あべこべ世界のいじめっ子(男)がいじめられっ子(女)に下剋上される話   作:フェルナンデス

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好きになりかけた。やっぱり嘘だった。

放課後。

私は、誰にも捕まらないうちに、なるべく早く帰るつもりだった。

 

『契約したんだから、もう少しやる気出してよ。私は蛇喰くんが泣くところを早く見たいんだけど』

 

「っ……!だからまだ無理だって…!」

 

『契約不履行で訴えていい?』

 

「訴えるな」

 

『だって全然進展しないじゃん。私は蛇喰くんが泣くのを楽しみにしてるのに』

 

私は、悪魔からの苦情を振り払うかのように鞄を抱え直し、逃げるように教室を出た。

 

昇降口を抜けて、校門へ向かうと、

夕方の光が校舎の窓に反射して、眩しかった。

その時だった。

 

「小鳥遊さん」

 

ぴたりと足が止まり、背筋がぞくりと粟立った。

聞き覚えのある声だった。ゆっくり振り返ると、

そこに立っていたのは――蛇喰だった。

 

 

「今、時間ある?」

 

「……え?」

 

「ちょっと付き合ってよ」

 

頭が真っ白になった。

付き合って。

違う。そんな意味じゃないって、分かってる。 分かっているのに、心臓だけが勝手に騒ぎ出して、どうしようもなくうるさい。

 

『デートのお誘いだ』

 

悪魔が楽しそうに言う。

違う。そう言いかけた、その時。

 

蛇喰が少し困ったように首を傾げた。

 

「…だめ?」

 

その顔はずるい。反則だ。断れるはずがなかった。

 

「……少しなら」

 

蛇喰は嬉しそうに笑った。

 

「よかった」

 

その笑顔だけで、胸が痛くなる。

最悪だ。

私はこの人が怖いのに。

怖くて、関わるべきじゃないって分かっているのに。

 

駅前まで歩く間、私はずっと落ち着かなかった。

男子と二人で歩くなんて、経験がない。

しかも相手は、よりによって蛇喰だ。

道行く女子たちが、ちらちらとこちらを見る。

……そりゃ見る。当然だと思う。

 

蛇喰は目立つ。

白い肌。整いすぎてる顔。夕陽を受けてやわらかく光る黒髪。歩く度に制服のスカートが揺れて、その下の黒いタイツに包まれた細い足がすっと伸びる。

 

同じ高校生のはずなのに、どうしてこんなに違って見えるんだろう。

隣にいるだけで、私の方が場違いみたいだった。

いや、実際かなり場違いだと思う。だって、どうみても釣り合わない。

 

『自覚あってえらい』

 

頭の奥で悪魔が笑った。

うるさい。

この世界では、女子が男子をエスコートするものだ。

行き先を決めて、歩く速さを合わせて、退屈させないように話して、ちゃんと楽しませる。

たぶん、普通の女子なら自然にできるんだと思う。

でも私は、その普通からかなり遠い。

そもそも男子とまともに話すだけで緊張するのに、デートみたいに二人で歩くなんて難易度が高すぎる。

 

 

 

 

「どこ行く?」

 

蛇喰が当たり前みたいな顔で聞いた。

 

「え、私が決めるの?」

 

「うん。今日は小鳥遊さんに任せる」

 

さらっと言うな。

こっちは今、心臓がさっきからずっと非常ベルみたいに鳴ってるんだけど。

 

『がんばれ、女の子』

 

悪魔が面白がるように言った。

 

「……ゲームセンター、とか」

 

やっと絞り出した声は、自分でも情けないくらい小さかった。

 

言ってから後悔する。

しまった。

もっとこう、カフェとか映画とか、そういう“ちゃんとした場所”の方がよかったんじゃ。

ゲームセンターって。 私、ちょっとオタクっぽすぎない?

蛇喰は一瞬だけ目を丸くした。

 

やっぱり引いた!?

そう思った次の瞬間。

ふわっと、蛇喰が笑った。

 

「いいね」

 

その声が本当に楽しそうで、胸の奥がじんわりと熱くなった。

 

駅前の通りには、同じ学校の生徒も何人かいた。

制服姿の女子たち。

買い食いしているグループ。

楽しそうに笑いながら歩く人たち。

その中に、仲の良さそうな女男のカップルがいた。

女子が少し得意げに前を歩いていて、男子はその後ろをちょこちょことついていく。

ときどき、その制服の袖を軽くつまんで、何かをねだるみたいに甘えている。

男子は可愛らしい顔をしていた。

守ってあげたくなるような、ふわっとした雰囲気の子。

 

……ああ、デートだ。

そう思った瞬間。

私は、自分の状況に気づいてしまった。

私も今、男子と二人で歩いている。

しかも、その“男子”は。

ちら、と隣を見る。

蛇喰巳波。

 

そのへんのモデルとかアイドルを連れてきても、普通に勝てそうなくらい綺麗な男の子。

さっきの子も可愛かった。

たぶん、普通に見たら十分“当たり”の男子だと思う。

 

でも。……正直、比べ物にならない。

そう思ってしまった。

その瞬間、胸の奥にちくっと小さな優越感が生まれる。

 

え、私の隣の方が圧倒的にレベル高くない?

