インフィニット・ストラトス 受け継がれる光の絆   作:ジーク・フリューゲル

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では、Bパートです。どうぞ


Episode.47 要塞戦-クロスフェーズ・トラップ- パートB

それから時間が経ち、日が沈み夜になった。

 

『只今より電力施設の点検を行います。生徒は速やかに寮に戻り自室で待機してください』

 

 

 

 

箒達専用機持ちはクロスフェーズ・トラップの準備を着々と進めていた。セシリア、箒、鈴は教員達と共にメガキャノンレイの最終調整を行っていた。

 

「チェック、オールグリーン」

「各回路、問題ありません」

「ジェネレイター接続完了」

 

専用機を展開し、セシリアはメガキャノンレイを装着し、箒と鈴は光線砲にジェネレイターを接続した。

 

「照射装置の接続、完了しました」

「こちらも問題ない」

 

シャルロットとラウラも専用機を展開し照射装置にジェネレーターを接続した。

 

「最終調整、完了しました」

『よし。教員達はすぐに撤収し作戦エリア外の警備にあたってください』

「わかりました」

 

千冬から指示が入り、教員達は撤収して行った。

 

「スキャニングパルス、放射準備完了!」

『ゴルゴレム、1500mラインを通過しました』

 

真耶から報告が入った。専用機持ちには緊張が走った。セシリアに至ってはフウッと一つ大きく息を吐いた。

 

『800mライン通過!』

 

トリガーを引くセシリアに至ってはフウッと一つ大きく息を吐いた。

 

『500mライン通過!』

「スキャニングパルス放射します!」

『待て!』

「え?」

 

シャルロットとラウラがボタンを押そうとすと千冬が制止する。

 

『まだ早い。ギリギリまで引き付けるんだ』

 

千冬からの指示で五人に更に緊張が走った。

 

『400mライン通過!300mライn・・・』

『どうした?』

『止まりました! ゴルゴレム、300mラインで止まっています!!』

 

真耶の報告に全員が驚く。

 

『まさか気付かれたか?』

 

 

 

その頃、一夏は医務室のベッドで眠っていた。隣には机があり、その上のエボルトラスターが点滅していた。

 

 

 

『動き出しました!コース変わらず!速度上がってます!』

 

しばらくの静寂を破って真耶が声を上げ、五人に再び緊張が走る。

 

『100mライン通過!』

 

迫るゴルゴレムにシャルロットとラウラはボタンにかけた指を確認する。セシリアははもう一度大きく息を吐いてトリガーを握りなおした。

 

『50m!』

 

『40!』

 

『30!』

 

『20!』

 

『10!』

 

『作戦開始!』

 

「「「「「了解!」」」」」

 

「「放射!」」

 

シャルロットとラウラがボタンを押し、照射装置が低く大きな唸り声を上げ、辺りに緩やかに振動が広まり、二つの増幅器の間が赤紫に光り輝く。

 

『クロスフェーズ・トラップ起動確認』

 

真耶からの報告が入り、五人は限界時間を表示するパネルに目をやる。実際の時の流れ以上に時間表示が速く進んでいるように感じる。

 

増幅器の間の赤紫の光の輝きが増す。

 

「本当にいるの・・・?」

 

一向に姿を見せないゴルゴレムに鈴が小声で呟く。

 

すると何処からか唸り声が聞こえた。

 

その時、増幅器の間に赤紫の電気が走った。別位相からゴルゴレムが姿を現した。

 

 

 

 

「・・・」

 

薫子は自室で机に座りながらカメラを見つめていた。すると唸り声が響きカメラを机に置き窓から外を見た。赤紫の光りが眼に入る。

 

「あれは・・・確か装置を設置した場所」

 

薫子は装置を設置した場所だと気付いた。

 

「・・・・!」

 

薫子の中ににある決意が現れ、カメラをカメラバッグに入れ部屋を飛び出していった。

 

 

 

 

「見えました!」

 

叫ぶ箒。ゴルゴレムが苦しみながら徐々に姿を現していく。

 

『まだ完璧じゃない!』

 

千冬は緊張を解かず、事態の行方を見守る。

 

『限界まで後50秒!』

 

装置に限界が迫り、蒸気が辺りに充満していく。

 

『限界まであと20秒!10秒!9、8、7、6、5、4、3、2、1・・・!』

 

その瞬間、ゴルゴレムの背中の結晶体が爆発し、装置も停止した。

 

