インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆   作:ジーク・フリューゲル

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前の話で一夏と箒の会話にティガの50話の会話がある事に気付いた人は中々です。


Episode.34 試験 -テスト-

臨海学校が終わって学園の生徒達を待ち受けていたものがあった。

 

そう、期末テストである。

 

IS学園には中間はなく期末のみである。なのでそれまでの範囲が出るので生徒達はかなり追いつめられていた。

 

一夏達は教え合いながらテスト対策をしていた。

 

「つまり此処がこうなって・・・」

 

 

 

あっというまに時は過ぎ、期末テスト当日になった。

 

「それでは、開始」

 

 

四日間に渡るテストが終わり、ある者は解放された事に喜び、ある者は机に突っ伏していた。

 

 

 

それから数日後、テストが返された。テストは各教科の担当の教師が返すのではなく、担任の教師が返すのである。テストが返された生徒は喜ぶ顔もあれば絶望した顔もあった。

 

「次、織斑」

「はい」

 

一夏は名前を呼ばれ教卓の前に来てテストを受け取った。

 

「織斑、いい報告があるぞ」

「何ですか?」

「生物のテスト、この学年で満点はお前だけだ」

 

 

『ええええええええっ!!!』

 

 

千冬の言った言葉を聞いて一組の生徒達は驚いた。何故なら生物の最後の問題は難しくて答えられなかったのである。

 

「織斑、最後の問題の答えを言ってみろ」

「はい」

 

一夏は生物のテストの最後の問題を読んだ。

 

 

「遺伝子暗号が3種類の塩基で構成されているのはタンパク質を作るアミノ酸の数が20種類であるから。アデニン、グアニン、シトシン、シミンの4つの中から2つの塩基を使って組み合わせてみても4の2乗で16通りだからアミノ酸の数に対応できない。しかし3つの塩基を組み合わせれば4の3乗で64通りである」

「因みにこれはなんの仮説だ?」

「ガモフの仮説です」

「・・・お前の回答を見て生物の先生が驚いていたぞ。その上理系科目がすべて満点だぞ」

 

それを聞いて一組の生徒達は驚くことすら出来なかった。

 

 

 

その夜、食堂で一夏達は話をしていた。

 

「あんたどう言う頭してるのよ?」

「何が?」

「あんな問題よく解けたね」

「私もさすがに無理でしたわ」

「文系科目は平均以上だけどな」

 

話の内容は一夏が答えた問題についてだった。後で担当の教師から連絡があり、『間違えて出してしまった』と知らせがあった。

 

「まあ今に始まった事じゃないんだけどね」

「それもそうだな」

「どう言う事ですの?」

「こいつ、中学の時も理科とかで先生を驚かせたから」

「小学校の時も先生達を唖然とさせたぞ」

 

それから箒と鈴が一夏の小中学校の時の事を話した。簡単な解釈、一夏は理系については化け物と呼べる知識を持っているという事がわかった。

 

「一夏、今度の休日暇?」

 

鈴は休日出かけないかと誘った。

 

「いや、悪いけど用事があるから」

「む、何だ。用事とわ?」

 

一夏が用事があると言って、内容を聞こうとしたラウラ。

 

「人のプライベートを詮索するな」

 

一夏はラウラを軽くチョップした。箒達も気になったが流石に聞かなかった。

 

 

 

箒達と別れた一夏は部屋に戻ると腕に測定機を巻いた。起動させ数値を測り表示された。

 

「-0、51」

 

最初に測った時より下がっていた。一夏は横に置いてあるエボルトラスターを見た。

 

 

『来い。貴様を待っている』

 

 

「っ!」

 

突如、頭の中にファウストが呼びけて来た。一夏は部屋を飛び出した。

 

「あら、一夏さん。どうしたのですか?」

 

途中セシリアに声を掛けられたが無視して行った。

 

「い、一夏さん・・・」

 

