また戦ってくれなんて言わないで ――春麗は今日もめんどくさい―― 作:エーアイ
自分をめんどくさい女と自覚する前の春麗のエピソードになります。
自覚前春麗は、眠れなかった。
理由はわかっている。
黒ドレス特化春麗の九十九点。
そして、十回のお仕置き。
春麗会議で見たあの光景が、頭から離れない。
リュウは、最初から正解を出せなかった。
黒を見ても止まらない。
黒でも黒でなくても春麗。
黒の春麗は強い。
黒を恐れない。
負けてもまた来る。
どれも、悪い答えではなかった。
でも、黒ドレス特化春麗は沈めた。
何度も。
十回。
そして最後にリュウは、九十九点の答えを出した。
俺に見せると決めた分は、俺が受け取る。
春麗が見せないと決めた黒には、俺は触れない。
春麗会議は、全員一致で九十九点。
黒ドレス特化春麗は、大満足していた。
あの顔。
黒を選び、黒を見せ、黒を受け取らせた春麗の顔。
自覚前春麗は、布団の中で顔をしかめた。
「……私は、あそこまで重くないわ」
言いながら、説得力がないことは自分でもわかっている。
最近の自分は、かなり危ない。
青でリュウにギリギリ勝った。
黒でもリュウにギリギリ勝った。
しかも、勝者煽りまでしてしまった。
青では、届かなかったわね。
今日は黒よ。
だから、ここから負けなさい。
あれは戦術。
心理戦。
相手の集中を崩すための言葉。
断じて、気持ちよくなっていたわけではない。
「……ないわ」
春麗は、布団の中で呟いた。
しかし、黒ドレス特化春麗の九十九点がよぎる。
十回沈めても、最後には届かせる。
黒を見せる。
黒を受け取らせる。
境界を守らせる。
そこまでしないと出ない答えがある。
なら、自分は?
自分はまだ、自分をめんどくさい女だとは認めていない。
否認部門代表など認めていない。
でも、黒でリュウと戦った時の感覚は知っている。
黒で誘い、黒で煽り、黒で紙一重で勝った。
その熱は、まだ残っている。
では。
もしもう一度、黒でリュウと戦ったら。
今度は、リュウがどこまで来るのか。
青でも黒でも勝っている自分に、リュウはどう向かってくるのか。
春麗は起き上がった。
部屋の隅に、黒いドレスがある。
「……これは、確認よ」
口癖のように言う。
「黒ドレス特化春麗の九十九点回答後に、自覚前の私が黒で再戦した場合の心理反応確認」
言い訳は整った。
かなり整ってしまった。
春麗は黒いドレスへ手を伸ばす。
「私は、めんどくさい女じゃない」
一拍。
「ただ、黒でもう一度勝てるか確認するだけ」
さらに一拍。
「……勝つとは限らないけれど」
言ってから、胸が鳴った。
勝つとは限らない。
その言葉が、自分でも妙に引っかかった。
勝つ。
負ける。
引き分ける。
青では勝った。
黒でも勝った。
では、黒で引き分けたら?
春麗は、首を振った。
「何を考えているのよ」
それでも、黒いドレスに袖を通した。
鏡の中に、黒の春麗が立つ。
自覚前春麗。
まだ認めていない春麗。
でも、黒で勝つ感覚も、煽る感覚も、もう知ってしまった春麗。
「……今日は、沈めないわ」
一拍。
「たぶん」
その言葉は、かなり危険だった。
リュウは修行場にいた。
春麗が黒で入ると、顔を上げた。
視線が止まる。
もう何度も見たはずの黒。
それでも、リュウは一瞬止まる。
黒を見る。
春麗を見る。
目を見る。
自覚前春麗は、その視線を受け止めた。
「リュウ」
「春麗」
「今日は黒よ」
「ああ」
「前にも見たわね」
「ああ」
「前にも負けたわね」
リュウは静かに頷いた。
「ああ」
春麗は一歩近づく。
黒い裾が揺れる。
「青でも負けて、黒でも負けた」
「ああ」
「あなた、そろそろ学習している?」
リュウは少し考えた。
「している」
春麗は目を細める。
「そう」
「だから、今日は違う」
春麗の胸が鳴った。
「……違う?」
「ああ」
「何が?」
リュウは構えた。
「勝つために来た」
春麗は、一瞬だけ完全に止まった。
その言葉は、効いた。
今までリュウは、来る男だった。
見る男だった。
考える男になった。
そして今、勝つために来たと言った。
青でも黒でも負けたリュウが。
黒ドレス特化春麗に十回沈められた記憶の残響が、春麗の中で揺れる。
沈めても来る男。
負けても来る男。
そして、今度は勝つために来る男。