……みたいな。

 

最低だ。何考えてるの、私。

性格は最悪だし、怖いし、信用なんてできない相手なのに。

そんなことで優越感とか。

自分で自分にちょっと引いた。

 

「ねぇ」

 

不意に、隣から声がした。

びくっと肩が跳ねる。

蛇喰がこちらを見ていた。

 

「……僕たちも、あんなふうに見えてるのかな」

 

「……え?」

 

蛇喰は、本当に何でもない顔だった。

 

「ほら」

 

軽く前を歩くカップルを見る。

 

「女男二人で歩いてるし」

 

「そ、それは……」

 

一気に顔が熱くなる。

 

ちょっと待って。 それ、今わざわざ言う?

私がさっきまで何を考えてたと思ってるの。

いや知らないだろうけど。

蛇喰は、そんな私の反応を見てくすっと笑った。

 

「なに、その反応(笑)」

 

「……だって」

 

「だって?」

 

少しだけ顔を近づけてくる。

近い。

 

「べ、別に……」

 

「ふーん」

 

蛇喰は面白そうに目を細めた。

絶対、からかってる。

でも。

心臓は、悔しいくらいうるさかった。

 

ゲームセンターは、思っていた以上に騒がしかった。

電子音。派手な音楽。誰かの歓声。

メダルがじゃらじゃら落ちる音。

いろんな音がごちゃ混ぜになっていて、落ち着かない。

でも、蛇喰は少しだけきょろきょろしていた。

その顔が、妙に無防備だった。

教室で女子たちを自然に転がしている時の、あの余裕たっぷりの顔とは違う。

ちょっとだけ、年相応というか。

普通の男の子みたいだった。

その横顔を見て、また胸の奥がざわつく。

 

『何ほだされてるの』

 

頭の奥で悪魔が呆れた声を出した。

 

「ほだされてない」

 

小さく返す。

 

『顔に出てるけど』

 

「出てない」

 

その時だった。

蛇喰が、クレーンゲームの前でぴたりと足を止めた。

中には、白くて丸いぬいぐるみが並んでいる。

ちょっと間抜けな顔。

何を考えてるのか分からない、ゆるい表情。

 

……妙にかわいい。

蛇喰は、その中のひとつをじっと見ていた。

じーっと。

 

「……欲しいの?」

 

思わず聞いてしまった。

 

「え?」

 

蛇喰がこっちを見る。

 

「今、見てたから」

 

「別に」

 

即答だった。

でも、そのくせ。

 

ちらっ。

また見る。

 

……分かりやす。

 

私は財布を取り出した。

 

「やってみる」

 

「小鳥遊さんが?」

 

蛇喰がちょっと意外そうな顔をする。

 

「……悪い?」

 

「ううん」

 

ふっと笑う。

 

「がんばって」

 

たったそれだけで、変に緊張した。

なんで応援されただけでこんなに指先が震えるの。

一回目。

かすっただけ。

 

「惜しい」

 

二回目。

持ち上がった。

──と思った瞬間、するっと落ちた。

 

「あ」

 

「下手だね」

 

三回目。

完全に位置を間違えた。

 

「あっ……」

 

「……下手くそ」

 

隣で蛇喰が吹き出す。

 

「うるさい!」

 

反射で言ってから、はっとした。

しまった。

でも蛇喰は怒らなかった。

むしろ、少しだけ嬉しそうに目を細めた。

 

「今の、ちょっとよかった」

 

「なにが?」

 

「そういう言い方するんだって思って」

 

意味が分からない。

心臓に悪い。

そのあとも何回か挑戦して。

財布の中身がじわじわ減っていくのを感じながら。

ようやく。

ごとん。

ぬいぐるみが落ちた。

 

「……っ!」

 

思わず小さくガッツポーズをする。

恥ずかしくなってすぐやめた。

私は取り出し口からぬいぐるみを回収して、ぎこちなく蛇喰に差し出す。

 

「……どうぞ」

 

蛇喰が、一瞬きょとんとした。

 

「僕に?」

 

「欲しそうだったから」

 

 

言った瞬間。

あ、これ、なんかすごい“彼女っぽい”ことしてない?

