インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆   作:ジーク・フリューゲル

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今回はダークフィールド内での声は『』表示です。


Episode.27 暗黒空間 -ダークフィールド-

旅館大宴会場。刺身に小鍋、山菜の和え物が二種類。赤だし味噌汁とお新香である。

一夏はそこで他の生徒達と食事を取っていた。隣にはシャルロットとセシリアがいた。

「お、これ本わさか」

「本わさ?学園の食堂についているのと違うの?」

「ああ。学園のは練りわさと言っていろんな食材を合わせて作ってんだ」

「へ~」

そう言ってシャロットはわさびを一盛り丸々口に運ぶ。

「あ、おい!」

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」

「だ、大丈夫か?」

「ふ、ふうみがあっておいしいね」

「言葉が平仮名になってんぞ。見栄を張らんでいいから、ほら」

「あ、ありがとう」

シャルロットは一夏から手渡された茶を飲む。一夏はセシリアのほうに向く。

「あれ、セシリア食べないのか?」

「い、いえ。あ・・・足が・・・」

「ああ、そうか。テーブルの方に行かないのか?」

「ご、ご心配なく。それにここを手に入れるのに苦労を・・・」

「慣れないのに無理しない方がいいぞ」

「で、でも・・・」

「仕方ないな。食べさせてやろおか?」

「「え?」」

それを聞いてセシリアと隣のシャルロットが驚いた。

「いいのですか!?」

「ああ。遠慮するな」

「で、でわお願いします・・・。・・わさびは少々で・・・。」

一夏は刺身にわさびを少しのせてセシリアの口に運んだ。

「はい、あーん」

「あーん」

一夏はセシリアに食べさせた。

「あー!セシリアだけズルい!織斑君に食べさせてもらってる!!」

「ズルくありませんわ!隣に座る者の特権ですわ」

「そう言うのをズルいって言うの!」

「織斑君私も!!」

女子が騒ぎ出した。

 

 「騒がしいぞ、お前達!」

 

千冬(鬼教師)が入って来た。

 

すると女子達は自分たちの席に戻った。

「織斑、あまり騒ぎを起こすな」

「すみません」

千冬はその場を去っていた。

「セシリア、大丈夫か?」

「・・・・ええ・・・なんとか」

「そうだ。後で部屋に来てくれないか?」

「い、一夏さんの部屋に!」

「ああ」

「は、はい。行きますわ」

 

 

食事が終わって数十分の時間が過ぎ、セシリアは一夏と千冬の部屋に向かっていた。セシリアは鼻歌を歌っていた。

「あら?皆さんなにしてますの?」

「しっ」

そこには箒、鈴、シャルロット、ラウラがいた。そこから声がもれて聞こえる。

「だいぶやってないから溜まってるだろ」

「そんなことは、あ、そこは・・」

「すぐ良くなるって」

「だが、あ、お、おう」

「こりゃ酷いな」

「な、ななななな、なんなんですの、これは!」

セシリアも襖に耳を傾ける。

「ふう、そろそろ頼む」

 

「な、何なんですか!?」

五人が詰め寄ったせいで襖が外れ前に倒れた。

「「「「「え?」」」」」

五人が見たのは一夏にマッサージをしてもらっている千冬であった。

 

 

「「「「「マッサージ・・・」」」」」

「おう」

五人は思わず復唱する。五人は正座させられた。

「全くお前達は。なにをするかと思えば、下らん」

「ははは」

「何だマッサージだったのか」

「しかしよかった」

「何だと思ったんだ?」

「それは男女の・・・モガッ」

「べ、別になんでもないぞ」

「ほ、ほほほほほ」

「?」

「まあいい。こう見えてこいつはマッサージが上手い。順番にお前達も見てもらえ」

「「「「「は、はい」」」」」

で、最初はセシリア。

「よ、よろしくお願いします」

「そんなに緊張しなくてもいいって」

一夏は手のひらでセシリアの腰を押す。

「はあ~、気持ちいいですわ~」

「セシリアってなんか楽器弾いてるのか?」

「どうしてそれを・・・」

「いや、ISのときに普段腰が変に前のめりだからバイオリンでも弾いてるんじゃないかと思って」

「すごいね・・・一夏」

「アンタ何者よ」

「で、どうなんだ。セシリア」

「はい~、そうです~」

「そろそろ落ちそうね」

 

