AIに書かせた異世界のんびり農家×40k   作:eriza7170

6 / 6
第六話「ウルトラマリーン、混乱する」

 

沈黙。

 

重かった。

 

ガイウス の前に立つ三人のスペースマリーン。

青い装甲。

白い“Ω”の紋章。

 

Ultramarines 。

 

彼らは周囲を見回していた。

 

 

ドラゴン。

エルフ。

獣人。

畑。

笑顔の村人。

 

 

理解が追いついていない。

隊長格らしきマリーンが低く言う。

 

 

「報告を要求する」

 

「了解した」

 

 

ガイウスは直立する。

空気が変わる。

先ほどまで農具を担いでいた男とは別人だった。

完全に“帝国の戦士”へ戻っている。

 

 

「ワープ事故により未知世界へ漂着」

 

「現地勢力と接触」

 

「敵対性なし」

 

「現在は村へ協力中」

 

 

隊長は頷く。

そこまではいい。

問題はその後だった。

 

 

「なお、この村単独で惑星防衛戦力級と思われる」

 

 

沈黙。

 

 

「……何?」

 

 

隊長の声が止まる。

ちょうどその時。

 

遠くで。

 

ドゴォン!!

 

巨大なイノシシ型魔物が吹き飛んだ。

 

犯人は。

畑帰りの 街尾火楽 。

 

万能農具で殴っただけだった。

 

魔物は山の結界にぶつかるまで飛んでいく。

 

ウルトラマリーン三人が固まる。

 

 

「今のは?」

 

「村長」

 

「村長?」

 

「農夫だ」

 

「農夫???」

 

 

理解不能である。

さらに追撃。

 

 

「おかえりー」

 

 

ハイエルフたちが軽く手を振る。

 

その背後では、上位竜である ラスティスムーン が寝転がっていた。

 

隊長の視線が止まる。

 

 

「……ドラゴンか?」

 

「そうだ」

 

「討伐対象では?」

 

「村人だ」

 

「村人???」

 

 

今日だけで何度目かわからない混乱だった。

 

その夜。

歓迎会。

ウルトラマリーンたちは食卓へ座っていた。

正確には――

座ろうとして椅子を壊した。

 

 

「……」

 

「予備持ってきますねー」

 

 

鬼人族メイドが慣れた様子で新しい丸太を運ぶ。

 

ガイウスが小声で言う。

 

 

「丸太が安全だ」

 

「経験談か?」

 

「三度壊した」

 

「なるほど」

 

 

学習済みだった。

 

食事中。

 

隊長は真剣な顔で火楽へ尋ねる。

 

 

「この村は、なぜこれほど平和なのだ」

 

 

火楽はきょとんとする。

 

 

「平和じゃないと農業できないし」

 

「……」

 

「あと皆いい人だよ?」

 

 

隊長は頭痛を感じた。

 

銀河には存在しない理論だった。

さらに別のマリーンが小声で言う。

 

 

「隊長、あの、村人全体ですが……」

 

「どうした」

 

「魔力反応がサイカー級以上です」

 

「…………」

 

「あとドラゴンが五体ほどいます」

 

「…………」

 

「吸血鬼もいます」

 

 

隊長は無言で天を仰いだ。

ガイウスが静かに肩へ手を置く。

 

 

「落ち着け」

 

「お前はよく落ち着いていられるな」

 

「三日いたら慣れる」

 

「慣れたくない」

 

 

宴会終盤。

酒が入り、村人たちが賑やかになる。

子供たちはウルトラマリーンへ群がっていた。

 

 

「でっかーい!」

 

「鎧触っていい!?」

 

「うおーすげー!」

 

 

スペースマリーンたちは困惑していた。

帝国市民は彼らを神の戦士として恐れる。

だがこの村の子供たちは――

巨大な近所のおじさん扱いだった。

一人の子供が隊長へ聞く。

 

 

「おじちゃん強いの?」

 

 

隊長は少し考える。

 

そして真面目に答えた。

 

 

「……かなり強い」

 

 

次の瞬間。

 

背後でドラゴンがくしゃみした。

 

轟音。

 

森が50m削れた。

 

子供たちは拍手した。

 

 

「ラスティすげー!」

 

 

隊長は静かに酒を飲んだ。

 

現実逃避だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

炎が魅せるアカデミア(作者:妖狐アルル)(原作:僕のヒーローアカデミア)

転生し死ぬ気の炎と匣兵器を持つ少年が自分の信念で悪を燃やし尽くす


総合評価:338/評価:7.86/連載:4話/更新日時:2026年08月23日(日) 00:01 小説情報

『calor ――理想の果てに灯る温もり――』(作者:そもゆえに)(原作:魔法先生ネギま!)

正義の味方は、多くを救った。▼だが、▼救えなかったものもあった。▼何気ない日常。 当たり前の食卓。 ▼誰かと笑い合う時間。▼聖杯戦争を終えた英霊エミヤは、 異世界・麻帆良で小さな食堂を開く。▼店の名は『calor』。▼温もりを意味するその場所には、 傷ついた者たちが自然と集まってくる。▼出し巻き卵に涙する少女。▼シチューに頬を緩める吸血鬼。▼一杯の珈琲に救わ…


総合評価:1145/評価:8.6/連載:35話/更新日時:2026年07月26日(日) 12:06 小説情報

迷宮都市の魔人(作者:イルイル)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

迷宮都市オラリオには「魔人」が居る。実はどんな冒険者よりも強いらしいその男は自分の子供や女たちに稼がせて暮らしている「最低最悪最強のヒモ」だとか。▼「ヒモってヘスティア様じゃね?二重の意味で」▼


総合評価:508/評価:7.53/連載:5話/更新日時:2026年10月17日(土) 02:28 小説情報

魔訶不思議大冒険(作者:一番好きなのは界王拳)(原作:僕のヒーローアカデミア)

孫悟空に憧れた青年が転生してサイヤ人になり、大切な人と共にヒーローを目指して、いつか“最強”のヒーローになるまでの物語。▼タイトル思い付かなかった……。※ドラゴンボールの知識が無くても多分問題ないです。


総合評価:761/評価:8.33/連載:7話/更新日時:2026年10月18日(日) 09:00 小説情報

サイバーパンク:ジャンク・アルケミー(作者:たこ焼き 龍月)(原作:Cyberpunk2077 )

『Cyberpunk 2077』の世界に転生した元ゲーマーの少女・ニッカ▼ 命がゴミより軽いディストピア都市「ナイトシティ」から逃げるため、彼女はバッドランズの廃車置き場に引きこもり、静かに暮らすことを誓う▼ 生き延びるために始めたのは、前世のゲーム知識(最適化裏技)を使ったガラクタいじり▼ しかし、本人が「ただの部品調整」と思っている技術は、軍用規…


総合評価:1043/評価:7/連載:54話/更新日時:2026年10月18日(日) 00:05 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>