一気に顔が熱くなる。

蛇喰はぬいぐるみを受け取った。

その時。

指先が、ほんの少しだけ触れた。

びくっ、と肩が揺れる。

自分でも分かるくらい反応してしまった。

蛇喰は気づいてないみたいだった。

 

……いや、気づいてる?

分からない。

蛇喰は両手でぬいぐるみを抱えた。

その姿が、反則だった。

 

「ありがと」

 

小さく笑う。

 

本当に、嬉しそうだった。

いつもの計算された笑顔じゃなくて。

ちょっとだけ無邪気な顔。

その瞬間。

胸の奥が、ぎゅっとなった。

 

……ずるい。

こんなの。

 

『ねぇ』

 

悪魔が低く笑う。

 

『蛇喰くんへのお仕置きの話、どこ行ったの?』

 

分かってる。

分かってるのに。

今の蛇喰を見ていると、昨日までの怖い顔が少し遠くなる。

 

その後、蛇喰がふいにスマホを取り出した。

 

「これ見て」

 

「え?」

 

差し出された画面には、短い猫の動画が映っていた。

ソファの端にしがみついた白い猫が、じたばたと前足で踏ん張っている。

 

「この前インスタで見つけた」

 

蛇喰がそう言う。

猫は必死だった。 落ちまいとして、後ろ足まで変な方向に伸びている。

でも次の瞬間。

──ぽてっ。

間の抜けた音がしそうなくらい、きれいに落ちた。

 

「……っ、ふふ」

 

思わず笑ってしまった。

あ、と思った時にはもう遅い。

蛇喰がじっとこっちを見ていた。

 

「笑った」

 

「……笑うでしょ、これは」

 

「へぇ」

 

少しだけ目を細める。

 

「小鳥遊さん、そういう顔するんだ」

 

「……どういう顔」

 

「ちゃんと楽しそうな顔」

 

どくん。

胸の奥が、変な跳ね方をした。

なんなの、その言い方。

まるで私のことを、ちゃんと見ていたみたいな。

蛇喰は何でもない顔でスマホをしまった。

 

「この前、うちのママがさ」

 

「……ママ?」

 

思わず変な声が出た。

蛇喰が首を傾げる。

 

「……なに、その反応」

 

「いや……別に」

 

でも、ちょっとだけ驚いた。

蛇喰にも、家族がいるんだ。

そんなの当たり前なのに、変な感じだった。

だって蛇喰って、なんというか。

最初から“完成されてる”生き物みたいだったから。

綺麗で。 頭がよくて。 人の心を読むのが上手くて。 教室の空気すら、自分のものみたいに扱って。

そういう、どこか現実味のない存在。

なのに。

 

“ママ”。

その単語だけで、一気に距離が近づいた気がした。

蛇喰って、家で「いってきます」とか言うんだろうか。

朝、親に 「ちゃんと朝ごはん食べなさい」 とか言われたりするんだろうか。

「ハンカチ持った?」 「持ったよ」 みたいな会話とか。

 

……いや、想像つかない。

でも。

ちょっとだけ見てみたい気もした。

というか。

制服姿で家の廊下を歩く蛇喰とか、普通に絵になるな、とか。

 

何考えてるんだ私は。

 

「小鳥遊さん?」

 

「っ!」

 

顔を上げると、蛇喰が怪訝そうに見ていた。

 

「なんか今、変なこと考えてた?」

 

「か、考えてない!」

 

「絶対考えてた」

 

くすっと笑う。

ずるい。なんでそんな楽しそうなの。

 

「で、通販で変な健康器具買ってきたの」

 

「健康器具?」

 

「乗るだけで腹筋が割れるってやつ」

 

「絶対嘘じゃん」

 

「でしょ?」

 

蛇喰が肩を揺らして笑う。

 

「三日で飽きて、今は洗濯物置き」

 

「あるある……」

 

自然に返してから、私は少し驚いた。

普通に会話してる。

蛇喰と。

普通に笑ってる。

こんなの、おかしい。

私はこの人が怖いはずなのに。

嫌いなはずなのに。

なのに今は、そういう感情が少しだけ遠くなっていた。

蛇喰がふっとこちらを見る。

 

「小鳥遊さんってさ」

 

「……なに」

 

「最初、もっと喋んない人かと思ってた」

 

「それは……」

 

否定できなかった。

 

