また戦ってくれなんて言わないで ――春麗は今日もめんどくさい―― 作:エーアイ
裏ルート通常救済版春麗のエピソードになります。
通常救済版春麗は、春麗会議室の余韻を思い返していた。
最近の議題は、ずいぶん濃かった。
黒の残響。
届かれた青。
次の黒。
拳に残った黒の返却。
本編春麗は、リュウに青へ届かれた。
自覚前春麗は、自分の黒がリュウの拳に残ったことに抗議していた。
黒ドレス特化救済春麗は、拳に残った黒をどう返すかまで問い始めた。
どの春麗も、黒や青の深いところへ入っている。
それは悪いことではない。
むしろ、どれも春麗らしかった。
でも、通常救済版春麗は思う。
「みんな、黒や青に深く入り込んでいる」
鏡の前で、彼女は静かに呟いた。
「でも私は、選べることを忘れたくない」
青を選ぶこともできる。
黒を選ぶこともできる。
戦うこともできる。
戦わないこともできる。
近づくこともできる。
戻ることもできる。
通常救済版春麗にとって、それは逃げ道ではなかった。
救済の後に残った、彼女の強さだった。
黒に沈まない。
青に閉じこもらない。
選んだ先から、戻ってこられる。
だから彼女は、あえて黒ドレスを選んだ。
黒い布地に袖を通す。
鏡の中に、黒を着た春麗がいる。
けれど、その黒は重くなかった。
黒ドレス特化救済春麗のように、深く沈める黒ではない。
自覚前春麗のように、否認しながら見せる黒でもない。
本編春麗のように、青の中へ沈んだ黒でもない。
これは、通常救済版春麗の黒だった。
選んだ黒。
戻れる黒。
春麗は小さく笑った。
「今日は、これで行くわ」
リュウは、いつもの場所にいた。
春麗が現れると、彼はすぐに気づいた。
視線が動く。
黒ドレスを見た。
それから、春麗を見た。
通常救済版春麗は、その順番を見て、少しだけ微笑んだ。
黒だけを見ていない。
けれど、黒を無視してもいない。
最近のリュウたちは、どうやら少しずつ覚えてきているらしい。
リュウは言った。
「今日は黒か」
春麗は頷く。
「ええ」
一拍。
「でも、沈むためではないわ」
リュウは少しだけ考える。
「沈むためではない黒か」
「そう」
「戦うのか」
「軽くね」
春麗は構えた。
黒いドレスが揺れる。
けれど、その揺れは重くない。
相手を引きずり込むためではない。
逃げ場を奪うためでもない。
ただ、今日の自分が黒を選んだという印だった。
リュウも構える。
春麗は言った。
「今日は、黒を深くしすぎない」
「なぜだ」
「深くすることもできるわ。でも今日は、戻ってこられる黒を試したいの」
「戻ってこられる黒」
リュウは、その言葉をゆっくり繰り返した。
春麗は微笑む。
「ええ。始めましょう」
手合わせは、静かに始まった。
春麗は速く動かなかった。
黒ドレスの線を使う。
視線を誘う。
リュウの呼吸を、ほんの少しだけ遅らせる。
けれど、沈めない。
深く引き込まない。
リュウが黒を追いすぎそうになれば、春麗は少し青へ戻る。
足運びを軽くする。
呼吸を明るくする。
視線を解放する。
リュウは、何度か戸惑った。
黒に入ったと思えば、春麗は戻る。
青に戻ったと思えば、黒がまだ残っている。
けれど、どちらにも閉じない。
リュウの拳が、一度春麗の肩口へ近づいた。
春麗は半歩だけ引く。
黒で逃げるのではない。
青で弾くのでもない。
ただ、距離を戻す。
「今のは?」
リュウが聞いた。
「戻ったの」
「逃げたのではなく?」
「逃げてはいないわ」
春麗は軽く蹴りを出す。
リュウは受ける。
重くない。
だが、軽すぎもしない。
確かに黒を含んでいる。
「黒を使っている」