自覚前春麗は、口元を上げた。
「いいわ」
黒い裾を払う。
「でも、覚えているでしょう?」
「ああ」
「青では届かなかった」
「ああ」
「黒でも届かなかった」
「ああ」
「今日は三度目よ」
「ああ」
春麗は、甘くはない笑みを浮かべた。
「三度目も届かなかったら、さすがに言い訳できないわね」
リュウは構えたまま言った。
「届かせる」
春麗は胸が熱くなる。
「なら」
一歩。
「届かせてみなさい」
煽り。
完全に煽り。
春麗は、もう否認しかけてやめた。
今否認すると、動きが鈍る。
これは戦術。
戦術として扱えばいい。
リュウは踏み込んだ。
黒が揺れた。
序盤、春麗は優勢だった。
黒の動きは、前回より鋭い。
青で勝ち、黒で勝ち、さらに黒ドレス特化春麗の九十九点を見た後の黒。
自分でも少しわかる。
黒の扱いが深くなっている。
見せる。
遅らせる。
誘う。
煽る。
踏み込む。
その流れに迷いが少ない。
春麗の掌底がリュウの胸に入る。
リュウが受ける。
下がる。
春麗は追わない。
黒は追わない時間も武器になる。
「どうしたの?」
春麗は言った。
「勝つために来たのではなかったの?」
リュウは息を吐く。
「来た」
「では、来なさい」
「ああ」
リュウが踏み込む。
春麗は黒で外す。
裾が揺れ、リュウの視線が一瞬流れる。
そこへ蹴り。
リュウが受ける。
浅い。
前より、受けが早い。
春麗は目を細めた。
「少しだけ、良くなったわね」
「ああ」
「でも、少しだけよ」
掌底。
リュウが腕で受ける。
受けた腕が落ちる。
春麗は近づく。
「前よりは届いている」
一拍。
「でも、まだ私には届かない」
言った瞬間、リュウの拳が来た。
速い。
春麗は避ける。
しかし、肩をかすめた。
「っ……」
リュウは止まらない。
もう一撃。
春麗は後ろへ下がる。
黒い裾が広がる。
リュウは、今度は見過ぎていない。
黒を見ている。
だが、そこに囚われてはいない。
「……やるじゃない」
リュウは言う。
「届かせると言った」
春麗の胸が鳴る。
「ええ」
黒い袖を握る。
「なら、もっと来なさい」
中盤。
戦況は互角へ傾いた。
春麗は黒で誘う。
リュウは見る。
しかし、止まらない。
前回までは、黒の見せ方でリュウの反応をずらせた。
今回は違う。
リュウは黒に遅れるが、遅れた分を足で詰める。
春麗の蹴りを受ける。
受けながら前へ出る。
拳が春麗の脇へ入る。
浅い。
だが重い。
「っ……!」
春麗は後ろへ下がらない。
逆に踏み込む。
掌底。
リュウの胸に当たる。
リュウが下がる。
しかし、倒れない。
「倒れなさいよ」
春麗は思わず言った。
リュウは静かに返す。
「まだだ」
「強情ね」
「ああ」
「二回負けて、少しは悔しかった?」
リュウは答えた。
「悔しかった」
春麗の胸が、また鳴った。
「……そう」
「だから来た」
「勝つために?」
「ああ」
春麗は笑った。
「いいわね」
言ってしまってから、少し驚いた。
いい。
本当にいいと思ってしまった。
リュウが悔しがって来る。
勝つために来る。
黒の自分へ届かせようとする。
それが、いい。
満たされる。
まだ勝ってもいないのに。
まだ負けてもいないのに。
春麗は、それに気づいて顔が熱くなった。
「……違うわ」
リュウが聞く。
「何がだ」
「満たされているわけではない」
言ってから、完全に失敗したと思った。
リュウは少しだけ目を動かす。
「満たされているのか」
「違うと言ったでしょう!」
「そうか」
「そうよ」
「だが、楽しそうだ」
春麗は、黒い袖を握った。
「あなた、最近そればかり言うわね」
「そうか」
「私は楽しいわけでも、満たされているわけでも、面倒なわけでもない」
リュウは静かに言った。
「なら、何だ」
春麗は詰まった。
何だ。
今の自分は何なのか。
青でも勝った。
黒でも勝った。
今、リュウに追いつかれかけている。
煽っている。
そして、その追いつかれ方に、どこか満たされている。
「私は」
春麗は踏み込んだ。
「勝つ春麗よ」
リュウが受ける。
「なら、俺も勝つ」
「ええ」
春麗は笑った。
「そう来なさい」
終盤。
二人とも、もう余裕はなかった。
春麗の黒は乱れていない。
だが、リュウも倒れない。
黒に遅れながら、前へ出る。
春麗の煽りを受けながら、拳を返す。