「でも、意外とちゃんと話してくれるんだね」

 

そう言って笑う。

また心臓がうるさくなる。

やめてほしい。

そんなふうに言われると。

まるで特別みたいじゃないか。

 

『楽しそうだねぇ』

 

頭の奥で悪魔がにやにや笑う。

私は返事をしなかった。

 

だって。

否定、できなかったから。

 

「ねえ小鳥遊さん。ちょっとこれ見て」

 

「え?」

 

何か面白いものでも見せるのかと思った、その瞬間。

 

ぱしゃ。

軽いシャッター音。

 

「……え?」 

 

一拍遅れて、何が起きたのか理解した。

 

「ちょ、今なに!?」

 

蛇喰は平然と画面を見ていた。

 

「小鳥遊さん撮った」

 

「勝手に!?」

 

慌ててスマホを覗き込む。

そこに映っていたのは、猫の動画を見て普通に笑ってる私だった。

 

……最悪。

無防備すぎる。 こんな顔、自分でも見たことない。

 

「消して!!」

 

「やだ」

 

即答だった。

 

「なんで!?」

 

「ちゃんと笑ってたから」

 

さらっと言われて、一瞬言葉が止まる。

ちゃんと笑ってた。

そんなこと、言われたことあったっけ。

私、普段そんなに変な顔してるのかな。 いや、そこじゃない。

 

「だからって勝手に撮る!?」

 

「記念」

 

「なんの!?」

 

「今日の」

 

意味が分からない。

本当に分からない。

なのに、その言葉が妙に胸に残る。

今日の記念。

 

そんなの、まるで——

いやいやいや。

何考えてるの私!

 

「消して」

 

もう一回言うと、蛇喰は少し考えるふりをした。

 

「じゃあ交換条件」

 

「……え?」

 

「ツーショット撮らせて」

 

頭が真っ白になった。

 

「は!?」

 

意味が分からない。

 

「なんでそうなるの!?」

 

「僕も一緒に写ってるやつがいい」

 

「知らないよそんなの!」

 

思わず即答してしまう。

蛇喰はくすっと笑った。

 

「嫌?」

 

またそれだ。

その言い方、ずるい。

しかも、ほんの少しだけ拗ねたみたいな顔をするのは反則だと思う。

 

……絶対わざとだ。

そう思うのに。

 

「……一枚だけ」

 

気づいたら、そう言っていた。

蛇喰の顔がふっと緩む。

 

「ありがと」

 

その笑い方が、妙に自然だった。

計算とか、からかいとか、そういうのじゃなくて。 ただ普通に嬉しそうで。

そのせいで、余計に心臓に悪い。

次の瞬間。

蛇喰が当然みたいに隣へ来た。

近い。

いや、近い近い近い。

肩が、ぴたりと触れる。

思考が止まった。

制服越しなのに、体温が分かる。 男の子って、こんなに体温高いの?

 

「ち、近い……」

 

やっとのことで絞り出す。

蛇喰は何でもない顔だった。

 

「近くないと入らないよ?」

 

当たり前みたいに言う。

いや、当たり前じゃない。

私の心臓が死ぬ。

スマホの画面の中で、蛇喰はいつも通り綺麗だった。

 

ずるい。

こんな距離でも平気な顔してる。

私だけがこんなにおかしいみたいじゃん。

 

「ほら、こっち」

 

顔が近い。睫毛、長い。肌、白い。なんかいい匂いする。

無理。

 

「笑って」

 

「無理!」

 

「じゃあ変な顔のまま撮る」

 

「それはやだ!」

 

反射で顔を上げた。

その瞬間。

ぱしゃ。

 

「っ!?」

 

蛇喰が画面を見て、少し満足そうに笑った。

 

「撮れた」

 

私は恐る恐る覗き込む。

そこには、顔を真っ赤にしてる私と、 ぬいぐるみを抱えたまま、少し楽しそうに笑っている蛇喰。

 

……悔しい。

めちゃくちゃ悔しいけど。

すごく、絵になっていた。

 

「送るから」

 

「……え?」

 

「そのための交換でしょ」

 

蛇喰が当然みたいにスマホを差し出してくる。

「LINE交換」

 

また頭が真っ白になる。

 

「え、でも……」

 

「嫌?」

 

今日何回目、その台詞。

断れるわけない。

手が震えながら、QRを開く。

男子とLINE交換なんて初めてだった。

しかも蛇喰。

画面に表示された名前。

 

蛇喰 巳波

 

その四文字だけで、妙に現実味があった。

ぽん。

 

『蛇喰巳波 があなたを追加しました』

 

たったそれだけ。

それだけなのに、胸がどくんと跳ねる。

蛇喰の連絡先。

 

……やばい。

『青春だねぇ』

悪魔が頭の奥で笑う。

 

違う。

そんなわけない。

……ない、はずなのに。

 

「次、あれ」

 

蛇喰が指さした。

私はそっちを見て、固まった。

 

「……プリクラ?」

 

「うん」

 

なんでそんな当然みたいに言うの。

 

「いやいやいや!」

 

思わず後ずさる。

 

「なんで?」

 

「なんでって、なんで!?」

 

意味が分からない。

男子と二人でプリクラ?