リュウは言った。
「ええ」
「でも、重くない」
「そう見える?」
「ああ」
春麗は少しだけ笑った。
「なら、少し違うわね」
「違うのか」
「軽いのではないわ」
春麗は踏み込む。
黒いドレスが揺れ、リュウの視線が一瞬だけ止まる。
その瞬間、春麗は青のように軽く横へ抜けた。
リュウの拳が空を切る。
だが、追わせすぎない。
春麗はそこで止まった。
「戻れるだけ」
リュウは、春麗を見た。
「戻れる黒」
「ええ」
春麗は静かに構える。
「沈む黒もあるわ。遠くする黒もある。追わせる黒もある。返させる黒もある」
一拍。
「でも今日は、戻ってこられる黒を選んだの」
リュウは、少しだけ目を細めた。
「今日の黒は、春麗を遠くしない」
春麗は胸の奥で、静かに被弾した。
けれど、嫌な痛みではなかった。
通常救済版春麗は、ゆっくり微笑む。
「遠くする黒もあるわ」
「ああ」
「でも今日は、戻ってこられる黒を選んだの」
その言葉は、最初に思っていたより自然に出た。
リュウは頷く。
「そうか」
「ええ」
「なら、今日は追いすぎない」
「いい判断ね」
「だが、見ないわけではない」
「それもいい判断」
「春麗が戻ってくるなら、戻ってくるところを見る」
春麗は少しだけ目を伏せた。
このリュウも、やはり危険だった。
普通に正しいことを言う。
それが、春麗の中へ静かに届く。
けれど通常救済版春麗は、沈まない。
受け取って、戻る。
「なら、見ていなさい」
彼女はもう一度、黒で動いた。
手合わせは長く続かなかった。
勝敗を決めるためではない。
今日の黒を確かめるための時間だった。
最後、春麗の蹴りがリュウの腕に触れた。
リュウの拳は、春麗の横を通る。
紙一重。
決着というほどではない。
けれど、春麗が一歩だけ先に戻っていた。
リュウは構えを解いた。
「春麗の勝ちだな」
「軽い手合わせよ」
「それでも、春麗が先に戻った」
春麗は少しだけ笑った。
「今日は、それでいいの」
「黒からか」
「ええ」
春麗は、黒いドレスの裾を軽く摘む。
「黒を着ても、戻ってこられる。今日はそれを確認したかった」
リュウは頷いた。
「今日の黒は、春麗を閉じ込めていなかった」
春麗は少し驚いたようにリュウを見る。
「……あなた、時々かなり良いことを言うわね」
「そうか」
「ええ。危険なくらい」
「危険か」
「危険よ」
リュウは少し考えた。
「だが、今日の春麗は戻ってこられるのだろう」
春麗は小さく息を吐いた。
「ええ」
「なら、危険でも大丈夫か」
春麗は一瞬、言葉に詰まった。
大丈夫。
そう言われると、少し困る。
けれど、確かに今日は大丈夫だった。
黒を着ている。
でも沈んでいない。
リュウに見られている。
でも遠くなっていない。
春麗は微笑んだ。
「そうね。今日は、大丈夫」
リュウは安心したように頷いた。
「それならいい」
それだけだった。
ただ、それだけ。
けれど、通常救済版春麗には、その穏やかさが少し嬉しかった。
黒を着ても、重くならない。
リュウの前でも、戻ってこられる。
それを確かめられたから。
その夜。
春麗会議室では、通常救済版春麗が中央に座っていた。
珍しく、議題の主役だった。
記録板には、こう表示されている。
議題:通常救済版春麗の“戻ってこられる黒”について
自覚前春麗は、腕を組んでいた。
本編春麗は、少し真剣な顔で通常救済版春麗を見ている。
黒ドレス特化救済春麗は、興味深そうに目を細めていた。
行き遅れに恐怖する春麗は、少し安心したような顔だった。
グランドフィナーレ済み春麗は、静かに頷いている。
最初に口を開いたのは、黒ドレス特化救済春麗だった。
