永世が永世であるための物語 作:すてら @ジョジョ 死亡遊戯
いやはや、また開いて下さりありがとうございます。
今回は、永世11回目のゲームのお話です。
やっぱり、中学生なので物語の進行とかが変だなとなるところがあると思いますが、そこはご愛嬌、ということで。
それでは、少し、時間をいただけると幸いです
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「順調」というものはとても喜ばしいとこだが、過度な「順調」は破滅の近道となる。
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永世は、舞踏場で目を覚ました。
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永世は周囲のザワザワした雰囲気の中、それに耐えきれず起きた。
眠い。
周りを見渡してみる…と、明らかな違和感があった。
視界がめちゃくちゃに狭いのだ。
なんでだ?と思うのもつかの間、その正体に気づいた。
仮面だ。たしかに今回のゲーム名は〈ライ・オブ・ザ・マスカレイド〉。モチーフは間違いなく仮面舞踏会だ。
と思ううちに、周囲のザワザワが収まった。
急に収まったな、と思いつつほかのプレイヤーの方向を見ると、全員が全員一定の方向を見ていることに気がついた。
その画面には、文字が映っていた。
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〈プレイヤーの皆様には今から2枚のカードを配ります〉
という前置きから始まって────
久しく運営から直々に〈ルール〉を言われた。
要約すると、プレイヤーに2枚ずつカードが配られ、そのカードには全ての役職とノルマ、自分の役職とノルマが書いてある。役職がバレることなくノルマを達成すればクリア。
プレイヤーは他プレイヤーに役職を当てるための「試合」をふっかけることができ、相手の役職を当てれば相手が、外せば自身が死ぬ、というものだった。
よく思いつくよな、こんなもの。
何が楽しいんだか。
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どこからともなく、1人の背丈の高く、私たちと同じように仮面を被った人が出てきた。
そいつは、プレイヤー全員に大きいカードと小さいカードを配り、去った。
これが、さっきの個人の役職と、色々な役職、それに対応するノルマということか。
ノルマ表の方には、〈マーダー:3人以上のプレイヤーを殺害する〉とか、〈探偵:2人以上のプレイヤーの素性を暴く。1度だけ、ミスが許される〉とか。
他にも30〜40くらいの役職とノルマが書かれていた。
あまりじっくり目を通しても覚えきれないため時間の無駄だろうと思いつつ、永世は小さなカードの方を見る。
永世の役職は────
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永世の役職は、「ライアー」というものだった。
ノルマは、〈表の中から役職をひとつ指定し、「試合」にて指定した方の役職を当ててもらえればクリア。ただし、指定した役職のノルマをクリアしてはならない。〉だった。
ほう、楽だな。と永世は思った。
なんだって、こんなもの〈マーダー〉を選んでプレイヤーを襲うだけでいいんだもの。
ってか2人までなら殺していいのか。
ますます簡単だな。
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そういいつつ、もっと良い役職はないかと考えた。
表を見て、ノルマを確認して──────────
〈マーダー〉に勝る役職はないな、と思い至り、イメージトレーニングやらなんやら。
兎に角、ゲームの準備をした。
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本格的にゲームが始まった。
思ったより、この会場は入り組んでおり、広い。
そのため、マーダー等は他プレイヤーを殺しやすいだろう。
だからマーダーを選んだのだ。
その時、永世の眼に仮面越しでも明らかに怯えている小学生くらいの女の子が入った。
初めてか、それとも役職が役職だったのだろう。
でも永世は可哀想とは思わなかった。もうこのゲームで10回目なんだ。
話してすらいない人に、雰囲気だけで同情するような生易しい人間ではなくなっている。
このゲームでは武器が支給されないので、素手で殺す必要があった。
パワーにはあまり自信がなく、絶賛力をつけるために筋トレ等している最中ではあるのだが、未だ不完全で、その力がつくまでは、爪を、人の皮膚に強く当たりでもしたら肉が裂けるだろうというレベルで研いでいた。
なので、このプレイヤーを殺すのは簡単なことだった。
まあ、殺した。
私が近づいて来た時、声も出なさそうだった。本当は試合をふっかけて〈マーダー〉だと言い当て、私を殺したかったのだろうが、その場合でも私がクリアする。
ちなみに、このガクブルjsプレイヤーを殺すのは、見られていた。
1人、通りすがったみたいだ。
まあ、そいつが試合をふっかけて〈マーダー〉と言われゲームは終わりだろう。
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「し、試合を、あな、あなたにふっかけます!」
どんな日本語だ、と思いつつ、次の言葉を聞く。
「あ、あなたはっ!ま、〈マーダー〉ですっ!!!」
あ…終わりか。
本来であれば、よし。勝った。クリアだ。と喜ぶべきなのだろうが、短すぎてそうも思えなかった。
この娘、勢いだけで行きやがったぞ。
ちゃんと表を見たのだろうか?
「…残念、私は〈ライアー〉だよ。」
と言うと、その娘は真っ青になった。
首輪が爆発して死ぬのだろう────
ぼんっ、と、大きいとも小さいとも言えない音がなり、
白いもこもこを撒き散らして死んで行った。
所謂〈防腐処理〉というやつだ。プレイヤーの血液は空気に触れた途端に白いもこもこに変化する。
どんな技術力だ、本当に。
そして、ふと。
あれ、クリアしたらどうやって外に出るのだろうか。
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その時、会場全体──────── であろう、に、ひとつのアナウンスが流れた。
〈プレイヤーネーム:永世がゲームをクリアしました。該当プレイヤーはロビーにお越しください〉
と。控えめに言って、雰囲気ぶち壊しだなと思いつつ、アナウンスに従った。
まあ、言い方が優しかったり、敬語がきっちりしていたりと、案外雰囲気破壊アナウンスではなかったかもしれない。
ロビーに着いた。すると、カードを配ったのと同じであろう人が、ロビーに待っていた。
「あなたが永世さんですね?」
「はい。」
「それでは、確認のために仮面をお外し下さい。」
言われた通りに仮面を外す。
蒸れて汗がだらだらで、気持ち悪かった。
「あなたが永世さんであることを確認しました。」
「ゲームクリアです。私について来てください。」と続いたため、ついていく。
すると、当たり前なのだが、外だった。
風が汗で濡れた顔を冷やしてくれた。
(9/10)
「永世さん…ゲームクリア、おめでとうございます。これで11回ですね。」
11回…ここまで来たか、と思った。
別に10回目クリアの時と感想は何ら変わらない。
でも、なんだろう。
1回1回、クリアを重ねていく事に達成感を感じる。
いや、達成感と言っても、そのゲームをクリアしたためではなく、ここまできたか、とクリア合計の数字の大きさに対して達成感を感じている。
私は、車に乗りこみ、いつも通りの薬で眠った。
(10/10)
永世は、車の中で起きた。
もう既に今回の衣装────── 仮面と無駄に豪華なスーツは着ておらず、参加した時のジーパンと無地のTシャツを着ていた。
すぐに終わったし、怪我もまったくない。
そのため、ゲームで起きた怪我を対応してくれる運営の病院、という言い方で良いのだろうか。
それにかかりつける必要もなく、車の中でエージェントと多少なりの世間話というか、そんなのを話した後。
エージェントに自宅付近に下ろしてもらい、家に直行した