それって、もう完全に——

いやいやいやいや。

 

「せっかくだし」

 

蛇喰は軽い。

軽すぎる。

 

「せっかくって何!?」

 

「遊んでるし」

 

「それはそうだけど!」

 

「嫌?」

 

またそれだ。

ずるい。でも今回は、簡単に頷けるやつじゃない。

 

「嫌っていうか……その……」

 

言葉が詰まる。

なんて言えばいいのか分からない。

男子とプリクラとか距離近すぎて死ぬなんて言えるわけない。

蛇喰は少しだけ首を傾げた。

 

「もしかして、プリクラ苦手?」

 

「そういう問題じゃなくて……!」

 

「じゃあ何?」

 

詰んだ。

言えない。

だって言ったら意識してるのがバレる。

蛇喰が少し考えて、それからぽつりと言った。

 

「……僕は撮りたい」

 

「え?」

 

予想外すぎて間抜けな声が出た。

蛇喰は、さっき取ったぬいぐるみを抱え直す。

 

「せっかく遊んだし」

 

その言い方が、妙に自然だった。

わがままというより、 本当に“普通に撮りたい”みたいな顔。

ずるい。そういう顔はずるい。

 

『おやおや』

 

悪魔が笑う。

 

『押しに弱いねぇ』

 

うるさい。

蛇喰がこちらを見る。

 

「だめ?」

 

またそれ。

しかも今度は、ほんの少しだけ期待してるみたいな顔。

無理。

断れるわけない。

 

「……一回だけ」

 

私がそう言うと、蛇喰の顔がぱっと明るくなった。

 

「ほんと?」

 

その反応が、思ったより年相応で、一瞬だけ拍子抜けする。

 

……なにその顔。

 

「やった」

 

小さく笑って、蛇喰は当然みたいに私の手首を軽く引いた。

 

「え、ちょ」

 

「早く」

 

そのままプリクラ機へ。

私は引っ張られながら思った。

 

……なんでこうなったんだろう。

 

狭い箱の中に二人で入る。

その瞬間、外より空気が近くなった気がした。

壁が近い。 距離が近い。 何より、蛇喰が近い。

画面が明るく光る。

 

「ほら、こっち」

 

蛇喰が私の袖を軽く引いた。

それだけで心臓がどくっと跳ねる。

 

「もっと寄らないと切れる」

 

「こ、これ以上?」

 

「うん」

 

当然みたいに言う。

いや当然じゃない。

肩が触れる。

ぴたり、と。

髪が触れそうになる。 息がかかりそうなくらい近い。

近い近い近い。

私はもう画面を見る余裕なんてなかった。

蛇喰は平然としていた。

こういうの、慣れてるんだろうなと思った。

きっと、今までいろんな女子とこうしてきたんだ。

こうやって距離を詰めて。 自然な顔で笑って。 相手だけドキドキさせて。

そう思った瞬間。

胸の奥が、ちくっとした。

……なんで?

 

『嫉妬?』

 

「違う」 

 

反射で否定する。

 

『声に出てないよ。残念』

 

最悪だ。

画面に映る私は、分かりやすいくらい顔が赤かった。

蛇喰がそれを見て、くすっと笑う。

 

「小鳥遊さん、ずっと緊張してる(笑)」

 

「……慣れてないから」

 

「男の子と?」

 

さらっと聞かれて、息が止まる。

答えられなかった。

蛇喰はそれ以上聞かなかった。

ただ、少しだけ目を細めて笑った。

優しいのか。 意地悪なのか。 本当に分からない。

シャッター音が何回か鳴って、ようやく撮影が終わる。

そして問題の加工タイム。

画面を見た瞬間、思わず声が出た。

 

「……誰?」

 

そこにいたのは、私……のはずだった。

でも違う。

目が大きい。 肌がやたら綺麗。 輪郭まで整ってる。

 

「私じゃない……」

 

本音が漏れる。

蛇喰が隣で画面を覗き込む。

 

