趣味と思いつきの行き当たりばったりで書き始めたこの小説がここまでくると感慨深いものがありますわね。
コレも読者の皆様の応援のおかげですわ。これからも是非、この小説「だカラ醜鬼じゃネェって」にお付き合いくださいまし。
てな訳で本編どうぞ!ですわ〜!
レ級は非常に困惑した。それもその筈、自身にある最後の記憶は陰陽寮の収容室で気を失った事だけ。しかしながら何故か今自分は陰陽寮ではなく魔都の荒野のど真ん中に居て、自分の周りには見た目が若干鬼っぽく首から下の肌が真っ黒になっている人間達がいる。その半数が何故か透明な液体で濡れていて服が透け若干変な雰囲気を漂わせ目のやり場に困った事もあった。
そして今、そんな色々なことがあったレ級はと言うと…………
「イデデデデデデデデデ!!!!!ヤメテ、折レル!!!!」
「うるせぇ!!アタシらを突然呑み込んだお前が悪い!!!」
レ級は最初に目覚めた少女にコブラツイストを掛けられていた。幾ら強靭な肉体を持っていようとも関節技は普通に極まる。なんならレ級は身長が短いので更に抜け出すことが困難になっていた。
「ダカラ!!!俺ハ!!オ前ラヲ!呑ミ込ンダ記臆ナンテ無イッテ言ッテルダロ!!!?」
必死なレ級の弁明に対し少女は更にコブラツイストに掛ける力を強くする。その姿は現役のプロレスラーにも劣らない程の迫力があった。レ級の尾は大人数を一気に吐き出した為に完全にダウンしている。
「アアアアアア!?!!折レチャウ!折レチャウ!!!」
更に力が加わった事によってレ級の関節は悲鳴を上げ人間の構造上行ってはいけない方向に曲がり始める。その激痛によってレ級自身も情けない悲鳴を上げていた。そんな2人の修羅場に飛び込む影が一つ。
「やめてよココちゃん!その子、たぶん嘘は吐いてないよ!流石に関節が変な方向に向き始めてるから辞めてあげて!?」
「波音!?無事だったのか!……チッ。今回は波音に免じて辞めてやる。けど、何か少しでも危害を加えようとでもしてみろ!さっきよりずっと強い技をかけてやる!!」
一先ずココと呼ばれた少女はレ級に掛けていた関節技をやめ、レ級を解放する。しかしながら警戒の色は一切薄まっておらず、何か不審な行動を少しでも取ろうものならあれよりも酷い目に遭うだろうと言う確信があった。
解放されたとはいえ痛めた部分の関節を涙目になりながら摩り、吐き疲れグッタリとダウンしている自身の尾をクッションにして地面に座る。そんなレ級に対しココと呼ばれている少女が口を開く。
「なぁ…お前さ。
それは疑問だった。少女、銭函ココにとって陰陽寮はかなりのセキュリティを配備し、強力な魔防隊の隊員もいる研究施設、そのような場所から十数人と言う大人数をどうやって全員運び出したのかをココは知りたかった。
そんなココの疑問に対しレ級は自身の肩を揉みながら答える。
「イヤァ…ソレガ一切覚エテナクテワカンネェンダヨ、全然。」
「全くか!?あんなに目を真っ赤に光らせて気味の悪いオーラを出してたのに!?」
「マッテ俺全然知ラナイ。何ソレ怖イ。」
唐突な新情報の暴力によってにレ級の脳内は更に混乱し始める。彼女達の言うことが本当なら自身は気を失った後に唐突に暴れ出して人を呑み込みまくって陰陽寮から五体満足で脱走した夢遊病LV.100のような状態だったとと言う事になる。
「ウーン…ツマリ、俺ニ君達ヲ呑ミ込ンデタ記憶ガナイ理由ハ、ソノ赤イ俺ガ関係シテンノカ…?」
ココや波音と情報をすり合わせ現在で存在する情報を纏め整理した結果がコレだ。
・赤い俺は貼り付けたような笑みを浮かべていた。
・自身が見ていた限りでは無口。
・収容室の扉を簡単にひしゃげさせて室内に侵入してきた
・有無を言わさず尻尾にある口に呑み込んできた
・呑み込まれた全員が全くの無傷。消化する為に呑み込んだワケではないと仮定
……纏めたは良いものの余りにも情報が不明瞭だ。目的も、性格も、正体も、現状では何もかもが不明だと言う事しか分からない。そうして長い時間の間悩んでいた三人の内、ココが唐突に立ち上がり叫んだ。
「あぁあもう!分からないコトをずっと考えても日が暮れちまう!醜鬼が現れるかもしれないこの魔都で野宿は嫌だぞ!」
彼女が叫んだのは衣食住のうち住に対しての懸念だった。確かに魔都ではいつ醜鬼に襲われてもおかしくは無い。レ級自身も魔都で目覚めたばかりの時は必死に隠れ潜みながら生き残っていた記憶があった。どうするべきか悩んでいる様子のココだったが数分唸った後レ級と波音に向き直ると屈託のない笑顔で言った。
「ぜんっぜん思いつかねぇ!なんか良いアイデアよこしやがれ!」
良いアイデア…レ級は脳をフル回転させて思考する。そう言えばとレ級の記憶の片隅にあった会話が脳内に蘇った。
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「ナァ、青羽ッテ家トカアンノカ?ココハ化ケ物バッカリダシヨ。」
レ級の言葉を聞いた青羽は数瞬考えるような素振りをするとレ級に向き直り口を開いた。
「うーんそうねぇ…ま、あなたになら教えても良いわね。魔都の端っこには私達の住む隠れ里があるの。此処で会ったのも何かの縁だし、あなたも来る?」
おそらく此処で青羽に着いて行く事を選んでいたら衣食住が簡単に手に入っていただろう。しかし、レ級はそうはしなかった。
「ンー…最高ノ提案ダケド、今俺ハ一刻モ早ク現世ニ行キタインダ。スマン。」
「そう…少し悲しいわね…。あ、そうだ!現世に行ったら私の弟の様子を見てくれない?あの子1人だと心配なの。」
「ソレグライオ安イ御用ダ。デ、ソノ弟ノ名前ハ何テ言ウンダ?」
「
「和蔵優希…カ。覚エタヨ。ソレジャ俺ハソロソロ行クワ。青羽モ頑張レヨ。」
「ええ、あなたこそね。………ねぇ、提案なんだけど…もしも
「俺ガ言ウノモナンダガ何ヲ根拠ニソウオモウンダ…?」
「姉の力よ。(なんかすごい後光<思い出補正>)」
「姉ッテスゴイナァ…(脳死)」
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そうして過去の記憶を思い出したレ級。そうしてアイデアが閃いたレ級が悩む2人に声を掛けた。
「ナラ、俺ノ友人ヲ頼ルカ…?魔都に知リ合イガイルンダ。」
縁は命の繋ぎ目だったりする。
評価、感想、お気に入り登録誠にありがとうございますわ!
それでは次の回で会いましょう!
他の深海棲艦出したいですぅッ…!!
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しょうがないにゃあ…良いよ。
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ダメ♡甘えんな♡