うす汚ねェクルタ族の血を増やしてやるし!   作:黒岩

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ギャル×ハ×メスガキ

 いっつも思うんだけどさ~ハンター試験ってマジ厳しくなーい? 

 

 長い長い……ってか長すぎるトンネルを走りながらあーしは思う。ついに第287回ハンター試験が始まったわけだけど一次試験の担当はサトツさんでその内容は二次試験会場までひたすら走ること。そのペースも一般的に考えたらマジ速くてしんどいハズだよね~。

 

 でもまあサトツさんらしい試験ってか単純だけど大事な内容だよね。ハンターって体力大事じゃん? 何するにしても身体がなってないと話にならないワケで。ただ走ることくらいは簡単にこなしてくれないとどうにもなんないじゃんね? 

 

 実際足切りにはちょうどいい。ここまで辿り着いてる受験者はフルマラソンくらいじゃ全然脱落してないしこれで落ちるくらいなら駄目ってワケ。

 まあでも今年はレベル高い気もするけどねー。もう80キロは走ってるのに誰も脱落してないじゃん。マジすごくない? 体力的には今年は良いカンジ──お! なんか1人すっごいキツそうじゃーん! うわぁ……周りの3兄弟っぽい人らすっごい煽ってる。ひっど。マジ最低じゃんね。まあつぶしあいはよくあるしこれくらいで落ちるようじゃそもそも無理っしょ。って思うけどあそこまでやんなくてもいいじゃんね? あーしの時はもうちょっと優しく──

 

『ぷーくすくす! うっわ~♡ 11歳の子供に負けるなんて恥ずかしくないの~? ざーこざーこ♡』

 

『あぁん!? 何だとてめぇー!!』

 

 優しく──

 

『ハンターとは何かを狩るものである♡ おじさんたちは何も狩れない♡ 狩れてるのは頭だけ♡ 三つ星前髪(トリプルヘアー)ハンター♡』

 

『こ、こんガキャー!! ぶっ殺す!!』

 

 や、優しく──

 

『プロハンターは世界一気高い仕事♡ おじさんたちは世界一毛がない♡ だからハンターにはなれない♡ ここでおしまい♡』

 

『わからせんぞこのガキ!!』

 

『死ねやボケメスガキー!!』

 

 …………いや~、あーしも昔は若かった。ま、まあ受験者同士で争うのは試験の醍醐味じゃんね? ハンター同士でも獲物を取り合うことなんてザラだし。

 まあそれはともかく試験に落ちた受験者は回収しないと。こっから80キロ戻るのも酷だし、死んでない受験者は自力で帰ってもらう予定だったけどせっかくあーしがいるなら戻してあげた方が早いっしょ。ってことで汗だくで地面に手をついてる受験者に。

 

「脱落でいいよねー?」

 

「ヒュー……ヒュー……あ……なた……は……?」

 

「んー試験官。まあ脱落かな。それじゃ失礼すんねー」

 

「な、に……うっ」

 

 ってことで手刀で受験者を気絶させる。可哀想だけどなんで気絶させるかっていうと念能力は秘匿しないといけないんよねー。

 

「うっわ汗だくじゃん。でも触れないとだし……しゃーなし…………………………。はい、『()()()』っと」

 

 受験番号187番の背中にあーしは触れ続けて能力を発動。そうすることで187番の姿が消える。

 それが終わったら再びダッシュ。またしばらく走ったら階段が見えてきた。すると……おー結構脱落してんじゃ~ん。ひふみの30ちょいくらい? まあ仮にここで全員脱落しても会場上の建物に送り返せるし、どんどん移動させちゃおう。

 で、結局100人近く送ったところで時間制限代わりの地上に出れるシャッターの前に辿り着いた。うーん気配的にもう走ってちゃったかな。だったら出てってもいいよねってことで再び能力を使って外に出る。

 

「おーヌメ―レ湿原! ここって結構映えんだよね~。それに危険な魔獣も多いけど美味しいものも沢山で超アガる~! 写真撮っとこ」

 

 あーし特注の携帯を使って写真を撮る。ギャルは携帯は手放せない。色んな意味で。

 ヌメーレ湿原は霧が濃くて見失いやすいし、受験者が身動きが取れなくなったりすることも想定できる。魔獣に食われたりした人は無理だけどそうじゃない受験者は死体だけでも遺族に送ってあげるのが情けっしょ。あーしは優しいからちゃんと送ってあげる。