視線を奪われながら、最後の一歩を残す。
春麗は思った。
これは、前回とは違う。
勝てる。
でも、簡単には勝てない。
リュウも勝ちに来ている。
青でも黒でも負けたリュウが、今日は本当に届かせに来ている。
それが、悔しい。
そして。
嬉しい。
「……最悪」
春麗は呟いた。
リュウが構える。
「春麗」
「何?」
「今日は、沈めないのか」
春麗は止まった。
「……あなた」
「何だ」
「黒ドレス特化の私の影響を受けているの?」
リュウは少し首を傾げる。
「わからない」
「深く考えないで」
「ああ」
春麗は息を整える。
「今日は沈めないわ」
「そうか」
「勝つだけ」
「なら、俺も勝つ」
春麗は、黒い裾を払った。
「三度目も負ける覚悟はできた?」
リュウは静かに言う。
「三度目は、引かない」
春麗は一瞬、胸を掴まれたようになった。
引かない。
勝つでもなく、負けないでもなく。
引かない。
「……いい答えね」
「そうか」
「でも、点数はつけない」
「なぜ」
「今つけると、私は動きが鈍る」
「そうか」
「だから、戦うわ」
「ああ」
最後の交差。
春麗は発勁の気配を見せた。
前回、黒で勝った時と同じ。
発勁の気配を見せ、リュウの意識を掌へ寄せる。
そこから蹴りへ切り替える。
勝ち筋。
しかし、リュウは動かなかった。
発勁の気配を見ても、掌だけを見なかった。
黒い裾も見た。
春麗の足も見た。
目も見た。
全部を見て、それでも前へ出た。
春麗は蹴りへ切り替える。
リュウの拳も来る。
春麗の足先が、リュウの胸元へ向かう。
リュウの拳が、春麗の顎下へ向かう。
どちらも止まらない。
寸止め。
同時。
春麗の足先はリュウの胸の前で止まっている。
リュウの拳は春麗の顎の下で止まっている。
どちらが先か。
春麗は、息を止めた。
リュウも動かない。
前回は、春麗がわずかに先だった。
今回は。
同時だった。
完全に。
紙一重の、引き分け。
春麗の胸が、大きく鳴った。
悔しい。
すごく悔しい。
勝てなかった。
青でも勝った。
黒でも勝った。
なのに、今回は勝てなかった。
リュウが届いた。
届いてしまった。
でも。
「……っ」
春麗は、なぜか満たされていた。
リュウが届いたことが。
自分が勝てなかったことが。
黒で、煽って、全力で行って、それでも引き分けたことが。
悔しいのに。
満たされる。
そんなの、認めたくない。
春麗は足を下ろした。
リュウも拳を下ろす。
沈黙。
春麗は言った。
「……引き分けね」
リュウは頷いた。
「ああ」
「勝てなかった」
「ああ」
「あなたも勝てなかった」
「ああ」
「でも、届いた」
リュウは静かに言う。
「ああ」
春麗は顔を逸らした。
「……腹が立つわ」
「そうか」
「ええ」
「俺は、悪くなかった」
春麗は目を閉じた。
「そういうところよ」
「何がだ」
「引き分けで満足しているように聞こえるところ」
リュウは少し考えた。
「満足はしていない」
春麗は目を開ける。
「そうなの?」
「ああ」
「では何?」
リュウは言った。
「次ができた」
春麗は、完全に止まった。
次。
勝って終わりではない。
負けて終わりでもない。
引き分けで、次ができた。
春麗の胸が、さらに満たされる。
嫌だ。
これは、嫌だ。
こんなに悔しいのに。
こんなに、良いと思ってしまうなんて。
「……私は」
春麗は低く言った。
「めんどくさい女じゃない」
リュウは静かに見ている。
「私は、引き分けて満たされるような女じゃない」
言い切る。
言い切ったはずだった。
しかし、声は少し震えていた。
リュウは言った。
「春麗」
「何?」
「悔しいのか」
「悔しいわ」
「次もやるか」
春麗は即答しそうになった。
だが、止まる。
即答したら、認めてしまう。
引き分けがよかったことを。
次ができたことが嬉しいことを。
リュウが届いたことに満たされたことを。
だから、春麗は言った。
「……資料としてなら」
言ってしまった。
リュウは少しだけ首を傾げる。
「資料」
春麗は顔を赤くする。
「何でもないわ!」
リュウは頷く。
「そうか」
春麗は背を向けた。
「今日はここまで」
「ああ」
「次は勝つ」
「ああ」
「あなたも、今日届いたからといって調子に乗らないで」
「ああ」
「今日は引き分けよ」
「ああ」
「私は満たされていない」