 

 

 

 

 

一夏は学園にある開発予定地にいた。空には満月が不気味に輝いていた。

 

「何処だ・・・」

 

その時、背後に気配を感じた一夏は振り向き、空に輝く満月目掛けてブラストショットを撃った。放たれた衝撃弾は空中で止まり、やがて衝撃弾を受け止めた巨大な手が現れ、ファウストがその姿を現した。

 

「何故俺につきまとう?」

 

『その姿のままでは私と戦えない。纏え、光を!』

 

 

 

 

「織斑先生!」

 

セシリアは慌てた様子で寮長室に入ってきた。

 

「何だオルコット。もうすぐ消灯時間だぞ」

「そ、その・・・一夏さんが寮から飛び出して行ったので・・・」

「・・・何?」

 

セシリアの言葉を聞いて千冬は考えこんだ。

 

「オルコット、すぐに篠ノ之達を呼べ。私は山田先生を呼ぶ」

「はい!」

 

 

 

 

撃ち続けられるダークフェザーを避け、一夏はブラストショットを連射するがファウストの拳に防がれてしまう。

 

『いつまでその姿でいる?私が作り出す無限の闇が怖いか?』

「何故俺との戦いを望む!?」

 

返答代わりにファウストはダークフェザーを撃った。一夏はそれを避け、エボルトラスターに手をかける。一夏は振り向き、エボルトラスターを抜き前にかざし光に包まれネクサスへとなった。

 

『それでいい。楽しませてくれ』

 

互いにファイティングポーズをとり、対峙した。

 

 

 

 

「もうすぐ映像がでます」

モニタールームに千冬と真耶がいた。真耶は端末を操作していた。

「すみません山田先生。こんな時間に」

「いえ。映ります」

モニターに映像が出た。

「これは・・・」

真耶は映像を見て驚いた。

「ウルトラマンが・・・二人」

 

 

 

 

 

「あれは!」

専用機を纏った箒達が到着した。

 

「黒い・・・」

「ウルトラマン・・・?」

 

初めてファウストを見るセシリアと鈴は驚きを隠せなかった。

 

「違う!」

「あれが前に言ってたファウストだよ!」

 

ファウストを見たとある箒、シャルロット、ラウラが説明した。

 

『総員、状況を見て攻撃しろ』

「「「「「了解」」」」」

 

箒達は上空で様子を見ていた。

 

ネクサスはファウストの回し蹴りを避け、蹴りを放つが防がれた。ファウストはパンチのラッシュを放つがネクサスはそれを防ぎ、避けた。ネクサスは蹴りを放つがファウストはバク転で避けた。

互いにファイティングポーズをとり、牽制しあった。

 

『フフハハ・・・・』

 

ファウストは不気味な笑いをし、姿を消した。

 

 

 

「消えた・・・」

箒が呟くと、突然地響きが鳴り響いて地面から巨大な花の怪物が現れた。

 

ブルームタイプビースト・ラフレイアである。

 

「キュピイイイイイイイ!」

 

 

 

「ビースト!」

『総員、攻撃開始!』

「「「「「了解!」」」」」

 

攻撃指示が出て、箒達は攻撃を開始した。しかし、その攻撃はネクサスがサークルシールドで防いだ。

 

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

ネクサスの行動に箒達は驚いた。すると千冬から連絡が入った。

 

『奴を攻撃するな!』

「どうしてですか!?」

『分析の結果、あのビーストの撒き散らす花粉は可燃性です。下手に攻撃すると誘爆を引き起こします』

「でもこのままだと学園の方に!」

 

するとラフレイアの花が開き、花粉を撒き散らした。

 

「ジュア!」

 

ネクサスは左腕をエナジーコアに当てジュネッスに変わった。

 

「シュア、フアアアァ、シュア!」

 

ネクサスはフェーズシフトウエーブを天に向かって放ちメタフィールドを形成した。ネクサスとラフレイアはメタ・フィールドに消えた。

 