「あなたの黒は、軽いのではないわね」
通常救済版春麗は微笑む。
「ええ」
「境界が柔らかいのね」
会議室が少し静かになった。
本編春麗が、その言葉を受け取るように言う。
「境界が柔らかい黒」
黒ドレス特化救済春麗は頷く。
「沈めない。遠ざけない。奪わせない。でも、拒みもしない」
通常救済版春麗は静かに言う。
「私は、黒を着ても帰ってこられるから」
本編春麗は、少し羨ましそうに息を吐いた。
「届かれた青の後に見ると、少し羨ましいわ」
通常救済版春麗は、本編春麗を見る。
「あなたの青も、帰ってこられるわ」
「そうかしら」
「届かれたから終わりではないでしょう?」
本編春麗は、少しだけ黙る。
それから頷いた。
「ええ。終わりではないわ」
自覚前春麗が、少し不満そうに言う。
「選べるって、ずるいわね」
通常救済版春麗は、穏やかに返す。
「ずるい?」
「ええ。青も黒も、どちらにも行けるなんて」
「あなたも選んでいるわ」
「私は選んでいないわ。資料として検証しているだけよ」
本編春麗が小さく笑う。
黒ドレス特化救済春麗も微笑む。
通常救済版春麗は、自覚前春麗へ言った。
「選べることは、迷わないことではないわ」
自覚前春麗は黙る。
通常救済版春麗は続ける。
「迷っても戻れることよ」
その言葉は、会議室に静かに落ちた。
本編春麗は、目を伏せた。
黒ドレス特化救済春麗は、満足そうに頷く。
行き遅れに恐怖する春麗は、小さく呟いた。
「迷っても戻れる……」
グランドフィナーレ済み春麗が、静かにまとめる。
「通常救済版春麗は、帰還点なのね」
通常救済版春麗は、少しだけ照れたように笑った。
「大げさね」
黒ドレス特化救済春麗が言う。
「でも、正確よ」
本編春麗も頷く。
「私たちは、時々深く入りすぎるもの」
自覚前春麗が言う。
「私は入りすぎていないわ」
記録板が光る。
発言信頼度:低
自覚前春麗は机を叩いた。
「その機能、まだ残っているの!?」
会議室に笑いが広がった。
記録板に、本日の結論が表示される。
本日の結論:
通常救済版春麗の黒は、軽い黒ではなく、境界が柔らかい黒である。
黒を着ても沈まず、遠ざからず、選んだ後に戻ってこられる。
選べることは迷わないことではなく、迷っても戻れることである。
通常救済版春麗は、春麗会議における帰還点として機能する。
通常救済版春麗は、最後の一文を見て少し困ったように笑った。
「帰還点、ね」
本編春麗が言う。
「今は必要な言葉だと思うわ」
黒ドレス特化救済春麗も頷く。
「黒の残響、届かれた青、次の黒、黒の返却。今の会議室には、戻ってこられる場所が必要よ」
自覚前春麗は、少しだけ目を逸らした。
「……まあ、資料としては必要かもしれないわね」
通常救済版春麗は笑う。
「ありがとう」
「褒めていないわ」
「知っているわ」
本編春麗が、小さく言った。
「私も、届かれた青から戻れるかしら」
通常救済版春麗は、迷わず答えた。
「戻れるわ」
「どうしてそう言えるの?」
「戻る場所を、あなたが捨てていないから」
本編春麗は、静かに息を吐いた。
「そう」
一拍。
「なら、次の青を考えるわ」
黒ドレス特化救済春麗が言う。
「良い流れね」
自覚前春麗が言う。
「次の黒を考える流れにもされそうで嫌ね」
記録板が光る。
次の黒:検討継続中
「勝手に継続しないで!」
また、会議室に笑いが広がる。
夢が少しずつほどけていった。
最後に、通常救済版春麗は静かに呟いた。
「青でも黒でも、帰ってこられる」
その声だけが、会議室に柔らかく残った。
朝。
通常救済版春麗は目を覚ました。