リュウは一拍置いて言った。
「そうか」
その間が腹立たしい。
「何よ、その間は」
「春麗が、少し嬉しそうだった」
春麗は完全に固まった。
「……見間違いよ」
「そうか」
「見間違い」
「ああ」
「絶対に」
「わかった」
春麗は黒いドレスの裾を揺らし、修行場を出た。
夜風が熱い。
胸の中は、もっと熱い。
悔しい。
勝てなかった。
引き分けた。
なのに、なぜこんなに満たされているのか。
「……違うわ」
春麗は夜道で呟く。
「私は、めんどくさい女じゃない」
一拍。
「引き分けが嬉しいわけでもない」
さらに一拍。
「次ができたのが、嬉しいわけでもない」
言えば言うほど、嘘みたいだった。
その夜。
春麗会議は、待ち構えていたように開かれた。
自覚前春麗は、目を開いた瞬間に叫ぶ。
「提出していない!」
本編春麗は、議長席で資料を広げていた。
「資料としてなら、と言ったわ」
「……っ!」
黒ドレス特化春麗が、黒いドレス姿で腕を組んでいる。
「今回は、私の九十九点案件が影響しているわね」
通常救済版春麗がお茶を置く。
「青でも黒でも勝った後の、初めての黒引き分け」
行き遅れ恐怖版春麗が少し身を乗り出す。
「引き分けで次ができたのね」
グランドフィナーレ済み春麗が静かに微笑む。
「これはかなり良い案件ね」
自覚前春麗は椅子に座る。
「良くないわ」
本編春麗が資料の表題を読み上げる。
春麗会議・否認部門黒引き分け特別審議
議題:自覚前春麗、黒ドレスでリュウと初の引き分け。悔しいのに満たされてしまい、自己否定する件
自覚前春麗は机を叩いた。
「満たされていない!」
本編春麗は即答する。
「否認確認」
「確認しないで!」
黒ドレス特化春麗が言う。
「まず、煽りを審議しましょう」
「そこから!?」
本編春麗は読み上げる。
青でも負けて、黒でも負けた。
あなた、そろそろ学習している?
通常救済版春麗が微笑む。
「良い勝者煽りね」
黒ドレス特化春麗が頷く。
「実績を使った自然な煽り。九十一点」
本編春麗が言う。
「九十二点」
行き遅れ恐怖版春麗が言う。
「少し眩しいから九十点」
グランドフィナーレ済み春麗が言う。
「九十一点」
自覚前春麗は顔を赤くした。
「……資料としてなら九十点」
本編春麗が笑う。
「高いわね」
「高くない!」
次の煽り。
三度目も届かなかったら、さすがに言い訳できないわね。
黒ドレス特化春麗が目を細める。
「これはかなり良いわ」
通常救済版春麗が言う。
「リュウが“勝つために来た”後だから効くわね」
本編春麗が言う。
「九十四点」
黒ドレス特化春麗が言う。
「九十五点」
行き遅れ恐怖版春麗が言う。
「九十三点」
グランドフィナーレ済み春麗が言う。
「九十四点」
自覚前春麗は小さく言う。
「……九十三点」
本編春麗はにやりと笑う。
「だいぶ自分の煽りを評価し始めたわね」
「資料として!」
黒ドレス特化春麗が言う。
「では、試合本体」
会議室が静かになる。
本編春麗は読み上げる。
「自覚前春麗、黒ドレスでリュウと再戦。序盤は黒の視線誘導と勝者煽りで優勢。中盤、リュウが黒へ適応。終盤、自覚前春麗は前回同様、発勁フェイントから蹴りへ切り替えるが、リュウは掌だけでなく足、裾、目を同時に見て前進。結果、春麗の蹴りとリュウの拳が同時に寸止めとなり、引き分け」
黒ドレス特化春麗が静かに言う。
「リュウが届いたのね」
自覚前春麗は目を逸らす。
「……少しだけね」
通常救済版春麗が言う。
「少しではなく、同時でしょう?」
「同時よ」
行き遅れ恐怖版春麗が言う。
「次ができたのね」
自覚前春麗は黙った。
グランドフィナーレ済み春麗が言う。
「勝ちでも負けでもなく、続きが生まれる結果」
本編春麗が頷く。
「かなり良いわ」
自覚前春麗は反論する。
「勝っていないのよ?」
本編春麗は言う。
「だから良いのよ」
「どうして!」
黒ドレス特化春麗が答えた。
「黒で勝つ快感は、あなたはもう知っている」
通常救済版春麗が続ける。
「青で勝つ快感も知っている」
行き遅れ恐怖版春麗が言う。
「でも、引き分けで次ができる感覚は初めてでしょう?」
グランドフィナーレ済み春麗が言う。
「それが、あなたを満たした」
自覚前春麗は、真っ赤になった。
「満たされていない!」
本編春麗が冷静に言う。
