インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆   作:ジーク・フリューゲル

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上手く行けば後3、4話でファウストが終わる。


Episode.36 突入 -ストライク-

地響きが鳴り、地面から花粉を放ちながらラフレイアが姿を現した。

 

「キュイイイイイイイ!」

 

一夏は森の中を走っていた。

 

(またファウストは現れる・・・。今度あの闇に飲まれたら・・・)

 

脳裏に自分の力を抑えて相手の力を解放するダークフィールドの事が過る。

 

(いや・・・!)

 

一夏は決意をしエボルトラスターを前に出し、ネクサスへとなった。ネクサスは左腕をエナジーコアに当てジュネッスに変わった。

 

「シュア、フアアアァ、シュア!」

 

ネクサスはフェーズシフトウエーブを天に向かって放ちメタフィールドを形成した。ネクサスとラフレイアはメタフィールドに消えた。

 

「しまった!間に合わなかった!」

 

そこへ専用機を纏った箒達が来た。

 

「あの空間にいたんじゃ手出しできないわ」

 

鈴が悔しそうに行った。

 

『総員、その場で待ーー』

『ちょおおおおおと待ったああああ!』

 

通信で千冬からの命令が指示が入ろうとした時、誰かが割りこんだ。その正体は、

 

「姉さん!?」

 

束であった。 

 

 

『束。今こっちは戦闘中なんだぞ』

『まあまあ。それより箒ちゃん達、ウルトラマン――――いっくんと一緒に戦いだよね?』

「知ってたんですか!?」

『うん。で、戦いたいの?』

「はい・・・。でも、あの空間に入られたら」

『入れるよ』

『「「「「「なっ!?」」」」」』

 

束の言った言葉に箒達と千冬は驚いた。

 

「本当に入れるんですか!?」

『うん。束さんが搭載したジェネレター、《ストライクジェネレイター》でね』

「ストライクジェネレイター?」

『ストライクジェネレイターを使えば、ウルトラマンが作り出す特殊戦闘用亜空間、メタフィールドに突入できるの』

「何時そんな物を?」

『臨海学校の時皆のISをメンテナンスしたときにね。皆のISにも搭載されてるから』

「私たちのISにも」

『束、どういう事だ』

『束さんは、いっくんと一緒に戦いたいっていう箒ちゃん達の思いに応えただけだよ』

 

千冬の言葉に束は答えた。

 

『機動コードは、《セット・イントゥ ストライク》だよ!』

 

「皆、行くぞ!」

「「「「了解!」」」」

 

 

「「「「「セット・イントゥ ストライク!」」」」」

 

 

《ジェネレーターコンタクト》

 

 

機動コードを叫び、ジェネレイターが機動した。箒達は一気に加速した。

 

《ジェネレーター臨界まで89・・・95・・・99・・・100%。臨界到達しました。メタフィールド境界との位相同期開始を確認》

 

ISからの報告を受けて箒達は空間に突入した。

 

 

 

その頃メタフィールドではネクサスとラフレイアが戦っていた。

 

「キュイイイイイイイ!」

『シェア!』

 

ネクサスはラフレイアに膝蹴り、蹴り、パンチを撃ちこんだ。

 

 

そして、箒達はメタフィールド突入に成功した。

 

「ここが・・・」

「メタフィールド」

「お二人は初めてでしたわね」

「久しぶりに来たわね」

 

初めて来たメタフィールドに驚きを隠せないシャルロットとラウラ。一方、前に一度見たため懐かしむようなセシリアと鈴。

 

「あそこだ!」

 

箒達はネクサスとラフレシアが戦っている場所へと向かった。

 

『フゥ!?』

 

ネクサスは箒達がメタフィールドにいる事に驚いた。

 

『本当に楽しませてくれるな』

 

後ろから声がし、振り向くとファウストがいた。

 

『ダメージの残る体で自らの墓場を作り出すとわ』

 

ファウストが腕を前に交差させると天に向かってダークシフトウェーブを放った。

 

「ファウストまで!?」

 

メタフィールドは徐々にダークフィールドに染まっていった。すると束から通信が入った。

 

「これは・・・」

 

すると束から通信が入った。

 

『気お付けて!別の位相に変化してる!』

『分かるように説明しろ!』

 

千冬も通信に入ってきた。

 

『メタフィールドをプラスの褶曲とするなら、ここはマイナスの褶曲。闇のウルトラマンが正と負の符号を転換して自分に有利な空間に作り変えたんだよ!』

『・・・一夏には不利な空間ということか』

 

束は説明すると千冬は呟いた。ネクサスのメタ・フィールドは自分が有利になる為に作りだす空間であり、ダークフィールドはファウストとビーストが有利になりネクサスは不利になってしまう。

 

「長居は無用ね。行くわよ!」

 

箒達は攻撃を開始した。ネクサスはファウストの攻撃を避け、カウンターを打ち込んだ。その隙に箒達はラフレイアの背後に回り込んだ。

 

「喰らえ!」

 

攻撃しようとしたが、出来なかった。

 

「どうして!?」

 

トリガーを引いても攻撃が発射されなかった。するとアラートが鳴った。

 

《右ギバンドランブ接合部に異常加熱。冷却不可》

 

接合部が異常加熱を起こし冷却が追いつかなかった。

 

 

