インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆   作:ジーク・フリューゲル

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新ウルトラマン列伝のネクサスVSメフィストを見て思った・・・。


超カッケー


挿入歌の英雄が最高だった。


Episode.33 帰還 -リターン-

「作戦完了、と言いたい所だがお前達五人は独自行動により重大な違反を犯した。帰ったらすぐに反省文の提出と懲罰用の特別トレーニングを用意してやるから、そのつもりでいろ」

「「「「「う・・・」」」」」

「あの、織斑先生。俺は?」

「お前は最初の出撃で落とされただろ」

「はい・・・」

「・・・・だがよく無事で帰ってきた。反省文は半分にしておく。織斑、お前は帰ったら白式の二次移行のデータを提出すること。わかったな」

 

千冬の話が終わった瞬間、

 

「やっほーーーーー!」

 

何処からか束が現れた。

 

「束!」

「姉さん!」

「やあやあ皆。お疲れ様!」

「何しにきた?」

「あ、そうそう。皆、IS出して。束さんがメンテナンスするから」

 

この場にいた全員が驚いた。特に千冬は。

 

「どう言う事だ束。身内以外に興味が無いお前が」

「何言ってるのちーちゃん。時が立てば人は誰しも変わるものだよ」

 

束の予想外の言葉に千冬はまたも驚いた。

 

「さあ皆。IS出して」

 

束の言葉に六人はISを渡した。

 

「じゃあ臨海学校終わるまでに直しておくから」

 

束はそう言って何処かへと消えた。

 

 

その日の夕食は福音の話でもちきりだった。

「ねえねえ。結局なんだったの?教えてよ!」

「ダメだよ。機密なんだから。」

「知るはいいが動きに制限が付くぞ。」

「うっ!それは流石にちょっと・・・・」

それを聞いて集まっていた女子達は散って行った。

「あれ?そうえば一夏と箒は?」

「そうえば見当たりませんね」

 

 

 

そのころ一夏は海岸にいた。

 

「・・・」

一夏は黙ってエボルトラスターを見つめていた。

「姫矢さん、あなたが言った言葉がわかりました。共に戦う仲間を」

一夏は姫矢に言われた言われた言葉を思い出した。そしてある事を思い出した。

「どうしてナターシャが・・・」

福音の操縦者について考えていた。

 

「一夏」

 

一夏は後ろを振り向いた。そこには水着姿の箒がいた。

 

「そんな見ないでくれ・・・。恥ずかしい」

「わ、悪い」

 

一夏は体の向きを元に戻す。箒は間をあけて隣に座る。

 

「・・・怪我は大丈夫なのか」

「ああ。もう大丈夫だ。ストーンフリューゲルで完治した」

「そ、そうか」

 

しばらく黙りこむと箒が口を開いた。

 

「なあ一夏、聞いていいか?」

「何だ」

「どうして一人で戦おうとしたんだ。あんな無茶な」

「・・・」

「ウルトラマンは、一人で戦はなければいけない義務でもあるのか?そんなの・・・そんなの酷過ぎる!」

「箒・・・」

「私だって・・・私だって一緒に戦いたい!」

 

箒は泣いていた。その涙は悔しく、悲しい涙であった。一夏は箒の頭に手を置いた。

 

「義務とかじゃないよ。俺は俺だから。俺の出来る事をするだけだよ。それに俺はもう一人じゃない。箒やセシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、千冬姉がいる。共に戦ってくれる仲間が」

「一夏・・・」

「それからコレ」

 

一夏は白いリボンを差し出した。

「何時もの髪型の方が似合ってるぞ。誕生日おめでとう」

「一夏・・・覚えててくれたのか?」

「幼馴染の誕生日くらい、忘れる訳ないだろ」

箒は心の中で嬉しかった。一夏が自分の誕生日を覚えててくれたのだ。

「これからも宜しくな。箒」

「ああ」

「それから」

 

一夏は後ろを向いた。

 

「そこにいる四人。出てきたらどうだ?」

 

一夏がそう言うと岩の影からセシリア、鈴、シャルロット、ラウラが出てきた。

 

「いつから気付いてたの・・・?」

「最初から」

 

一夏四人に近づいた。

 

「皆も。これからも宜しくな」

 

一夏の言葉に四人は頷いた。

 

 

 

「稼働に問題なし。メンテナンス完了」

 

束は崖の上でディスプレイを見ていた。それは一夏達のISのデータであった。

 

「システム搭載も完了。オールグリーン」

 

ディスプレイには『COMPLETE』と表示された。

 

「ちーちゃん。居るんでしょ?」

 

岩の影から千冬が出てきた。

 

「気付いてたのか?」

「まあね」

「束。話がある」

「何?」

「クラス対抗戦の時現れた無人機、お前の仕業か」

「うん。そうだよ」

「何の為に送った」

「いっくんの実力を試すため」

「じゃあ今回の福音は?」

「箒ちゃんの実力を試すのといっくんのレベルアップ。さすがにアレは予想外だけど」

「・・・まあいい。それよりあの話だが」

「いっくんがウルトラマンだって事だよね」

「っ!。知ってたのか?」

「薄々ね。でも白式の第二次移行を見て確信したよ」

「さすが天才だな」

 