「では、なぜ“資料としてなら次もやる”と言ったの?」
「それは……資料として必要だから」
黒ドレス特化春麗が微笑む。
「便利ね」
「あなたたちが使わせているのよ!」
本編春麗は採点を始めた。
「試合内容。私は九十九点」
自覚前春麗は驚く。
「勝ってないのに?」
「ええ」
黒ドレス特化春麗が言う。
「私も九十九点。黒で引き分けたことが重要」
通常救済版春麗が言う。
「九十八点。青案件ではないけれど、続きの作り方として非常に良いわ」
行き遅れ恐怖版春麗が言う。
「九十九点。次ができたから」
グランドフィナーレ済み春麗が言う。
「九十九点。終わらない引き分けだから」
最後に自覚前春麗。
全員が見る。
自覚前春麗は、かなり長く黙った。
悔しい。
勝っていない。
リュウに届かれた。
黒で。
自分の黒で。
なのに、次ができた。
それが、嫌なくらい満たされる。
「……九十八点」
本編春麗が目を細める。
「九十九ではないの?」
「九十九にしたら、認めるみたいでしょう」
黒ドレス特化春麗が言う。
「ほぼ認めているわ」
「認めていない!」
通常救済版春麗がまとめる。
「会議総合、九十九点で」
自覚前春麗は立ち上がる。
「私の九十八点は!?」
本編春麗が答える。
「参考意見」
「またそれ!」
資料が淡く光った。
結論:自覚前春麗、黒ドレスで初の引き分け。
試合内容、会議総合九十九点。
勝者煽りは継続して高評価。
本人は満たされたことを否認。
ただし、黒ドレス引き分け適性あり。
追加注記:勝利だけでなく、引き分けによる次回生成にも反応。要観察。
自覚前春麗は叫んだ。
「最後の注記を消しなさい!」
本編春麗は満面の笑みで言う。
「消さないわ」
黒ドレス特化春麗が言う。
「かなり重要よ。あなたは勝つだけではなく、引き分けでも満たされる可能性がある」
「満たされていない!」
行き遅れ恐怖版春麗が静かに言う。
「でも、次ができたのは嬉しかったでしょう?」
自覚前春麗は、何も言えなくなる。
通常救済版春麗が優しく言う。
「悔しいと嬉しいは、同時にあってもいいわ」
グランドフィナーレ済み春麗が頷く。
「終わらない結果は、時に勝利より強い」
本編春麗が言う。
「つまり、あなたはまた一歩こちら側ね」
自覚前春麗は睨む。
「私は、まだ違うわ」
本編春麗は笑う。
「“まだ”ね」
「拾わない!」
会議室が笑いに包まれる。
自覚前春麗は顔を赤くしたまま、資料を見つめた。
黒ドレス引き分け適性あり。
要観察。
腹立たしい。
本当に腹立たしい。
けれど、消したくない自分もいる。
それが一番腹立たしい。
夢がほどけ始める。
消える前に、黒ドレス特化春麗が言った。
「次は、勝つの?」
自覚前春麗は即答しかけて、止まった。
そして、目を逸らしながら言った。
「……資料としてなら、再戦してあげてもいいわ」
全員が笑った。
本編春麗が言う。
「正式メンバーらしいわ」
「認めていない!」
最後まで否認しながら、夢は消えた。
朝。
自覚前春麗は目を覚ました。
胸の奥に、まだ黒の熱が残っている。
勝った熱ではない。
負けた熱でもない。
引き分けた熱。
リュウが届いた熱。
次ができた熱。
春麗は布団の中で、顔を覆った。
「……私は、めんどくさい女じゃない」
いつもの言葉。
けれど今日は、続きが出てしまう。
「引き分けで満たされたわけでもない」
一拍。
「次ができて嬉しいわけでもない」
さらに一拍。
「でも」
春麗は布団から顔を出した。
「次は勝つ」
言ってしまった。
慌てて付け足す。
「資料として」
誰も聞いていない。
それでも言い訳した。
春麗は起き上がり、黒いドレスを見る。
今日は着ない。
たぶん。
でも、次にリュウと会う時。
黒を着るかもしれない。
青を着るかもしれない。
どちらでもいい。
大事なのは、次があること。
引き分けてしまったから。
届かれてしまったから。
満たされてしまったから。
春麗は鏡の前に立つ。
そこには、まだ自分をめんどくさい女と認めていない春麗がいる。
だが、その顔は少しだけ悔しそうで。
少しだけ嬉しそうだった。
「……本当に腹が立つわ」
春麗は小さく呟いた。
「次は、絶対に勝つ」
一拍。
「資料として」
その言い訳は、もう春麗会議の全員に聞こえている気がした。
Q:今回の妄想章IFとバトル内容について解説して?
