ラインフォルトの見習い使用人   作:まぎょっぺ

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自然公園のヌシ

 自然公園と呼称されてはいるが、草木生い茂る新緑の空間を高い木々の間から差し込んだ陽の光が満たし、あちこちに残った大昔にあったとされる精霊信仰のシンボルだった石碑もあいまり園内の光景はどこか神秘的な雰囲気すら醸し出していた。

 遊歩道として整備された道沿いは魔獣避けの導力灯が設置されていたが道から外れた先には魔獣のものと思われる気配が色濃ゆく、観光地としてはなかなかに気の抜けない土地であるらしい。

 最も人の気配に鋭敏な感覚を持つリィンを先頭とし魔獣や盗難事件の真犯人と目される管理人達と鉢合わせてしまわないよう先を警戒しながら道なりに進むことしばらく。

 一刻と経たない内に最奥らしき地形が見えてきたところで、後続の四人に止まるようリィンが手で制した。

 

「いたか?」

 

「ああ、この先に四人。……少し様子を窺ってみよう」

 

 小声を交わしたラウラ、残るルドルフ達もその意見に頷き、足音を立てないよう注意を払いつつ樹木の陰に身を隠し、隆起した地形に囲まれた広場のようになっている空間へ目を凝らす。

 リィンの言葉通り広場の片隅、そこには管理人の作業服を着込み肩には魔獣対策か導力式の小銃を掛けた四人の男達が談笑している姿があった。

 加えて男達の目の前には荷車とそれによって運び込まれたのだろう木箱の数々が積み並べられていた。

 開封した木箱から高価そうな装飾品の品々を手に取った男達の表情がだらしなく緩む。

 

「こいつはいい、持ってくるのには苦労させられたが、いい稼ぎになったな」

 

「連中が陳情を取り下げなけりゃまだまだ稼げるしな」

 

 明らかな盗品を前に不届きな算段を立てる男達にA班メンバーは今すぐ飛び出し身柄を確保したい衝動に駆られてしまう。

 しかし誰かに話を聞かれるかもしれないなどとは夢にも思っていないのか、耳を澄ませば内容まで聞き取れる声量で話し続ける迂闊な男達の実情を探るべく息を潜め続けた。

 

「しかしあいつら何者なんだろうな、領邦軍の兵士にまで顔が利くなんて」

 

「まあ肝心の金払いは良いんだ、俺達の気にすることじゃないさ。それよりいつでもずらかれるように準備をしとこうぜ」

 

 話からして男達が何者かに雇われ、盗みを働いたことは確実なようだ。

 口ぶりからしてその依頼者は男達に直接身元を明かしてはいないらしい事が惜しいところだったが、そこまで分かっただけでも十分だろうと判断し、ルドルフ達は満を持して男達の元へ歩を進める。

 

「ん――!? お、おい!」

 

「どうした――っ!?」

 

 いち早く駆け走ってくるⅦ組メンバーの姿に気づいた男が声を上げると、残る三人も目を剥きながら身構える。

 

「てめえら、昨日の!」

 

「門には鍵をかけておいた筈なのに……まさかこじ開けて来やがったのか」

 

 先日門で彼らを追い返した男二人が見覚えのある姿に声を張り上げるが今更そんなことで怯むルドルフ達ではない。

 

「後ろの荷物は大市から盗み出した商品で間違いないな?」

 

「現行犯逮捕には十分ね、元締め達のところまで連行させてもらうわよ」

 

 睨み据えながらリィンとアリサが言い放った言葉に男達は焦燥露わに歯ぎしりするも、すぐにその口角を獰猛に歪ませた。

 

「ハッ――たかがガキ共が何を言ってやがる」

 

「お前達を黙らせちまえば問題は無い――やるぞっ!」

 

 管理人達は肩に掛けた小銃を五人へ向けて構え、躊躇いなく引き金を絞った。

 四つの銃口から一斉に撃ち放たれる銃弾――フルオート射撃による連射はまともに浴びれば只では済まない。

 しかし――

 

「エリオット」

 

「うん!」

 

 皆の前に飛び出したルドルフが盾を構え、出力を全開にした防御壁を展開する。

 更に即応したエリオットが導力杖にセットされたアーツを瞬時に起動させルドルフの前面にもう一枚の防壁を発生させた。

 二重の防壁は飛来した銃弾の雨霰を悉く弾き、矢面に立ったルドルフにすら一発たりとも届かせない。

 

「なっ!?」

 

「ちっ――そのまま釘付けにしておけ!」

 

 並の人間なら抵抗もできないだろう一斉射を凌がれたことで動揺を見せる男達の中で、一人が射撃を止め銃のセレクターを切り替える。

 防壁を突破する為に射撃時の導力を高めた高威力モードに切り替えたのだろうが、それを黙って見ているⅦ組ではなかった。

 ルドルフの背後からリィンとラウラが同時に飛び出し、横合いから男達へ接近していく。

 慌ててセレクターを切り替えた男が迎撃しようとリィンらへ銃口を向けるが――

 

