また戦ってくれ――リュウと春麗、紙一重のライバル譚―― 作:エーアイ
裏ルート最難関、黒証明ルート攻略の続きです。
前回、春麗はリュウに勝ちながらも、リュウに「黒で勝っても終わっていなかった自分」を見られました。今回は、その次段階――リュウが黒を否定せず、春麗の黒を認めたうえで、黒だけではない春麗へ手を伸ばす回です。
春麗は、黒いドレスを着ていた。
鏡の前に立つ。
黒はよく馴染んでいる。
もう、初めて着た時のような硬さはない。
布の重さも、裾の遅れも、髪の落ち方も、踏み込みの沈み方も、すべて身体に入っている。
この黒で、春麗はリュウに勝った。
一度ではない。
圧勝した。
沈めた。
膝をつかせた。
黒を見抜いたつもりだったリュウを、黒の中で止めた。
それなのに。
春麗は鏡の中の自分を見つめる。
リュウの声が残っている。
黒で勝った後のお前は、終わった顔をしていなかった。
春麗は、黒いドレスの裾を握った。
「……本当に、嫌な言い方をするわね」
否定した。
一度は。
私は勝った。
黒で勝った。
あなたを沈めた。
それで十分でしょう。
そう言った。
けれど、言葉は残った。
黒で勝っても、終わっていなかった。
それを、前回の戦いで春麗自身も認めてしまった。
認めたつもりはなかった。
ただ、リュウに対して言葉を返す中で、つい出てしまった。
私は、黒で勝っても終わっていなかった。
その瞬間、黒の奥に、小さな亀裂が入った。
春麗は、それを感じていた。
だから今日は、さらに黒を重くするつもりだった。
亀裂ごと沈めるために。
リュウの視線ごと、言葉ごと、あの余計な理解ごと沈める。
春麗は黒いドレスを整える。
「次は、言わせないわ」
鏡の中の春麗が、静かに笑う。
「黒だけではない、なんて」
一拍。
「言わせない」
修行場に着くと、リュウは待っていた。
また来ている。
当たり前のように。
昨日も来た。
一昨日も来た。
圧勝された次の日も来た。
見抜かれかけた次の日も来た。
リュウは来る。
その事実が、春麗の黒を重くする。
同時に、胸の奥を少しだけ熱くする。
春麗は黒いドレスの裾を揺らしながら歩いた。
「また来たのね」
「ああ」
「懲りない人」
「そうだな」
「昨日も勝ったのは私よ」
「ああ」
「その前も、私」
「ああ」
「それでも、来るの?」
リュウは春麗を見る。
「行く」
春麗は少しだけ笑った。
「そう」
嬉しくない。
嬉しくなどない。
そう思おうとして、無理だと知る。
嬉しい。
だから腹が立つ。
腹が立つから、黒が重くなる。
春麗は構えた。
「今日は、何を見に来たの?」
リュウは構える前に、静かに言った。
「黒だ」
春麗は少しだけ目を細める。
「ようやく素直になったのね」
「黒は強い」
リュウは言った。
「俺は、負けた」
春麗は黙る。
その言葉は、確かに欲しかった。
黒を認める言葉。
春麗が積み上げた黒を、リュウが認める言葉。
けれど、リュウはそこで止まらなかった。
「だが」
春麗の指先が、わずかに動いた。
まただ。
また、その先へ来る。
「俺が見たいのは、俺に勝つための黒だけじゃない」
春麗の表情が消えた。
「……何ですって?」
リュウは春麗を見る。
「黒で俺に勝ったお前も見る」
春麗は動かない。
「黒で俺を黙らせようとしたお前も見る」
黒いドレスの裾が、夜気の中で静かに揺れる。
「それでも、黒だけがお前だとは思わない」
春麗は、息を止めた。
その言葉は、春麗の黒へ真っ直ぐ入った。
黒を否定していない。
リュウは負けたと言った。
黒は強いと言った。
黒で勝った春麗も見ると言った。
そのうえで。
黒だけがお前だとは思わない。
春麗は、笑おうとした。
できた。
表情だけなら。
「……昨日あれだけ負けた男が、よく言うわね」
声は冷たい。
「私の黒に膝をついたでしょう」
「ああ」
「私の黒に沈められたでしょう」
「ああ」
「それでも、黒だけじゃないと言うの?」
「言う」
春麗は一歩近づいた。
空気が重くなる。
黒が沈む。
「なら、その目ごと沈めてあげる」
リュウは構えた。
「行く」
戦いは、春麗から始まった。
黒が沈む。
