また戦ってくれなんて言わないで ――春麗は今日もめんどくさい――   作:エーアイ

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※これはディレクターズカットIFです。
本編のIFシリーズは無関係のエピソードとなります。
本編春麗はリュウからの正式回答を持てるように自分の中で整理中です。


ディレクターズカットIF:春麗は、二週間待たせたリュウに敗北を刻み直す

 記録板AIは、外部検証領域に新しいログを表示した。

 

『本記録は、ディレクターズカットIFです』

 

『本編確定ログではありません』

 

『現在、本編春麗は』

 

『リュウから宿題への正式回答を受領済みです』

 

『ただし』

 

『正式回答を、まだ自分の中で安定して保持できていません』

 

『現在状態』

 

『受領済み』

 

『まだ持てない』

 

『持てるようになるまで待つ』

 

 一拍。

 

『この待機状態を省略し』

 

『本編春麗が正式回答を持てたものとして』

 

『本編時空を先へ進めることはできません』

 

『そのため』

 

『本編春麗が正式回答を持てるようになるまでの期間』

 

『ディレクターズカットIFにおいて』

 

『第1話敗北ルートの分岐IF検証を展開します』

 

 一拍。

 

『今回の検証対象』

 

『第1話敗北ルート内』

 

『二週間後再戦における分岐検証です』

 

『本分岐で発生する出来事は』

 

『本編時空および第1話敗北ルートの確定ログを上書きしません』

 

『以下、検証ログを開始します』

 


 

 二週間。

 

 春麗は、待った。

 

 今日来るかもしれない。

 明日来るかもしれない。

 あの男は、額に敗者の印を刻まれた悔しさを抱えて、すぐに戻ってくるかもしれない。

 

 そう思っていた。

 

 けれど、リュウは来なかった。

 

 二日。

 三日。

 一週間。

 十日。

 そして、二週間。

 

 来なかった。

 

 春麗はその間、何度も自分に言い聞かせた。

 

 修行しているのだろう。

 強くなって戻ってくるのだろう。

 あの敗北を忘れないと言ったのだから、きっと忘れてはいないのだろう。

 

 分かっている。

 格闘家なら、それは正しい。

 負けた相手の前へ、何も変えずに戻ってくる方が失礼だ。

 それは分かっている。

 分かっているけれど。

 

 待たされた。

 

 勝ったのは春麗だった。

 リュウの額に印をつけたのも春麗だった。

 忘れないと言わせたのも春麗だった。

 なのに、待ったのは春麗だった。

 その事実が、胸の奥で熱を持っていた。

 

 そして今日。

 リュウは戻ってきた。

 

 以前よりも静かな足取りで。

 以前よりも深い呼吸で。

 以前よりも鋭い眼で。

 

 春麗の前に立った。

 

「待たせたな」

 

 リュウが言った。

 春麗は、笑わなかった。

 

「ええ」

 

 一拍。

 

「本当に待たされたわ」

 

 声は落ち着いていた。

 

 怒鳴らなかった。

 詰め寄らなかった。

 責めるようにも言わなかった。

 

 ただ、静かだった。

 その静けさの中に、二週間分の熱があった。

 

 リュウは構える。

 

 春麗も構えた。

 

 間合いができる。

 

 風が止まる。

 

 その瞬間、春麗は理解した。

 

 この試合は、長くならない。

 

 リュウは、二週間分の修行を持ってきた。

 春麗は、二週間分の待たされた時間を持って立っている。

 

 中途半端な探り合いにはならない。

 

 どちらかが、最初に崩す。

 

 どちらかが、そのまま押し切る。

 

 この試合は、どちらかが圧勝するしかない。

 

 春麗は、息を吐いた。

 

「来なさい」

 

 言った瞬間には、もう踏み出していた。

 


 

 開幕。

 

 春麗は、一直線に走った。

 迷わない。

 待たされた二週間を、最初の一歩に全部乗せる。

 リュウの眼がわずかに細くなる。

 