「――っぐぁ!」

 

 導力により威力を強化された矢が銃身を横から射抜き、男の手から銃を弾き飛ばした。

 相手を無力化する手段として武装の解除は基本の一手だが、的として狙える範囲が狭い銃器は射撃武器にとってそれが難しい。

 しかしそれは正面から相対した場合のこと、今のようにリィン達へ狙いを向け幅広い銃身が晒されている場合アリサ程の腕を持つならば格好の的となる。

 自らの得物として選択こそしていないもののサラによる日々の武術教練で銃器の扱い、対処を学んでいる彼女はその隙を見逃さなかった。

 そうして憂いが取り除かれたならば後は彼らの独壇場だ。

 消えたと見紛うばかりの速度で一気に距離を詰めたリィンは銃を弾かれた衝撃で腕を痺れさせている男の鳩尾へ太刀の柄を叩き込み、一撃で昏倒させる。

 残った男達は目と鼻の先に飛び込んできたリィンの姿に慌ててそちらへ銃を向け直そうとするが。

 

「せいっ!」

 

 体勢を整えるよりも早く振りかぶった両手剣をラウラが振り付け、剣の峰で一人の銃を払い飛ばす。

 更にリィンが抜きざまに太刀を振り抜くと、もう一人の銃も半ばからスルリと両断され半分の銃身が地に落ちる。

 あっという間に一人が気絶、二人も頼みにしていた武装を解除され呆然とし、残った一人は銃を構えながらもにじり寄るリィンとラウラ、弓で狙いをつけているアリサの圧力に汗を垂らし――ややして観念したように両手を上げた。

 そうして数分後には文字通り瞬く間に制圧された管理人達が拘束された姿になっていた。

 

「口ほどにもないな」

 

「どうなるかと思ったけど、サラ教官の武術教練に比べたら楽なぐらいだったわね」

 

 一纏めに座らされた管理人達は悔しそうに五人を見上げていたが、実際に両者の間にはそれほど練度に差があった。

 ARCUSによる連携もあるが男達は終始A班の皆に翻弄される一方で、おそらく戦闘訓練などもまともに受けたことはないのだろう。

 

「くそっ……まさかこんなガキ共に」

 

「抵抗は無駄だ、大人しく大市の人達に謝罪してもらうぞ」

 

「それと、そなたらの雇い主についても白状してもらう必要がありそうだな」

 

 無事取り押さえることができた犯人達の身柄をケルディックへ連行すべく、男達を立たせようとしたリィン達だったが。

 

「――?」

 

 不意にエリオットが何かに気を引かれたように目を余所へ向ける。

 

「どうしたのエリオット?」

 

「うん……今なんだか笛のような音が聞こえたような気がして」

 

 彼のみが聞き取れたらしいその音を不審に思う間もなく――異変は起こった。

 

「――――っ!?」

 

 突如として森全域へ響き渡るような轟声、それは猛獣の咆哮のようだった。

 ただしその規模がそこらの魔獣のものとは桁違い、空気がビリビリと震えその場に居合わせた全員の肌を打ち、理性よりも早く本能がかつてない危機が迫っていることを告げていた。

 地を揺らすような振動が規則的に響き――それがこの場へ迫ってくる存在の足音に伴うものであると皆が気づくのにそう時間はかからなかった。

 

「……大型の獣か?」

 

 ラウラですらも冷や汗を浮かべながら接近してくる気配に固唾を呑み、誰もが困惑せずにはいられない中やがてそれは姿を現した。

 丸太のように太い足で苔むした地を踏みしめ、木々の間から飛び込んできた見上げるようなその巨体。

 体形としては野生の魔獣種に少なからず存在する狒々のようであったが、その大きさは昨日相手取った手配魔獣を遥かに上回る。

 加えて肩からは巌のような瘤が突き出し、頭部に備わる二対の角が凶相に拍車をかけ、余りある威圧感を放っている。

 その偉容だけでも畏怖を感じずにはいられない猛獣の出現に管理人の男達などは完全に腰を抜かしていた。

 

「な、な……何だよこいつは……」

 

 見下ろしてくる白眼は敵意に満ち、その場の全員が外敵として認識されているのは疑いようも無い。

 予期せぬ事態に動揺しながらもA班五名は各々武器を構え大狒々と向かい合う。

 

「まずいわよリィン、このままじゃ……」

 

「分かってる、彼らを見捨てるわけにもいかない――俺達で撃退するぞ!」

 