「あー、最近のやつすごいよね」

 

軽い。

いや、そういう問題じゃない。

 

「蛇喰くんも別人じゃん」

 

言ってから、少しだけ固まった。

画面の中の蛇喰も、確かに綺麗だった。

 

でも。

なんか違う。

目が大きすぎるし、肌が作り物みたいにつるつるしてる。

完成された人形みたいだ。

 

「……元の方がいい」

 

ぽろっと出た。

言った瞬間、しまったと思った。

蛇喰がこっちを見る。

 

「え?」

 

「……いや」

 

「今なんて?」

 

「なんでもない」

 

「聞こえたけど」

 

顔が熱くなる。

最悪だ。

でも蛇喰は少しだけ目を丸くして、それからふっと笑った。

 

「へぇ」

 

何、その反応?

 

カフェに入った時には、もう頭がぼんやりしていた。

緊張しすぎて、たぶんちょっと疲れていた。

ゲームセンター。 ツーショット。 プリクラ。

今日だけで心臓に悪いことが多すぎる。

蛇喰は窓際の席に座って、さっき取ったぬいぐるみを隣にちょこんと置いた。

その仕草まで妙に可愛いのが腹立つ。

私は向かいに座って、メニューを見る。

本当は甘いものが好きだ。

でも、こういう時にあんまり甘すぎるのを頼むのって、なんか子どもっぽい気がしてしまう。

少し迷って、結局キャラメルラテにした。

 

十分甘い。

何やってるんだろう、私。

蛇喰が私のグラスを見る。

 

「それ、おいしそう」

 

「……飲む?」 

 

軽い気持ちで言った。

本当に、軽い気持ちだった。

蛇喰は少しだけ目を丸くして、それから笑った。 

 

「じゃあ交換する?」

 

「……え?」

 

さらっと言われて、思考が止まる。

蛇喰は自分のカップを差し出した。

 

「一口ずつ」

 

「いや、でも」

 

「嫌?」

 

またそれだ。ずるい。

なんでそんなに自然に言えるの。

断れる空気じゃなかった。

私はぎこちなく自分のラテを差し出す。

蛇喰は何のためらいもなくストローに口をつけた。

普通に。

本当に普通に。

 

……待って。

それ、私がさっき使ったやつ。

頭が真っ白になる。

蛇喰は一口飲んで、少しだけ目を細めた。

 

「甘い」

 

それから、自分のカップをこちらへ差し出す。

 

「はい」

 

もう逃げられなかった。

私はそっとストローに口をつける。

 

……蛇喰が使ったやつ。

どくん。

心臓が変な音を立てた。

え、これって。

いや、別に。

間接キスとか、そういう。

そういうのじゃ。

……いや、そうだけど。

 

「どう?」

 

蛇喰が普通に聞いてくる。

普通に聞かないでほしい。

私は一口飲んで、顔をしかめた。

 

「……にがい」

 

蛇喰が吹き出した。

 

「子どもだ(笑)」

 

「うるさい……」

 

顔が熱い。絶対赤い。最悪だ。

 

『今の顔、いいねぇ』

 

悪魔が頭の奥で笑う。

 

うるさい。

私は膝の上でぎゅっと手を握る。

蛇喰は何も気にしていないように見えた。

 

本当に?

本当に、何も考えてないの?

この人は分からない。

無邪気なふり。 優しいふり。 何も知らないふり。

全部できる。

 

でも。

さっき、ぬいぐるみを抱えて笑ってた顔とか。 プリクラでちょっと拗ねた顔とか。 ああいうのまで、全部演技なんだろうか。

カフェには静かな音楽が流れていた。

窓の外では人が行き交っている。

普通の放課後。

普通のデートみたいな時間。

私が昔ぼんやり想像していたやつ。

男の子と遊んで。 写真を撮って。 くだらない話をして。 カフェで向かい合って。

そんな、ありふれたやつ。

 

……でも。

向かいにいるのは蛇喰だ。

怖いはずなのに。

嫌いなはずなのに。

どうして、まだ胸がこんなにうるさいんだろう。

蛇喰がストローを指でくるくる回した。

その動きが、妙にゆっくり見えた。

 

「ねぇ」

 

声が変わった。

柔らかいまま。

でも、空気が変わった。

ほんの少しだけ。 温度が下がった気がした。

 

「この前、朝倉くんと何かあった?」

 

私はグラスを持つ手を止めた。

 

……きた。

 

「……」

 

蛇喰は困ったみたいに笑う。

 

「朝倉たちに連れて行かれてたでしょ」

 

「……見てたんですね」

 

「なんで敬語(笑)」

 