「あの空間を作ったのか」

「ですがこれでわ・・・」

 

メタ・フィールドに入りそこなった箒達は何も出来なかった。千冬から通信が入った。

 

『総員、その場で待機だ』

 

 

 

 

『フア!』

 

その頃、メタ・フィールド内ではネクサスとラフレイアの戦っていた。ネクサスはラフレイアを押し続けて、その度に砂が舞い上がった。

 

「キュピイイイイイイイ!」

『ジュア!』

 

ネクサスとラフレイアが戦っていると、メタ・フィールドの地面に空間の穴が開いた。そこからファウストが現れた。

 

『フフハハハハハ・・・・』

『フア!?』

 

ファウストが現れたことにネクサスは驚いた。ファウストが腕を前に交差させると天に向かってダークシフトウェーブを放ちダークフィールドを形成した。

 

ネクサスとファウストは互いにファイティングポーズをとった。

 

『フアアアア、トゥア!』

『シィア!』

 

ファウストは蹴りを放つがネクサスは防ぎ蹴りを入れた。ネクサスは突っ込むがファウストに投げられ、首を掴まれ振りまわされ蹴りを入れられた。ネクサスは立ち上がるが横から花粉が飛んできた。

 

『イヤァ!?』

 

ネクサスは振り向くとラフレイアが花粉を放っていた。ネクサスは苦しみ膝をついた。

 

『ヂュアアア!』

 

ネクサスは花粉から逃れた。

 

『ハッ!』

 

ファウストに向かってパーティクル・フェザーを放つ。

 

『フッ!』

 

しかしファウストはそれを上空に弾いた。弾かれたパーティクル・フェザーは上空で何処かへ消えた。

 

 

 

 

「ん?」

 

上空で待機していた箒達は目の前を見ると紫の電撃が走っていた。するとそこからパーティクル・フェザーが飛んできた。

 

「わっ!」

 

箒達は飛んできたパーティクル・フェザーを避けた。

 

「今のは!」

「ウルトラマンの技!?」

「あの空間から飛んできたの!?」

 

 

 

 

 

ダークフィールド内ではネクサスはファウストと戦っていた。攻撃を避け、パンチを撃つがファウストにカウンターで肘打ちを撃ちこまれ、追い打ちに回し蹴りを入れるが、ネクサスは受け止め投げるがファウストは上手く着地した。

 

『フッ!』

 

ファウストはパンチを放ち、ネクサスは防ぐが蹴りを入れられ体制を崩し、腹部に蹴りを入れられネクサスは膝をついた。

 

『フア・・・、フア、フア、ファ・・』

 

 

 ピコン、ピコン、ピコン、ピコン、ピコン

 

 

ネクサスのエナジーコアが点滅を始めた。

 

『トゥア!』

 

ファウストはダークフェザー放つ。

 

『フェア!』

 

ネクサスはダークフェザーを避けた。

 

『フ、ハッ!』

 

すぐに起き上がりパーティクル・フェザーを放ち、ファウストの右足首に直撃した。

 

『ドゥアアアアアアアアアッ!』

 

直撃を受けファウストは悲鳴を上げた。

 

 

『フ、シェア!』

 

ネクサスは立ち上がり、クロスレイ・シュトロームを撃った。

 

『グッ!』

 

ファウストは左手でダークシールドを張り防ぐ。

 

『まだまだ楽しませてくれるという事か・・・』

 

ファウストはそう言いながらクロスレイ・シュトロームを防ぎながらラフレイアと共に消えた。クロスレイ・シュトロームはそのまま突っ切って行き、消えていった。

 

ダークフィールドは消滅し、元の空間に戻った。空はもう夜明けを迎えていた。

 

「一夏!」

 

箒達が近づいてきたが、ネクサスは膝をつき光に包まれ消えた。

 

 

 

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