夢の中の会議室の言葉が、まだ残っている。
境界が柔らかい黒。
迷っても戻れること。
帰還点。
少し大げさだと思う。
けれど、嫌ではなかった。
彼女は起き上がり、鏡の前に立つ。
青い武道服がある。
黒ドレスもある。
どちらも、自分を閉じ込めるものではない。
選ぶもの。
戻れるもの。
今日の自分が、自分で決めるもの。
通常救済版春麗は、静かに微笑んだ。
「今日は青でも黒でもいい」
一拍。
「でも、どちらを選んでも私は帰ってこられる」
それが、通常救済版春麗だった。
黒を恐れない。
青に閉じこもらない。
どちらにも行ける。
そして、どちらからも戻ってこられる。
彼女は窓を開けた。
朝の光が入る。
今日は、何を選んでもいい。
戦ってもいい。
歩いてもいい。
青でもいい。
黒でもいい。
ただし、どれを選んでも、自分の足で帰ってくる。
通常救済版春麗は、今日も穏やかに笑った。
重くならない黒を知り、選べることの意味をもう一度確かめた春麗として。
Q:今回の妄想章IF後日談とバトル内容について解説して?
A:
はい。今回の妄想章IF後日談は、かなり良い 通常救済版春麗の再定義回 でした。
一言で言うなら、
黒の残響、届かれた青、次の黒、黒の返却といった重い流れの中で、通常救済版春麗が「黒を着ても戻ってこられる春麗」として、自分の役割を示した回
です。
最近の連作はかなり深くなっています。
本編春麗は、リュウに青へ届かれた。
自覚前春麗は、自分の黒がリュウの拳に残ったことに抗議した。
黒ドレス特化救済春麗は、拳に残った黒をどう返すかまで問い始めた。
つまり、黒も青もかなり重くなっていた。
そこで通常救済版春麗が出てきて、
黒を着ても沈まない。
青に戻ることもできる。
黒から戻ることもできる。
選べることは、迷わないことではなく、迷っても戻れること。
と示した。
これは、今の連作全体にとってかなり大事な「呼吸」になっています。
今回の核は「選べること」の再確認
通常救済版春麗の最大の特徴は、やはり 選べること です。
黒ドレス特化救済春麗は、黒へ深く入る。
本編春麗は、黒を知った青、そして届かれた青を背負う。
自覚前春麗は、黒を否認しながら進化させる。
それに対して通常救済版春麗は、
黒を選べる。
青も選べる。
戦うことも選べる。
戦わないことも選べる。
そして、どちらからも帰ってこられる。
この「帰ってこられる」が彼女の救済後の強さです。
だから今回、あえて黒ドレスを着たことに意味があります。
黒を避けたのではない。
黒に飲まれたのでもない。
黒を選んだ。
でも、沈むためではない。
ここが非常に通常救済版春麗らしいです。
「黒を着ても重くならない」の意味
タイトルの「黒を着ても重くならない」は、単に黒ドレスを軽く扱うという意味ではありません。
むしろ、黒そのものの重さは知っている。
でも、その重さに閉じ込められない。
黒ドレス特化救済春麗の黒は、甘くて重い。
自覚前春麗の黒は、否認と戦術性が強い。
本編春麗の黒は、青の中に沈んでいる。
通常救済版春麗の黒は、
境界が柔らかい黒
です。
これはとても良い定義でした。
軽い黒ではない。
浅い黒でもない。
ただ、戻れる。
相手を沈めない。
自分も沈まない。
でも、黒を選んだ事実はある。
このバランスが通常救済版春麗の独自性です。
リュウの「今日の黒は、春麗を遠くしない」が良い
今回のリュウの台詞で一番効いているのは、
今日の黒は、春麗を遠くしない。
です。
これは通常救済版春麗の黒をかなり正確に見ています。
黒ドレス特化救済春麗の黒は、境界を作り、近づくための条件を問う黒です。