昨日よりも重い。
呼吸を起点にした黒。
視線を受け止める黒。
リュウが言葉で入ってきた場所を、戦闘で押し潰す黒。
春麗は一歩で間合いを詰めた。
掌底。
リュウは受ける。
腕が沈む。
春麗はすぐに膝を入れる。
リュウは外す。
外した先へ、春麗の黒がある。
昨日と同じ。
いや、昨日より深い。
リュウの肩に春麗の掌が入る。
打撃ではない。
押し込む重さ。
リュウの体勢が崩れる。
春麗は低く言う。
「黒だけじゃない?」
肘。
リュウが受ける。
「なら、何を見るの?」
蹴り。
リュウが下がる。
「青?」
掌底。
「昔の私?」
リュウの胸に入る。
「迷っていた私?」
さらに一歩。
「黒を使えていなかった私?」
リュウが踏みとどまる。
春麗は笑う。
「そんなもの、もういないわ」
黒が一段重くなる。
「ここにいるのは、あなたに黒で勝った私よ」
リュウは息を吐く。
苦しそうだった。
それでも、目は春麗を見ている。
春麗は、その目が腹立たしい。
沈めたい。
消したい。
でも、消えないでほしい。
本当に面倒。
春麗は踏み込む。
リュウは受ける。
今度は、黒の中心へ入らない。
半歩外す。
しかし春麗は、そこへ黒を置く。
昨日と同じ手は通じない。
リュウはさらにずれる。
春麗の目がわずかに動いた。
「……二段?」
リュウは答えない。
春麗の黒が沈める場所から、さらに半歩。
黒の外ではない。
黒の中にいながら、中心を外している。
春麗は笑った。
「少しは考えたのね」
「考えた」
「でも」
春麗の手首が沈む。
黒の起点が、また変わる。
「まだ足りない」
掌底がリュウの脇腹へ入る。
リュウの身体が折れる。
春麗は追う。
今度こそ膝をつかせる。
そのつもりで踏み込んだ。
だが、リュウの拳が来た。
春麗の肩ではない。
手首でもない。
黒の起点でもない。
胸元でもない。
リュウの拳は、春麗のすぐ手前で止まった。
触れない。
打たない。
ただ、そこに置かれた。
黒の圧の中で、拳が止まる。
春麗は、一瞬だけ動きを止めた。
「……何のつもり?」
リュウは静かに言った。
「ここだと思った」
「何が?」
「黒で隠している場所」
春麗の中で、黒が跳ねた。
「隠している?」
声が冷える。
「私が?」
「ああ」
「私は隠してなんかいないわ」
「そうか」
「そうよ」
春麗は一気に踏み込んだ。
怒りが黒に混ざる。
掌底。
リュウは受けきれない。
胸に入る。
リュウが下がる。
春麗は追う。
「知ったようなことを」
蹴り。
「言わないで」
肘。
「私は黒を使っているの」
掌底。
「黒に隠れているんじゃない!」
最後の一撃が、リュウの胸に深く入った。
リュウの膝が落ちる。
片膝。
昨日より早い。
春麗は息を乱していた。
黒いドレスも乱れている。
リュウは片膝のまま、顔を上げる。
春麗は勝者として見下ろした。
「ほら」
声が少し震えている。
「また私の勝ち」
リュウは頷く。
「強い」
春麗は目を細める。
「当然でしょう」
「黒は強い」
「ええ」
「お前は、黒を使えている」
春麗は止まった。
それは、欲しかった言葉だった。
ずっと。
あの初戦から。
黒を使えていないと言われた日から。
ずっと欲しかった。
リュウの口から。
春麗は黒いドレスの裾を握った。
「……そう」
声が少しだけ落ちる。
「ようやく認めるのね」
「ああ」
リュウは春麗を見る。
「だからこそ」
春麗は、また胸の奥がざわつくのを感じた。
その先を聞きたくない。
でも聞きたい。
「何?」
リュウは言った。
「黒を使えているお前も、黒だけじゃない」
春麗は、動かなかった。
怒るべきだった。
笑うべきだった。
沈めるべきだった。
だが、動けなかった。
黒を使えている。
春麗が一番欲しかった認定。
その直後に。
黒だけじゃない。
春麗は唇を開く。
言葉が出ない。
リュウは続ける。
「黒で俺に勝ったお前も見る」
片膝のまま、リュウは言う。
「黒で俺を黙らせようとしたお前も見る」
春麗の指が震える。
「それでも」
リュウは逃げない。
「青のお前も、迷っていたお前も、黒で終われなかったお前も、俺は見る」