 

 たださすがに五感だけじゃ探せないし、仕方ないから円を使おう。あーしこう見えて円得意系のハンターもといギャルだから動きながらでも100メートルくらいは全然維持できんだよね。

 

 それで脱落確定の受験者だったり死体を拾って送ってとしてると……うわっ、死体だらけじゃん! ヤバくない? 明らかに殺し合った……いや、一方的に殺した痕跡残りまくりで怖~……血に飢えてんね~。わかってたけど明らかに使えるヤツが──

 

「ん~~~~? 気の所為かな……♠ その辺りから気配がしたような……♥」

 

 おっとっと。なんかトランプ飛んできた。ちょっとびっくりした。44番……普通に念使ってこっちの居場所もバレてんじゃん。まあ円使って動いてるからそりゃ気づくだろうけど気づいてて攻撃してくんの普通に問題行動じゃんね? てか受験者殺しまくってるのもこのピエロっしょ。顔立ちは整ってるけどイカれてるのはタイプじゃないんだよね。明らかに挑発してきてるのマジムカつくし、試験官権限でやり返す……のはさすがにダメっしょ。殺しちゃったらさすがに怒られ……いやバレなきゃいいんだけど試験官として可能な限り誠実でいなきゃだよね~……ああでも他の受験者に見られなきゃ軽く注意くらいしてもいいよね。ってことでオーラででっかい文字でも作って注意しよ。オーラなら念使える人以外に見えないし。あーしってば天才じゃん。よいしょっとオーラを頭の上から伸ばして……。

 

『次攻撃してきたらマジで殺すぞ』

 

「~~~~~~~!! キミ、すごくいいね……♥ そのオーラ……♥ そしてそんなこと言われたら我慢できなくなっちゃうよ……♥」

 

 ええっ!? なんか喜んでるですけど!? きっっっっっしょ!! しかもなんか股間が“硬”になってない!? しまった、そっちの性癖のタイプだったか……。

 

『往来の場で股間で硬するな。セクハラ』

 

「くっくっく……♣ なるほど……面白い言い回しだね……♠ 惜しいね、受験者だったら迷わずその誘いに乗りたいんだけど……♥」

 

『試験官に攻撃したら失格だし変態』

 

「それは困るね♦ なら今はやめておくよ♣ でもまた会おうね♥」

 

 そうしてオーラと肉声で会話すること少し、44番は去っていった。うわぁ……めちゃくちゃ殺気出してんね。なんかどっかで仕掛けてきそうでなえぽよなんだけど。

 しかも44番はそのあとも試験官ごっこをして有望そうな人だけ残すっていう遊びしてたし趣味悪くない? クラピーはあれで才能あるからやられないだろうけど一応注意しとこ……。

 

 でも懐かしいな。あーしも昔、考えたことあんだよね。そう確かあれは12歳くらいの時だったっけ。鬼ババアとの修行の時に……。

 

『ババア。思ったんだけどチン◯ンにオーラを纏ったら余計硬くなんの? 生命力が高まったり子種が増えたり飛距離が伸びたり。理論的にはするよね?』

 

『……………………』

 

『聞いてんのババア? もしかして天に召された? お線香あげよっか?』

 

『聞こえない振りしてんだよ。あんたって子はほんとバカだね』

 

『はぁ~~~~!? あーしバカじゃねーし! いい加減天国におくっぞ鬼クソババアー!!』

 

 ──懐け~。いやぁ、あの頃はあーしも若かったし、ちょび~~っとだけ生意気だったかもしんない。いや44番は全身にオーラを纏いつつ単純に硬くなってただけで股間に硬はしてないけどさ。

 

 そんなこと考えつつヌメーレ湿原を進んでくと……あ! あれが二次試験会場だし! そんじゃ今度は絶で隠れて見守るカンジでおけまるだよね。一次試験通過者は……えっと148人かな。そんで二次試験は──

 

「そんなわけで二次試験は──料理よ!! 美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意してちょうだい」

 