 この魔獣が難敵であるのは刃を交えるまでもなく知れる。

 だが盗人とはいえ腰を抜かした管理人達を置いて逃げるという選択肢を彼らは選べなかった。

 抱えて連れ出すような真似もできるはずがなく、これほどの魔獣を相手にすることになったアリサやエリオットの表情は流石に青気が差していたが残る道は正面突破のみ。

 

「ラウラ、俺達で引き付けるしかない、頼む!」

 

「承知している、任せよ!」

 

 自らを奮い立たせる意味でも声を張り上げ応じたラウラとリィンは我先に巨大魔獣へと挑みかかっていく。

 腹を括ったⅦ組の面々を改めて敵と認めたのか、大狒々は再び咆哮を上げると迫るリィン達を叩き潰そうとするように前脚を打ち下ろす。

 左右に分かれる形で飛び退きそれを躱したリィンとラウラが隙を窺うも、すぐさま体を振り回し周囲を薙ぎ払う尾をすんでのところで身を屈めやり過ごす。

 腕と尾、どちらの一撃にも掠めただけで深刻なダメージを負ってしまいそうな重みが込められており、僅かな判断の遅れすら命取りになってしまいかねない。

 

「こ、こんな化け物が居るなんて聞いてないぞ……」

 

 恐れ慄く男達を一瞥しながら、アリサ、エリオット、ルドルフもまた戦闘へ臨む。

 リィン達のような立ち回りが出来ずとも、クラスメイトが命懸けで戦っているのを指を咥えて見ていることなどできはしなかった。

 

「下手に注意を引きたくなかったら大人しくしてることね」

 

 腰を抜かした男達に釘を刺しながらアリサは弓へつがえた矢を引き絞る。

 微かに肩を震わせているエリオットもまたリィンらを支援するためARCUSを駆動させ始めていた。

 そんな二人をいつでも庇えるよう、大狒々との間に立ちながらルドルフもまたARCUSを構える。

 前衛として優れた二人が引き付けてくれているとはいえ、一瞬の判断ミスが命取りになるのは後衛である彼らも同じこと。

 大狒々の動向に細心の注意を払いながら彼らⅦ組にとって今回の特別実習、最大の試練となるであろう戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「――そこだっ!」

 

 エリオットのアーツによる水弾が狒々の頭へ命中した瞬間を見計らい、飛び込んだラウラが剣を振り上げ脇腹へ斬りかかる、

 急所に近い部位であるはずだったがしかし、大狒々はその筋質も並外れているらしくラウラの一振りを以てしても大きな傷は刻めなかった。

 口惜しそうに退くラウラだったが、逃すまいとするように振りつけられた尾が迫り身を強張らせる。

 刀身に腕を添えた剣を咄嗟の盾代わりに構えた彼女を太い尾が打ち払おうとした瞬間、間に生じた光壁が尾に込められていた威力を大きく削ぎ落とした。

 その助けにより尾を受け流すことに成功したラウラは距離を取りながら今のアーツを行使したルドルフに礼を叫ぶ。

 

「すまぬルドルフ、助かった!」

 

「お構いなく、無理はされないで下さい」

 

 駆動時間の短さ、そして旧校舎の探索で得たセピスの多くを支援アーツの為琥耀石(アンバール)のクオーツに加工してもらっていたルドルフは中距離から前衛の二人に随時防壁を張り支援に徹していた。

 戦いが始まってから当人達にとっては数時間にも感じられるような数分が経過した頃、決定打を与えられずにいたルドルフ達だったがエリオット、アリサによる後方からの射撃やアーツにより生じる隙を見計らいリィンとラウラは確実に大狒々へダメージを蓄積させていった。

 巨大な体躯の端々には太刀と剣による傷跡が刻まれ、噴き出した鮮血が全身を覆う獣毛の一部を赤く染めている。

 先程のように時折ヒヤリさせられる場面はあるものの、通常の魔獣との戦闘時以上にルドルフが守勢に回っていることもあり未だA班の面々は誰も傷を負っていない。

 ほぼ絶え間なく動き回らされているリィンとラウラも、学院の厳しい武術教練に加え彼ら自身が日頃から重ねている鍛錬がものを言い、まだまだ息は上がっていなかった。

 思いのほか状況が優位に進んでいることもありこのまま倒しきれるのではないかという希望的観測すら皆は抱き始めていた。

 ――そうあって欲しいという願望が彼らに現状を維持しようという受け身の姿勢を取らせてしまったのかもしれないが、いずれにしてもこの場で先に行動を起こしたのは大狒々の方だった。

 野生の猛獣といえど、劣勢の状況でただやられるままになることを良しとするはずがない。 

 巨獣は今またリィンによって新たな傷を受けながらも、それに対する反撃を捨て――傍に転がっていた荷車を叩き飛ばした。

 

「――っ」

 