少し笑ってから、あっさり言う。

 

「見てたよ」

 

その軽さに、逆に息が詰まる。

蛇喰は目を伏せた。

 

「本当は、心配してたんだ」

 

嘘。

そう思った。

でも声は優しい。

表情も、本当にそう見える。

 

「朝倉くん、最近ちょっと変でさ」

 

蛇喰は続ける。

 

「僕も困ってた」

 

「……困ってた?」

 

「うん」

 

小さく頷く。

 

「小鳥遊さんへの嫌がらせ、あれ、全部朝倉くんがやってたんだと思う」

 

胸の奥が冷える。

 

「僕、止めたかったんだけど」

 

蛇喰は少しだけ苦しそうな顔をした。

 

「断れなくて」

 

「……」

 

「朝倉くん、ああ見えて強引なところあるし」 

 

弱々しく笑う。

 

「怖かったんだよね」

 

その瞬間。

何かが、すっと冷めたような気がした。

 

……怖かった?

蛇喰が?

私が連れて行かれるのを見て、笑っていた蛇喰が?

 

「……うそつかないで」

 

自分でも驚くくらい、低い声だった。

蛇喰がぴたりと止まる。

 

「え?」

 

「うそつかないで」

 

今度は、ちゃんと言った。

手が震えている。

怖い。

すごく怖い。

 

でも。

ここで黙ったら、たぶんずっと負ける気がした。

 

「もうやめて」

 

蛇喰は何も言わなかった。

数秒。

店内の音楽だけが、やけに大きく聞こえた。

 

 

〈蛇喰視点〉

 

数秒。

店内の音楽だけが流れていた。

僕は、小鳥遊を見ていた。

 

……へぇ。

 

正直、驚いた。

もっと簡単だと思っていたから。

他の女と同じだと思っていた。

少し優しくして。 少し距離を詰めて。 笑って。 甘い顔を見せれば、それだけで揺れる。

実際、揺れていた。

ゲームセンターでも。 ツーショットでも。 プリクラでも。 カフェでも。

笑って。 赤くなって。 分かりやすいくらい、こっちのペースだった。

 

なのに。

最後で、それを言うんだ。

 

「うそつかないで」

 

小鳥遊の手は震えていた。 顔色も悪い。 声だって、ちゃんと怖がってる声だった。

それなのに。

逃げなかった。

思わず、笑ってしまう。

 

「へぇ」

 

小鳥遊の肩がぴくっと揺れた。

 

「言えるんだ」

 

僕は頬杖をついた。

 

「びっくりした」

 

本当にちょっと面白かった。

小鳥遊って、もっと簡単な子だと思ってた。

暗くて。 地味で。 目立たなくて。

こういうタイプって、何されても黙ってるものだと思ってた。

だから朝、僕を避けたのが少し引っかかった。

朝倉が妙に逆らってきたのも気になった。

だから確認したかっただけ。

小鳥遊が何を知ってるのか。 朝倉と何を話したのか。

ただ、それだけ。

本当に、それだけだった。

 

なのに。

視線が、横に落ちる。

ぬいぐるみ。

さっき、小鳥遊が取ってくれたやつ。

馬鹿みたいに何回も失敗して。 真剣な顔して。 顔真っ赤にして。 やっと取って。

 

「……どうぞ」

 

あの時の顔を思い出して、少し笑いそうになる。

……変な子。

 

「でもさ」

 

僕はゆっくり言った。

 

「今日、楽しかったでしょ?」

 

小鳥遊の目が揺れる。

ああ。

分かりやすい。

 

「ゲームセンター」

 

「プリクラ」

 

「カフェ」

 

ひとつずつ並べる。

 

「ぬいぐるみまで取ってくれた」

 

指先で、その頭を撫でる。

 

「嬉しかったよ」

 

それは、少し本当だった。

ほんの少し。

小鳥遊の顔が揺れる。

罪悪感。 迷い。 期待。

全部見える。

隠すの、下手すぎ。

 

「だからさ」

 

僕は笑う。

 

「少しくらい、信じたくなったんじゃない?」

 

図星だったらしい。

小鳥遊が息を詰める。

……ほんと。

分かりやすい。

 

男慣れしてないのなんて、一瞬で分かった。

ツーショットで固まって。 LINE交換で手が震えて。 プリクラで真っ赤になって。 飲み物を共有しただけで呼吸止めて。

馬鹿みたい。

 

……いや。

馬鹿みたいに可愛い。

 

「小鳥遊さんって、ほんと面白い」

 

素直にそう言った。

少し身を乗り出す。

 