 ──あーしの弟子のメンチちゃんと弟子じゃないけど一緒に仕事をしたこともあるブハラっちだ! 久し振りじゃ~ん! って挨拶したいけどさすがに今じゃないよね~。

 

 あ、ちな美食ハンターもグルメハンターも同じ意味でどっちでもいいんだよね。ジャポン語で言うところの美食って書いてグルメって読んだりするから。ハンターは世界各地を回るから語学にも長けてないとダメなんよね。

 

 で、二次試験だけどメンチちゃんとブハラっちがおいしいって言えば合格。満腹になったら終了。中々にヤバい試験だ。

 何がヤバいってブハラっちはともかくメンチちゃんがな~。熱くなりやすいしグルメハンターの中でも特に味に厳しいから下手したら美味しいって言わない可能性大じゃんね? ──あ、サトツさんいるし。せっかくだから一緒に観戦しよ。

 

「サトツさーん」

 

「おや、あなたも追いついてきましたか」

 

「当然じゃ~ん。それでどう? 今年ってマジでいいカンジじゃな~い?」

 

「そうですね。もう少し落ちると思っていたのですが」

 

 高い木の上に乗って受験者の様子を見てるサトツさんにあーしは声をかける。なんかサトツさん的にも今年の受験者は結構有望で気になる人もいるみたいだ。あーしもその話したかったんだよね。

 

「それにしてもあの44番はかなり暴れたようですね。私も殺気を向けられましたがあなたは大丈夫でしたか?」

 

「あーね。チ◯チンデカかったよ

 

「別の意味で大丈夫じゃありませんでしたか……」

 

 サトツさんがこめかみを押さえていた。悩ましい気持ちはわかる。わかりみが深い。あの44番は変態だしね。

 

「あ、最初は豚の丸焼きに決まったみたい。あーしらも昼飯食べる?」

 

「あなたが作ってくれるのですか?」

 

「全然いいよ~。そんじゃ適当に豚の生姜焼きでも作んね~」

 

 正午になってちょうどお昼ゴハン時だしご飯はしっかり三食があーしのポリシー。だから受験者に気づかれないようにこっそりグレイトスタンプを狩って調理。ヌメーレ湿原に来ることはわかってたから色々持ってきてんだよね。料理用の“発”は別に使う必要ないし使わずにささっと調理。調理器具は適当に入れ替えて持ってきた。やりすぎて生姜焼き以外にもトンカツに豚汁とかも作っちゃったけど美味しいから問題ないっしょ! とりまご飯食べつつ二次試験を観戦した。

 

 すると今度はメンチちゃんが寿司を作れとか言い出してヤバかった。ジャポン料理で食通の間じゃ密かなブームだけどめちゃくちゃマイナーなんだよね~。寿司店とかもっと作って広めたら儲かりそうだし、あーしやってみよっかな~。

 

 ただあーしくらいの料理人ならともかくそこらの人は──

 

「──ざけんなてめー寿司をマトモに握れるようになるには10年の修行が必要だって言われてんだ!! キサマら素人がいくら形だけマネたって天と地ほど味は違うんだよボケ!!」

 

「んじゃそんなもんテスト科目にすんなよ!!」

 

「っせーよコラハゲ殺すぞ! 文句あんのか! お!? あ!?」

 

 ……うわ~~マジギレじゃん。口悪っ。メンチちゃん熱くなってて大丈夫そ? これ後で報告しなきゃじゃん。ハンター試験の試験官ってちゃんとやんないと結構怒られんだよね~。まあ怒られるだけで資格取り消しとかは別にないからあんま怖くないけどダルいんよ。

 てかもう会長に連絡しとこ。

 

「もしもーし」

 

『なんじゃねスピカくん? 何か試験に問題でもあったのかの?』

 

「メンチちゃんがげきおこで内容すっ飛ばして全員落とそうとしててメンディー」

 

『ほっほっほ……マジ?』

 

「マジマジ。だから何とかしてくんなーい?」

 

『ふむ……仕方ない。なら今から向かうわい。その間、何とか持たせてくれ』

 

「……マ?」

 

『マジじゃ。メンチはおぬしの弟子じゃろう。頼んだぞ』

 