 ガシッ

 

「「「「!」」」」

 

「!?!?!?!?!?!?」

 

「おー、マセガキめ。歳不相応の下着だな。その上黒か」

「せ、先生。離してください」

「やれやれ。教師の前で淫行を期待するなよ。十五歳」

「い、インコ・・・・」

セシリアは顔が赤くなった。その間に一夏はに背中をマッサージしていた。

 

 

五人のマッサージが終わり一夏は風呂に向かう為に部屋を出た。

 

『近くの森で貴様を待っている』

 

「!!」

 

一夏は後ろを振り向くと誰もいなかった。一夏は少し考え込むと一夏は旅館の入り口に向かった。

「あ、織斑君。何処に行くんです?」

途中で山田先生に会った。

「あ、ちょっと夜の散歩に」

「そうですか。でも外は暗いですからなるべく早く戻るようにしてくださいね」

「わかりました」

山田先生はそう言って去って行った。

「・・・すみません」

そう呟いて一夏は旅館を出て浴衣を脱ぎ念のため下に着ていた半袖半ズボンの状態になって森に向かった。

 

 ガサ、ガサ

 

一夏は森に着いた。

「・・・何処だ」

一夏は周りを見たがファウストの姿はなかった。

「・・・!!」

気配に気づき一夏が振り向くと光弾が飛んで来た。一夏は横に転びながら避けた。しかし光弾は何度も飛んできて一夏はそれをよけ続けた。

 

 

「ところであいつのどこが好きなんだ?」

部屋では千冬が箒達に一夏について聞いていた。

「わ、私は最初一夏の腕が落ちてないか心配で・・・・・」

「あたしは腐れ縁なだけで・・・」

「わ、わたしはクラス代表としてしっかりしてほしくて・・・」

「そうか。ならそれをあいつに言っておこう」

「「「言わなくていいです!」」」

「冗談だ。ところでお前たちは今アイツ事をどう思っている」

千冬がそれを聞くと五人は黙り込んだ。

「・・・私はアイツが初めてネクサスだと知った時、自分の無力差に気づきました」

「私も。ビーストからの攻撃から守ってくれました」

「捕まった時にアイツは助けてくれました」

「僕は一夏の力になりたい。傷つて行く姿を見たくありません」

「私もです。助けてくれたアイツを見捨てたくありません」

「・・・それがお前たちの答えか」

「「「「「はい」」」」」

 

 

一方、一夏は攻撃から逃げていた。

「くっ!」

後ろから光弾が一夏の前に着弾した。煙が晴れるとそこにはファウストがいた。

『逃げても無駄だ。何故なら私はお前の影なのだから』

「また影か。どう言う意味だ?」

『いずれわかる』

「・・・確かに。俺の心には闇と言う影も存在している。だがそれはお前なんかじゃない!!」

一夏はエボルトラスターを抜き天に掲げ光に包まれた。光が晴れるとそこにはネクサスがいた。

 

 

ネクサスは左腕をエナジーコアに当てジュネッスに変わった。

「ジュアアアアア」

ネクサスは両手を合わせるとネクサスは巨大化した。

「シュア、フアアアァ、シュア」

ネクサスは腕をクロスさせると右腕に光が集まり、ネクサスはフェーズシフトウエーブを天に向かって放ちメタフィールドを形成した。

『貴様に有利な戦いはさせん。闇に染まれ!』

ファウストが腕を前に交差させると天に向かって黒い光を放った。するとメタフィールドを形成していた黄金の光が闇に侵食されていった。

 

 

『織斑先生、居ますか?』

「山田先生か。入っていいですよ」

「失礼します」

襖を開けて真耶が入って来た。箒達は数分前に出て行った。

「あれ?織斑くんは」

「あいつなら風呂に行ったきり戻ってないぞ」

「え、でもさっき散歩に行くと出て行きましたよ」

「何?」

 

