また戦ってくれなんて言わないで ――春麗は今日もめんどくさい――   作:エーアイ

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※本編確定ではなく、断章IFです。


断章IF:本編春麗は、届かれた青を次の青にする模索をする

 

 春麗会議室は、いつもより静かだった。

 

 騒がしくない。

 

 軽くもない。

 

 けれど、沈みすぎてもいない。

 

 中央の記録板には、まだ何も表示されていない。

 

 本編春麗は、その前に立っていた。

 

 青い武道服ではない。

 

 夢の中の会議室だから、衣装に意味はないはずだった。

 

 それでも、彼女の姿の奥には青があった。

 

 リュウに届かれた青。

 

 三連勝した後に、四戦目で届かれた青。

 

 黒を知ったうえで選び直した青。

 

 そして、もう一度、次へ進まなければならない青。

 

 本編春麗は、ゆっくり口を開いた。

 

「今日は、私の青について整理するわ」

 

 自覚前春麗が、少しだけ身構える。

 

「ようやく本編春麗の番ね」

 

「ええ」

 

 黒ドレス特化救済春麗が言う。

 

「届かれた青の再構築?」

 

 本編春麗は頷いた。

 

「そう」

 

 通常救済版春麗は、穏やかに本編春麗を見ている。

 

 行き遅れに恐怖する春麗は、少し不安そうだった。

 

 グランドフィナーレ済み春麗は、静かに記録板の横へ目を向けた。

 

 本編春麗は、言った。

 

「リュウに届かれた青を、なかったことにはしない」

 

 会議室が、少しだけ静まった。

 

 その言葉は、重かった。

 

 届かれた。

 

 負けた。

 

 リュウに、青へ到達された。

 

 それをなかったことにはしない。

 

 本編春麗は続けた。

 

「でも」

 

 一拍。

 

「同じ青では、もう戦わない」

 

 記録板が、静かに点灯した。

 

 議題:届かれた青を次の青にするための再構築会議

 

 自覚前春麗は、腕を組んだ。

 

「いいわね。本編春麗らしい宣言だわ」

 

 本編春麗が少し見る。

 

「褒めているの?」

 

「資料として評価しているだけ」

 

 黒ドレス特化救済春麗が微笑む。

 

「その言い方もかなり自覚前春麗らしいわね」

 

 通常救済版春麗が言う。

 

「届かれたことを否定しないのね」

 

 本編春麗は頷く。

 

「否定したら、次の青には行けないと思うから」

 

 行き遅れに恐怖する春麗が小さく言う。

 

「負けをなかったことにしないのは、怖くない?」

 

 本編春麗は少し考えた。

 

「怖いわ」

 

 その答えは、素直だった。

 

「でも、なかったことにした方が、もっと怖い」

 

「どうして?」

 

「また同じ場所で届かれるから」

 

 会議室が静かになる。

 

 本編春麗は、記録板を見る。

 

「リュウは、私の青に届いた。黒を探しすぎず、青だけを見るのでもなく、私を見て届いた」

 

 一拍。

 

「なら、次の青は、リュウに届かれた青を踏まえた青でなければいけない」

 

 自覚前春麗が、小さく言った。

 

「届かれた後が本番、ということね」

 

 本編春麗は、自覚前春麗を見る。

 

「あなたもでしょう?」

 

「私?」

 

「ええ」

 

 記録板が切り替わる。

 

 比較対象:届かれた青/届かれた黒

 

 本編春麗:届かれた青

 

 黒を知ったうえで選び直した青

 三連勝後、リュウに辛勝される

 青の価値は下がっていない

 次の青を模索中

 

 自覚前春麗:届かれた黒

 

 強く見せる黒

 抑えて追わせる黒

 見た後に残る黒

 黒の三層でリュウを追い詰める

 リュウ残HP4で辛勝される

 黒の価値は下がっていない

 次の黒を否認しながら模索中

 

 自覚前春麗は、最後の一文を見てすぐに言った。

 

「模索していないわ」

 