 そうして電話が切られた。うーんさすがクソババア──師匠と同じ妖怪のエロスケベジジイ。人使いが荒い。まあ、あーしが無理言って審査委員会に参加したからこれくらいはやらされてもしゃーないかぁ。

 

「どうやら試験のことを頼まれたようですね。どうするつもりですか?」

 

「うーん……まあなんとかなるっしょ! てきとーに収めてくんねー」

 

 あーしはそれから試験を眺め──終わり際になってからサトツさんに手を振って木から降りて考える。うーん、普通に姿を現すのはあんまり面白くないから……よし! 久し振りに揉もう! 背後に移動して──えいっ。

 

「二次試験後半の料理審査、合格者は0──」

 

「ちょっとダメじゃんメンチちゃーん」

 

「は? 誰──あふんっ」

 

「!?」

 

 あーしは背後からメンチちゃんの大きなものを思い切り掴む。相変わらず良い感触じゃーん♡

 

「! スピカさん」

 

「ブハラっちおひさ~。それでメンチちゃーん。合格者0ってのはさすがに厳しいっしょ~?」

 

「ちょっ、やめっ……このっ……離れなさいっての!」

 

 うわっと。包丁振り回してきた。しかも念使ってるし危なくない? 

 

「あ、スピカさんだ」

 

「やっほーゴンくん」

 

「誰?」

 

「試験会場に来る時の船に一緒に乗ってたんだ。途中でなんでかいなくなっちゃってたけど。ね、クラピカ。レオリオ」

 

「おう。ついでに言うとクラピカの家族? だったか?」

 

「……違う。同郷なだけだ。血の繋がりはない」

 

「ふーん……」

 

「審査委員会の特別査問官のスピカでーす。よろー☆」

 

 あーしが姿を現すと受験者の視線があーしに集中する。その中であーしと面識のあるゴンくんが反応してくれた。マジ嬉しいんだけど。しかも隣の99番……確かキルアくんがあーしのこと値踏みする視線で見てる! きゃわたん! うへへ……んん!? 

 

「……………………」

 

「? どうしたのよ」

 

 なんか今殺気を感じたんだけど。多分……301番? うわ、何あの見た目……あーしみたいな美少女を狙ってるの? 変質者じゃんね。

 とそれよりも試験のことだ。あーしは改めてメンチちゃんに向き直る。

 

「あー何でもない。それよりもメンチちゃん? もうちょっとちゃんと審査してあげた方がよくなーい?」

 

「な、なんでよ! あたしはちゃんと事前と同じ審査基準で……」

 

「注意力とか見る審査っしょ? 料理試験じゃないんだから多少美味しくなくても合格でいいじゃんねー?」

 

「それが台無しになっちゃったんだから仕方ないでしょ!? あそこのハゲが寿司のことバラしやがったのよ!」

 

「そういうこともあるっしょ。なら運が良かったってことで全員合格でいーじゃん。ハンターには運も大事だし」

 

「なっ……」

 

「それが嫌なら寿司が受験者全員にバレた時点で別の試験に変更したらよかったじゃ~ん。あーむっ。うん! 美味しくない!」

 

「……それは……まあ」

 

 あーしは残ってる寿司を食べて片付けながらメンチちゃんとお話する。別にメンチちゃんディスりたくないから言わないけどそもそも寿司知ってる人がいたら意味のない試験ってびみょくない? 

 

『──うむ。審査不十分ということじゃな』

 

「! ネテロ会長……」

 

 あ、ハンター協会の飛行船きた。そんで落下してきた。イミフ。普通に飛行船降りてくるまで待てばいいじゃんねー。

 

「ねえスピカさん。あの人は……?」

 

「エロジジイだよ。女性のいやらしいところを追いかけるハンター。女体ハンターであーしやメンチちゃんもたまに見られて──」

 

「へ、へー……」

 

「なんだ。ただの変態ジジイかよ」

 

「や、やめんか!! 子供に嘘を教えるでないわい!! 外聞が悪いじゃろう!!」

 

「女体ハンターは嘘だけどエロジジイなのは確かっしょー。あーしのこともよく目で追いかけてるし」

 

「ふぅ、追いかけておらんわい(追いかけたけど)」

 