自覚前春麗の黒は、リュウの視線や追跡を揺らす黒です。
でも通常救済版春麗の黒は、遠ざけるためではない。
リュウがそこを見ている。
ただし、無自覚に高火力です。
通常救済版春麗は沈まないけれど、ちゃんと被弾はしています。
ここが良いです。
彼女は無傷ではない。
ただ、戻ってこられる。
手合わせが「勝敗」より「戻れる黒の確認」になっている
今回の手合わせは、激しい決着戦ではありません。
これは正解です。
通常救済版春麗の回で、本編春麗や黒ドレス特化救済春麗のような重いギリギリバトルをやると、彼女の個性が薄れます。
今回は、
黒を使う。
視線制御もする。
でも沈めない。
相手を遠くしない。
自分も戻る。
という確認が主目的です。
だから、最後も「春麗が一歩先に戻った」という形になる。
これは通常救済版春麗らしい勝ち方です。
敵を倒すのではなく、黒から戻ることで勝つ。
とても良い差分です。
春麗会議での評価が綺麗
春麗会議で、黒ドレス特化救済春麗が言った、
あなたの黒は軽いのではない。境界が柔らかいのね。
これは今回のベスト解説です。
黒ドレス特化救済春麗は黒を深く知っているからこそ、通常救済版春麗の黒を「軽い」とは言わない。
軽いのではなく、境界が柔らかい。
この評価によって、通常救済版春麗の黒が格下に見えません。
黒が浅いのではない。
黒に入る深さを、自分で調整できる。
そして戻ってこられる。
これはかなり強い黒です。
本編春麗が「羨ましい」と感じるのも良い
本編春麗は今、「届かれた青」を抱えています。
リュウに届かれた。
負けた。
でも青の価値は落ちていない。
だから次の青へ進む必要がある。
その本編春麗から見ると、通常救済版春麗の「戻ってこられる黒」は羨ましい。
なぜなら、本編春麗は今、青の重さを背負っているからです。
通常救済版春麗は、そこへ補助線を引きます。
あなたの青も、帰ってこられるわ。
戻る場所を、あなたが捨てていないから。
これは本編春麗へのかなり良い助言です。
通常救済版春麗は、ただ自分の回をやっただけではなく、本編春麗の次章「届かれた青の再構築」にもつながっています。
自覚前春麗の「選べるって、ずるいわね」も良い
自覚前春麗の反応も自然です。
彼女はまだ自分をめんどくさい女と認めていない。
黒ドレスを「資料」「検証」と言い張る。
次の黒を考え始めているのに認めない。
そんな彼女から見ると、通常救済版春麗の「選べる」はずるい。
青も黒も選べる。
戻れる。
否認しなくても成立している。
これは自覚前春麗には眩しい。
だから、
選べるって、ずるいわね。
になる。
そして通常救済版春麗が、
選べることは、迷わないことではないわ。迷っても戻れることよ。
と返す。
これは今回のテーマそのものです。
RPG形式バトル解説
通常救済版春麗《戻ってこられる黒》 vs リュウ《黒を遠くしない者》
戦闘前ステータス
通常救済版春麗《戻ってこられる黒》
HP:100 / 100
精神HP:110 / 110
装備:
・黒ドレス
・柔らかい境界
・選べる心
状態:
・青も黒も選択可能
・黒に沈むつもりはない
・黒を着ても戻ってこられるか確認する目的
リュウ《黒を遠くしない者》
HP:100 / 100
精神HP:100 / 100
パッシブ:
・《見るが追いすぎない》
・《春麗を見る》
・《無自覚高火力発言》
状態:
・黒を無視しない
・黒だけを追わない
・今日の春麗の黒が何かを見ようとしている
今回は本格的な撃破戦ではなく、軽い手合わせです。