 記録板が光る。

 

 発言信頼度:低寄りの中

 

「細かいわ!」

 

 本編春麗は少し笑った。

 

「低ではないのね」

 

「そこを評価しないで」

 

 黒ドレス特化救済春麗が記録板を見ながら言う。

 

「こうして並べると、本当に対になっているわね」

 

 通常救済版春麗が頷く。

 

「本編春麗は、届かれた青の次」

 

「自覚前春麗は、届かれた黒の次」

 

 行き遅れに恐怖する春麗が言う。

 

「どちらも、届かれたことで終わりではないのね」

 

 本編春麗は静かに頷いた。

 

「ええ」

 

 自覚前春麗は少し不満そうに言う。

 

「私は届かれた黒を認めていないわ」

 

 本編春麗が言う。

 

「でも、昨日の黒が進んでいたことは認めたでしょう?」

 

「資料として」

 

「それで十分よ」

 

 自覚前春麗は目を逸らした。

 

「あなた、最近少し強引になったわね」

 

「主人公だからかしら」

 

「便利ね、主人公」

 

「ええ。便利よ」

 

 会議室に、少しだけ笑いが生まれた。

 

 黒ドレス特化救済春麗が口を開いた。

 

「では、本編春麗。次の青とは何?」

 

 本編春麗は黙った。

 

 そこが問題だった。

 

 届かれた青をなかったことにしない。

 

 同じ青では戦わない。

 

 そこまでは言えた。

 

 だが、では次の青とは何か。

 

 まだ、形にはなっていない。

 

「わからないわ」

 

 本編春麗は正直に言った。

 

 自覚前春麗が少し驚く。

 

「言い切らないのね」

 

「言い切れる段階ではないもの」

 

 通常救済版春麗が微笑む。

 

「それも大事ね」

 

 本編春麗は記録板へ向かう。

 

「候補はあるわ」

 

 記録板が表示する。

 

 次の青・候補

 

 一、届かれた位置を変える青

 リュウが届いた場所を前提に、勝ち筋の位置そのものを変える。

 

 二、黒をさらに深く沈めた青

 黒を表に出さず、青の中により自然に混ぜる。

 

 三、勝ち負けにしない日常を知った青

 バトルだけでなく、日常で進んだ関係も青に反映する。

 

 四、リュウに見られることを前提にした青

 見られることを嫌がらず、見られたうえで勝つ。

 

 五、待つ青

 リュウが届こうとする場所を急がず、最後まで待って外す。

 

 自覚前春麗は、三番を見て眉をひそめた。

 

「勝ち負けにしない日常を知った青?」

 

 本編春麗は少し顔を赤くした。

 

「昨日の主人公補正の件よ」

 

 黒ドレス特化救済春麗が微笑む。

 

「菓子を分けて、雨宿りして、“勝ち負けにしない方がいい”と言われた件ね」

 

 本編春麗は目を逸らした。

 

「詳細に言わなくていいわ」

 

 通常救済版春麗が言う。

 

「でも、それも青に入るのね」

 

「たぶん」

 

 本編春麗は少し考える。

 

「私はリュウとの関係を、試合で進めるものだと思いすぎていたのかもしれない」

 

 会議室が静かになる。

 

「勝つ。負ける。届かれる。煽る。次を作る」

 

 一拍。

 

「でも、戦わない時間にも進むものがあるなら、それを知らないまま青で立つのは、少し違う気がするの」

 

 自覚前春麗が、少しだけ真面目な顔になる。

 

「つまり、次の青は、バトルだけで作る青ではない?」

 

「そうかもしれない」

 

 本編春麗は頷いた。

 

「戦っていない私も、リュウは見る。青武道服を着ていない私も、リュウは見る。なら、青で立つ時の私も、その全部を持っている」

 

 黒ドレス特化救済春麗が言う。

 

「かなり本編春麗らしい答えね」

 

 通常救済版春麗が微笑む。

 

「戻ってこられる青、かもしれないわね」

 