『束!何が起きてる!』

『位相変化の影響だよ!このままじゃ位相同期可能範囲から離脱しちゃう!』

 

箒達は機体を維持するのがやっとだった。

 

 

 

ネクサスはラフレイアに蹴られ、ファウストに蹴れていた。ファウストに首を掴まれ無理やり立たされ羽交い締めにされた。

 

 ピコン、ピコン、ピコン、ピコン、ピコン

 

ネクサスのエナジーコアが点滅を始めた。それを見た箒は悔しかった。

 

(何も出来ないのか・・・。此処まで来て何も・・・)

 

箒は拳を握った。

 

「私に・・・力を!」

 

箒が叫ぶと紅椿が何かを表示した。

 

「これは・・・」

《大型光線銃・クロムレイ、使用可能》

 

モニターに大型銃が表示された。箒はさっそく展開した。

 

「この銃は・・・」

 

するとモニター表示が切り替わった。

 

《クロムレイ、ジェネレイターと接続。ストライクバニッシャー発射可能》

 

箒は思いついた。そして箒は動いた。

 

「「「「箒(さん)!?」」」」」

 

箒はネクサスとラフレイアの間へ向かった。

 

(一か八か!気付いてくれ一夏!)

 

ネクサスとラフレイアの間を通り箒はネクサスの方を向き何かを伝えるようにゆっくりと頷く。ネクサスはわかったかの様にゆっくり頷く。箒は急上昇し旋回しそのまま急降下した。

 

箒はラフレイアの花弁に照準を合わせロックオンした。

 

「ストライクバニッシャー、発射!」

 

箒はトリガーを引き、ストライクバニッシャーを撃った。

 

『シュア!』

『グフっ!』

『ハッ!』

 

同時にネクサスは肘打ちをしてファウストから逃れて急いで距離をとる。次の瞬間、ストライクバニッシャーがラフレイアの花弁に命中。

ネクサスは上へ飛んだ。ラフレイアは近くにいたファウストを巻き込み爆発した。

 

「粉塵爆発・・・」

「あいつビーストを起爆剤にしたのか」

 

シャルロットとラウラが呟いた。箒は近くに来た。

 

「あんた無茶するわね」

 

鈴が箒に言った。

 

《ストライクジェネレーター臨界。メタフィールドとの位相同期喪失。空間位相、復元》

 

ISからの報告が出た。最早ダークフィールドに留まる事が不可能になっていた。

 

《位相軸元点到達まで、4、3、2、1・・・》

 

ISのカウントダウンに合わせて、箒達ははやって来た時と同じように、今度はダークフィールド内の空間に突入し、元の世界に戻ってきた。

 

 

「戻った・・・」

 

そう呟くのもつかの間、箒達の専用機が解除された。ダークフィールド転換の影響で彼女達の専用機は限界に来ていた。

 

「「「「「っわああああああああああ!!」」」」」

 

箒達はそのまま地面に向かって落ちて行った。このままでは地面に激突してしまう。諦めたその時、落ちるのが止まった。

 

「え・・・」

 

箒達は下を見ると赤い手の上にいた。上を見るとネクサスの顔があった。

 

「「「「「ウルトラマン!」」」」」

 

ネクサスが受け止めてくれたのだ。そしてゆっくりと手を下し、箒達は地面に降りた。ネクサスは光に包まれて空へ飛んで行った。

 

 

『今回の戦いで新しいデータが取れたから、解析したらそっちに送るね』

「わかった」

 

束はそう言って通信を切った。

 

 

 

 

 

 

「風鳴さん、もう消灯時間ですよ」

 

その頃、病院では雪音の病室にナースが入ってきた。しかしベッドに姿はなく、雪音は床に倒れていた。

 

「風鳴さん!風鳴さん大丈夫ですか?!」

 

ナースは雪音に呼びかけた。

 

 

 

 

翌日、雪音はベンチに腰掛けていた。すると一夏がやってきた。

 

「雪音、大丈夫か?」

「うん・・・。大丈夫」

「病院から倒れたって連絡があって・・・」

 

すると雪音はいきなり抱きついた。

 

「どうした?」

「・・・一夏。私、怖いの」

 

雪音の体が小刻みに震えていた。

 

「自分が自分じゃ無くなって来てるみたいで・・・怖いの」

「・・・・」

「教えて・・・私は・・・誰なの?」

 

雪音は悲しい顔をしながら言った。そんな雪音を一夏は優しく抱きしめた。

 

「大丈夫。雪音はちゃんと此処にいる」

「一夏・・・」

「お前はお前。他の誰でもない、風鳴雪音だ」

「ありがと・・・一夏」

 

雪音は笑顔になり一夏の胸に顔を埋め泣いた。そんな雪音を一夏は優しく抱きしめた。

 

 

それから数分後、雪音は泣き止んだ。

 

「ねえ一夏。お願いがあるんだけど」

「何だ?」

「私と・・・・デートして」

 

 




次の話、デート回だけど自分に書けるか。彼女のいない自分に。


今回登場したシステム、武装


ストライクジェネレイター

束が箒達のISに搭載したジェネレイター。メタフィールドに突入することできる。



クロムレイ

紅椿に装備された大型光線銃。ストライクジェネレイターと接続することでストライクバニッシャーを撃ち事ができる。

ネーミングはクロムチェスターのクロムとレイ・シュトロームのレイを合わせたもの。
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