AIに書かせた異世界のんびり農家×40k 作:eriza7170
夜の森に、雷鳴が響く。
ドォン!!
魔獣の頭部が爆発四散した。
肉片と骨が木々へとび散る。
「ギャアアアッ!?」
村人たちは凍り付いていた。
彼らも戦いには慣れている。
魔物討伐も珍しくない。
だが――
これは“戦闘”ではない。
虐殺だった。
ガイウス の持つボルトライフルが火を吹くたび、魔獣が消し飛ぶ。
弾丸ではない。
小型ロケット弾だ。
着弾後に体内で炸裂する。
この世界の生物には過剰火力にも程があった。
一頭が飛びかかる。
ガイウスは片手で首を掴んだ。
ベキィ。
それだけで頸椎が砕ける。
さらに別個体へ回し蹴り。
大型魔獣が木をへし折りながら吹き飛んだ。
「……えぇ」
鬼人族メイドが素で引いていた。
だがガイウスの表情は険しい。
「数が少ない」
「え?」
火楽が聞き返す。
「群れにしては少なすぎる」
その瞬間だった。
森の奥。
赤い目が無数に光る。
ザワリ。
木々が揺れる。
さらに大量の魔獣。
数十。
いや、百近い。
村人たちに緊張が走る。
ハイエルフたちが一斉に弓を引く。
だがガイウスは静かだった。
むしろ――
安心したように見えた。
「なるほど」
ガチャリ。
彼はボルトライフルを背中へ戻す。
代わりに取り出したのは、巨大な剣。
チェーンソード。
刃に無数の回転刃が付いた狂気の武器だった。
ブオォォォン!!
エンジン音が響く。
村人全員が顔を引きつらせる。
「なにそれ怖っ!?」
「近接武器だ」
「近接の概念がおかしい」
魔獣の群れが突撃する。
ガイウスも前へ出る。
次の瞬間。
血煙が上がった。
チェーンソードが魔獣を縦に裂く。
肉が飛ぶ。
骨が砕ける。
絶叫。
咆哮。
爆音。
まるで一人だけ戦場が違った。
村人たちは理解する。
この男は、“兵士”ではない。
戦争そのものだ。
だが。
ガイウスの動きが、一瞬止まった。
魔獣の死体を見たからだ。
「……寄生?」
火楽が近づく。
死体の首筋。
そこには黒い触手のようなものが食い込んでいた。
脈動している。
気味が悪い。
ガイウスの声が低くなる。
「これは危険だ」
「知ってるの?」
「類似例を知っている」
彼の脳裏をよぎるのは、銀河で見た無数の異形。
汚染。
変異。
精神汚染。
そして――
Chaos 。
ガイウスは周囲を見回す。
「死体に触れるな」
その声には、今までにない緊迫感があった。
戦闘終了後。
村では緊急会議が開かれていた。
ハイエルフたちは死体調査。
鬼人族は警備強化。
火楽はガイウスへ尋ねる。
「そんなに危険なの?」
ガイウスは少し黙る。
そして言った。
「俺の世界では、これに似たものが星を滅ぼした」
空気が凍る。
「……冗談?」
「冗談ではない」
彼の目は真剣だった。
「一つの汚染から都市が死ぬ」
「一つの囁きから国家が狂う」
「一人の感染者から惑星が滅ぶ」
誰も口を開けない。
あまりにも話の規模が違う。
その夜。
ガイウスは一人で見張りをしていた。
静かな夜だった。
だが彼は眠らない。
チェーンソードを膝へ置き、森を睨み続ける。
そこへ火楽が温かい飲み物を持ってくる。
「ほら」
「……感謝する」
少し沈黙。
やがて火楽が聞いた。
「ガイウスの世界って、そんなに酷いの?」
ガイウスは空を見る。
星が輝いている。
彼の故郷と同じ星空。
だが中身はまるで違う。
そして彼は、静かに答えた。
「この村のような場所は……存在しない」
その言葉は、あまりにも重かった。
遠くで、森がわずかに揺れる。
ガイウスの赤い瞳が細くなる。
何かが、いる。
彼はチェーンソードを握り直した。