもいいものに感じる。仕事というのもいいものかもしれない。アンドレイアはそう、思った。
「追加できたよ!持っていきな!」
「は、はい!いまいくわ!」
こうして、アンドレイアの初めての仕事の時間が過ぎていく。そして...
//////////
「ありがとうございました!」
最後の一人の客も帰っていく。
「終わりましたね。レイアさん。どうでしたか?初めての仕事は」
「ええ、そうね。楽しかったわ。人に感謝されるってこんなにいいものなのね」
「ふふ、そうですね」
2人が会話していると...
「アレティ、じゃあ話してもらおうかい」
「分かりました...トリアさん」
トリアが話しかけてきた。
「まずは、謝罪を。急にいなくなって申し訳ありませんでした。準備期間が短く説明しようにも難しく...」
「ああ、それはいいんだい。で、理由は?」
「そうですね。簡単に言うなら聖女になりましたので。聖堂で暮らすことになりました」
そう言うと、トリアは一瞬驚いた顔をしたが、その後なぜか、納得したかのような顔になった。
「そうかい...聖女...まあ、あんたにはお似合いだね」
「ええ!そんなにすぐに納得されるんですか...!?結構突拍子のないことだと思いますけど...」
「逆にあんたが聖女になれなかったら誰がなれるっていうんだい。あんた以上なんてそれはもう、狂人の域だよ」
「アレティ、貴女信頼されてるのね」
「えぇ...」
アレティはあまり納得はしていなかった。
「まあ、事情は分かったよ。じゃあもう、うちには手伝いはこれないね」
「ええ、申し訳ありません。こうやって帰ってくるときは、できるのですが...」
「まあ、仕方がないね。アレティ、頑張んなよ!」
「はい、ありがとうございます」
「それと、そこのあんた!」
「は、はい!」
アンドレイアが、呼ばれる。
「あんた、アレティのなんだい?」
「と、友達よ」
「友達かい...じゃあアレティをちゃんと助けてやんな、すぐ無茶をしだすからね」
「ええ、分かってるわ。身に沁みてね...」
「それなら、あたしも心配いらないね」
こうして、会話も終わり、昼日亭を出て孤児院に帰っていく。
孤児院に着き、扉を開け、入っていく。
「ミテラ様は今の時間...料理中ですかね、手伝いに行きましょうか」
孤児院の中を歩く。そして、料理をしているミテラを見つけた。
「ただいま帰りました。ミテラ様、お手伝いしますよ」
「アレティ?帰ってきてたのね。じゃあお願いしようかしら」
「ええ、お任せください」
料理は進んでいく。アンドレイアは、その光景を見ている。何か手伝えることはないかと思うが、料理はからっきしだからだ。
「よし、できたわね。アレティ、子供達を呼んできてちょうだい」
「分かりました」
アレティは、子供達を呼びに離れていく。
「それじゃあ、アンドレイアさんにはこのお皿を一緒に運んでもらおうかしら?」
「...!ええ!もちろんやるわ」
配膳も終わり、後は子供達が来るのを待つだけになった。
「わーい!」「ごはんだー!」「はやくたべよ!」
しばらくし、子供達が集まってきた。
「皆んな、席につきましたね。それではメーヘラーの祝福に感謝を。いただきます」
「「「いただきます!!」」」
今日も終わり、夜の帳が降りてくる。アレティは今日1日の事を思い返しながら食べていく。
「「「ごちそうさまでした!!」」」
夜ご飯も食べ終わり、後は寝るだけになった。
「そう言えば、アレティ。アンドレイアさんの寝る場所はどうするの?」
ミテラがそんな事を聞いてきた。
「寝る場所ですか...私の部屋で2人で寝ようかと...」
「あの部屋に2人?でもまあ、確かに、あの部屋くらいね、寝る場所なんて」
「そういうことです。では、ミテラ様。お休みなさい。」
「ええ、お休み。アレティ」
就寝の挨拶をし、アレティの部屋に入る。
「レイアさん。ずっと固まっていましたが。どうされました?」
寝る場所の話をしている時、ずっとアンドレイアは放心状態だった。
「は!アレティ私、夢を見ていたみたい。アレティと一緒に寝るって言う夢」
「夢ではなく、現実ですからね」
意識を取り戻し、そんな世迷言を言う、アンドレイア。
「ほ、ほんとに、一緒に寝るの...?」
「ええ、少し窮屈かもしれませんが...」
(それに、私も恥ずかしいのですけどね。背に腹は代えられませんか)
「では、ベットに入りましょう」
アレティはベットに入り、アンドレイアに手招きをする。
「入ってきてください、レイアさん」
「っ...!あーもう!こうなったら、やけよ!」
そう言い、ベットに入っていく。
(あ、いい匂い。ってちが、ていうか体柔らかっ!か、顔も近い、このままだとキスできそうだわ)
「それでは、お休みなさいレイアさん」
「え、え、うそよね...もう寝るの?あ、アレティ...もう寝てるわ...」
一瞬で眠りにつくアレティ、そして、この地獄に取り残されるアンドレイア。
「こ、こんなの寝れるわけないじゃない!!」
アレティの部屋に絶叫が木霊する。
結局、アンドレイアは一睡もすることなく、朝を迎えることになる。