 本編春麗は、通常救済版春麗を見る。

 

「戻ってこられる青?」

 

「ええ」

 

 通常救済版春麗は言った。

 

「届かれた後に戻れることも、次を選べることよ」

 

 その言葉は、静かに会議室に落ちた。

 

 本編春麗は、息を止める。

 

 自覚前春麗も、少し黙った。

 

 黒ドレス特化救済春麗は、目を細める。

 

 通常救済版春麗は続けた。

 

「届かれたから、青が終わったわけではない。黒が届かれたから、黒が終わったわけでもない」

 

「戻ってくる」

 

「そして、次に何を選ぶか決める」

 

「それが、届かれた後の強さだと思うわ」

 

 本編春麗は、ゆっくり頷いた。

 

「届かれた後に戻れることも、次を選べること……」

 

 自覚前春麗が小さく言う。

 

「それ、私にも刺さるのだけど」

 

 通常救済版春麗は微笑む。

 

「あなたにも言っているもの」

 

「言わないで」

 

 記録板が光る。

 

 補助線:届かれた後に戻れることも、次を選べること

 

 適用対象:本編春麗/自覚前春麗

 

 自覚前春麗は不満そうに言う。

 

「勝手に適用しないで」

 

 本編春麗は少し笑った。

 

「でも、適用対象ね」

 

「あなたと一緒にしないで」

 

「届かれた者同士でしょう?」

 

「その言い方はやめなさい」

 

 記録板が光る。

 

 分類候補:届かれた者同士

 

「候補にしないで!」

 

 会議室に笑いが広がった。

 

 グランドフィナーレ済み春麗が静かに言った。

 

「次の青は、前の青を否定するものではないわね」

 

 本編春麗は頷いた。

 

「ええ」

 

「リュウに届かれた場所を、消すのではない」

 

「そう」

 

「その場所を知ったうえで、次に立つ場所を変える」

 

 本編春麗は、少し考える。

 

「それが、一番近いかもしれないわ」

 

 記録板が新たに表示する。

 

 次の青・整理案

 

 届かれた青の否定ではない。

 

 届かれた位置を記憶した青。

 

 黒を知り、日常を知り、見られることを前提にした青。

 

 リュウが一度届いた場所に、もう同じ形では立たない青。

 

 ただし、逃げる青ではない。

 

 次も見ていい、でも簡単には届かせない青。

 

 本編春麗は、その文章をじっと見つめた。

 

「次も見ていい、でも簡単には届かせない青……」

 

 黒ドレス特化救済春麗が言う。

 

「煽りとしても使えそうね」

 

 自覚前春麗がすぐ反応する。

 

「また煽り会議になるの?」

 

 本編春麗は少し微笑む。

 

「悪くないわね」

 

 通常救済版春麗が笑う。

 

「今日は整理回でしょう?」

 

「そうね」

 

 本編春麗は記録板へ向き直る。

 

「私は、リュウに届かれたことを消さない」

 

 静かに言う。

 

「青の価値は下がっていない」

 

 一拍。

 

「でも、次の青は、届かれる前の青とは違う」

 

 会議室が静かになる。

 

 本編春麗は、自分の胸に手を当てた。

 

「黒を知った青」

 

「届かれた青」

 

「日常を知った青」

 

「見られることを前提にした青」

 

「そして、戻って選び直す青」

 

 記録板が、その言葉を拾っていく。

 

 自覚前春麗が、少しだけ感心したように言う。

 

「……本当に青ルートね」

 

 本編春麗が見る。

 

「あなたは黒ルートでしょう?」

 

「私はルートではないわ」

 

 記録板が光る。

 

 自覚前春麗:黒ドレスルート/届かれた黒編

 

「勝手に表示しないで!」

 

 本編春麗は笑った。

 

「でも、あなたの黒も次へ行くのでしょう?」

 

「資料として検討するだけよ」

 

「私も、次の青を資料として整理しているわ」

 

「あなたは絶対に資料以上でしょう」

 

「そうかもしれないわね」

 