 

ネクサスは謎の空間にいた。黒い大地に黒紫の空が広がっている。

『ここは無限の闇、ダークフィールド』

突如、ファウストが現れた。

『光の存在である貴様に、勝ち目はない。ファ!』

ファウストはネクサスに攻撃してきた。ネクサスはそれを防ぎ蹴りを入れたが防がれ腹部にパンチを喰らった。ファウストはネクサスの右腕と首を掴んだ。そして払うように離すとエルボーを打ち込みネクサスの腕を掴んで投げ飛ばした。ネクサスはうまく着地し、後ろを振り向いた瞬間ファウトの連続蹴りを喰らい倒れた。

 

『フア・・・。ファ』

 

ネクサスは起き上がった。

 

『フ!』

『デェイ!』

 

ファウストはネクサスに向かってダークフェザーを放った。

 

『シェイ!』

 

ネクサスはサークルシールドでそれを防いだ。

 

『ハアアアア、ハアッ!』

 

ファウストは腕をクロスさせ上に向かって黒い球を放った。

 

『フゥ!?』

 

ネクサスは上を向くと黒い球が無数に降ってきた。ファウストの技、ダーククラスターである。

 

『フ、フアアアアアッッッ!!!』

 

ダーククラスターはネクサスに直撃し倒れた。

 

『ファ・・・、グ』

 

『フフフフフハハハ』

 

『ハァ・・・、ハァ・・・』

 

 ピコン、ピコン

 

ネクサスのエナジーコアが点滅を始めた。ファウストが近づきネクサスの首を掴み持ち上げた。

 

『もろ過ぎる。これが貴様の力か?』

『ファ・・・ファ・・・グア・・』

ネクサスはファウトの腕を掴み抵抗していた。

『正直期待ハズレだ。この闇の中で息絶え、消え去るがいい』

 

だがその時、ネクサスの中で何かが燃え上がった。

 

『フウウウ、フア!』

ネクサスはファウストの手の拘束を外した。

『ディアアアア!!』

ネクサスはそのままファウストの腕を掴み一本背負いを決めた。

『グア!』

ファウストは背中から地面に叩きつけられた。ファウストはすぐに立ち上がった。

『シェア!』

ネクサスはファイティングポーズをとるとファウストに掴みかかった。ファウストもネクサスに掴みかかった。互いに払うとファウストは蹴りの連撃を放つがネクサスはそれを防ぎ、避けた。しかし一撃が腹部に入るが怯まなかった。

 

『デュオオオオ』

『ハッ!』

『フア!』

ファウストはネクサスに攻撃を仕掛けるがネクサスはファウストの腕と首を掴んだ。そして引きつけて膝蹴りを打ち込み、首を離し蹴りを打ち込んだ。

もう一度首を掴み、振り回し首を離すとファウストの顔面にパンチを打ち込んだ。

それを喰らいファウストは倒れた。

『ハアァ!』

ネクサスはファウストに向けて蹴りを打ち込みファウストはそれを喰らい吹き飛んで倒れた。

 

『シュアアァァァ・・・ヘァ!』

 

ネクサスは腕を十字にクロスさせクロスレイ・シュトロームを起き上がったファウストに撃ち、それは直撃しファウストは倒れた。

 

『フフフフフ・・・。フハハハハハ・・・!!』

 

ファウストは笑いながら起き上がった。

 

『それでこそ戦う意味がある。・・・また楽しませてくれ』

 

そう言うとファウストは闇に包まれその場から消えた。

 

『・・・フア・・』

 

ネクサスは膝をつき光に包まれ消えた。そしてダークフィールドは消滅した。

 

 

 

 

森に光の球が降りてきて光が止むと膝をつき息を荒くした一夏がいた。一夏は立ち上がろうとしたが痛みで立てなかった。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・。ファウスト・・・。あいつは一体・・・」

一夏は立ち上りふらつく足取りで旅館へと戻った。

 

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