「ねぇ」

 

小鳥遊の肩がびくっと揺れる。

いい反応。

 

「まだ、僕にやめてほしい?」

 

喉が動く。

言えないらしい。

僕はくすっと笑った。

 

「今日、ずっと僕といたのに?」

 

「笑ってたのに?」

 

「写真も撮ったし」

 

「プリクラも撮った」

 

ひとつずつ、積み上げる。

小鳥遊の顔色が変わっていく。

 

……いい顔。

 

「それでも、僕が怖い?」

 

優しく聞いた。

残酷だと分かっていた。

でも、楽しかった。 さっきまでの小鳥遊は、本当に面白かったから。

小鳥遊の唇が震える。

 

「……なんで」

 

小さい声だった。

 

「ん?」

 

「なんで、そんなことするの」

 

僕は少し首を傾げる。

 

「そんなこと?」

 

「……私に」

 

その顔を見て、少しだけ笑ってしまった。

もう隠す意味、ある?

 

「なんでって」

 

肩をすくめる。

 

「面白かったから?」

 

小鳥遊の顔が固まる。

ああ。 その顔、いい。

 

「朝倉くんがやったとか……」

 

「嘘だよ」

 

あっさり言った。

 

「え……」

 

「そんなの、分かるでしょ」

 

僕はストローをくるくる回す。

 

「朝倉くんが勝手に動くわけないじゃん」

 

笑いながら言った。

 

「最初にちょっとからかったのは僕」

 

「朝倉くんたちは勝手に盛り上がっただけ」

 

「まあ、止めなかったけど」

 

むしろ。

ちょっと面白かった。

小鳥遊の顔から、みるみる熱が消えていく。

その変化が、綺麗だった。

ついさっきまで真っ赤になってたのに。

今は、真っ白。

 

「……最低」

 

小さな声だった。

僕は笑う。

 

「そう?でも今日、君楽しそうだったよ?」

 

その瞬間。

小鳥遊の目が変わった。

 

小鳥遊が、ゆっくり顔を上げた。

初めて真正面から、僕を見た。

逃げずに。

その瞬間。

 

ぞわっ、と背筋に何かが走った。

 

……何?

今の。

小鳥遊は震えてる。

怖がってる。

それは分かる。

なのに。

目だけが違った。

まるで、別の何かみたいだった。

思わず眉が動く。

 

「……小鳥遊さん?」

 

変だ。

さっきまでと空気が違う。

怯えてるはずなのに。

どうしてか、少しだけ――怖い。

そして。

 

「蛇喰くん」

 

名前を呼ばれた。

小さい声だった。

でも、妙にはっきり聞こえた。

 

「……なに?」

 

小鳥遊の目が、まっすぐ僕を捉える。

その瞬間。

本能が、ほんの少しだけ警戒した。

理由は分からない。

でも、一瞬だけ。

 

“触れちゃいけないもの”を見た気がした。

 

……馬鹿らしい。

この子に何ができる?

そう思った。

なのに。

 

どうしてか、少しだけ楽しみだった。

 

カフェを出たあと。

僕は一人で駅まで歩いていた。

夜風が少し冷たい。

スマホを取り出す。

ツーショット。 プリクラ。 ぬいぐるみ。

しばらく見て、画面を消した。

 

……何やってるんだろ。

本来の目的は朝倉だった。

小鳥遊じゃない。

探りを入れて、終わるはずだった。

それだけだったのに。

気づけば普通に遊んでた。

くだらない話して。 笑って。 からかって。

少し、本当に楽しかった。

 

……それが腹立たしい。

僕は、誰かと対等に遊ぶタイプじゃない。

遊ぶなら、使う側だ。

 

なのに。

小鳥遊は変だった。

つまらない女だと思ってた。

暗くて。 地味で。 目立たなくて。

 

でも違った。

不器用で。 分かりやすくて。 びっくりするくらい男慣れしてなくて。

少し煽るだけで真っ赤になって。

でも最後は、ちゃんと噛みついた。

思い出して、口元が緩む。

 

……面白い。

本当に。

壊しやすそうなのに変な芯がある。

スマホが震えた。

朝倉からだ。画面を見る。

でも、既読もつけず閉じた。

朝倉なんて、今はどうでもいい。

 

ふと、小鳥遊の顔が浮かぶ。

震えていたくせに。 最後だけ、目を逸らさなかった顔。

……あの目。

妙に、引っかかる。

 

「……次は、どうしようかな」

 

夜の駅前に、声はすぐ消えた。

でも胸の奥には。

名前のつかない熱だけが、残っていた。

 

 

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