 自覚前春麗は、少し悔しそうに目を逸らした。

 

 行き遅れに恐怖する春麗が、そっと口を開いた。

 

「届かれた後に、戻って、選ぶ……」

 

 通常救済版春麗が彼女を見る。

 

「ええ」

 

「それは、待っている時間にも近いのかしら」

 

 本編春麗が頷く。

 

「近いと思うわ」

 

「答えが出ていないから止まっているのではなく、答えを待つ位置に立っている。私の時もそう整理されたわ」

 

「ええ」

 

 行き遅れに恐怖する春麗は、小さく息を吐いた。

 

「みんな、違う場所で、戻ったり待ったりしているのね」

 

 グランドフィナーレ済み春麗が言う。

 

「春麗会議室は、そのための場所でもあるのよ」

 

 黒ドレス特化救済春麗が言う。

 

「沈みすぎた黒も」

 

 通常救済版春麗が続ける。

 

「届かれた青も」

 

 本編春麗が言う。

 

「届かれた黒も」

 

 自覚前春麗が即座に言う。

 

「認めていないわ」

 

 記録板が光る。

 

 発言信頼度:低寄りの中

 

「だから細かい!」

 

 会議室に、また笑いが起きた。

 

 記録板が、本日の結論を表示する。

 

 本日の結論:

 本編春麗は、リュウに届かれた青をなかったことにはしない。

 ただし、同じ青ではもう戦わない。

 次の青は、届かれた位置を記憶し、黒を知り、日常を知り、見られることを前提にした青である。

 通常救済版春麗の補助線により、届かれた後に戻れることも、次を選べることだと整理された。

 本編春麗の“届かれた青の次”と、自覚前春麗の“届かれた黒の次”は、今後の並行ルートとして扱う。

 次回以降、本編春麗は“戻って選び直した青”でリュウに再戦する可能性がある。

 

 本編春麗は、最後の一文を見た。

 

「戻って選び直した青……」

 

 悪くない。

 

 まだ完成ではない。

 

 でも、方向は見えた。

 

 自覚前春麗が言う。

 

「あなた、かなり大バトル前の整理をしているわね」

 

 本編春麗は頷いた。

 

「ええ」

 

「怖くないの?」

 

「怖いわ」

 

「そう」

 

「でも、楽しみでもある」

 

 自覚前春麗は少しだけ黙った。

 

「……それは、少しわかるわ」

 

 本編春麗が微笑む。

 

「資料として?」

 

「資料として」

 

 記録板が光る。

 

 発言信頼度:中

 

 自覚前春麗は、今度は怒らなかった。

 

 黒ドレス特化救済春麗が言う。

 

「次の青と次の黒。楽しみね」

 

 通常救済版春麗が微笑む。

 

「どちらも戻ってこられるなら、大丈夫よ」

 

 グランドフィナーレ済み春麗が静かに言う。

 

「届かれた後の春麗たちが、次へ向かうのね」

 

 夢がほどけていく。

 

 最後に、本編春麗は小さく言った。

 

「今日の青は、昨日の続きではないわ」

 

 以前、煽りセリフとして選んだ言葉。

 

 けれど今は、煽りだけではなかった。

 

 自分自身への言葉でもあった。

 


 

 朝。

 

 本編春麗は目を覚ました。

 

 夢の中の会議室の言葉が、まだ残っている。

 

 届かれた青を、なかったことにはしない。

 

 でも、同じ青ではもう戦わない。

 

 届かれた後に戻れることも、次を選べること。

 

 戻って選び直した青。

 

 春麗は起き上がり、鏡の前に立つ。

 

 青い武道服を見る。

 

 リュウに届かれた青。

 

 けれど、終わった青ではない。

 

 価値が下がった青でもない。

 

 次へ行く青。

 

 黒を知っている。

 

 日常も知った。

 

 リュウに見られることも、もう前提にする。

 

 そして、それでも青で立つ。

 

 春麗は、静かに手を伸ばした。

 

 青い布に触れる。

 