『成功です!位相間移動制御器官破壊しました!』

『背中の爆発した箇所が位相間移動制御器官か・・・』

 

真耶の言葉を受けて千冬が呟く。

 

「ジェンレーター冷却開始!」

 

シャルロットとラウラがジェンレーターの冷却を開始した。

 

「メガキャノンレイ、出力100%!」

「バニッシャー、発射可能!」

「ターゲット、ロックオン!」

 

バイニッシャー発射可能状態になり、ゴルゴレムに照準を合わせた。するとゴルゴレムが体の至る所にある発光場所から光線を次々に撃ちメガキャノンレイに迫って行った。

 

「セシリア!」

「フォートレスシールド、起動!」

 

セシリアは咄嗟にメガキャノンレイに搭載されいているシールドを張り、ゴルゴレムの攻撃を防いだ。光線が散乱し地面が爆発した。

 

「くっ!」

 

シールドで防いだが衝撃は免れなかった。

 

『オルコット、無事か?』

「はい。ただ今の攻撃で照準に狂いが生じました」

『修正にどれ位かかる?』

「約2分です」

 

千冬に修正時間を報告した。

 

「ジェンレーター冷却完了!」

「各部問題ありません!」

 

シャルロットとラウラからジェンレーター冷却完了の報告が入った。

 

『よし。篠ノ之、鳳、デュノア、ボーデヴィッヒはゴルゴレムの気を引け。オルコットはその間に照準を修正してバニッシャー発射可能にしろ!』

 

「「「「「了解!」」」」」

 

箒、鈴、シャルロット、ラウラは接続ケーブルを切り離し空へ上がった。セシリアは修正を開始した。

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

薫子は現場に着いた。目の前にはゴルゴレムと戦う箒達がいた。その戦いにしばし呆然とするが、すぐにバッグからカメラを取り出した。

 

「織斑君・・・。私も、あなたのような写真を撮ってみせる!」

 

薫子はカメラのシャッターを何回もきり、その光景を次々に収めていった。

 

 

 

 

「うっ・・・・ここは?」

 

医務室では一夏が目を覚ましていた。起き上がると机の上に置いてある点滅しているエボルトラスターがあった。

 

「っ!」

 

一夏はベットから出ると制服を来てエボルトラスターを持ち飛び出した。

 

 

 

 

「標準修正完了!」

 

セシリアが照準の修正を終え、ゴルゴレムをロックオンした。

 

「メガキャノンバニッシャー、発」

「撃つなセシリア!」

 

セシリアが撃とうとした時、箒が止めた。

 

『如何した篠ノ之』

「人がいます!」

『何!?』

 

箒の報告を受けて千冬は驚いた。するとゴルゴレムは薫子に気付きそちらの方に向かって行った。

 

『作戦エリア一帯は封鎖されている筈です!警備の教員もいるはずなのに』

『オルコット撃つな!下手に撃つと生徒まで巻き込んでしまう!』

「り、了解!」

『篠ノ之、鳳、デュノア、ボーデヴィッヒ!ゴルゴレムの気を逸らすんだ!』

「「「「了解!」」」」

 

 

箒達はゴルゴレムに攻撃するが、ゴルゴレムプロボセスを伸ばしは薫子の方へ迫って行った。しかし薫子はそれでも写真を撮っていた。するとゴルゴレムプロボセスが襲ってき、薫子も危険を感じ避けた。

 

「きゃああああっ!」

 

しかし衝撃で吹き飛ばされる。

 

「うっ・・・・」

 

薫子は立ち上がろうとしたが脚を挫いてしまった。ゴルゴレムは再び襲おうとした。

 

「やめろおおおおお!」

 

箒はクロウレイを出しストライクバニッシャーを撃つが、ゴルゴレムプロボセスから火球を放ち相殺した。

 

「そんな!」

 

 

 

 

一夏は森の中を走り、エボルトラスターを掲げてネクサスに変身した。

 

 

 

 

「いや・・っ・・」

 

薫子は目の前に迫るゴルゴレムに恐怖し、身動きできなかった。

 

ゴルゴレムプロボセスが再び襲ってき、思わず顔を屈める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、一向に攻撃は来なかった。

 

 

顔を上げると目の前には眩い光が溢れていて、徐々に晴れて行った。

 

そこにはゴルゴレムプロボセスを掴み、ゴルゴレムを必死に食い止めるネクサスであった。

 

「巨人・・・」

 

薫子は静かに呟いた。

 




次回、束さん久々登場。
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