ちょっと皆さん教えてください。
現状腰が抜けて尻もち着いてる俺の目の前に複数の白黒の勾玉くっつけたようなものとおびただしい数の御札が浮かび上がってまして、頭に赤色大きなリボンで髪を結った巫女さんみたいな人に見下ろされてるですよ。
ここから入れる保険ってありましたっけ??
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時は本日に遡る。
「山田ァ!!!!」
俺の1日はこの怒鳴り声をいかに減らせるかに全力を注いでいると言っても過言ではない。
山田太郎25歳と4ヶ月ちょい。4年制の大学を出てから入社した大阪にある会社一筋ではや4年目を迎える。あっ職業はプログラマーね。パソコンぱちぱち叩いてアプリ作るやつ。
ついでに言えば身長168cm体重64kg。痩せているわけでもなく太っている訳でもない一般的なスタイル。
そう、名前も相まってものすごくど平凡な人間なんですよ、俺は。
「山田ァ!!!!!!」
おっと、部長の叫び声がビックリマーク4個分から6個分まで増えた。そろそろ返事しないと説教で作業時間食われるな、うん、仕方ない。
「はいはい、なんでしょ部長」
俺の判断が間に合ったのか、部長がブチ切れる前に話を聞けた。
「おぉ、山田。お前に新しい作業を与えたいのだが勤務場所が変わるんだ。それを伝えたくてな」
「はぁ、分かりましたが、それって社内の連絡ツール使えばいい話じゃないっすかね。わざわざ僕呼び出す必要ないような…」
「…確かに!!そうだなすまん山田!!詳細はまた連絡する!!!!」
あーよかった。てっきりこの前の勤怠こっそり変えて遅刻を無かったことにしたのがバレたのかと思ってた。よしよし作業を始めようk
「山田ァ!!お前この前勝手に勤怠いじって遅刻なかった事にしただろ!!!!ちょっとこっち来い!!!!」
やっべ。
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終電の電車を待ちながら俺は今日の残作業を整理していた。結局あの後部長に絞られるに絞られてほとんど作業ができなかったのだ。
そして作業を整理している中で俺はひとつ思い出した。明日からの勤務場所。結局部長からそれについての連絡がなかったのだ。
今から部長に連絡するのはダルいが、勤務場所が分からない以上仕事のしようがない。仕方なくメールしようとスマホを取り出すと電車が迫ってきた。いつもの長野電鉄3500系の電車…が……??
あれ、なんでこんなとこに長野電鉄が走ってるんだ??ここ大阪だろ??
人は物事を考えると視野が狭まるらしい。現に俺は背後にいた誰かに全く気づかなかった。
そしてその人物は一言
「よおこそ」
と言って俺の背中を押したのだ。
いやはや山田太郎24歳、結婚は無縁のものだと10代の頃から悟っていはいたがこんな死に方で終わるのか。そう思っている間にその電車は俺をはねて…
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そして気が付けば俺はどこかの神社の前に立っていた。かなり古臭そうな神社だが、それでも手入れは行き届いており、なんか神々しい。すげぇと俺が声を出した瞬間、素人でも分かるほどの殺意か俺を包んだ。
振り返りたくなかったのだが、何故か俺は殺意を感じた方を向いてしまった。
そこには赤色の大きなリボンで髪を結った巫女姿の女性が俺を睨みつけていた。それだけならまだ謝ってその場を出ればいいのだが、白黒の勾玉をくっつけた球状のような何かとおびただしい数の御札が中に浮いているとなると話は別だ。流石にその光景を見てそのまま逃げるような度胸は持ち合わせていない。
そして俺は腰が抜けて情けなくその場に尻もちをついた。
で、あの状況が生まれたってわけ☆
イェイ
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いや、イェイとか言ってる場合じゃねぇ。なんとかこの場を生き延びねば。
「えっと…ここってお嬢さんの住んでる場所だったりします…??」
俺の精一杯の質問に対してその女性からは
「そうだけど」
と短い回答。いやちょっとは考えるとかしてくれよ。頭の整理がまだ終わってねぇんだが????まぁとりあえず日本語が通じるようで良かっt
「アンタは?」
だから考える時間をくれよ。思考が追いついてねぇんだって。
「えっと、俺は山田太郎って言います。26歳じゃねぇや25歳と4ヶ月ちょっと」
俺も俺だろ、なんで聞かれてもいない年齢のこと話してるんだよ。これで向こうから年齢のこととか聞いてないんだけどって言われたらどうするんだよおめぇy
「年齢とか聞いてないんだけど」
ほら見ろ言わんこっちゃない。またこっちが話しにくくなったじゃねぇか。どうすんだ太郎てめぇよぉ
そう俺が必死に次の言葉を考えていると、その女性が俺に質問をなげかけてきた。
「…もしかしてアンタ、銀色で赤いラインの入った電車…っていう鉄の箱みたいなのにひかれて気がついたらここにいた、って感じだったりする?」
九死に一生を得るとはこのことを言うのか。
初めてお互いの認識が合致したのだ。
「そうなんすよ。俺も訳が分からない感じで…気がついたらここにいたし、振り返ったらなんかやばそうなのが沢山あるし…」
俺がそう答えると、その女性は展開していた御札や球状のものを消滅させながら、
「それならごめんなさい。ウチの紫ってのがアンタをこっちの世界に引き込んだんだと思うわ」
と話したのだ。
俺は目の前の非現実的な光景を目にしながら、ふと疑問に感じたことを話した。
「こっちの世界?ここって地球じゃないの??」
俺の質問を予想していたのだろうか、その女性はため息をつきながら俺の質問に答える。
「えぇ。ここは幻想郷。世界から忘れ去られたものが集う楽園よ」
世界から忘れ去られる…あぁ、部長が俺のこと忘れたからここに来たのかな。俺は妙に納得した。確かにそれなら筋は合う。
「そうなのか…まぁたしかにそうっぽいが、それならもうちょっとこう何とか丁寧に扱って貰えたりしないのかな?
俺誰かから背中を押されて、その瞬間に電車にはねられてって記憶しかないんだが??
その紫って人は人の心とか無いんか??」
「まぁないでしょうね。アイツ妖怪だし」
「あのねお嬢さん、そういうことを言っているんじゃなくてですね????」
何回かやり取りをしていると、その女性は最初とは違う眼差しで俺を見ていた。すると女性は俺に手を差し伸べながら、
「いきなり驚かせてごめんなさいね。私は博麗霊夢。この博麗神社を守る巫女よ」
と話してくれた。俺は恥ずかしさで多少顔を赤くしながら霊夢の手を握り、なんとか立ち上がった。
こうして俺の幻想入りはなされたのであった。
どうも、初めて東方系の小説書いてみました。
もしよろしければご一読くださいm(_ _)m