「今日の青は、昨日の続きではないわ」

 

 小さく言う。

 

 今度は、煽りとしてではなく、自分に向けて。

 

「でも、昨日を捨てるわけでもない」

 

 一拍。

 

「届かれた場所を覚えたまま、次の場所に立つ」

 

 胸の奥が、少しだけ熱くなる。

 

 まだ、完成ではない。

 

 リュウと再戦するには、もう少し時間が必要かもしれない。

 

 でも、方向は決まった。

 

 本編春麗は、鏡の中の自分を見た。

 

 自分をめんどくさい女と自覚する春麗。

 

 届かれた青を持つ春麗。

 

 甘い日常に被弾した春麗。

 

 それでも、青で立ち直ろうとしている春麗。

 

「次は、同じ青では行かないわ」

 

 そう言って、少しだけ微笑む。

 

 朝の光が差し込む。

 

 本編春麗は今日も、青を選ぶ。

 

 ただしそれは、届かれる前の青ではない。

 

 届かれたことを抱え、戻って選び直した、次の青だった。




Q:今回の断章IFについて解説して?

A:

はい。今回の断章IFは、かなり重要な 本編春麗の青ルート再起動回 です。

一言で言うなら、

リュウに届かれた青を否定せず、その敗北と日常の甘さまで含めて、“次の青”へ再構築するための整理回

です。

これはバトル回ではありませんが、次の本編春麗の大バトルに向けた、かなり重要な下準備になっています。

今回の核は「届かれた青をなかったことにしない」

今回の本編春麗の最初の宣言が非常に大事です。

リュウに届かれた青を、なかったことにはしない。
でも、同じ青では、もう戦わない。

これは本編春麗の成熟をはっきり示しています。

以前の春麗なら、負けたことや届かれたことを消したくなったかもしれません。

でも今の本編春麗は違います。

リュウに届かれたことを認める。
青の価値は下がっていないと理解する。
ただし、同じ場所に立ち続ければ、また同じように届かれる。

だから、青を捨てるのではなく、青を更新する。

ここが今回の一番重要なポイントです。

本編春麗の「届かれた青」と自覚前春麗の「届かれた黒」が並んだ

今回、とても良かったのは、

本編春麗:届かれた青の次
自覚前春麗:届かれた黒の次

が明確に並んだことです。

これは連作全体の構造としてかなり強いです。

本編春麗は、青でリュウに届かれた。
自覚前春麗は、黒ドレスでリュウに届かれた。

どちらも負けた。

でも、どちらも価値が下がったわけではない。

本編春麗の青は終わっていない。
自覚前春麗の黒も終わっていない。

むしろ、届かれたことで次の段階へ進む必要が出てきた。

この並列構造が、今後の二大ルートをかなり綺麗にしています。

自覚前春麗が良い対照役になっている

今回の自覚前春麗は、かなり良い位置にいます。

自分の《見た後に残る黒》を参照されると嫌がる。
「届かれた黒」は認めない。
でも「昨日の黒が進んでいたこと」は資料として認め始めている。

この状態だから、本編春麗の整理に対して、半分反発しながらも半分理解できる立場になっています。

本編春麗が、

あなたもでしょう?