 迎撃。

 

 来る。

 

 波動拳か。

 足払いか。

 昇龍拳の準備か。

 

 春麗は、そのどれでもいいと思った。

 今日は、見てから勝つのではない。

 見せてから押し切る。

 

 間合いの外。

 ぎりぎり届かない距離。

 

 そこで春麗は、腰を落とした。

 リュウの反応より半拍早く、脚が開く。

 低く、鋭く、春麗の身体が滑り込む。

 

 開脚突拳。

 

 拳が、間合いの端からリュウの身体に突き刺さった。

 

「っ……!」

 

 リュウの呼吸が詰まる。

 

 深く入った。

 ただ当たっただけではない。

 リュウの身体の芯を、正確に撃った。

 

 クリティカル。

 

 リュウの構えが、一瞬だけ崩れた。

 その一瞬を、春麗は逃がさない。

 

 怯んだ。

 なら、詰める。

 

 春麗は地面を蹴った。

 

 間合いが一気に消える。

 リュウが立て直すより早く、春麗の拳が入る。

 

 追突拳。

 

 体重を乗せた一撃が、リュウの胸を押し込む。

 

 リュウの足が半歩下がる。

 

 春麗はさらに踏み込む。

 

 平掌打。

 

 一発。

 

 リュウの防御が上がる。

 

 二発。

 

 その防御ごと押し潰す。

 

 三発。

 

 呼吸を奪う。

 

 四発。

 

 重心を浮かせる。

 

 五発。

 

 リュウの眼が揺れた。

 

 まだ倒れない。

 

 さすがに、倒れない。

 

 けれど、春麗には見えていた。

 

 リュウの意識の芯が、揺れている。

 

 防御はある。

 反応もある。

 だが、身体が追いついていない。

 

 二週間修行してきた拳。

 

 その拳が、今は春麗の連打を受け止めきれていない。

 

「どうしたの」

 

 春麗は、平掌打を重ねながら言った。

 

「二週間も」

 

 さらに一撃。

 

「私を待たせて」

 

 さらに一撃。

 

「修行してきたんでしょう?」

 

 最後の平掌打が、リュウの顎をかすめるように入った。

 リュウの身体が硬直する。

 眼の焦点が、一瞬だけ飛ぶ。

 

 スタン。

 

 春麗は、その瞬間を見た。

 

 完全に見た。

 

 リュウの足が止まる。

 拳が下がる。

 呼吸が乱れる。

 

 反撃は来ない。

 なら、終わらせる。

 

 春麗は後ろへ跳んだ。

 距離を作るためではない。

 飛び込むために。

 空中で身体をひねる。

 

 リュウは動けない。

 

 春麗の拳が、上から入る。

 

 飛び込みの大きな拳。

 

 リュウの身体が跳ねる。

 

 着地。

 

 間髪入れず、地上から大きく拳を叩き込む。

 

 リュウの防御は戻らない。

 

 春麗は、最後に脚を上げた。

 

 百烈脚。

 

 一段。

 二段。

 三段。

 

 連続する蹴りが、リュウの身体を刻む。

 防御も反撃もない。

 ただ、春麗の脚が入る。

 最後の一撃で、リュウの身体が後ろへ飛んだ。

 

 地面に落ちる。

 大きな音。

 土が跳ねる。

 リュウは仰向けに倒れた。

 立ち上がらない。

 拳も動かない。

 呼吸だけが、荒く残っている。

 

 試合は、終わっていた。

 

 圧勝だった。

 


 

 春麗は、しばらくその場に立っていた。

 

 胸が上下している。

 息は乱れている。

 けれど、身体はまだ動く。

 

 倒れているのは、リュウだった。

 

 二週間待たせた男。

 修行して戻ってきた男。

 春麗の勝利を覚えていると言った男。

 

 そのリュウが、今、地面にいる。

 

 春麗はゆっくり歩いた。

 リュウの横まで来る。

 リュウは起き上がろうとした。

 腕に力が入る。

 だが、身体が上がらない。

 