A:
はい。執筆者として見ると、今回の妄想章IFはかなり重要です。
これは単なる「自覚前春麗が黒ドレスでリュウと引き分ける話」ではなく、青でも黒でもギリギリ勝利を経験した自覚前春麗が、初めて“勝てなかったのに満たされる”という危険な感覚を知ってしまう回です。
一言で言うなら、
自覚前春麗は、勝つ快感だけならまだ“格闘家として当然”と言い訳できた。
しかし今回は、黒で引き分けたのに満たされてしまった。
だからこそ、めんどくさい女であることの否認がさらに苦しくなった。
という回です。
今回の核は「引き分けで満たされる」こと
これまでの自覚前春麗は、青でも黒でもリュウにギリギリ勝っています。
その時点では、まだ言い訳できます。
勝負に勝てば嬉しいのは当然。
ギリギリ勝利が気持ちいいのは格闘家として自然。
煽りも戦術。
これは資料としての検証。
この理屈で逃げられました。
でも今回は違います。
勝っていません。
負けてもいません。
引き分けです。
にもかかわらず、満たされてしまった。
ここが非常に危険です。
勝利による高揚ではない。
敗北による悔しさだけでもない。
リュウが黒の自分に届いたこと、そして次ができたことに満たされたわけです。
これはもう、ただの勝負の快感ではありません。
関係性の快感です。
だから自覚前春麗は全力で否認します。
黒ドレス特化春麗の九十九点案件が影響している
今回、自覚前春麗の頭には黒ドレス特化春麗の九十九点が残っています。
特に重要なのは、
見せると決めた黒は受け取る。
見せない黒には触れない。
というリュウの答えです。
黒ドレス特化春麗は、黒を救済対象ではなく、自分が選んで見せるものとしてリュウに受け取らせました。
それを見た自覚前春麗は、自分でも黒で再戦したくなる。
ただし、彼女は黒ドレス特化春麗ほど自覚がありません。
だから、
私はあそこまで重くない。
これは確認。
資料として。
と言い訳する。
でも実際には、黒ドレス特化春麗の影響で、自分の黒をもう一段深く試したくなっている。
ここが今回の出発点です。
煽り成分の役割
今回の煽りはかなり自然でした。
自覚前春麗は、青でも黒でもリュウに勝っています。
だから、リュウに対して勝者側から言える。
青でも負けて、黒でも負けた。
あなた、そろそろ学習している?
これは勝者煽りです。
さらに、
三度目も届かなかったら、さすがに言い訳できないわね。
これも強いです。
ただし、この煽りは単なる挑発ではありません。
リュウに「届かせる」ための誘いでもあります。
春麗はリュウを煽っている。
でも、本当は届いてほしい。
届いてほしくないふりをしながら、届いた時に満たされている。
ここが、自覚前春麗の面倒さです。
本人は絶対に認めませんが。
リュウの「勝つために来た」が強い
今回のリュウの最初の強い言葉は、
勝つために来た。
です。
これは、自覚前春麗にかなり効いています。
これまでリュウは「来る男」でした。
負けても来る。
沈められても来る。
春麗を見に来る。
春麗に向き合いに来る。
でも今回は違います。
青でも黒でも負けたリュウが、明確に「勝つために来た」と言った。
これは春麗にとって嬉しい。
なぜなら、自分が本気で倒すべき相手として見られているからです。
春麗はそれを「いいわね」と受け取ってしまう。
もうこの時点で、かなり満たされ始めています。
「三度目は、引かない」が決定打
終盤のリュウの、
三度目は、引かない。
これもかなり強いです。
勝つ、と言い切るよりリュウらしいです。
リュウは派手に宣言しない。
でも、今回は引かない。
青で負けた。
黒で負けた。
三度目の黒では、もう引かない。
これは春麗にとってかなり刺さります。
「勝つ」ではなく「引かない」だから、リュウらしさが出ています。
そして、その結果が引き分け。
リュウは勝てなかった。
でも、春麗にも勝たせなかった。
つまり、届いた。
ここが春麗を満たします。
「次ができた」が本質
引き分け後のリュウの言葉。
次ができた。
これが今回の最大の答えです。
勝ったら、勝利として終わる。
負けたら、敗北として終わる。
でも引き分けなら、次ができる。
しかも、黒ドレスで。
煽って。
全力で行って。
リュウに届かれて。
それでも決着がつかなかった。
これは、非常に強い「次」です。
自覚前春麗はまだ自分をめんどくさい女と認めていません。
でも、この「次ができた」ことに満たされてしまった。
これはかなり本編春麗に近いです。
本編春麗も「次」を作る女です。
つまり自覚前春麗は、また一歩こちら側に来ています。
HP表記あり:RPG的バトル解説
初期ステータス
自覚前春麗《黒ドレス・否認部門代表》
HP:100 / 100