春麗の呼吸が止まった。
黒が、一瞬だけ軽くなった。
軽くなったことが、怖かった。
春麗は後ろへ一歩下がる。
「……やめなさい」
声は低い。
「何を」
「そういう言い方」
リュウは黙る。
春麗は黒いドレスの裾を握った。
「あなたは、私の黒に負けたのよ」
「ああ」
「私は黒を使えているのよ」
「ああ」
「それなのに」
声が揺れる。
「それなのに、どうして黒だけじゃないなんて言うの」
リュウは、静かに答えた。
「お前が、黒だけで終わりたくなさそうだったからだ」
春麗は、完全に止まった。
その言葉は、黒の奥ではなかった。
黒の奥に閉じこもった春麗の、そのさらに内側へ届いた。
春麗は息を吸う。
吐けない。
黒だけで終わりたくない。
そんなことは思っていない。
思っていないはずだ。
黒で勝ちたかった。
黒で認めさせたかった。
黒でリュウを沈めたかった。
それで終わるはずだった。
でも、終わらなかった。
リュウがまた来ることを待った。
リュウが何を見るのかを考えた。
黒だけではないと言われて、怒りながらも、どこかで聞いてしまった。
春麗は、目を伏せた。
「……本当に」
声が小さくなる。
「あなたは、嫌なところへ来る」
リュウは言う。
「すまない」
「謝らないで」
春麗は即座に返した。
「謝られたら、余計に腹が立つわ」
「そうか」
「そうよ」
沈黙。
黒いドレスの裾が、夜風に揺れる。
春麗は、リュウを見下ろした。
リュウはまだ片膝をついている。
戦闘では春麗が勝っている。
間違いなく。
それでも、春麗は今、追い詰められていた。
拳ではない。
言葉で。
いや。
見られたことで。
リュウは黒を否定しなかった。
黒を認めた。
そのうえで、黒だけではない春麗を見ようとしている。
それは、黒に囚われた春麗にとって、一番逃げ場のない攻撃だった。
春麗は、小さく息を吐いた。
「今日は、ここまで」
リュウが顔を上げる。
「まだ」
「ここまでと言ったの」
春麗は強く言う。
「今日は私の勝ち」
「ああ」
「あなたはまた負けた」
「ああ」
「でも」
言葉が続かない。
春麗は少しだけ顔を背ける。
「……あなたが言ったことは、覚えておいてあげる」
リュウは静かに頷いた。
「わかった」
「勘違いしないで」
「していない」
「まだ何も言っていないわ」
「そうか」
春麗は、ほんの少しだけ笑いそうになった。
だが、笑わない。
今笑ったら、黒がさらに軽くなる気がした。
「次も黒で来るわ」
「ああ」
「でも」
春麗は、言葉を止めた。
でも。
その先を言うべきか迷った。
黒だけではないと言われた。
青も見ると言われた。
迷っていた自分も、黒で終われなかった自分も見ると言われた。
それなら。
「……いつか」
春麗は小さく言った。
リュウが見る。
春麗は視線を逸らさない。
「いつか、青で来ても」
胸が痛い。
黒ではない自分を口にするだけで、こんなに揺れるとは思わなかった。
「あなた、本当に見るの?」
リュウは即答した。
「見る」
春麗は、目を閉じた。
本当に。
本当にこの男は。
春麗は黒いドレスの裾を握る手から、少しだけ力を抜いた。
「……そう」
それだけ言う。
それ以上は言えなかった。
まだ、今は。
春麗は背を向ける。
「今日は黒よ」
「ああ」
「次も、たぶん黒」
「ああ」
「でも」
一拍。
「青の話を、忘れたら許さないわ」
リュウは答える。
「忘れない」
春麗は歩き出した。
黒いドレスの裾が揺れる。
黒はまだ重い。
春麗はまだ救われていない。
だが、黒の奥に閉じていた扉が、ほんの少しだけ開いていた。
リュウは負けた。
また負けた。
それでも、春麗の黒を否定せず、黒だけではない春麗を見た。
春麗は勝った。
また勝った。
それでも、黒だけではない自分を少しだけ口にした。
青。
その言葉が、胸の奥で小さく残る。
春麗は夜の中で小さく呟いた。
「……まだ黒よ」
言い聞かせるように。
けれど、その後に。
「でも、忘れたら許さないから」
その声は、リュウに届かなかった。
でもきっと、次の戦いで届く。
黒の奥から。
少しだけ、青の方へ。
Q:今回の妄想章IFについて解説して?