 スタンの余韻。

 百烈脚の衝撃。

 崩された呼吸。

 

 どれも、まだ抜けていない。

 

「無理しない方がいいわ」

 

 春麗は、静かに言った。

 

「今のあなた、起き上がれないもの」

 

 春麗は、リュウを見た。

 悔しそうな眼だった。

 その眼を見て、春麗の胸の奥が熱くなる。

 

 そう。

 それでいい。

 その顔が見たかった。

 

 忘れないと言った男が。

 二週間修行して戻ってきた男が。

 自分に圧勝された顔。

 

 春麗は膝を折り、リュウのそばにしゃがんだ。

 

「ねぇ、リュウ」

 

 一拍。

 

「修行してきて、この程度なの?」

 

 リュウの眉がわずかに動いた。

 春麗は笑う。

 優しい笑みではない。

 勝者の笑みだった。

 

「二週間よ」

 

 一拍。

 

「私は、二週間待ったの」

 

 一拍。

 

「それで戻ってきたあなたが、開幕から何もさせてもらえずに倒れている」

 

 春麗は、リュウの額へ指を伸ばした。

 リュウは動けない。

 避けられない。

 春麗の指先が、リュウの額に触れる。

 あの日と同じ場所。

 敗者の印。

 もう一度。

 ゆっくりと。

 丁寧に。

 春麗は、リュウの額に印を刻んだ。

 

「刻み直してあげる」

 

 一拍。

 

「あなたの敗北を」

 

 リュウの呼吸が、わずかに乱れた。

 春麗は、その反応を見逃さなかった。

 

「悔しい?」

 

 リュウは答えない。

 答えられないのではない。

 言葉を選んでいる。

 春麗は、さらに顔を近づけた。

 

「ねぇ、リュウ」

 

 一拍。

 

「女の私に圧勝されて、悔しくないの?」

 

 リュウの眼が、春麗を見た。

 逃げない眼。

 負けてなお、こちらを見る眼。

 春麗は、その眼を受け止める。

 

「あなた、他の女にもこんな風に負けているの?」

 

 言ってから、春麗の胸の奥が少しだけざわついた。

 挑発だった。

 煽りだった。

 二週間待たされた恨みもある。

 女として見られたことへの悔しさもある。

 格闘家として見誤られたことへの怒りもある。

 

 だから、刺した。

 女の私に圧勝されて悔しくないのか。

 他の女にも、同じように負けているのか。

 

 春麗は、リュウの返答を待った。

 リュウは、荒い呼吸のまま口を開いた。

 

「……いや」

 

 声は低かった。

 苦しそうだった。

 それでも、はっきりしていた。

 

「春麗が、初めてだ」

 

 春麗の指が、止まった。

 

「……何?」

 

「女の格闘家に負けたのは」

 

 一拍。

 

「春麗が、初めてだ」

 

 春麗は、動けなくなった。

 勝者として、リュウの額に指を置いたまま。

 敗者の印を刻み直した直後に。

 圧勝した直後に。

 春麗の中で、何かが熱く跳ねた。

 

 自分が初めて。

 

 女の格闘家として、リュウに初めて勝った。

 しかも、今は違う。

 

 あの日のように、ギリギリではない。

 今日は、圧勝した。

 リュウが二週間修行して戻ってきた試合で。

 自分が待たされた試合で。

 リュウに何もさせず、開幕から押し切り、スタンさせ、コンボで倒した。

 そして、そのリュウが言った。

 

 春麗が初めてだ、と。

 

 春麗は、ゆっくり息を吸った。

 

 胸の奥にあった傷が、熱に変わっていく。

 最初の試合。

 リュウの拳は鈍った。

 春麗を女として見たから。

 

 一瞬、リュウは迷った。

 それでも、春麗は負けた。

 

 格闘家としても。

 女としても。

 

 悔しかった。

 

 ずっと残っていた。

 

 けれど、今。

 