千冬がそう言うと束は暗い顔をした。

 

「でもねちーちゃん。束さんでも今必死に助けたい子がいるの」

 

束は辛そうな言葉を口にした。

 

「ちーちゃん。いっくんの戦い方ってどう思う」

「結構無茶な戦い方をしているな」

「・・・気をつけて。たぶんこの先いっくんはもっと無茶な戦いをすると思うよ」

「・・・何?」

「それからコレ」

 

束は千冬に向かって袋を投げ、千冬はそれを受け取った。

 

「これは?」

「いっくん達のIS。メンテナンスを終わったから皆に渡しておいて」

「束!」

 

千冬が声を掛けたが束はもういなかった。

 

 

 

翌日、学園に帰る為に生徒達がバスの中に乗り込み始めた。一夏もその列に並んでいた。

 

「一夏、如何したんだ?浮かない顔して」

「あぁ。ちょっとな」

 

そんな時、一人の女性がやってきた。

 

「あなたが織斑一夏君ね?」

 

女性を見て一夏は驚いた。その女性は福音の操縦者であって。

 

「あの、あなたは?」

「私はナターシャ・ファイルス。福音の操縦者よ」

 

箒の質問にナターシャは答えた。

 

「箒、織斑先生に伝えてくれ。自分で帰るって」

「そんな事していいのか?」

「大丈夫。私が送っていくから」

「わ、わかりました」

 

箒は千冬に伝えに行った。難なくOKがでた。

 

 

 

 

 

一夏とナターシャは海岸沿いの展望台にいた。

 

「久しぶりね、一夏」

「ああ、10年ぶりだな」

「最後に会ったのは10年前のダラスのアカデミー以来ね」

「もうそんなに経つか。そう言えば大丈夫だったのか?」

「福音は凍結処置になったわ。さっき束からメールが来たわ。『迷惑かけてごめんね』って」

「あの人らしい」 

「ねえ一夏。聞いてい言い。どうして10年前、突然いなくなったの?」

「・・・」

「皆心配したのよ。私やイーリス、クロエ、アカデミーの皆があなたが突然いなくなって心配したのよ」

「・・・」

「一夏、答えて!」

 

ナターシャは悲しい顔をして一夏に言った。

 

「降りてくるか判らない天使を待ってもしょうがないだろ」

 

一夏はナターシャに言った。

 

「一夏・・・」

「だから俺はアカデミーを去った。誰も悲しまないように」

 

一夏は制服の内ポケットから一枚の写真を取り出した。そこに一夏とナターシャ、他にも少年少女が写っていた。

 

「・・・持っててくれたのね」

「あそこでの思い出だからな。大切な」

「・・・」

「それにわかるんだ。もう時間が無いって」

「一夏、やっぱりあなた・・・」

「俺の体は16歳を迎えて1ヵ月で細胞がアポトーシスを起こす」

「・・・それでも、戦うの?」

「守りたいものがあるから」

「・・・わかったわ。だったらコレを渡しておくわ」

 

ナターシャはアタッシュケースから装置を取り出し一夏に渡した。

 

「これは?」

「細胞測定機。それであなたの細胞を測定するの」

 

一夏は装置を腕に巻き測定した。すると数字が表示された。

 

「-0、37」

「測定されたデータは此方に送信されるわ」

「・・・まさか」

「ええ、今でも作ってるわ。それからコレ」

 

ナターシャはドックタグを一夏に渡した。タグには『ICHIKA』と書かれてあった。

 

「これって・・・」

「10年前、貴方が置いてった物よ」

「・・・」

 

一夏は無言でドックタグを首に架けた。

 

「ありがとう」

 

 

 

 

その後、一夏はナターシャに学園まで送ってもらった。

「送ってくれて有難うな」

「いいのよ別に」

 

一夏は車から降りた。

 

「一夏」

 

ナターシャは一夏を呼び止めた。

 

「必ず、完成させるから」

「・・・・」

 

一夏はそれを聞いて学園に向かった。それを見送ったナターシャは携帯を取り出してある所へ掛けた。

 

「もしもし、私よ」

 

 

 

 

 

「はい、判りました」

 

とあるラボで銀髪の少女が携帯で話していた。少女は話終わると携帯を切った。それと同時に扉が開いた。

 

「ただいまー、くーちゃん」

 

入ってきたのは束であった。

 

「お帰りなさいませ、束様」

「今の電話、誰からだったの?」

「ナターシャからです」

「そっか。頼んだ物いっくんに渡せた?」

「はい。それから一夏のドッグタグを渡してくれました」

「データは?」

「先ほど来ました」

 

束は送信されたデータを見た。

 

「-0、37」

「やっっぱりマイナスに行ってたか」

「やはりこのままでは」

「いつ-1、0に行っても可笑しくないね」

 

束は椅子に座ってパソコンの方を向いた。

 

「でも、絶対助けるから」

 

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