心理HP:100 / 100
状態:
・黒ドレス装備
・青ギリギリ勝利済み
・黒ギリギリ勝利済み
・黒ドレス特化春麗の九十九点を受信済み
・本人はめんどくさい女ではないと主張
バフ:
・黒の視線誘導:高
・勝者煽り:高
・青黒連勝による自信:高
・発勁フェイント記憶:有効
・黒ドレス運用経験:上昇中
デバフ:
・満たされ否認
・煽り否認
・黒ドレス特化春麗への影響
・リュウが届くことへの期待
・本人は期待を認めない
リュウ
HP:100 / 100
心理HP:100 / 100
状態:
・青で敗北済み
・黒で敗北済み
・今回は勝つために来た
・黒への適応強化
バフ:
・三度目補正
・黒への対応経験
・発勁フェイント警戒
・引かない意思
・春麗観察補正
デバフ:
・黒ドレス視線誘導
・勝者煽りによる心理揺れ
・過去二連敗の記憶
今回は、春麗が有利な状態で始まります。
青でも黒でも勝っているため、実績と自信がある。
一方、リュウは二連敗しているものの、その分だけ学習しています。
フェーズ1:春麗の勝者煽りと黒優勢
春麗 HP:94 / 100
リュウ HP:76 / 100
戦況:春麗優勢
序盤は春麗が優勢です。
黒の視線誘導と勝者煽りが噛み合っています。
春麗スキル:《黒の視線誘導》
効果:リュウの反応速度低下
春麗特殊行動:《勝者煽り・二連敗確認》
台詞:
「青でも負けて、黒でも負けた。
あなた、そろそろ学習している?」
効果:
・リュウ心理HP:100 → 88
・春麗攻撃意欲上昇
攻撃結果。
春麗攻撃:《黒掌底》
リュウ HP:100 → 88
春麗攻撃:《黒裾フェイント蹴り》
リュウ HP:88 → 76
春麗はかなり気持ちよく攻めています。
ただし、本人は「煽りは戦術」と主張しています。
フェーズ2:リュウの適応
春麗 HP:72 / 100
リュウ HP:61 / 100
戦況:春麗優勢から互角へ
リュウは前回までと違い、黒に呑まれきりません。
黒を見る。
しかし、黒だけを見ない。
裾、足、目、重心を同時に追う。
リュウパッシブ:《黒への三度目適応》
効果:
・黒の視線誘導を一部軽減
・発勁フェイントへの警戒維持
・踏み込み精度上昇
リュウの反撃。
リュウ攻撃:《肩打ち》
春麗 HP:94 → 83
リュウ攻撃:《脇への拳》
春麗 HP:83 → 72
ここでリュウが言います。
悔しかった。
だから来た。
勝つために。
これが春麗の心理に効きます。
リュウ特殊行動:《勝つために来た》
効果:
・春麗 心理HP:100 → 82
・春麗状態:《満たされ予兆》発生
春麗は「いいわね」と言ってしまいます。
この時点で、勝負そのものより「リュウが本気で届きに来ていること」に反応しています。
フェーズ3:満たされ否認
春麗 HP:55 / 100
リュウ HP:48 / 100
戦況:互角
中盤、春麗は自分の内側に気づきます。
リュウが悔しがって来た。
勝つために来た。
黒の自分に届こうとしている。
それが満たされる。
でも認めたくない。
春麗状態異常:《満たされ否認》
効果:
・心理HP低下
・攻撃力一時上昇
・自己認識揺れ増加
春麗の発言。
私は楽しいわけでも、満たされているわけでも、面倒なわけでもない。
これは完全に自爆発言です。
自爆発言:《満たされていない》
効果:
・春麗 心理HP:82 → 63
・会議提出フラグ上昇
ただし、この否認は戦闘力にもなっています。
春麗バフ:《否認からの黒踏み込み》
効果:
・次ターン攻撃力上昇
攻撃結果。
春麗攻撃:《黒掌底・否認踏み込み》
リュウ HP:48 → 35
リュウ反撃:《引かない拳》
春麗 HP:55 → 42
ここから両者が瀕死に向かいます。
フェーズ4:最終局面
春麗 HP:18 / 100
リュウ HP:18 / 100
戦況:完全互角
春麗は勝ち筋を選びます。
前回、黒で勝った時と同じ。
発勁フェイントから蹴りへ切り替える。
春麗スキル:《黒発勁フェイント》
効果:
・リュウの意識を掌へ寄せる
・蹴り命中率上昇
しかし、リュウは今回それを学習しています。
リュウパッシブ:《三度目は引かない》
効果:
・掌だけでなく足・裾・目・重心を同時観察
・フェイント耐性上昇
・最終判定で同時到達補正
リュウの台詞。
三度目は、引かない。
春麗に刺さります。
リュウ特殊行動:《三度目は引かない》
効果:
・春麗 心理HP:63 → 49
・リュウ最終行動補正+
最終ターン:同時寸止め
春麗 HP:18 / 100
リュウ HP:18 / 100
春麗の行動。
春麗攻撃:《黒反転蹴り》
リュウ HP:18 → 1
寸止め判定:胸元
リュウの行動。
リュウ攻撃:《引かない拳》