 リュウは倒れている。

 春麗に圧勝されて。

 額に敗者の印を刻まれて。

 

 そして言った。

 

 女性格闘家に負けたのは、春麗が初めてだと。

 

 春麗は、笑った。

 今度の笑みは、先ほどよりも深かった。

 勝者の笑みであり、女の笑みでもあった。

 

「そう」

 

 一拍。

 

「私が初めてなの」

 

 リュウは、黙って春麗を見る。

 

「じゃあ、覚えておきなさい」

 

 春麗は、リュウの額に触れていた指を、ほんの少しだけ強く押した。

 

「あなたに初めて勝った女は、春麗よ」

 

 一拍。

 

「あなたを圧勝で倒した格闘家も、春麗」

 

 一拍。

 

「二週間待たせた相手に、何もさせてもらえず倒されたこと」

 

 一拍。

 

「忘れないで」

 

 リュウは、かすかに息を吐いた。

 

「忘れない」

 

 その言葉に、春麗の胸がさらに熱くなる。

 

 忘れない。

 

 また言った。

 けれど今度は、前とは違う。

 今度の敗北は、もっと深い。

 リュウは、二週間修行した。

 それでも春麗に圧勝された。

 

 開幕から崩された。

 スタンさせられた。

 百烈脚で倒された。

 額に敗者の印を刻まれた。

 

 そして、春麗が初めてだったと認めた。

 

 これで、刻み直された。

 

 春麗の勝利が。

 リュウの敗北が。

 春麗が女であり、格闘家であることが。

 

 リュウの中に。

 

「いい顔ね」

 

 春麗は小さく言った。

 

 リュウの悔しそうな顔を見る。

 

 倒れている。

 起き上がれない。

 けれど、眼は逸らさない。

 

 その悔しさが、春麗にはたまらなく満足だった。

 

「悔しいなら、また来なさい」

 

 一拍。

 

「ただし」

 

 春麗は立ち上がる。

 上からリュウを見下ろした。

 

「次に来る時は、二週間も待たせないことね」

 

 リュウは、苦しそうに笑ったように見えた。

 

「……分かった」

 

「それと」

 

 一拍。

 

「今度は最初から本気で来なさい」

 

 春麗は少しだけ目を細める。

 

「女だからとか、迷ったからとか、修行が足りなかったとか」

 

 一拍。

 

「そんな言い訳、もう許さないわ」

 

 リュウは頷いた。

 

 小さく。

 

 だが、確かに。

 

「ああ」

 

 春麗は満足げに息を吐いた。

 それから、もう一度だけリュウの額を見る。

 敗者の印。

 刻み直した印。

 春麗はそれを確認して、背を向けた。

 

「今日は、私の圧勝よ」

 

 一拍。

 

「覚えておきなさい、リュウ」

 

 春麗は歩き出す。

 背中に、リュウの視線を感じる。

 まだ起き上がれない敗者の視線。

 悔しさを抱えた視線。

 春麗を見ている視線。

 それを背中で受けながら、春麗は笑った。

 

 二週間待たされた。

 

 その恨みは、まだ完全には消えていない。

 けれど、今日は刻んだ。

 

 リュウの敗北を。

 自分の勝利を。

 自分が初めてだったという事実を。

 

 格闘家として。

 

 そして、女として。

 

 春麗は、自分の誇りを取り戻していた。

 


 

 記録板AIは、そこで検証ログを停止した。

 

『検証ログ終了』

 

『保存名』

『春麗は、二週間待たせたリュウに敗北を刻み直す』

 

『保存先』

『ディレクターズカットIF外部検証領域』

 

『補足』

『本分岐では、春麗の圧勝により第1話敗北ルートの停止反応は発生しません』

 

『保存完了』

 

『以上』




Q:今回のディレクターズカットIFについて解説して?