 冷静に流された。見られてるのは事実だけど今は試験の方が大事だし、これ以上は大人しくしてよっかな。

 しかし困ったなー。もうちょっとかかると思ったんだけど。それならあーしがさりげにメンチちゃんに試験を提案してそこでクラピーが落ちてくれたらって思ったんだけど……会長が来たらもう無理じゃん。大人しくするしかないし。

 

 ──そんでそのあとはメンチちゃんが会長に説教されて新しい試験としてクモワシの卵を使ったゆで卵を試験内容にしちゃったんよねー。あーもう、あんな簡単な試験じゃクラピー落ちないじゃん。こりゃやっぱ無理かなー。無理して審査委員会に入ってみたけど特定の誰かを落とすのは実際に試験官になるかしないとだね。あーしのミスかな。もっと早く取り入っとくべきだった。

 

 ただまだ終わったわけじゃないし、一応不合格を祈りつつこのまま試験を眺めようかな。他の試験官と一緒にね。

 

「ほら見てメンチちゃん! あーしの遠隔手◯キ! すごくない? これ修行になるからメンチちゃんもやった方がいいっしょ!」

 

「いいわけあるかー!! このアホ師匠!! お願いだから早く帰れ!」

 

「査問官だから無理だし。それよりあーしが作った料理を召し上がれー。美味すぎてマジ飛ぶから!」

 

「っ、それはまあ……悔しいけど絶対美味しいからいただきます……!」

 

 そんなわけで三次試験会場に向かう飛行船の中でメンチちゃんと改めてお話しつつ夕飯を作ってみんなに振る舞うことにした。あーしってば優しすぎ~。

 

「やった! スピカさんの料理を久し振りに食べれる!」

 

「……昼間も思ったのですがよろしいのですか? スピカさんに料理を頼むのは最低でも1000万ジェニーはくだらない筈ですが」

 

「暇だし今日採った食材使って料理したかったところだから気にしない方向でー。特別な調理工程も挟んでないし。それでも普段ならお金取るけどねー」

 

「なるほど。ではありがたくご馳走になりましょう」

 

 今日はクモワシの卵とヌメーレ湿原で採った各種動植物のフルコース! にしし、実は受験者の死体とか回収しながら色々狩ってたんだよね~。うぇーい! KP~! 

 

「ん~~~~♡ さすがは二つ星グルメハンターの師匠の料理! これだけはほんとうに尊敬できるのよね~」

 

「美味すぎてもう全部食べちゃったよ」

 

「つい無言で食べてしまいますね」

 

「あざまーす。だけどメンチちゃん? だけってどゆこと? あーしは尊敬できるところしかないっしょ~」

 

「…………まあ……」

 

 みんなあーしの料理を美味しく食べてくれてるし。メンチちゃんも最近はツンデレだけどそれでもあーしの料理には逆らえないみた~い。さすがあーし。

 

「それにしても今年はかなり残りましたね」

 

「思ったよりは減らなかったね(一度全員落ちかけたけど)」

 

「確かに中々の粒ぞろいよねー。けっこういいオーラ出してた奴もいたし。294番とかもハゲだけど見どころあるし」

 

「ジャポン人って()()()()()()()()()?」

 

「…………ふむ。294番もそうですが今年は新人の質がいいですね。私は99番に素質を感じます」

 

「わかりみ! 99番きゃわたんだよね! うへへ~」

 

「あいつ絶対師匠と同じB型でしょ。生意気で我儘そうだし絶対一緒に住めないわ!」

 

「なんかディスられてんだけど~萎えぽよ~」

 

「うーん。新人じゃないけど44番……かな。物凄い殺気出してたしね」

 

「44番はデカかったかな~」

 

「何の話? それよりも師匠はどう思うわけ?」

 

「まず246番は意外と乳がでかい。あれは着痩せしてるタイプかな~。53番は多分早漏で16番は絶対素人童貞! 403番はオープンスケベで301番は多分変態。そしてあーしの推しは断然99番と405番! あのきゃわいさはマジやばたんでしょ! 試験が終わったら声かけるから邪魔はなしね! ──あ、それと44番試験中おっきくしてたよ」

 

「聞かなきゃよかったわ……」

 

「そういうところですよ」

 

「……(こういうところがなければ素直に尊敬できるんだけどなぁ……)」

 