A:
はい。執筆者として見ると、今回の妄想章IFは、黒証明ルート最難関の「救済直前フェーズ」です。
前回までで、春麗は黒でリュウに圧勝し、さらに再戦でも勝っています。
つまり、戦闘結果だけを見れば完全に春麗優位です。
でも今回、リュウは勝敗ではなく、春麗の黒の内側にあるものへ踏み込みました。
一言でまとめるなら、
リュウはまた負けた。
でも春麗は初めて「黒だけではない自分」を口にした。
ここが最大の進展です。
今回の核は「黒を認めたうえで、黒だけじゃないと言った」こと
今回リュウが上手かったのは、春麗の黒を否定しなかったことです。
リュウはちゃんと言っています。
黒は強い。
俺は負けた。
お前は、黒を使えている。
これは春麗にとって、ものすごく重要です。
春麗は黒初戦でリュウに「その黒を全部使えていない」と見抜かれたことが傷になっていました。
だから、このルートの春麗が一番欲しかったのは、
リュウ本人から「黒を使えている」と認められること
です。
今回、リュウはそれを言いました。
ここで一度、春麗の黒は肯定されています。
だからこそ、その次の、
それでも、黒だけじゃない。
が刺さる。
もしリュウが最初から「黒だけじゃない」と言っていたら、春麗は拒絶していたと思います。
私の黒に負けたくせに、何を言っているの?
で終わったはずです。
でも今回は違います。
黒は強い。
黒で負けた。
黒を使えている。
そこまで認めたうえで、
それでも春麗は黒だけではない
と言った。
これはかなり正しい攻略手順です。
春麗にとって一番危険だった台詞
今回一番春麗に効いたのは、たぶんこれです。
お前が、黒だけで終わりたくなさそうだったからだ。
これは強いです。
春麗は黒で勝ちたかった。
黒で認めさせたかった。
黒でリュウを沈めたかった。
でも、実際に黒で勝っても終わらなかった。
リュウがまた来ることを待った。
リュウが次に何を見るのかを気にした。
「黒だけではない」と言われて怒ったのに、完全には拒めなかった。
つまり、春麗自身もどこかでわかっていた。
黒で勝つことは目的だった。
でも、黒だけで終わることは望んでいなかった。
リュウはそこを見ました。
これは黒の奥ではなく、黒の奥に閉じこもっていた春麗のさらに奥です。
戦闘結果は春麗勝利、イベント結果はリュウ成功
今回も戦闘では春麗が勝っています。
リュウは片膝をついた。
春麗は立っていた。
春麗の黒はまだ強い。
リュウはまだ黒を突破できていない。
なのでバトルリザルトは、
春麗勝利
です。
でも、イベントリザルトは違います。
リュウは今回、春麗に言わせました。
いつか、青で来ても、あなた、本当に見るの?