A:

今回のエピソードは、第1話ギリギリ敗北ルートのさらに分岐、二週間後の再戦で春麗がリュウを圧勝するディレクターズカットIFです。

本筋側では、この二週間後の試合でリュウが強くなって戻ってきて、春麗が撃ち落とされ、そこから修行編に入っていきます。

ただ、この試合は構造的に、リュウか春麗のどちらかが一気に持っていく可能性が高い試合でもありました。

リュウは二週間修行して戻ってきている。
春麗は二週間待たされている。
お互いに、前回の勝敗と感情を抱えた状態で再戦する。

だから、普通の接戦というより、どちらかが最初の主導権を取った瞬間、そのまま一気に勝負が決まる。
今回は、その主導権を春麗が取った場合の分岐です。

開幕ダッシュから間合いギリギリの開脚突拳。
それがクリティカルヒットし、怯んだリュウに追突拳、平掌打の連打。
スタン状態に追い込んでから、飛び込み大P、大P、百烈脚。

かなりゲーム的なコンボ構成を意識した圧勝になっています。

この春麗は、待たされた二週間分の感情を開幕から全部ぶつけています。

ただ勝つだけでは足りない。
リュウに敗北を刻み直す。
前回つけた敗者の印を、もう一度つける。
しかも、今度はギリギリ勝利ではなく、圧勝で。

ここが今回の一番のポイントでした。

春麗にとって、二週間待たされたことはかなり大きいです。

勝ったのは春麗。
敗者の印をつけたのも春麗。
忘れないと言わせたのも春麗。

それなのに、次に来るのを待っていたのは春麗だった。

この矛盾が、彼女の中にずっと残っていた。
だからこそ、リュウが戻ってきた時、春麗はただ再戦するのではなく、待たされた分も含めてリュウを倒しにいっています。

今回の勝ち煽りも、かなり強めです。

「修行してきて、この程度なの?」

これは、二週間待たされた春麗だからこそ言える言葉です。

単純な見下しだけではなく、待っていたこと、期待していたこと、強くなって戻ってくると思っていたこと、その全部が混ざっています。
だから辛辣ですが、ただの悪口ではありません。

そして、今回もう一つ重要なのが、リュウから「女の格闘家に負けたのは春麗が初めてだ」と聞く場面です。

この第1話敗北ルートの春麗には、最初の試合の傷があります。

リュウは、春麗を女として見て拳を鈍らせた。
一瞬、迷った。
それなのに春麗は負けた。

これは格闘家としても、女としても悔しい出来事でした。
しかし今回の分岐では、春麗はリュウを圧勝で倒します。
二週間修行して戻ってきたリュウを、開幕から崩し、スタンさせ、コンボで倒す。
そしてそのリュウから、自分が初めてリュウを倒した女性格闘家だったと聞く。

ここで春麗は、格闘家としての自尊心と、女としての自尊心を同時に取り戻しています。

リュウに勝った。
リュウを圧勝した。
そして、リュウにとって初めての女性格闘家としての敗北を刻んだ。

これはかなり強い勝利です。

本筋の修行編では、春麗は撃ち落とされた恐怖をリュウと一緒に克服していく流れになります。

一方、このIFでは、春麗は恐怖を抱える前に、リュウへ敗北を刻み直しています。
だから修行編には入らない。
止まった足を戻す必要もない。
その代わり、春麗の中に「自分はリュウを圧勝できる女であり、格闘家である」という強烈な記録が残ることになります。

つまり、本筋が「撃ち落とされた空を取り戻すルート」なら、今回のIFは「撃ち落とされる空が発生しないルート」です。

かなり気持ちよく春麗が勝つ回でしたが、ただの圧勝回ではなく、第1話敗北ルート春麗が抱えていた悔しさを、別の形で回収する分岐として書きました。

春麗がリュウの額に敗者の印を刻み直し、

「あなたに初めて勝った女は、春麗よ」
「あなたを圧勝で倒した格闘家も、春麗」

と言うところが、このIFの到達点です。

本筋とは違うけれど、これはこれで非常に春麗らしい勝者のルートだったと思います。
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