「真面目に答えると強さは44番かな。ポテンシャルは99番、403番、405番。頭の回転は…………まーまだ何とも言えないかなー。今言った4人は仮に今回落ちてもいずれ受かると思うけどね~」

 

「って真面目に答えられるなら最初っから真面目に答えなさいよ!!」

 

 まーたメンチちゃんがおこだし。これくらいで怒んなくてもいいっしょ。

 さーてそろそろあーしは一旦部屋に戻って……。

 

「……それと404番なんだけど……」

 

「ん? 同郷だけど何?」

 

「……いえ、なんでもないわ」

 

「そう? じゃああーしは先にシャワー浴びてくんねー」

 

 ……ってことであーしはメンチちゃんたちと別れて船内で休むことに。

 

 ──と思わせてあーしは絶で推し2人を観察しに行く!! 休むと思った? 残念! あーしは行く! 可愛い男の子は見過ごせないし! うへへ……♡ あ、いた。よーし隠れてと……うわ!? エロジジイ! 邪魔すんなし! せっかく2人がてぇてぇしてんのに! 間に入っていいわけないじゃん! 入っていいのはあーしみたいな可愛いお姉さんじゃないとダメっしょ! 

 

「ぐぬぬ……なんかボール遊びし始めた……会長大人気なさすぎじゃん。……しゃーないからしばらく見守りつつ……」

 

「──ちょっといいかな?」

 

「ダメ。あーしは今忙しいんだよね。今あーしのこの眼にはあの蕾しか目に入らんしあの2人しか勝たん!」

 

「99番に手を出したら殺すよ?」

 

「──は?」

 

 とんでもない殺気を感じてあーしはいい加減振り返る。気配には気づいてたけど……こいつ何なん? 301番……たしかギタラクルだっけ。手を出すって……あーしが手を出すはずないじゃん! 出すとしても合意の上じゃなきゃダメだし基本はノータッチに決まってるじゃん! せいぜい一緒にお風呂に入るくらいで……それくらいなら子供だからセーフだし……とと、その前に無礼にもあーしに殺気をぶつけてきてるヤツのことを考えよう。多分だけどこいつは──

 

「あーね……変質者か

 

それはお前だろ

 

「はいはい。いいから殺気を消して休んでもろて。そんな殺気ぶつけられてもあーしは相手しないし」

 

「どうしてだ?」

 

「あーし、一応試験官側だから。──受験者を再起不能にしちゃったら問題っしょ

 

 ──あーしは“練”でオーラを出しながら301番を威圧する。いや、やり返すってのが正しい。さっきからこいつオーラ出して殺気ぶつけてきてたからね。上手く隠してるけどかなり使えるヤツなのは間違いないっしょ。99番とどういう関係なのかは知らんけど仮に向こうから手を出してきたら遠慮なくやり返すし。それなら不合格だしやり返しても問題ない。

 と思ってあーしはやるならやる覚悟を決めてたけど数秒睨み合った末に向こうがオーラを抑えた。

 

「……なるほど。二つ星は伊達じゃないな」

 

「そっちもかなりやるみたいだけどどうすんの? 今ここで闘りあうんなら相手になるし」

 

「やめておく。ただ覚えておけ。99番にちょっかいをかけるな」

 

「…………」

 

 低い違和感のある声と口調でそれだけ言うと301番は背を向けて去っていく。あーしもオーラを抑えて背中を見送った。

 あの禍々しいオーラ、どう見てもカタギじゃないじゃんね。やり合うのは面倒くさいし、衝動的にやり合っても利益はないって思ったカンジに見えた。衝動的に喧嘩を売ったけど警告だけでいいと考えたのかもね。殺し合うのは本当に都合が悪くなる時でいいとか──

 

「それにしてもさっきの人……」

 

 あーしは感じ取った。301番の邪悪な気配。それとあーしの感が正しければあいつは──

 

「多分チン◯ンでけーな」

 

 あと細長そう。……ま、それはともかくだ。もう少しだけゴンくんとキルアくんのお遊びを見てからテンアゲして休むことにした。明日からの活躍もちょー楽しみなんだけど!




スピカの豆知識:10歳から15歳までのスピカはギャルじゃなくてメスガキだった

次回は引き続き試験を熱い目で見守ります。お楽しみに。

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