春麗 HP:18 → 1
寸止め判定:顎下
判定。
最終判定:
春麗の足先、リュウの胸元で停止
リュウの拳、春麗の顎下で停止
到達タイミング:同時
結果:引き分け
最終ステータス。
春麗 HP:1 / 100
リュウ HP:1 / 100
勝者:なし
結果:引き分け
決着技:
春麗《黒反転蹴り》
リュウ《引かない拳》
同時到達
HPが両者1で残るのが非常に良いです。
勝ちきれなかった。
負けきらなかった。
でも、互いに届いた。
この「両者HP1」が、今回の関係性を表しています。
戦闘後の心理HP
春麗 心理HP推移:
開始時:100
勝者煽り成功:100 → 118
リュウ「勝つために来た」:118 → 82
中盤の満たされ予兆:82 → 63
リュウ「三度目は引かない」:63 → 49
引き分け成立:49 → 134
リュウ「次ができた」:134 → 58
自己否定:「私は満たされていない」:58 → 47
春麗会議で晒される:47 → 39
最終落ち着き:39 → 86
大きく上下しています。
特に重要なのは、引き分け成立で一度大きく回復していることです。
引き分け成立:
心理HP 49 → 134
理由:
・リュウが黒の自分に届いた
・勝敗がつかず次ができた
・悔しさと充足が同時発生
ただし、その直後に本人が全力で否認するため、また下がります。
自己否定:
心理HP 134 → 58
理由:
・満たされたことを認めたくない
・めんどくさい女化を否定したい
これが自覚前春麗らしいです。
春麗会議での評価
春麗会議では、まず煽りが高評価です。
煽り1:
「青でも負けて、黒でも負けた。
あなた、そろそろ学習している?」
会議評価:91点前後
煽り2:
「三度目も届かなかったら、
さすがに言い訳できないわね」
会議評価:94点前後
この煽りは、勝者の余裕から出ているので自然です。
ただし、今回の本題は煽りではありません。
本題は試合結果です。
試合内容:
黒ドレスで初の引き分け
会議総合:99点
理由は、勝利よりも強い「次」が生まれたからです。
なぜ引き分けなのに九十九点なのか
普通なら、勝利の方が高得点に見えます。
でも今回に限っては、引き分けが九十九点です。
理由は三つあります。
まず、リュウが黒の春麗に届いたから。
青でも黒でも勝っていた自覚前春麗に対して、リュウが三度目でようやく同時到達した。
これはリュウ側の成長です。
次に、春麗が勝てなかったことで、自分の黒が一方的な武器ではなくなったから。
黒で勝つだけなら、春麗はまだ勝者側の快感として処理できます。
でも引き分けると、リュウとの関係が対等になります。
最後に、次ができたから。
これは本編春麗にも通じるテーマです。
勝利で終わるのではなく、引き分けで次が生まれる。
自覚前春麗はそれに満たされてしまった。
だから九十九点です。
今回の春麗会議の結論
春麗会議の結論はこうです。
結論:
自覚前春麗、黒ドレスで初の引き分け。
試合内容、会議総合九十九点。
勝者煽りは継続して高評価。
本人は満たされたことを否認。
ただし、黒ドレス引き分け適性あり。
追加注記:
勝利だけでなく、引き分けによる次回生成にも反応。
要観察。
この「引き分けによる次回生成にも反応」がかなり危険です。
自覚前春麗は、勝つことだけでなく、次ができることにも反応してしまった。
これは本編春麗にかなり近い性質です。
今回の物語上の意味
今回の妄想章IFは、自覚前春麗にとってかなり大きな進行です。
前回までは、
青で勝つのが気持ちいい。
黒で勝つのも悪くない。
煽りも戦術として有効。
でした。
今回はそこから進んで、
黒で引き分けるのも、次ができて満たされる。
まで行ってしまいました。
これはかなり危険です。
勝つだけなら、まだ格闘家として説明できます。
でも、引き分けで満たされるのは、関係性の継続を喜んでいるということです。
つまり、自覚前春麗は自分でも気づかないうちに、
リュウとの勝敗そのものより、リュウと次を作れることに反応し始めている。
これはかなり本編春麗化しています。
結論
今回の妄想章IFは、自覚前春麗が黒ドレスでリュウと初めて引き分け、勝てなかった悔しさと、リュウが届いたことによる充足を同時に味わってしまう回です。
RPG的には、
春麗 HP1、リュウ HP1。
春麗の《黒反転蹴り》とリュウの《引かない拳》が同時到達。
結果は引き分け。
しかし試合内容は会議総合九十九点。
です。
一言でまとめるなら、
自覚前春麗は、勝つ快感だけなら否認できた。
でも、黒で引き分けて“次ができる快感”まで知ってしまった。
これはもう、かなり危ない。
本人はまだ認めていません。
でも春麗会議としては、完全に「要観察」です。