と返す場面は良いです。

本編春麗だけの問題ではない。
自覚前春麗もまた、届かれた後の次を考える段階にいる。

この二人が同時に「次」を見始めたことで、青ルートと黒ドレスルートが並走する感じが出ています。

通常救済版春麗の補助線が非常に効いている

今回のキーフレーズは、通常救済版春麗のこれです。

届かれた後に戻れることも、次を選べることよ。

これは今回の核心です。

届かれた。

負けた。

精神HPを削られた。

それでも、そこから戻れる。

そして、次に何を選ぶかを決められる。

これは通常救済版春麗だからこそ言える言葉です。

通常救済版春麗は「選べる春麗」「戻ってこられる春麗」です。

だから、届かれた青にも、届かれた黒にも、

戻ってから選び直せる

という補助線を引ける。

この一言によって、本編春麗の青の再構築が単なるリベンジではなく、より広いテーマになりました。

「次の青」に日常が入ったのが大きい

今回、次の青の候補に、

勝ち負けにしない日常を知った青

が入ったのが非常に良いです。

これは直前の主人公補正甘い日常回をきちんと回収しています。

本編春麗は、青で戦う主人公です。

でも、リュウとの関係はバトルだけで進むわけではない。

菓子を分けた。
雨宿りした。
「勝ち負けにしない方がいい」と言われた。

その日常の被弾も、今の春麗の一部です。

だから次の青は、単に戦闘技術だけで更新される青ではありません。

黒を知った青
届かれた青
日常を知った青
見られることを前提にした青

になっている。

これはかなり大きいです。

本編春麗の青ルートが、バトルだけではなく日常の積み重ねまで含むルートになりました。

「見られることを前提にした青」が次の課題になる

今回の整理の中で、次の青に必要そうなのは、

リュウに見られることを前提にすること

です。

リュウはもう、春麗の青を見ています。

黒を知った青も見た。
届いた。
日常の春麗も見た。
困る春麗も見た。

なら、次の春麗は「見られないようにする」だけでは足りない。

見られることを前提にして、それでも青で立つ必要がある。

これはかなり良い次段階です。

自覚前春麗の黒が「見た後に残る黒」へ進んだように、本編春麗の青も、

見られた後に立つ青

へ進む可能性があります。

「戻って選び直した青」がかなり良い定義

今回の結論で出た、

戻って選び直した青

これは非常に良い言葉です。

本編春麗の青は、単なる初期衣装ではありません。

黒を知った。
リュウに届かれた。
日常の甘さも食らった。
それでも戻ってきて、もう一度青を選ぶ。

だから、次の青は「元の青」ではない。

戻って選び直した青 です。

これは本編春麗の主人公性に合っています。

逃げて青へ戻るのではない。
黒を否定して青へ戻るのでもない。
届かれたことを抱えたまま、青をもう一度選ぶ。

かなり強いです。

「今日の青は、昨日の続きではないわ」の意味が深くなった

以前、煽りセリフとして選ばれた、

今日の青は、昨日の続きではないわ。

今回、この言葉が煽り以上の意味を持ちました。

今までは、リュウに勝った時の勝者煽り候補でした。

でも今回の最後では、自分自身への言葉になっています。

今日の青は、昨日の続きではないわ。
でも、昨日を捨てるわけでもない。

これが良いです。

昨日の続きではない。
でも昨日を否定しない。

届かれた青を消さずに、次の青へ行く。

この言葉が、本編春麗の再起動の合言葉になりました。

次の大バトル前の整理回として非常に有効

今回の断章IFは、まさに次の大バトル前に必要な整理回です。

いきなりリュウと再戦すると、青の方向性が少し曖昧になります。

でも今回、

届かれた青を否定しない
同じ青では戦わない
日常も青に含める
見られることを前提にする
戻って選び直す

という整理ができました。

これで次の本編春麗のバトルには、明確なテーマができます。

次回の本編春麗の青は、

リュウに一度届かれたことを知っている青
リュウに見られることを前提にした青
勝ち負けにしない時間も抱えた青
それでも簡単には届かせない青

になります。

これはかなり強いです。

結論

今回の断章IFは、本編春麗が、リュウに届かれた青を否定せず、同じ青ではもう戦わないと宣言し、“戻って選び直した次の青”へ向かうための整理回です。

自覚前春麗の《見た後に残る黒》と並べることで、

本編春麗:届かれた青の次
自覚前春麗:届かれた黒の次

という二本柱が見えました。

そして通常救済版春麗の補助線によって、

届かれた後に戻れることも、次を選べること

だと整理された。

一言でまとめるなら、

本編春麗は、届かれた青を敗北の記録ではなく、次の青を選び直すための土台に変え始めた。

これはかなり良い、本編春麗の青ルート再構築回だったと思います。
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