 宙を舞う荷車は後方のアリサ目掛けて打ち飛ばされていた。

 すぐに気付いたルドルフが間に割って入り導力壁を展開した盾でそれを受け止める。

 ヒヤリとしたリィンらが安堵するのも束の間、大狒々の本命はアリサでは無かった。

 

「……っ、待て!」

 

 地鳴りを響かせながら地を蹴った大狒々は追いすがるラウラの振るった剣が後ろ足を大きく切り裂くのも厭わず、疾走する。

 ――アーツの駆動準備に入っていたエリオット目掛けて。

 

「う……わ」

 

 急接近する大狒々にエリオットは思わず動きを止めてしまった。

 逃げなければと理性が警鐘を鳴らすも初めて遭遇する大型魔獣の偉容、それが自分へと迫っている恐怖に呑み込まれ、体は金縛りにあったように動かない。

 リィン達が助けに入るのは間に合わない、誘導されたルドルフも同様だ。

 魔導杖の防壁など振りかぶられた剛腕は容易く打ち砕き、華奢な体格のエリオットなど一撃で叩き潰してしまうかもしれない。

 リィンらがエリオットの名を叫び絶対絶命の瞬間、振るわれた狒々の拳が今にも彼の身を打ち抜こうという時――大地が跳ね上がった。

 

『――!?』

 

 困惑はエリオットのものかはたまた大狒々のものか、硬質な破砕音が轟き大狒々の拳は地からせり上がった透き通る結晶体の壁により阻まれている。

 地質の構造を変化させ強力無比な即席の防壁と成す、冷や汗を浮かべながらもルドルフは間一髪そのアーツ、アダマスシールドを発動させていた。

 窮地を逃れたエリオットだったがそれも束の間のこと、アーツにより構造を変化させ生み出したその結晶体は硬度において比類なきものだったが、強度においては脆弱である。

 拳を受けた結晶壁に生じた罅は見る間に広がり、次の瞬間にはその全てがばらばらに砕け散ってしまった。

 どのような攻撃であっても防ぐのは一度きりが限界の防壁が消失し再びエリオットは無防備な姿を晒すことになる。

 強固な壁を全力で殴りつけたことにより痛めた拳を庇うような仕草を見せていた大狒々、その頭部へ――炎を纏った矢が突き立った。

 炎は体毛に燃え移り、呻き声をあげながら狒々は刺さった矢を打ち払う。

 

「エリオット、下がって!」

 

 他でもないアリサによる射撃だったが、彼女の予想以上に火矢による一撃は怒りを買ったらしく、目の前のエリオットすら放って大狒々はアリサへと跳び駆ける。

 迫りくる巨獣の姿に息を呑むアリサだったが既に何度も見た動き、前腕が振りかぶられるのを見て取ると咄嗟にARCUSに指を走らせ、身体強化の簡易術式を秘めたクオーツを励起させる。

 大気を引き裂きながら迫る剛腕の薙ぎ払いを、アリサは大きく後方へ跳び上がることで回避した。

 

「アリサ、駄目だ!」

 

「えっ?」

 

 唐突に上がるリィンの叫び、それが何を意味するのかすぐにアリサは理解することになる。

 身体能力を強化した並の魔獣であれば追いすがるのもやっとである後方への跳躍、しかし桁違いの体躯を持つ目の前の巨獣はその距離を一蹴りで詰めていた。

 威嚇するように鋭利な牙を剥き出しながら迫る危機に対して、宙に身を躍らせてしまっているアリサに逃れる術はない。

 宙を蹴る翼を持たない人にとって、迂闊に跳び上がることは無抵抗な姿を晒すことと同義なのだった。

 先程のルドルフのアーツは戦術オーブメントへの負荷もそれなりに大きいもの、次のアーツを駆動させることは間に合わないだろう。

 底冷えするような感覚が体の内を満たすのを感じながらアリサは硬く目をつむり痛みに備える。

 しかし次の瞬間、その身に感じた衝撃は予想に反してごく僅かなものだった。

 まるで誰かによってその場から押し退けられたような。

 痛みを覚悟した瞬間に覚えたものとはまた異なる悪寒に瞼を開いたアリサの目に映るのは――彼女を突き飛ばしたのだろうルドルフの姿。

 そんな状況だと言うのに彼はつくりものではない、心の底から安堵したような表情を浮かべていた。

 

「――」

 

 全てを理解するのと同時、アリサの目の前を横切った剛腕はルドルフを虫でも払うかのように呆気なく打ち飛ばした。

 

「あ――」

 

 込められた勢いそのままに地を跳ねながら彼方までルドルフの体は転がっていき――

 

「あ、ああ――」

 

 力なく苔の生えた大地に倒れ伏した彼はやがてピクリとも動かなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「ルディーーーー!」

 

 身代わりとなった彼の名を叫ぶ、アリサの慟哭がこだまする。

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