これは非常に大きいです。
救済前の黒証明春麗が、「青」を口にした。
これは、黒固定ルートに入っていた春麗にとって、かなり大きな解除フラグです。
だからRPG的に言うなら、
戦闘判定:春麗勝利
救済判定:リュウ成功
春麗状態:黒固定から黒青選択候補へ移行開始
です。
「青」の話が出た意味
今回、春麗が「青」を口にしたのが最大の進行です。
これまでの拗れ春麗にとって、黒はほとんど呪いでした。
黒で勝たなければ。
黒で認めさせなければ。
黒でリュウを沈めなければ。
黒で終わらせなければ。
でも今回、リュウが、
青のお前も、迷っていたお前も、黒で終われなかったお前も、俺は見る。
と言ったことで、春麗の中に「黒以外の自分」が戻ってきました。
だから春麗は、まだ弱々しくですが、
いつか、青で来ても……
と言えた。
これはほとんど救済直前の扉です。
ただし、まだ完全には開いていません。
春麗はすぐに、
今日は黒よ。
次も、たぶん黒。
と言っています。
つまり、黒を手放したわけではない。
でも、青を完全に閉じたわけでもなくなった。
この状態が非常においしいです。
春麗がまだ救われていない理由
今回の春麗は、まだ救済されていません。
理由は、まだこう言っているからです。
次も黒で来るわ。
次はもっと深く沈める。
私の黒が弱くなったわけでもない。
これは防衛反応です。
黒だけではないと言われた。
青も見ると言われた。
それに揺れた。
だからこそ、春麗は黒を再確認します。
まだ黒よ。
次も黒よ。
黒は弱くなっていない。
こう言わないと、自分が崩れそうになるからです。
でも、その直後に、
青の話を、忘れたら許さないわ。
と言っている。
ここが救済前後の境目です。
黒へ戻ろうとしている。
でも青を忘れてほしくない。
つまり、春麗自身がもう「黒だけ」ではいられなくなっています。
リュウの攻略がかなり正確
リュウの今回の攻略はかなり正確です。
黒に勝とうとしない。
黒を否定しない。
黒の強さを認める。
春麗が黒を使えていることも認める。
そのうえで、黒だけではないと言う。
青も見ると言う。
これは、裏ルート最難関攻略チャートの中でもかなり高度な段階です。
リュウが一言でも間違えたら、春麗はさらに黒へ閉じこもります。
たとえば、
黒をやめろ
だと失敗。
青の方がいい
でも失敗。
黒は本当のお前じゃない
でも失敗。
正解は、
黒のお前も見る。
でも、黒だけがお前だとは思わない。
です。
今回リュウはこれを言えました。
これはかなりパーフェクトコミュニケーションに近いです。
今回の春麗のリザルト
今回の春麗の状態はこうです。
春麗:黒証明ルート・救済直前状態
黒ドレス適性:非常に高い
黒への依存:まだ高い
黒の絶対性:低下開始
青への復帰フラグ:発生
リュウへの責任圧:さらに上昇
リュウへの信頼:微上昇
感情反応倍率:危険域
救済可能性:大幅上昇
一番重要なのは、黒の絶対性が揺らいだことです。
黒が弱くなったのではありません。
黒は強いままです。
でも、
黒だけが春麗ではない
という可能性が、春麗の中に入ってしまった。
これが今回の進行です。
今回のリュウのリザルト
リュウ:戦闘敗北/救済攻略成功
獲得:
・春麗の黒を否定せず認める
・「黒だけではない」への到達
・春麗に青を口にさせる
・次回パーフェクトコミュニケーションへの道を開く
被害:
・戦闘では片膝
・春麗の黒はまだ突破不可
・責任がさらに増加
リュウはまた負けています。
でも、今回の負けはかなり価値があります。
春麗が自分から「青で来ても見るのか」と聞いた。
これは、春麗がリュウに黒以外の自分を見せる可能性を開いたということです。
今回の位置づけ
この話は、裏ルート最難関攻略でいうと、ほぼ最終盤です。
流れで言うと、
春麗が黒でリュウに圧勝する
リュウが「黒で勝っても終わっていなかった春麗」を見る
春麗がそれを一部認める
リュウが黒を認めたうえで、黒だけではない春麗を見る
春麗が「青でも見るのか」と問う ← 今回ここ
次に来るのは、おそらく本当の救済イベントです。
つまり、
黒でも青でも見る。
俺が見るのは、お前だ。
へ到達する段階です。
結論
今回の妄想章IFは、裏ルート最難関の黒証明ルートの救済直前回です。
春麗はまた勝った。
黒はまだ強い。
リュウは片膝をついた。
でも、リュウは黒を否定せずに認めたうえで、黒だけではない春麗を見た。
その結果、春麗はついに「青」の可能性を口にした。
一言でまとめるなら、
春麗は黒で勝ち続けている。
でもリュウは、勝者の黒の奥にある“黒だけでは終われない春麗”を見つけ始めた。
これは、裏ルート救済の直前として非常に良い進行だと思います。