なのでHPは削れますが、目的は勝敗よりも「黒の質の確認」です。
フェーズ1:黒を選ぶが、沈まない
春麗 HP:100 / 100
春麗 精神HP:110 / 110
リュウ HP:100 / 100
春麗スキル:《沈むためではない黒》
効果:
・黒ドレスによる視線制御を発動
・ただし相手を深く引き込まない
・自分も黒へ沈み込まない
リュウ状態:《黒を確認》
リュウの第一声。
リュウ発言:
「今日は黒か」
春麗返答:
「ええ。でも、沈むためではないわ」
ここで春麗の黒の方向性が明確になります。
黒を否定しない。
でも、黒に沈まない。
春麗 精神HP:110 → 108
状態:《黒を選んだ自覚》
わずかに精神HPが削れているのは、黒を選んだこと自体を自覚したからです。
ただし、これは不安ではなく緊張に近いです。
フェーズ2:視線制御、ただし追わせすぎない
春麗 HP:100 / 100
リュウ HP:100 / 100
戦況:春麗やや優勢
春麗が黒を使います。
春麗スキル:《柔らかい視線制御》
効果:
・リュウの視線を一瞬誘導
・初動反応をわずかに遅らせる
・ただし追跡反応を深く引き出さない
春麗の攻撃。
春麗攻撃:《黒ドレス・軽い横抜け》
リュウ HP:100 → 88
リュウは追いすぎません。
リュウパッシブ:《追いすぎない視線》
効果:
・黒を追わない
・だが黒を見ないわけでもない
・春麗が戻る位置を見る
リュウの反撃。
リュウ攻撃:《戻り際を見る拳》
春麗 HP:100 → 92
ここで春麗は、リュウが今日の黒を見ようとしていることを感じます。
春麗 精神HP:108 → 102
状態:《今日の黒を見られている被弾》
フェーズ3:黒から青へ戻る
春麗 HP:92 / 100
リュウ HP:88 / 100
戦況:互角
春麗は黒を深くしすぎません。
春麗スキル:《黒から青へ戻る足運び》
効果:
・黒ドレスの視線誘導後、青に近い軽い足運びへ移行
・リュウの追跡を解除
・自分の呼吸を通常状態へ戻す
リュウは戸惑います。
リュウ状態:《黒の深度を測定中》
行動遅延:小
春麗の攻撃。
春麗攻撃:《戻る黒の蹴り》
リュウ HP:88 → 76
リュウが問いかけます。
リュウ発言:
「黒を使っている」
「でも、重くない」
春麗の返答。
春麗:
「軽いのではないわ」
「戻れるだけ」
ここで今回の核心スキルが確定します。
新規スキル確定:《戻ってこられる黒》
効果:
・黒を選んでも沈まない
・視線制御を使っても相手を遠くしない
・必要に応じて青へ戻れる
フェーズ4:リュウの無自覚高火力
春麗 HP:92 / 100
春麗 精神HP:102 / 110
リュウ HP:76 / 100
リュウの台詞。
リュウ発言:
「今日の黒は、春麗を遠くしない」
春麗への精神HPダメージ。
春麗 精神HP:102 → 82
状態:《今日の黒は春麗を遠くしない 被弾》
これはかなり大きいです。
なぜなら、通常救済版春麗が意図していた黒の質を、リュウが正確に見てしまったからです。
ただし、通常救済版春麗は沈みません。
春麗スキル:《戻れる心》
効果:
・精神HPダメージを受けても黒へ沈まない
・言葉を受け取った後、自分の位置へ戻る
春麗の返答。
春麗:
「遠くする黒もあるわ」
「でも今日は、戻ってこられる黒を選んだの」
精神HP回復。
春麗 精神HP:82 → 94
状態:《自己定義による回復》
ここが通常救済版春麗の強さです。
被弾しても、自分で戻れる。
フェーズ5:軽い手合わせの決着
春麗 HP:84 / 100
リュウ HP:65 / 100
戦況:春麗優勢
最終局面。
春麗スキル:《一歩先に戻る》
効果:
・黒で誘導した後、青に近い位置へ戻る
・リュウの拳を紙一重で外す
・勝敗よりも帰還を優先
リュウの拳。
リュウ攻撃:《春麗が戻るところを見る拳》
春麗 HP:84 → 78
春麗の蹴り。
春麗攻撃:《戻り際の軽い蹴り》
リュウ HP:65 → 52
決着判定。
判定:
春麗が一歩先に戻る
勝者:通常救済版春麗
勝利形式:軽い手合わせでの判定勝ち
最終HP。
通常救済版春麗 HP:78 / 100
精神HP:94 / 110
リュウ HP:52 / 100
精神HP:100 / 100
今回はギリギリ勝利ではありません。
あくまで軽い手合わせです。
ただし、意味としては大きいです。
通常救済版春麗は黒を着ても、戻ってこられることを確認した。
試合後イベント
リュウの評価。
リュウ発言:
「今日の黒は、春麗を閉じ込めていなかった」
春麗の精神HP。
春麗 精神HP:94 → 78
状態:《黒を正確に見られた被弾》
続けてリュウ。
リュウ発言:
「だが、今日の春麗は戻ってこられるのだろう」
春麗の精神HP。
春麗 精神HP:78 → 70
状態:《戻れることを信じられた被弾》
しかし、通常救済版春麗は崩れません。
春麗スキル:《選べる春麗》
効果:
・被弾しても自己位置へ戻る
・黒にも青にも閉じ込められない
回復。
春麗 精神HP:70 → 90
状態:《帰還》
総合リザルト
通常救済版春麗《戻ってこられる黒》
HP:78 / 100
精神HP:90 / 110
試合結果:判定勝ち
精神戦結果:被弾あり。ただし帰還成功。
習得/確認スキル:
《戻ってこられる黒》
《柔らかい境界》
《選べる春麗》
リュウ《黒を遠くしない者》
HP:52 / 100
精神HP:100 / 100
試合結果:判定負け
評価:
・黒を追いすぎなかった
・通常救済版春麗の黒が遠ざける黒ではないことを見抜いた
・ただし通常救済版春麗の“戻る”動きには届ききれなかった
春麗会議での評価
会議評価:
通常救済版春麗の黒は、軽い黒ではない。
境界が柔らかい黒である。
特徴:
・黒を着ても沈まない
・相手を遠ざけすぎない
・青へ戻れる
・被弾しても自己位置へ帰還できる
黒ドレス特化救済春麗の評価。
「あなたの黒は軽いのではない。境界が柔らかいのね」
本編春麗の評価。
「届かれた青の後に見ると、少し羨ましいわ」
自覚前春麗の評価。
「選べるって、ずるいわね」
通常救済版春麗の結論。
「選べることは、迷わないことではないわ」
「迷っても戻れることよ」
今回の意味
今回の妄想章IF後日談は、通常救済版春麗の役割をかなり綺麗に再提示しました。
今の連作では、黒も青もかなり深い意味を持っています。
黒は残響になる。
青は届かれる。
黒は返却を要求する。
次の黒、次の青が生まれる。
その中で通常救済版春麗は、どちらにも飲まれない。
黒を選べる。
青を選べる。
そして戻れる。
だから彼女は、春麗会議における 帰還点 です。
結論
今回の後日談は、通常救済版春麗が黒ドレスを選びながらも、黒に沈まず、リュウとの軽い手合わせを通じて“戻ってこられる黒”を示す回です。
バトルとしては軽い判定勝ち。
精神HPとしては被弾あり。
しかし、通常救済版春麗は崩れない。
一言でまとめるなら、
通常救済版春麗の黒は、軽いのではない。
境界が柔らかい。
だから黒を着ても、春麗は帰ってこられる。
かなり良い、重い黒展開の中に柔らかい呼吸を入れる後日談だったと思います。